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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2019年03月06日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年3月6日

尤もその真相は真っ当と捉えるか思いのほか捻りがないと捉えるかで評価が分かれそうだが、孤島を密室に見立てた一部の推理と有栖川らしからぬ探偵役のキャラに見るべきものがある。その他の作品だと「線路の国のアリス」が作者の鉄道趣味と不思議の国のアリスらしい不条理さのバランスが優れていて○。

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posted at 20:25:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年3月6日

タイトルからも分かる通り「そして誰もいなくなった」を下敷きにした本作は、あとがきによると「「あの物語はこうも書ける。そうしたら名探偵の推理も書ける」というアイディアが閃」いたことから書かれた、言うなれば「そして誰もいなくなった」の新解釈的内容となっている。

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posted at 20:25:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年3月6日

ノンシリーズ物の中短編を収録した作品集。一応、少年探偵団のパステーシュ「未来人F」や書店店長が日常の謎を解く「本と謎の日々」などミステリ系の作品も幾つか収録されてはいるものの、本格ミステリ読者向けのものとなるとやはり収録作中最も長い表題作になるだろう。

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posted at 20:24:59

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年3月6日

有栖川有栖「こうして誰もいなくなった」読了。伊勢湾に浮かぶ、通称「海賊島」に招かれた十名の男女。ミステリアスなバカンスは予想外の断罪で幕を開けた。次々と暴かれる招待客たちの悪行、そして恐るべき殺人事件が……。表題作を始め、ファンタジーやホラーなどバラエティーに富んだ十四編収録。

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posted at 20:24:44

2019年03月03日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年3月3日

加えてメインのフーダニット部分も手掛かりの出し方が巧妙で特に子供らしいエピソードの一つと思っていたものが容疑者たちの行動が明らかになると共に犯人を絞り込む重要な決め手へと変貌する点が実に秀逸。ロジックは前作よりもシンプルだが全体的なクオリティーとしては充分佳作と言っていいだろう。

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posted at 12:32:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年3月3日

夏休みだけ探偵団シリーズの二作目。前作同様、次々と起こる不可解な事件が繋がっていく構成とフェアな謎解き(あとがきで「ヴァン・ダインの二十則」を引き合いに出してフェアであることを強調しているのも○)は変わらずだが今回は探偵役の家族が過去に解決した事件とリンクしているのが何気に熱い。

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posted at 12:32:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年3月3日

新庄節美「夏休みだけ探偵団〈2〉児童館の黒キリン事件」読了。何者かが夜中の児童館に忍び込み、児童の一人が作ったキリンをスプレーで真っ黒にするという不可解な事件が発生した。ワトソンこと和戸尊は探偵小説好きの双子・冴と麗や塾仲間のトンと共に事件解決に乗り出す。

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posted at 12:32:23

2019年03月02日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年3月2日

加えて犯人の動機が明かされることで青春小説としての苦みが際立つところもいい。尤も途中で気付く読者も中にはいるかもしれないが、登場人物たちの隠された心情を裏付ける怒濤の伏線回収がそれを見事に補っている。本作は特殊設定ミステリと青春小説をバランスよく両立させた佳作である。

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posted at 16:54:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年3月2日

しかしながらその能力当てというのがなかなかの曲者で、下手な書き手だと悪い意味で何でもアリになってしまいがちだが、本作ではきちんとルールとそれを踏まえたロジックを駆使することで本格ミステリとしてのギリギリのバランスを保っているのが好印象。

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posted at 16:53:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年3月2日

講談社BOX新人賞出身の作者による青春本格ミステリ。粗筋だけ読むととよくある青春ミステリのように思えるが、本作は探偵側と犯人側にそれぞれ特殊能力を与えることで、犯人当てならぬ能力当てをベースとした頭脳戦で魅せてくれる。

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posted at 16:53:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年3月2日

浅倉秋成「教室が、ひとりになるまで」読了。私立北楓高校で起きた生徒の連続自殺。残された遺書にはいずれも「私は教室で大きな声を出しすぎました。調律される必要があります」と同じ文言が認められていた。垣内友弘にとって三人の死は疑いようもなく自殺のはずだった。白瀬美月の言葉を聞くまでは。

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posted at 16:53:18

2019年02月26日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月26日

基本的にはホラー以外に統一性のない、ノンシリーズ物の作品集ながら冒頭の表題作と対になる短編「じぶんち」をラストに持ってきた構成は○。また収録作の中には作者が異形コレクションを意識したものもあり、そういった側面から作者の一人異形コレクションぶり(?)を楽しむのもいいだろう。

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posted at 23:03:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月26日

「などらきの首」に続くホラー短編集第二弾。雰囲気的には三津田信三のホラー短編集に近く、作者本人と思われる人物や子供の視点で描いた話、作者と同年代の読者であればノスタルジーに駆られる話が多い中、ベストを選ぶなら思い込みを逆手に取ったミステリ的技巧が恐怖を際立たせる表題作あたりか。

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posted at 23:03:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月26日

澤村伊智「ひとんち 澤村伊智短編集」読了。久々に再会した女友達の家。楽しい一時のはずがある何気ない話題がきっかけで恐怖の出来事に変貌する――表題作のほか、いつも荒れている宮本くんの手に隠された秘密「宮本くんの手」など恐怖と異形、人間心理の暗部にこだわりぬいて紡いだ八編収録。

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posted at 23:01:41

2019年02月25日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月25日

ただその反面、それ以外の収録作のほとんどが英語ならではの言葉遊びや向こうの風習を知らないとぴんとこないものばかりで、どうにも消化不良なのが難。そんな中、数少ない例外である「駐車難」は短い頁数できっちり手掛かりと意外性を盛り込んだ犯人当てとして成立しているのが○。

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posted at 20:37:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月25日

一つの中編に十五の短編を収録した、凝った構成の作品集。特筆すべきはダイイング・メッセージ物の中編「菊花殺人事件」で、ダイイング・メッセージを巡る様々な解釈と盲点をつく消えた首飾りの行方もさることながら、それらが単純極まりない真相のミスディレクションも兼ねている点が素晴らしい。

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posted at 20:37:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月25日

エラリー・クイーン「クイーン犯罪実験室」読了。ダイイング・メッセージ物の中編「菊花殺人事件」のほか、ポーとリンカンの署名付稀覯本の隠し場所を示す暗号に挑戦する歴史ミステリ「エイブラハム・リンカンの鍵」、新クイーン検察局など短編十五編収録。

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posted at 20:37:25

2019年02月24日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月24日

「アリータ: バトル・エンジェル」観了。日本の漫画をハリウッド映画化した稀有な成功例。些か詰めこみ過ぎな感もあるが、見方によってはテンポがいいと捉えられなくもないし何より制作者の原作に対する愛が伝わってくるのがいい。とはいえ原作を知らなくても問題なく楽しめる良くできた娯楽作である。

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posted at 23:02:42

2019年02月23日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月23日

内容紹介にある「社会派と本格ミステリーの融合」に関しては些か疑問が残るが、少なくとも本作が難しいテーマを読ませるエンタメに仕上げた意欲作であるのは間違いない。

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posted at 17:39:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月23日

だがその一方で読者の予想を大きく裏切ろうとしたのか、後半で問題になる村の出来事のせいで社会派としてのテーマが大きくぶれてしまった感が否めない。また主人公の兄が死んだ理由にしても絡め方があまり巧くいっていないように感じた。

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posted at 17:35:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月23日

第22回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。自衛隊のPKO派遣を扱った本作はあえて問題が起きる直前でシーンをぶった切る序章といい、隊員たちの証言により少しずつ真相を見せていく手法といい、読者の興味を引き付けるのが非常に巧く、新人離れした筆致も手伝ってぐいぐいと読ませてくれる。

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posted at 17:35:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月23日

辻寛之「インソムニア」読了。PKOに派遣された陸上自衛官七名。一人は現地で死亡、一人は帰国後自殺。現地で起きたことについて、残された五名の証言はすべて食い違っていた。メンタルヘルス官の神谷啓介は遺族からの頼みで医師の相沢倫子の協力を得ながら真実に迫るが――。

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posted at 17:35:06

2019年02月22日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月22日

本作は三途川理シリーズとはまた違った、シュールなコンゲームが楽しい良作である。

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麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月22日

尤も三途川理に勝るとも劣らないぶっ飛んだ策を次々と繰り出す七沢やそれを見破ることのできる小曾根警部を指して普通の人々というのはやや無理があるかもしれない。しかしながら作中で展開される殺人や善悪の定義はなかなか興味深いものがあるし、それを踏まえてのブラックなオチが実に印象的。

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posted at 21:09:49

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19年2月22日

森川智喜流ジャーロとも言うべき長編ミステリ。具体的には殺しても特定の時間に生き返る不思議なナイフを巡り、映画好きの大学生とシングルマザーの警部が頭脳戦を繰り広げる……というといつもの森川作品のように思えるが、その頭脳戦を名探偵ではない普通の人々がやっているところに新鮮さを覚える。

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19年2月22日

森川智喜「そのナイフでは殺せない」読了。自主制作映画を撮る大学生の七沢はある日、イタリアで手に入れたナイフが殺しても特定の時間に生き返る能力があることを知る。一方、シングルマザーの小曾根警部は「猫や犬を本当に殺しているのではないか」と通報を受けた七沢の映画を調べ始めるが……。

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posted at 21:09:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月22日

ミステリ的には前の事件同様、今の時代だからこそできるネタを盛り込みつつもここぞというポイントで意外なトリックを用意しているのはさすが(尤も一部のトリックは金田一少年の方で使われたものもあるが)。加えて倒叙物のお約束であるあの台詞もちゃんと出てきたので総じて満足度は高い。

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posted at 08:57:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月22日

天樹征丸/さとうふみや「金田一37歳の事件簿」3巻読了。前の事件「歌島リゾート殺人事件」も「犯人たちの事件簿」っぽさがあったが、今回の「タワマンマダム殺人事件」では倒叙形式を採用したことにより、一層その要素が強調されている。

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posted at 08:57:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月22日

少なくとも読み終わった時の満足感は格別なものがある傑作なのは間違いない。

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posted at 00:25:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月22日

その過程は実に壮大で美しく、正直殺人事件一つ起きないのにここまで心を掴んで離さないミステリを書けることに驚きを禁じ得ない。尤もミステリとしてみると推理だけでは解けない部分が散見されるものの、事件の裏に隠された意外な繋がりの連続がそれを補って余りある。

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posted at 00:24:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月22日

前作「64」から六年ぶりの長編ミステリ。本作はある意味、横山秀夫流日常の謎と見なすこともできるかもしれない。消えた家族を探す物語はいつしか建築家ブルーノ・タウトを巡る物語となり、激動の展開を経て家族の再生へと収束していく。

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posted at 00:24:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年2月22日

横山秀夫「ノースライト」読了。一級建築士の青瀬は、信濃追分に向かっていた。たっての希望で設計した新築の家。しかし越してきたはずの家族の姿はなく、ただ一脚の古い椅子だけが浅間山を望むように残されていた。一家はどこへ消えたのか?

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posted at 00:23:34

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