麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2023年01月15日(日)
「ダークネス」観了。アメリカからスペインに越してきた家族を待ち受ける悪夢。失われた記憶を巡る幽霊屋敷物でちょっとシャイニングっぽさもある。演出的には悪くないものの真相がはっきりと語られるわけではないので人によってはモヤッとするかもしれない。どちらかといえば雰囲気を楽しむのが吉か。
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2023年01月12日(木)
そしていざ事件が起こってからはアリバイや密室の謎を用意して物語を盛り上げてはくれるものの作者的には読者に謎を解かせる気がないのか推理に必要な伏線が所々抜けているのが気になる。また最終的に明かされる構図自体の面白さはあるが掘り下げが甘く消化不良になってしまっている要素も少なくない。
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第25回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。本作は男子高校生コンビがある女生徒の家族に纏わる事件の謎を解くという内容となっているが肝心の事件が起こるまでが結構長くそれまで異常な家族関係を丹念に描くことで徐々に事件がいつ起こってもおかしくない状況を作り上げてサスペンス性を高めているのは○。
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遠坂八重「ドールハウスの惨劇」読了。名門・冬汪高校で学内便利屋として活動している二年の滝蓮司と卯月麗一は学内一の美少女・藤宮美耶からある依頼を引き受けるがそれこそが惨劇の始まりだった。 舞台は鎌倉に佇む白亜の豪邸。二人は特異な家族に纏わるおぞましい殺人事件の真相をひもといていく。
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2023年01月11日(水)
「オペラ座の怪人(アルジェント版)」観了。原作とは大きく異なる金髪ロン毛のイケメンで鼠に育てられた超能力者という怪人設定にまず驚かされる。一応アルジェントらしいグロは健在だが面白かったかと言われると……。あと舞台美術は凝っているのにCGがへっぽこな点は「ドラキュラ」と共通している。
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2023年01月10日(火)
田村由美「ミステリと言う勿れ」12巻読了。今回は一巻分まるまる使った捜査一課の紅一点、風呂光刑事にスポットを当てた連続殺人の序章という感じでミステリパートよりご当地飯や観光名所が印象に残るのは作者が好きと語る二時間サスペンスの影響ゆえか。引き続き事件が本格化する次巻に期待したい。
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2023年01月09日(月)
「ほの蒼き瞳」観了。士官学校で起きた猟奇殺人事件の謎にランドー刑事と生徒の一人である若きE・A・ポーが挑む話。ベタな話を丁寧に描いただけかと思いきや、ちゃんと最後にもう一捻りあったのでひと安心。とはいえ気付く人は気付くかもしれない。あと個人的にはポー役の人がそこそこ似ていたのが○。
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「ルチオ・フルチのホラー・ハウス」観了。フルチ作品では珍しい幽霊屋敷物。フルチらしい残虐描写は健在ながら一方でコミカルさを感じさせるシーンも多々あり、そのミスマッチぶりが人によって好みが分かれるところだろう。個人的には嫌いではないが唐突過ぎるラストにはさすがに戸惑ってしまった。
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2023年01月06日(金)
そして何よりも本作の祖父と孫娘の関係は勿論、それを取り巻く善人たちが織り成す物語は読んでいて実に心地よく、前述したミステリとしての弱さに目を瞑れば連作らしい着地の決まった快作である。
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だがその反面、肝心の謎解きがショボかったり定番の域を出ていなかったりと、作者のミステリ愛が伝われば伝わるほど本作のミステリとしての弱さが際立ってしまうのが残念。とはいえ最後の事件の謎解きはそれなりに見応えがあり、特に探偵役の設定をも巧く取り込んでいるのは○。
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例えば本作で扱われる事件は密室や人間消失、幻の女探しなど割りとミステリ度が高いものが揃っているし、瀬戸川猛資やカー、古畑任三郎などの名前が次々と挙がる登場人物たちのミステリ談義からは作者のミステリ愛が伝わってきて何とも微笑ましい気持ちになることだろう。
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第21回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作。本作は幻視や記憶障害といった症状の現れるレビー小体型認知症を患った老人を安楽椅子探偵に据えた連作ミステリである一方で元々鮎川哲也賞の最終候補に残った作品だけあって本格ミステリファンが惹かれる要素が作中に多々見受けられる。
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小西マサテル「名探偵のままでいて」読了。小学校の元校長で切れ者の祖父は現在レビー小体型認知症を患い介護を受けていた。だが孫娘の楓が遭遇した密室殺人や人間消失などの話をすると忽ち祖父は名探偵となり鮮やかに謎を解き明かしてみせる。そんなある日、楓の人生に関わる重大な事件が起きて……。
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2023年01月05日(木)
一応謎としては渡が館の主人に対しどのような復讐を企んでいるのか? というのがあるがそれに関しては中盤で明かされる前に大半の読者が気付くだろうし、中盤以降の展開にしても予測の範囲内で意外性は皆無に等しい。むしろ王道の復讐物語を作者がどう盛り上げてくれるかを楽しむのが吉な作品である。
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電子書籍オリジナルの長編ミステリ。倉阪作品ではお馴染みのゴシック色が強い館を舞台に繰り広げられる復讐劇という内容はそれだけでワクワクするものがあるが、残念ながらそこにミステリ的な仕掛けを期待すると些か肩透かしを覚えるかもしれない。
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posted at 19:51:18
倉阪鬼一郎「復讐劇の館」読了。昭和三十五年、戦時中に無念の死を遂げた父の仇を討つため、鳥澤渡は薔薇が咲き誇る館へやって来た。ここの主人は戦時中は海軍大佐で妄想に近い人体兵器を発案し渡の父をはじめ多くの兵士を死に至らしめたのだ。美しいピアノの調べに乗って復讐劇の幕は今開いた。
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2023年01月03日(火)
「デッドライン」観了。正式なタイトルは長すぎるので割愛。人気ホラー脚本家の身に降りかかる悲劇を描いた本作はホラー映画というよりホラー映画を使った人間ドラマという印象で周囲のホラー映画に対する心ない反応とオチがただただやるせない。とはいえ作中のホラー映画の拘りあるカットバックは○。
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