麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2021年11月06日(土)
SFに近いとはいえ伏線を巧みに使い、登場人物たちの謎めいた行動や言動の真意を明らかにしていく点はミステリ的であり、陰謀の全貌も捻りがあって○。少なくとも前作から読んでいる読者にとっては完結編に相応しい満足感が得られる良作である。
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posted at 21:59:28
また未来からやって来た息子と共に旦那様の死亡フラグを回避しようとする展開はミステリというよりSFに近く(感覚的には「ハッピー・デス・デイ」の後の「ハッピー・デス・デイ 2U」)何者かの妨害のせいでループする度に嫌がらせのように難易度が高い状況から始まるのが面白さに拍車をかけている。
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posted at 21:59:14
ループミステリシリーズの第二弾。といっても今回命の危機に晒されるのはヒロインではなくイケメン公爵の旦那様の方であり、加えて内容的にも前作で回収しなかった謎に決着をつける、言うなれば完結編なので、できれば先に前作を読んでから本作に取りかかってほしい。
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posted at 21:58:59
焦田シューマイ「結婚初夜のデスループ~脳筋令嬢は何度死んでもめげません~2」読了。死のループから何とか抜け出したカトレアだったが今度は彼女の愛する旦那様が陰謀に巻き込まれて殺されてしまう事態に。彼女は未来から来たカトレアの息子を自称する男と共に再びループに挑むことになるが……。
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posted at 21:58:32
最後に明かされるループした理由についてはやや滑り気味な気がしなくもないが事態の収拾のつけ方はなかなか堂に入っていて○。幾つか回収していない謎があるものの、それは次回作に期待したい。
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posted at 21:58:01
またループして新たな展開を迎える度にイケメン公爵を始め登場人物達の素顔が次々と明らかになっていく点が秀逸で特にイケメン公爵に関しては少女漫画が好きな人ほどそのギャップにキュンとくることだろう。その一方で裏で操っていた犯人の突き止め方は脳筋令嬢らしからぬ(?)名推理で魅せてくれる。
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posted at 21:57:37
結婚式初夜に殺されたのを機に謎のループ現象に陥った令嬢が何度も殺されながら自分を殺した犯人の正体と結婚に隠された秘密に迫っていく長編ミステリ。殺される度に新たな展開を迎えるのはこの手の作品の定番ながら脳筋令嬢とタイトルにある通り結構な力ずくで事件の真相に迫っていく点がまず面白い。
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posted at 21:57:22
焦田シューマイ「結婚初夜のデスループ~脳筋令嬢は何度死んでもめげません~」読了。武人一族の令嬢カトレアはイケメン公爵様との幸せな結婚から一転、初夜に何者かに殺されてしまう。だが次に彼女が気が付くと何故か場面は寝室に向かう直前に巻き戻っていた。犯人は誰? そしてこのループの意味は?
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posted at 21:57:07
2021年11月04日(木)
「ブラディ・キャンプ/皆殺しの森」観了。キャンプ場で若者達を血祭りにあげる呪術師の正体は? まず何と言ってもクラウディオ・シモネッティが手掛ける劇伴がいい。また主人公の母親の不倫を物語に絡めることで王道のスラッシャー展開にいい意味で捻りがあり、二段構えのオチも定番ながら○。
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2021年11月03日(水)
欲を言えば探偵役の霊が視える能力がほとんど活かされていない点だが、それに目を瞑れば最後の最後で八方塞がりの状況を一気に覆すミステリならではの快感が味わえる佳作と言っていいだろう。
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posted at 17:03:36
その一方でミステリとして見た場合これがなかなかの完成度で、作中のある事実を逆説のロジックで崩してからミステリではお馴染みのある手法を使ってそれまでの構図を一気にひっくり返してみせる点が実に鮮やか。また決め手となるものもあざとさが無きにしも非ずだが演出効果としては申し分ないだろう。
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posted at 17:03:23
第6回角川文庫キャラクター小説大賞〈奨励賞〉受賞作。あらすじから分かる通り本作はファンタジー設定を使ったミステリではあるものの、基本的には陰謀の絡む帝位継承争いがメインのため、剣と魔法のファンタジーを期待するとやや物足りなさを覚えるかもしれない。
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posted at 17:03:08
春間タツキ「聖女ヴィクトリアの考察 アウレスタ神殿物語」読了。〈アウレスタ神殿〉の聖女ヴィクトリアは能力を疑われ追放を言い渡されるも辺境の騎士アドラスから「俺が皇子ではないことを証明してほしい」と奇妙な依頼を受けることに。皇帝妃が遺した手紙、二十年前に殺された皇子は何を意味する?
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posted at 17:02:53
とはいえ今回の主な見所は最強の天才王子をどうやって倒すかのハウダニットであり、そこに盛り込まれた策略の数々が実に大掛かりなのもさることながら、何より最後の策が巧く盲点を突いていて、あっと驚かせてくれるのが○。
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posted at 01:05:16
異世界転生してまで追いかけてきたヤンデレの妹に立ち向かうべく主人公が頭脳戦を駆使する異世界ファンタジーシリーズの二作目。冒頭から作者がこれまでの物語で出てきた様々な疑問点を示唆、何かしらの大仕掛けを用意していそうな雰囲気を感じさせてくれるのがいい。
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posted at 01:01:05
紙城境介「転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?2」読了。異世界に共に転生してきた妹と死闘を繰り広げてから八年。俺は幼なじみのフィルと共に王立精霊術学院に入学し、己の全てを賭けて同世代の神童たちと鎬を削ることになる。そして遂に最強の天才王子と激突するその裏では、ある企みが――。
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posted at 00:54:47
特に秀逸なのはファンタジーらしい魔法もとい精霊術を使った戦闘が巧妙なミスディレクションとして機能している点で、そこに隠された真相がミステリ的ガジェットを活かしたものなのも面白い。前半の展開にはやや難があるものの後半の展開でそれを巧く補っており終わってみれば良作と言っていいだろう。
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posted at 00:31:50
てっきり名前も容姿も変わった主人公と妹がどうやってお互いを探し出していくのかが肝かと思いきや、それをあっさり放棄して早々とバトルに突入してしまった前半の急すぎる展開には興醒めではあった反面、後半の展開では幾らか持ち直し、敵が使ってくる術の正体を見破る頭脳戦に持っていったのは○。
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posted at 00:31:26
異世界転生してまで追いかけてきたヤンデレの妹に立ち向かうべく主人公が頭脳戦を駆使する異世界ファンタジーシリーズの一作目。まず本作は二部構成になっており、前半では乳児(!)の主人公とヤンデレ妹の転生後初の対決が、後半では盗賊団との死闘が描かれている。
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posted at 00:31:10
紙城境介「転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?」読了。妹に監禁されていた俺は逃げ出した矢先にトラックに轢かれ異世界に転生、悪魔のごとき妹から解放されたと思いきや一緒に死んだ妹もこの世界に転生してきて……。果たして俺は神様に貰った能力を駆使してあいつを退けることができるだろうか?
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posted at 00:30:48