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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2016年06月09日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年6月9日

本作もまた「絃の聖域」に通じる、芸に憑かれた人間たちの業を描いた美しい本格ミステリの秀作である。

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posted at 00:47:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年6月9日

本作で最も感心したのはその連作全体を繋げるアイディア――密室から四人の娘が消失した真相としきの花の正体で、前者はあるものを活かしたメタ的とも言える仕掛けに唸り、後者はその悪魔的正体に慄然すると共に美を追い求めた先にある危うさに胸を打たれた。

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posted at 00:47:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年6月9日

華道の一派・塘松流を巡る不可解な事件を描いた連作長編。解説によると作者が雑誌連載された四編だけで纏めることをよしとせず、連作全体を繋げるアイディアを思い付くまで待ったとのことだが、その判断は正しかった。もし仮に当初の四編だけで纏めていたら本作をそこまで評価していなかっただろう。

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posted at 00:46:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年6月9日

山田正紀「花面祭 MASQUERADE」読了。東京大空襲の最中、塘松流先代家元・芦田挿花を残して密室から四人の娘が消失し、その二年後に挿花もまた密室で謎の死を遂げた。それから四十年の時を経て、再び塘松流を惨劇が襲う。事件の鍵を握る輪廻転生の花――しきの花とは何なのか?

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posted at 00:46:36

2016年06月05日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年6月5日

何よりもギャグ展開の中にさりげなく盛り込まれた伏線が秀逸で、中にはあからさまなものもあるが、ファンタジー設定を巧く活かして容易に気付かせない工夫をしている点がいい。加えて一度尤もらしい仮説を示してからの引っくり返しも決まっており、いい意味でラノベらしい異世界ミステリの良作である。

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posted at 19:22:44

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年6月5日

ふざけたタイトルとギャグ展開とは裏腹に(?)至極真っ当なミステリをやっている作品。とはいえフーダニットで動機から犯人を絞り込もうとする点には疑問がなくはないが、推論魔法という後期クイーン問題も真っ青な設定を取り入れることにより、推理の検証を確実なものにしているのは○

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posted at 19:22:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年6月5日

丹羽春信「魔王サスペンス劇場 土けむりダンジョン、美人勇者殺し」読了。遂に魔王の間へ辿り着いた五人の勇者たちだったが最終対決の直前に勇者の一人が何者かに殺されてしまう。犯人は勇者たちの中にいる。残念な性格の勇者たち――もとい四人の容疑者を前に何故か魔王が犯人探しをする羽目に……。

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posted at 19:22:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年6月5日

第22回電撃小説大賞最終候補作。設定は凝っているものの、扱われる謎の解答やキャラクター、ストーリー展開に意外性がほとんど感じられないのが残念。とはいえ設定をうまく整理して物語を進めている点は好印象であり、「王道」が好きな人であれば終始安心して楽しめる作品である。

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posted at 19:21:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年6月5日

成田杣道「異邦の探求者」読了。「アリス財団」の空間断裂実検失敗により奇妙な異邦と化していく世界。その謎を調査する機関「黒の協会」所属のエージェントである体が半分機械の青年・了次と肉体を虚数界に置き実体を持たない少女・ルートのコンビは奇怪な占い師連続誘拐事件「占都」を訪れる。

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posted at 19:21:20

2016年05月30日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月30日

一方、大井三重子名義の童話はミステリよりも自由な発想の作品が多く、中にはSF設定のもの(「めもあある美術館」)や皮肉のきいたもの(「ふしぎな ひしゃく」)のもあってなかなか楽しめた。

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posted at 21:18:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月30日

作者のジュブナイルミステリなどを集めた作品集の第三弾。表題作は「仁木悦子少年小説コレクション2」に収録されている「口笛たんてい局」と大まかな内容は変わらないながらも「口笛たんてい局」以上に一筋縄ではいかない展開が随所に用意されており、一層盛り上がる構成になっている点は○。

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posted at 21:17:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月30日

仁木悦子「仁木悦子少年小説コレクション3 タワーの下の子どもたち」読了。担任の山北先生が謎の失踪を遂げた。先生が何らかの事件に巻き込まれたらしいことを知ったなかよし六人組はそれぞれの特徴を活かして先生の行方を追う――表題作ほか、大井三重子名義の童話や随筆を併せて収録。

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posted at 21:17:37

2016年05月29日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月29日

その他では「石岡先生、ロング・ロング・インタヴュー」で、石岡君の口から語られるコナン・ドイルの話が興味深かった。あと個人的には「伊根の龍神」事件が忘れられてなくて良かったが、それ以上に「エンゼル・フライト」事件はまだですか?←

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posted at 13:49:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月29日

「星籠の海」以降、海外に旅立った名探偵・御手洗潔の知られざる一面に触れる非ミステリ短編七編を収録。基本的にはファン向けの短編ばかりだがその中でも御手洗潔の父の物語を描いた「天使の名前」は壮絶な戦争小説として強烈な印象を残す(何気に「御手洗潔、その時代の幻」から繋げる構成が巧い)。

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posted at 13:49:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月29日

島田荘司「御手洗潔の追憶」読了。ちょっとヘルシンキへ行くので留守を頼む――そんな置き手紙を残し日本を去った御手洗潔はその後、何を考え、どこで暮らし、どんな事件に遭遇していたのか。活躍の場を世界へと広げた御手洗の足跡を辿り、追憶の中で名探偵に触れる、番外作品集。

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posted at 13:48:41

2016年05月27日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月27日

唯一評価できるとするならば選評でも語られている動機部分だが、それにしても推理できる材料が少ない上に、分かってくるのがかなり後半になってからなので、どうしても仕掛けを成立させるためのこじつけ感が否めない。どちらかと言えば深くは考えずに読んだ方が楽しめるかもしれない。

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posted at 10:29:41

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月27日

第三回島田荘司推理小説賞受賞作。本作は二つの視点で物語が進む構成となっているが、ミステリを読み慣れた人であれば早い段階で仕掛けに気付くだろうし、密室トリックの方も古典的であまり目新しさは感じられない。

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posted at 10:29:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月27日

胡傑「ぼくは漫画大王」読了。家出していた妻が自宅に戻ると夫が殺され、息子の健ちゃんは密室に閉じ込められていた――ライバルの太っ許と漫画大王の座を争う小学生の健ちゃんの奇数章と少年時代のトラウマで鬱々とした人生を送る男の偶数章。二つの視点から語られる物語の果てに待つ真相とは?

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posted at 10:28:52

2016年05月25日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月25日

正直万人向けとは言い難いが、ここまで付き合ってきたシリーズ読者であれば間違いなく楽しめる、ただならぬ気迫に満ちた力作である。

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posted at 21:19:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月25日

そうして辿り着いた結末は警察小説というより山田風太郎の忍法帖か何かを読まされたような壮絶すぎるものであり読了後、思わず遠い目になってしまった。終わってみれば物語の壮絶さがミステリを大きく上回ってしまった感があるが、個人的には犯人の意外性と動機に凝らされた奇想に大いに唸らされた。

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posted at 21:19:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月25日

おとり捜査官・北見志穂シリーズの五作目にしてシリーズ完結編。本作は序盤の不可能犯罪の連打からも分かるようにシリーズ中最も本格ミステリ色が強い内容となっており、加えて完結編に相応しい主人公が巻き込まれる過酷な運命が圧倒的なリーダビリティとなって読者をぐいぐいと引っ張ってくれる。

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posted at 21:19:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月25日

山田正紀「おとり捜査官5味覚」読了。新宿駅西口地下通路で発見された女の切断死体。大勢の警官が張り込んでいる中で殺された刑事。乗り込んだバスの中でいつしか死体となってバッグに詰め込まれていた謎の女。衆人環視のトンネル内で絞殺された婦人警官……連続する事件の果てに待ち受ける結末とは?

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posted at 21:18:31

2016年05月24日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月24日

本作の犯人は言うなれば「見えない人」であり、それが犯人の条件が判明した途端、ある伏線によって読者の目に見える形となって浮かび上がってくる過程が実に秀逸。他にも主人公の相棒である袴田刑事に隠された意外な過去が明らかになるなど、シリーズ読者には見逃せない快作である。

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posted at 22:58:27

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月24日

おとり捜査官・北見志穂シリーズの四作目。毎回このシリーズはサイコ・サスペンスの中に何かしらの本格ミステリ要素を盛り込んでいるが、今回の本格としての見所はフーダニットである(一方、解説の二階堂黎人はホワイダニットと言っているが、本格として見た場合これを分かれというのは無理がある)。

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posted at 22:57:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月24日

山田正紀「おとり捜査官4嗅覚」読了。連続放火事件の捜査現場で、全身のムダ毛を剃られ、日焼け止めクリームを隈無く塗られた女の全裸死体が発見された。傍には何故か被害者を模したユカちゃん人形が……。人形に込められた意味は何か? おとり捜査官・北見志穂が謎の人形連続殺人事件の真相に迫る。

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posted at 22:57:41

2016年05月23日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月23日

また犯人が誘拐事件を起こした動機を見破るのは不可能に近く不満が残る。とはいえ主人公が真相の一部に気付いたきっかけは良かったし、何より凝りに凝った事件の構図には途中で分かってしまってもなお唸らされる。本作は異色の誘拐ミステリが読みたい人には是非お勧めしたい怪作である。

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posted at 22:06:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月23日

勿論これは本作の仕掛けを成立させるためには必要不可欠なものであり、そういう意味ではよく作り込まれているものの、その反面、本格ミステリと思って読んだ場合、登場人物の少なさと犯人のある行動が目立ちすぎて真相に気付きやすいのが難。

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posted at 22:05:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月23日

本来、誘拐ミステリというと犯人と警察のサスペンスフルな駆け引きを描くことが多いが、本作はそこに「多重人格」という要素を持ち込み、誘拐幻想ミステリとも言うべき酩酊感に満ちた独特の雰囲気を作り出しているのだ。

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posted at 22:04:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月23日

おとり捜査官・北見志穂シリーズの三作目。粗筋からも分かるように本作は「誘拐」をテーマとしているが、そのテーマの扱い方が何とも異様で、一読忘れ難い作品に仕上がっている。

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posted at 22:04:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年5月23日

山田正紀「おとり捜査官3聴覚」読了。おとり捜査官の北見志穂は凶暴な殺人犯を射殺したことで軽度の神経症に陥っていた。そんな時に生後二週間の新生児を誘拐する事件が発生。しかも犯人は何故か志穂を名指しで身代金の運搬役に命じる。犯人は志穂のいないはずの「双子の妹」なのか?

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posted at 22:03:39

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