麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2021年06月17日(木)
「ドッペルゲンガー」はお馴染みの数学ネタを絡めた謎の演出と解決もさることながらそれ以上にドッペルゲンガーの正体が実にマフィアらしい残虐さで印象に残る。一方「春の風」は不可能犯罪と複雑な人間関係を鮮やかな構図の反転で解き明かしてみせる点とそれによって見えてくる人間ドラマが秀逸。
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加藤元浩「Q.E.D.iff ―証明終了―」19巻読了。謎の魔術「ドッペルゲンガー」を使いターゲットを焼き殺すマフィアのナンバー2「魔術師」に燈馬が挑む「ドッペルゲンガー」、相模湾の沖合で見付かった女性占い師の水死体とそこから十キロ離れた海上で救助された夫の関係を探る「春の風」の二編収録。
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渡辺静「魔女に捧げるトリック」4巻読了。今回で一旦完結ながら内容自体は駆け足になることもなくこれまで通りのノリで楽しめるのが嬉しい。今回は動物を話せる少女というネタを活かしてアレを先取りした点や血清が意外なところから出てくる点が面白かった。いつの日か続きが読めることを祈りたい。
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2021年06月16日(水)
「愛欲の魔神島 謎の全裸美女惨死体」観了。無人島に遊びにきた若い男女のうち三人が殺され一人が生き残った。一体島で何が起こったのか?という導入部だけ見ればミステリっぽいが、終わってみればよくあるホラー展開であり、端から旧き良きゴシックホラーと割り切ればそれなりに楽しめる作品である。
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更にそこからシュールな笑いを経て背筋がゾクッとするような怪奇オチへと着地させるに至っては近年の短編「魔女考」を彷彿とさせるところがある。30ページにも満たない短い作品ながら見事に本格ミステリとホラーの融合を成し遂げた、この作者にしか書けない傑作である。
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しかしながらその後に待ち受ける怒涛の謎解き――とんでもないところから伏線を回収して唖然とする真相を読者に突きつけるその手腕は正に飛鳥部勝則の真骨頂であり、作者のファンであれば長編「砂漠の薔薇」のノベルス版あとがきや「プロセルピナ」などの作品を思い出すに違いない。
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飛鳥部作品ではお馴染みのエキセントリックな美少女に付きまとう変態主人公が彼女の棄てた首なし死体についてあれこれ推理を巡らせる話。ヘルガの怪しい魅力もさることながら「エジプト十字架の秘密」を引き合いに出して《顔のない死体》講義を展開する下りは本格ミステリ作家らしさが窺えるだろう。
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飛鳥部勝則「乳房と墓――綺説《顔のない死体》」(「秘密 異形コレクションLI」収録)/首なし死体を少女は棄てた。その光景を目撃した下村賢二は衝撃と恐怖を覚えつつも、それに勝る歓びと達成感にうち震える。たった今、自分は彼女の決定的な弱み――城戸ヘルガの秘密を握ったのだ。
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「ソランジェ 残酷なメルヘン」観了。股間にナイフを突き立てる連続少女殺人犯の謎を追うジャーロ物。犯人を当てるのはさすがに厳しいとは思うものの、犯行の手口が後に判明する真相と密接に繋がっている点は○。また猟奇殺人を扱った内容とは裏腹な、妙に叙情的なテーマ曲が印象に残る作品である。
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2021年06月15日(火)
この仕掛けを成立させるにあたって一部際どいところはあるものの、ホラーとミステリの両立という点では今回はどうくるか読めなかった分、前作よりも磨きがかかった佳作である。
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……と思っていたら最後の最後でこうきたかというミステリ的仕掛けが炸裂し、思わずニヤリとしてしまった。一見すると今回の仕掛けは前作とは対極なように思えるが、そこはかとなく皮肉が感じられる点はやはり悪趣味(褒め言葉)と言えなくはないかもしれない。
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前作では途中で読めてしまう欠点はあるもののミステリ的仕掛けが巧くホラーと結び付いて実に悪趣味(褒め言葉)などんでん返しを演出していたのに対し、本作は怪異の裏で暗躍する者のフーダニット興味こそあるが、ミステリよりもむしろホラー部分の方に比重が置かれており、やや物足りなさを感じる。
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前作「ナキメサマ」に登場したホラー作家で怪異譚蒐集家の那々木悠志郎が再び怪異と遭遇する長編ホラーミステリ。構成としては概ね前作を踏襲しており、ひょんなことから因習の残る村にやって来た主人公がそこで怪異に端を発する異常な殺人事件に巻き込まれるという内容になっている。
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阿泉来堂「ぬばたまの黒女」読了。妊娠中で情緒不安定の妻から逃げるように皆方村に里帰りした陽介はかつての同窓生から村の精神的シンボルだった神社が焼失し憧れだった少女が亡くなったことを告げられる。更に焼け跡のそばに建立された神社では全身の骨が砕かれるという異常な殺人事件が起きていた。
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「生体ジャンク! 狂殺の館」観了。「誕生日はもう来ない」の影響(パクリ)が強く感じられるホラー映画。全体的に間延びしており95分という短い上映時間にも拘わらず長いと感じてしまうのが難。但し中盤の意外な展開からの犯人のキレっぷりは嫌いではない(それでもやはり間延び感が否めないが)。
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2021年06月14日(月)
「シスター・オブ・デッド」観了。カルト教団、謎の招待状、クローズド・サークルで起こる連続殺人と設定だけ見れば面白そうなのに肝心な設定に対する説明や登場人物の背景が一切語られないため実に底の浅い説得力ゼロの物語になってしまっているのが難。完全に脚本の練り込み不足と言わざるを得ない。
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posted at 23:41:09
なお日本版はVHSでしか出ていないが、ある理由でサプライズが微妙になってしまっているため、個人的には日本版より海外版の方をお勧めしたい(一応英語が分からなくても何となく理解はできる)。
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posted at 02:38:00
「サマーキャンプ・インフェルノ」観了。キャンプ場で若者が殺人鬼に血祭りにされるというよくある話ながらシンプルなトリックによって演出された衝撃的なラストが実に強烈。ある意味「殺戮にいたる病」にも通じるやられた感が味わえるのでホラー好きのミステリファンなら一見の価値アリの傑作である。
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2021年06月13日(日)
「ローズマリー」観了。卒業ダンスパーティーを機に35年の時を経て甦る殺人鬼の話。軍服姿の殺人鬼がカッコイイ上に何よりプロらしさが窺える殺し方が素晴らしい。スリリングな演出にさりげないミスディレクション、加えて殺人鬼の正体も意外性があって満足度高し。
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posted at 12:35:22
「ゴア・ゴア・ガールズ」観了。ストリッパーばかりを狙う連続殺人鬼の謎。とにかく徹底した顔面破壊とおっぱいが印象に残る作品で、妙に明るい音楽とコミカルなやり取りのおかげで陰惨さをあまり感じさせないカラッとした内容に仕上がっている。個人的には因果応報な殺人鬼の最期には笑ったw
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posted at 10:54:00
「悪夢の惨劇」観了。これはやられた。宗教団体による集団焼身自殺から唯一生き残った少女の周りで次々と起こる恐ろしい事件の数々。少女の生い立ちが巧みなミスディレクションとなって結末のサプライズを際立たせる脚本が実に見事。あと何気に事件の凄惨さが次第にエスカレートしていく点も○。
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2021年06月12日(土)
「閃光のハサウェイ」観了。原作未読。映像のクオリティーは高いしギギは可愛いしモビルスーツはカッコイイしで掴みとしては申し分ないが、いかんせん話が終わってないので評価しづらい……。とはいえ序章として見れば悪くない出来だと思う(ただ続きはいつやるのだろうか……?)
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posted at 19:02:08
「ザ・コールド 人肉嗜食者達の晩餐」観了。孤島のホテルを舞台にした恐怖ゲームに九人の男女が挑むが一人、また一人と姿を消していき……という内容紹介を見るといかにもミステリっぽいが正直真相が明かされても???になること請け合いの怪作。人肉嗜食者というタイトル通り人を食った作品である。
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posted at 11:53:00
2021年06月11日(金)
るーすぼーい/古屋庵「無能なナナ」8巻読了。今回のメインは新リーダーによる不可解な轢き逃げ殺人。ナナ以外の人物の倒叙展開が新鮮なのもさることながらなぜわざわざ車で轢く殺害方法を選んだのかという謎が面白い。加えて事件の唯一の目撃者であるモエの過去と葛藤が絡んできて益々先が気になる。
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posted at 14:58:25
「ブラッド・ピーセス/悪魔のチェーンソー」観了。チェーンソーを振り回し次々と女子学生達を襲う殺人鬼の話。殺人鬼が死体の一部を持ち去る理由もなかなか奮っているがそれ以上に目を惹くのはやはりチェーンソーという凶器を活かしたパワフルな殺し方だろう。スプラッターとしてはいいがオチは?。
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2021年06月10日(木)
「誕生日はもう来ない」観了。ある事故でしばしば幻覚に悩まされるヒロインの周りで次々と起こる殺人と失踪。その真相としてある悪夢めいた光景を見せて幕かと思いきや、そこから反則技的大どんでん返しで観ている人間をポカーンとさせること必至の怪作だったw 怒る人もいるとは思うが自分は好き。←
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2021年06月09日(水)
「マッキラー」観了。イタリアの田舎町で起きた連続少年殺しの謎。フルチなのに整合性が取れているという驚きはさておき一番印象に残るのは噂だけで殺されてしまった某キャラで、何とも言えない理不尽さが後を引く。登場人物の少なさから犯人の正体に意外性はないが無駄に残虐なラストには思わず苦笑。
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2021年06月08日(火)
「未亡人館の惨劇」観了。家族を惨殺されて孤児になったヒロインが未亡人館もとい恐怖の孤児院に引き取られる話。ぶっちゃけ未亡人館部分は何がしたかったのかよく分からないし殺人シーンはとことん盛り上がらないがラストだけはアッと驚かされる(一応伏線あり)。あとブラックなオチも嫌いではない。
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2021年06月06日(日)
「映画大好きポンポさん」観了。映画撮影の楽しさと責任重大の編集、シビアなお金の問題、そして誰のために映画を撮るのか。それらを三人の人物の視点から時にコンゲーム的展開を絡めつつ、青春映画の後味を残して纏め上げた点が秀逸。また作中の主張通り上映時間を約90分に収めている点も良かった。
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