麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2020年08月04日(火)
しかしながら本作の最大の見所は過去の事件の真相ではなく、それに付随したある仕掛けであり、人によっては某ミステリ作家のデビュー作を思い出すかもしれない。事件の真相自体は粗削りでややご都合主義なきらいが否めないものの、サイコサスペンス的展開を活かした仕掛けは一読の価値があるだろう。
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第5回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。度重なる記憶障害に悩まされる主人公が、神出鬼没の謎の手紙をきっかけに封印されていた過去の忌まわしい事件を思い出していく本作の展開は一見するとサイコサスペンス風で、所々に意外な事実を用意して読者を翻弄しようとしているのは好感触。
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赤月カケヤ「キミとは致命的なズレがある」再読了。十歳の時に記憶を失った海里克也は度々見る少女の死体の幻覚に苦しめられていた。そんなある日、克也の許に舞い込んだ不幸の手紙。『この手紙の差出人を見つけてください。さもなくばあなたは不幸になります』――果たして、その手紙が意味するものは?
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2020年08月01日(土)
最終話で明かされるある事実に関してはそれほど意外ではないかもしれないが、むしろそれによって見えてくる本作の真の構造がタイトルに込められたもう一つの意味と相まって実に泣かせてくれる。前作も良くできていたが、本作はそれ以上にホラーミステリとして練られている秀作である。
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怪異と縁のある美少女・祭火小夜が活躍する連作ホラーミステリシリーズの二作目。全四話構成なのは前作と変わらないが、本作が巧いのは連作形式であること自体がミステリ的な仕掛けとして活かされていることだろう。
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秋竹サラダ「祭火小夜の再会」読了。真面目な優等生である浦沢圭香は気分転換に赴いた植物園の新種の花の前で謎めいた同級生・祭火小夜と出くわす。何と小夜は突然刃物を取り出し花に振り上げて――。そしてそれ以来、圭香は小夜と共に怪異に遭遇するようになるのだが……。
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しかしながら本作の本領は四話目であり、そこでは一転して今まで怪異の被害者だった人々が怪異に悩む小夜を助ける展開となるが、それに加えて小夜が抱える秘密がミステリ的仕掛けと結び付いて物語を盛り上げる絶妙なアクセントとなっている。本作は連作形式ならではの見せ方が光る良作である。
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第25回日本ホラー小説大賞&読者賞受賞作。全四話構成の本作はまず三話を使って怪異に巻き込まれる人々とそれを助ける謎の美少女・祭火小夜の姿を描いており、そこだけ見ればよくあるタイプのホラーと思うかもしれない(とはいえ第3話「しげとら」における怪異との駆け引きはなかなか面白い)。
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posted at 19:54:26
秋竹サラダ「祭火小夜の後悔」読了。床板をひっくり返す『あれ』と遭遇した教師、毎晩夢に現れ近づいてくる巨大な虫に脅かされる少年、幼い頃に「しげとら」と取引し、その取り立てに怯える少女――そんな怪異に直面した人の前に現れ、そっと助言をくれる少女・祭火小夜が抱える誰にも言えない秘密とは?
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posted at 19:54:07