Twitter APIの仕様変更のため、「いいね」の新規取得を終了いたしました

麻里邑圭人

@mysteryEQ

  • いいね数 9,797/10,375
  • フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
並び順 : 新→古 | 古→新

2016年05月07日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月7日

本作は社会派ミステリらしい重厚さを持ちつつも、かつて笹沢左保が目指した本格とロマンの融合を見事に体現した傑作である。

タグ:

posted at 16:45:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月7日

中盤で明らかになるある仕掛けにも唸らされたが、それ以上に秀逸なのは物語の死角に隠された意外な犯人とその構図であり、そこに秘められた恋愛劇を始めとした人間ドラマが、探偵役が事件を追う動機と相俟って深く読む者の胸を打つ。

タグ:

posted at 16:45:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月7日

関東大震災に端を発する、壮大な犯罪パズルを描いた社会派ミステリ。本作の見所は幾つかあるが、中でも特に目を惹くのは関東大震災の裏で行われた朝鮮人虐殺事件という重いテーマを扱いつつも、それを隠れ蓑にした様々な仕掛けをやってのけている点だろう。

タグ:

posted at 16:44:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月7日

小杉健治「死者の威嚇」読了。昭和57年9月、東京・荒川の河川敷で関東大震災直後に故なく虐殺された朝鮮人を慰霊する為の遺骨発掘作業が行われたが遺骨を見付かることはできなかった。それから三年後、墨田公園の工事現場で白骨死体が発見されるが死体の身元は朝鮮人ではなく元盛岡署の刑事だった。

タグ:

posted at 16:44:26

2016年05月05日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月5日

ベストを選ぶなら第三話で、消えた財布を巡る探偵部との推理対決という趣向もさることながら連作を活かした意外な伏線と何気ないやり取りに隠された決め手が素晴らしい(次点はミステリでしか表現できない青春小説をやってのけてくれる第四話)。本作はロジックと青春小説を巧く融合させた良作である。

タグ:

posted at 20:50:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月5日

しかもそのデタラメの後に再び推理によって真相が示される二段構造となっており、そこからただの投げっぱなしでは終わらせないという本作にかける作者の意気込みのほどが窺える。

タグ:

posted at 20:50:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月5日

日常の謎に対し、こねくりまわされるロジックを楽しむ作品。タイトルにある通り、まずヒロインの分析もとい推理がデタラメであることが前提となっているが、そのデタラメもそれなりに説得力を持っているところが面白い。

タグ:

posted at 20:50:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月5日

十階堂一系「赤村崎葵子の分析はデタラメ」読了。下駄箱に入っていたラブレター、一万円を募金する男、消えた財布、小屋の中に捨てられていたタバコの吸い殻……日常の中で起きたあらゆる事象を分析部部長・赤村崎葵子が勝手に分析し、驚愕と脱力の結論を導き出す連作短編集。

タグ:

posted at 20:49:37

2016年05月04日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月4日

真相に目新しい要素は何一つなく、そもそも作者自身ミステリとして本作を書いたのかどうか疑問が残る。どちらかというとミステリというより過ぎ去った青春物、昭和という時代を美術と共に振り返る私小説風味の作品として読んだ方がいいかもしれない。

タグ:

posted at 17:11:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月4日

第8回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。本作は昭和四十年に実際に起きたアムステルダム運河バラバラ事件の真相に迫りつつ、松本清張「アムステルダム運河殺人事件」に隠された意図も明らかにするという意欲的趣向が盛り込まれた作品だが、ミステリとして読むと正直肩透かし感が否めない。

タグ:

posted at 17:11:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月4日

原進一「アムステルダムの詭計」読了。昭和四十年に起きたアムステルダム運河バラバラ事件の被害者は、私の知るあの先輩なのか? 事件から二十年以上経過してアムステルダムに駐在することになった私は、そこで松本清張の深謀と先輩の「死」の真相を知ることになる。

タグ:

posted at 17:10:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月4日

そして「リターン・ザ・ギフト」は作者が得意とする交換殺人物で、凝りに凝った犯罪計画と完全犯罪になりきれない皮肉な理由が素晴らしい。ベストは「背信の交点」だが、好みでいえば交換殺人が描き出す人間の業が印象的な「リターン・ザ・ギフト」を挙げたい。

タグ:

posted at 17:10:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月4日

「身投げ女のブルース」は法月綸太郎が登場しない異色作で、作品全体に漂うハードボイルド的雰囲気もさることながら、「パズル崩壊」を読んでいる読者であればより引っ掛かるであろう仕掛けが堪らない。

タグ:

posted at 17:09:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月4日

「背信の交点」は作者自身が会心の出来というだけあって鉄道を使ったあるアイディアがとにかく秀逸で、本作のことを有栖川有栖が「笹沢左保のオマージュ」と称したのも実によく分かる。またユーモアたっぷりの展開と謎解きの際に探偵に向けられる毒のギャップも○。

タグ:

posted at 17:09:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月4日

名探偵・法月綸太郎シリーズの連作ミステリ第二弾。「イントロダクション」を除き収録作はどれも構成がよく練られているが、その中でも際立っているのはやはり「背信の交点」「身投げ女のブルース」「リターン・ザ・ギフト」の三編だろう。

タグ:

posted at 17:09:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月4日

法月綸太郎「法月綸太郎の新冒険」再読了。推理作家で名探偵の法月綸太郎が乗っていた特急の車内で奇妙な毒死事件に遭遇する「背信の交点」、若い女の飛び降り未遂に端を発する殺人事件「身投げ女のブルース」、破綻した交換殺人に隠された真相に迫る「リターン・ザ・ギフト」など六編収録。

タグ:

posted at 17:09:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月4日

北山猛邦「糸の森の姫君」読了。屋敷のあらゆる場所に糸を張り巡らせる少女の話。正直ミステリとしてみるとトリックは微妙だし、オチも予想通り過ぎて物足りなさが否めない。むしろ本作はミステリの枠組みを使った百合要素のある青春小説として読んだ方が楽しめるかもしれない。

タグ:

posted at 17:08:48

2016年05月01日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月1日

加えて本作はミステリだからこそできる作者らしいボーイミーツガール物でもあるところがいい。ある意味、本作は島田荘司と北山猛邦の共演とも言える秀作である。

タグ:

posted at 12:16:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月1日

北山猛邦「廃線上のアリア」読了。十字架に串刺しにされた死体の謎を巡るハウダニット一発技が光る作品。トリックの仕組みだけ見れば目新しさはないが、それをあるものと組み合わせることでスケールの大きな島田荘司ばりの奇想に仕上がっている点がまず秀逸。

タグ:

posted at 12:15:48

2016年04月28日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年4月28日

その他では「お届け先には不思議を添えて」が、どうやって箱の中身をすり替えたのかという謎に挑むことが強力なミスディレクションにもなっている点が素晴らしい。本作は作者が久々に放った変化球であると共に「いわゆる天使の文化祭」以来の衝撃が味わえる秀作である。

タグ:

posted at 13:50:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年4月28日

特に凄いのは「優しくないし健気でもない」で不可解な引ったくり事件を扱った普通の犯人当てかと思いきや予想外の所からくる仕掛けに唖然。シリーズ物でこれをやったことにまず驚かされるが同時にシリーズ物だからこそできるものであり、ある意味「アルバトロスは羽ばたかない」に通じるものがある。

タグ:

posted at 13:50:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年4月28日

市立高校シリーズの六作目にして「まもなく電車が出現します」以来の短編集。正直いうと一編目の「不正指令電磁的なんとか」を読んだ時は全く期待しなかったのだけど、最終的にはその認識を大いに改めさせられた。

タグ:

posted at 13:50:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年4月28日

似鳥鶏「家庭用事件」読了。葉山君の自宅マンションで電気をあまり使ってないのにも拘わらず何故かブレーカーが落ちる怪事件が起きる表題作を始め、葉山君の妹・亜理紗の学校の友人が遭遇した不可解な引ったくり事件から葉山家の秘密が垣間見られる「優しくないし健気でもない」など五編収録。

タグ:

posted at 13:49:58

2016年04月27日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年4月27日

ただその反面、御手洗長編の特徴の一つであるケレン味のきいた演出が一切ないせいか全体的に登場人物の行動に無理やり感が否めず、事件的にもいまいちスケール感が小さいように見えてしまうのが残念。どちらかといえば長編というよりも少し長い(?)短編という感覚で読んだ方が楽しめるかもしれない。

タグ:

posted at 10:34:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年4月27日

「読者への挑戦」が組み込まれた御手洗潔シリーズ50作目にあたる長編。真相はびっくりするほど単純で、正直シリーズを読み慣れている人であればすぐに気付くのではないかと思われるが、やはりその光景を想像すると笑ってしまうものがある。

タグ:

posted at 10:34:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年4月27日

島田荘司「屋上の道化たち」読了。全く自殺する気がないのにその銀行ビルの屋上に上がった男女は次々と飛びおりて死んでしまう。一体何故なのか? この「屋上の呪い」を巡る不可思議な謎に名探偵・御手洗潔が挑む。

タグ:

posted at 10:34:22

2016年04月24日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年4月24日

ガチのミステリではないものの、近いテーマ性と作品としての繋がりという点で「黒野葉月~」にハマった読者であれば見逃せない作品である。

タグ:

posted at 23:55:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年4月24日

その中でも特に第四話「獣と目撃者」は夫を殺した犯人の弁護を依頼する妻という奇妙な謎もさることながら、その構成から「黒野葉月は鳥籠で眠らない」の原型としてみることもできるだろう(ちなみに語り手は「黒野葉月~」にも登場する高塚弁護士)。

タグ:

posted at 23:55:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年4月24日

先進的な試みが多くなされている民営刑務所を舞台に、様々な想いを抱えた囚人たちとそれを取り巻く人々の姿を描いた全五話からなる連作小説。基本的には罪とどう向き合うかという人間ドラマがメインの作品だが、第一話「鉄格子と空」など収録作の中にはミステリ的センスが感じられるものもある。

タグ:

posted at 23:54:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年4月24日

織守きょうや「SHELTER/CAGE」読了。消えたドライバーと不穏な動き。見ず知らずの囚人の面会にくる女。罪を悔い償いの日々を送る若者。夫を殺した凶暴な男の弁護を依頼する妻……ここは檻か、避難所か? 新人女性刑務官が見た、塀の中の群像劇。

タグ:

posted at 23:54:33

@mysteryEQホーム
スポンサーリンク
▲ページの先頭に戻る
ツイート  タグ  ユーザー

User

» More...

Tag

Recent

Archive

» More...

タグの編集

※タグはスペースで区切ってください

送信中

送信に失敗しました

タグを編集しました