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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2019年10月10日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月10日

とはいえ破綻は少ないし、何より読者への挑戦をも盛り込んだ本格に賭ける意気込みは好印象。少なくとも次回作も読んでみたいという気にさせてくれる作品である。

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posted at 23:53:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月10日

しかしながら選評で北村薫が指摘している通り、あれこれ詰め込んだせいで作中で作り上げたルールが作品を縛っており、読んでいてどうしても窮屈な感じが否めない。また仕掛けにしても全体的にちまちましており、SF設定を導入した意図は悪くないだけに非常に勿体ない。

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posted at 23:53:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月10日

第29回鮎川哲也賞受賞作。呪われた一族、惨劇の館、不可能犯罪、連続見立て殺人といったいかにもな本格ガジェットにタイムトラベルというSF設定、更に土砂崩れが起きるまでの四日間で犯人を突き止めなければいけないタイムリミットサスペンスと、本作には様々な要素がたっぷりと詰め込まれている。

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posted at 23:52:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月10日

方丈貴恵「時空旅行者の砂時計」読了。謎の声に導かれ、2018年から1960年にタイムトラベルした加茂を待っていたのは今まさに連続見立て殺人の真っ只中にある惨劇の館だった。後に「死野の惨劇」と呼ばれるその事件の真相を解明することが、加茂の瀕死の妻・伶奈の命を救うことに繋がるという――。

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posted at 23:52:33

2019年10月09日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月9日

どちらかというとミステリ的にはその後に用意されたある趣向の方が優れており、後に発表されたクイーンの某中編の原型としても興味深い。個人的には某中編の方が好みだが、本作は本作で長編らしい二転三転するプロットとラブロマンスの要素が読んでいて楽しい良作である。

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posted at 09:16:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月9日

国名シリーズではないにも拘わらず邦題のせいで国名シリーズ扱いされているクイーン中期の作品。和風(といっても、そこはかとなく○トルトウキョー殺人課っぽさがあるが)の密室の謎を扱った本作は不可能状況こそ魅力的だが、それを堅牢にすればするほどこれしかないという真相が見えてしまうのが難。

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posted at 09:16:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月9日

エラリー・クイーン「日本庭園の秘密」読了。流行作家カレン・リースがニューヨークの日本庭園をのぞむ一室で怪死を遂げる。窓に鉄格子がはめられ、屋根裏部屋へ通じる扉は開かず、事件現場に出入りした者は誰もいないようにみえた。エラリーの推理は密室状況下の悪夢を解明できるのか?

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posted at 09:15:31

2019年10月06日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月6日

本作の帯には「13年間、眠りつづけていた幻の名作」とあるが、読んでみるとなぜ13年間も眠りつづけていたのか何となく納得してしまう作品である(ただ一部やたらと古臭いと思っていた描写が伏線だったのにはちょっと笑ってしまったが)。

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posted at 18:09:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月6日

更に登場人物の行動一つ取ってもなぜそんなことをするのか理解に苦しむ場面がしばしばあるのはどうかと思う。一応最後はどんでん返しを用意してそれらしく辻褄を合わせているけれど、それまでの過程のひどさが帳消しになるほどかと言われると大いに疑問。

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posted at 18:07:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月6日

十三年越しに出版された第16回鮎川哲也賞佳作。あらすじだけ見ると魅力的と言えなくはないが、実際読んでみるとだいぶ粗が目立つ。そもそも作中作の「毒殺倶楽部」がただの出来が悪いミステリでしかない上にその「毒殺倶楽部」を始めとした設定がお世辞にも巧く活かされているとは言い難い。

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posted at 18:07:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月6日

松下麻理緒「毒殺倶楽部」読了。轢死した推理作家・柏原壮のデビュー作『毒殺倶楽部』。それは毒に魅了された五人の仲間が創作した話をまとめたものだった。だがそれから間もなく「毒殺倶楽部」が実在するという噂が広がり始める。推理作家を殺したのはデビュー作の登場人物たちなのか?

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posted at 18:07:16

2019年10月05日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月5日

「ジョーカー」観了。理不尽な抑圧からの解放、そして象徴へ。思ったよりも静かな映画で、最初はジョーカーに感情移入させるように見せつつも途中から妄想と現実の境目をあえて曖昧にすることで観客との距離感をおく作りと、バットマンファンだからこそ楽しめるブルースとの絡ませ方が実に巧かった。

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posted at 20:44:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月5日

加えて本作には「読者への挑戦」が用意されており、真相もそれに相応しいロジックの積み重ねと大胆な伏線に裏打ちされている。何より本作は異世界転生物でしか描けない事件と解決をやっている点が素晴らしく、そういう意味では今だからこそ生まれた傑作と言っていいだろう。

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posted at 12:11:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月5日

それでいて異世界転生物のお約束(?)とも言える、異世界転生した主人公が持ち前の魔術の才能と前世からの知識や記憶を活かして王都の名門校に入り、表彰式を受けるまでの流れすらも本格ミステリとして計算ずくなのだから正直恐れ入る。

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posted at 12:11:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月5日

また更に念が入っているのはファンタジー世界の住人にロジックが受け入れられるような土壌をしっかり作り上げた上でそれを実現している点であり、その時点で本作がなんちゃってファンタジーが多い異世界転生物とは一線を画しているのは明白である。

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posted at 12:10:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月5日

名探偵に憧れた主人公が剣と魔法の世界に転生し、そこで起きた不可能犯罪にロジックで挑むファンタジー本格ミステリ。本作が秀逸なのは何といってもファンタジー的な現象を全てロジックに組み込んでいる点であり、そのための世界観や魔術のルールの作り込みも実に抜かりがない。

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posted at 12:10:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月5日

片里鴎「異世界の名探偵 1 首なし姫殺人事件」読了。剣と魔法の異世界に転生したミステリマニアの俺は王都の名門校に入り王から表彰を受けるほど優秀な成績を収めた。だがその表彰式の最中、惨劇は起きた。密室状態の聖堂で聖女の生まれ変わりと言われるヴィクティー姫の首なし死体が発見されたのだ。

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posted at 12:10:29

2019年10月04日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月4日

良く言えば王道、悪く言えば徹頭徹尾どこかで見た話であり、ロジックは手堅いものの動機は間違いなく賛否分かれるだろう。「元年春之祭」の作者らしさが全くないわけではないが、端から別物と割り切って読んだ方が楽しめる作品である。

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posted at 22:52:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月4日

「元年春之祭」の作者の翻訳化二作目。前漢時代の中国を舞台にした歴史ミステリ「元年春之祭」から一転、雪密室を扱った現代青春ミステリである本作は前作に比べると文章的にも内容的にもかなり読みやすくなった反面、個性という点ではかなり薄まったように思う。

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posted at 22:52:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月4日

陸秋槎「雪が白いとき、かつそのときに限り」読了。冬の朝、一人の少女が死体で発見された。雪に覆われた地面に犯人の足跡は残っておらず、警察は自殺として捜査を終える。それから五年後、学生寮長の顾千千は生徒会長の馮露葵と共に密かにこの事件のことを調べ始めるが……。

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posted at 22:52:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月4日

本作は「その可能性はすでに考えた」ほどミステリ的目新しさがあるわけではないものの、SF的味付けのされた小説とミステリの程よいブレンドという点において、作者の作家としての飛躍を感じさせてくれる快作と言っていいだろう。

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posted at 00:23:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月4日

そして三編目からは一転SFというより最先端技術を用いて人間を描くミステリへと変化する。ちなみに本作に寄せられた推薦文で本作を本格ミステリと評しているものがあるが本格ミステリとして評価するならきちんと手掛かりが提示されている三編目以降になるだろう(気付きという点では三編目が巧い)。

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posted at 00:23:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月4日

作者初のSFミステリ短編集。地に足の着いた文体で綴られる五編の物語のうち前半二編に関してはミステリ的仕掛けを備えつつも最終的にはミステリの境界線を超えてSFの領域に着地してみせる。その見せ方は人によっては「[映] アムリタ」から「2」までの初期野﨑まど作品を思い出すかもしれない。

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posted at 00:23:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月4日

井上真偽「ベーシックインカム」読了。遺伝子操作、AI、人間強化、VR、ベーシックインカム。未来の技術・制度が実現した時、人々の胸に宿るのは希望か絶望か。美しい謎を織り込みながら、来たるべき未来を描いた全五編収録。

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posted at 00:22:37

2019年10月03日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月3日

謎解き前に挿入されている読者への挑戦状にて、作者は親切にもヒントを四つも提示してくれているが、この奇想に思い至る読者はそうそういないに違いない。インパクト抜群の足跡なき殺人トリックに惹かれる読者には是非お勧めしたい傑作である。

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posted at 08:50:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月3日

根本尚「怪奇探偵 羽衣の鬼女」読了。美少女探偵・写楽炎がおぞましい羽衣伝説に見立てたような足跡なき殺人の謎に挑むミステリ漫画シリーズの一作。何といってもトリックが斬新で普通なら無茶で終わるところを怪奇探偵らしい小道具や設定を駆使することでそれを巧みに成立させている点が素晴らしい。

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posted at 08:49:55

2019年10月02日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月2日

むしろ本作は本格かどうかは気にせず、サスペンスフルな物語に身を任せながら最終的に見えてくる「十日間の不思議」との関係性を楽しむのが吉な秀作である。

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posted at 20:29:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月2日

そしてそこから一気に物語を加速させて読者を引き込みつつ、最後にある捻りを決めて読者を唖然とさせてみせるその緩急の付け方はさすがクイーンの一言に尽きる。だがその反面、意外性重視の構成ゆえにフェアか否かという点で本作をみるとかなり微妙なところと言わざるを得ないだろう。

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posted at 20:28:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月2日

「十日間の不思議」の姉妹作と言うべき長編ミステリ。あらすじからもわかる通り本作はミッシング・リンクテーマの作品であり、物語の展開と共に浮かび上がってくる〈猫〉に纏わる幾つかの謎が、唯一の手掛かりを掴んだ途端一瞬にして腑に落ちるようになっている練り込まれた登場人物設定がまず秀逸。

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posted at 20:28:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年10月2日

エラリー・クイーン「九尾の猫」読了。ニューヨーク全市を恐怖にたたきこむ連続絞殺魔〈猫〉。その冷酷な犯行には動機もなく目撃者も容疑者もいない。唯一の証拠は犠牲者の首に結びつけられた凶器の絹紐だけだった。恐るべき連続殺人をつなぐ鎖の輪を求めて、エラリーと〈猫〉との対決が始まる――。

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posted at 20:28:37

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