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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2011年12月07日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月7日

倒叙形式で幕を開けた物語は、徐々にコン・ゲームの様相を示し始める。探偵が完全に犯人たちを追い詰めたと思ったその時こそが本作の本当の始まりであり、それまでは長い前座に過ぎない。

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posted at 22:15:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月7日

法月綸太郎「キングを探せ」読了。奇妙なニックネームで呼び合う四人の男たちが計画した四重交換殺人の謎に挑む、名探偵・法月綸太郎。これまでにも何度か交換殺人をテーマにした短編を書いてきた作者だが、長編で真っ向から取り組むのは恐らく今回が初ではないだろうか。

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posted at 22:14:48

2011年12月06日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月6日

またミステリ的にも前作よりこなれており、そういったところは好感が持てるのだがその反面、前作同様動機が曖昧なので非常にモヤモヤする。とりあえずシリーズは残すところあと一作だけなので、それを読むことにより、このモヤモヤが解消してくれればいいのだけど、はてさて……。

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posted at 22:28:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月6日

佐竹彬「三辺は祝祭的色彩」読了。科学が発展した世界を舞台にしたミステリ「飾られた記号」に続く第二作で扱っているのは、仮想現実空間で起こった殺人事件。相変わらず森博嗣色は強いものの、前作よりは幾分作者の個性らしきものは感じられる。

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posted at 22:28:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月6日

決して突き抜けたものはないが、手堅くまとまった良作であり、北山作品が好きな読者であれば問題なく楽しめると思う。あと個人的に本作のラストで石持浅海の某探偵役を思い出して、思わずニヤニヤしてしまったw

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posted at 21:53:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月6日

例えるならば「少年検閲官」の要素を盛り込んだ、長編の「音野順」という感じだろうか。探偵の卵とも言うべき学生たちを出している割に展開が普通のクローズド・サークル物とあまり変わらない、これといった大ネタがないなどの不満はあるものの、個々のトリックはよく考えられている。

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posted at 21:50:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月6日

表紙を見ると東川篤哉の鯉ヶ窪学園探偵部シリーズを意識しているようで嫌な予感がするが(爆)、中身の方はとぼけた味わいのユーモアミステリ風味ではあるものの、北山猛邦らしい異世界設定を上手く使ったクローズド・サークル物に仕上がっている。

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posted at 21:50:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月6日

北山猛邦「猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数」読了。知名度ゼロの女探偵・猫柳十一玄が指導教官を務める猫柳ゼミは私と月々の二人しか所属していない弱小ゼミだ。そんな猫柳ゼミがひょんなことから名門ゼミと共に孤島の館で研修をすることになった。だが、その合宿中、奇怪な殺人事件が発生する。

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posted at 21:49:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月6日

悪く言えば、ただルールに忠実に事件を起こしただけであり、ミステリとして腕の見せどころである捻りがほとんど感じられなかった。またあまりに森博嗣の影響が強すぎて没個性気味になっているのもいただけない。とはいえ光るところもなくはないので、次回作に期待したい。

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posted at 16:19:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月6日

あらゆる物質が持つ『情報』を制御し、物質の強度変化すら可能にする驚異の能力『情報学』。その唯一の教育機関『パスカル』で起こった殺人事件。一種の異世界本格であり、真相もこの世界観だからこそ可能なものではあるが、残念ながらルールの盲点を突いたという印象はあまりない。

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posted at 16:13:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月6日

佐竹彬「飾られた記号」読了。聞くところによると本作は新人ミステリー特集の一環として久住四季「トリックスターズ」と一緒に出版されたらしい。「トリックスターズ」が魔術を扱ったミステリであるのに対し、本作は科学を扱ったミステリ――分かりやすく言えば森博嗣の影響をかなり受けた作品である。

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posted at 16:13:07

2011年12月05日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月5日

「オールスイリ2012」読了。ベストは麻耶雄嵩「バレンタイン昔語り」。犯人が最初から分かっているという捻くれた趣向を今回はどう料理するのかと思ってたら……成る程、そうきましたか。次点はクローズド・サークルでの犯人当てにさりげなく盛り込まれた仕掛けが光る貫井徳郎「籠の中の鳥たち」。

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posted at 19:06:28

2011年12月03日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月3日

一言でいえば、ファンタジー設定を使ったちょっといい話であり、期待したものとは違ったけれど、これはこれで嫌いではない。ただ、この内容だったら別に久住四季じゃなくてもいいのではと感じてしまったのも事実。いつの日か、これぞ久住四季という作品を引っ提げて戻ってきてほしいと思う。

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posted at 21:02:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月3日

久住四季「重田さんと彼女の来世」読了。来世の生まれ変わり先の選択をしなければならない交通事故で亡くなった重田さんに来世相談員のソラスミが参考までに自分の生い立ちを語って聞かせる話……というと田代裕彦「キリサキ」を思い浮かべる人もいるかもしれないが残念ながら本作はミステリではない。

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posted at 21:02:15

2011年12月02日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月2日

飛鳥部勝則「番人」読了。遊園地の古いメリーゴーラウンドに纏わる怪談話。達磨落としと回転木馬という意外な和洋折衷ぶりはどこか「黒と愛」の「奇傾城」にも通じる異形の美しさを感じさせる。また本作は何気に無駄な要素が一切なく、例えるなら端正な本格ならぬ端正なホラーとも言うべき作品である。

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posted at 22:41:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月2日

一方、殺人トリックに関して言えば、これまで読んだ「殺人協奏曲ホ短調」や「裏切りの第二楽章」のような奇抜さはなく、定番のネタを医学ミステリに置き換えただけに過ぎないが、それでも新機軸の工夫を凝らそうとする作者の姿勢は評価できるだろう。

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posted at 19:04:44

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月2日

本作のあらすじを見ると、奇想天外な殺人の謎にばかり目がいきがちだが、個人的にはむしろ何故そんな方法を犯人が使ったのかというホワイダニットの方に注目してもらいたい。意外性こそないが、丁寧に描いている点は好感が持てる。

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posted at 19:04:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月2日

由良三郎「円周率πの殺人」読了。高松病院の昼食会の席上、病院長の高松良一が突然、腹部に激痛を訴えた。事態を重くみた病院関係者たちはすぐに院長の手術を行うが、そこで目の当たりにしたのは胃と腸が体の中で切断されているという奇怪な症状だった。果たして院長の死は奇病か、それとも殺人か?

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posted at 19:03:52

2011年12月01日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月1日

様々な人間の思惑が絡むことにより、見えたと思った真相が二転三転するので、最後まで油断できない。あっと驚く毒殺トリックと併せて、色々と見所の多い作品である。

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posted at 22:32:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月1日

手の込んだ殺人トリックの解明からどんでん返しに繋げる構成は基本的に前作から変わっていないが、どんでん返しの印象がイマイチ薄かった前作に対し、本作のどんでん返しは殺人トリックのインパクトにも決してひけをとらないものになっている。

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posted at 22:32:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月1日

由良三郎「裏切りの第二楽章」読了。密室で殺人が行われるが死体ははるか離れた場所で発見される……それは甥の鉄平が語った推理小説の構想だったが、間もなくそれを再現したような事件が発生。何とバイオリン奏者が演奏中に舞台で毒殺され、鍵のかかった楽屋から毒の入ったコップから発見されたのだ。

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posted at 22:31:49

2011年11月30日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月30日

かくいう自分も残念ながらすぐに予想がついてしまったクチだが、それでもこの当時にこれをトリックとして使った先見性は充分評価に値すると思う。一応どんでん返しも用意されているが、このトリックが解明された後だと些か印象が薄いのが残念。

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posted at 20:07:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月30日

全身付随の夫人が漏らす唸り声の意味もなかなか興味深いが、本作の一番のメインは何と言っても手の込んだ、ある殺人トリックだろう。ただこの手のトリックは今日では目にする機会も多いので、勘のいい人は事件のあらましを知るなりピンときてしまうかもしれない。

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posted at 20:07:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月30日

由良三郎「殺人協奏曲ホ短調」読了。殺人事件の唯一の『目撃者』は、被害者の隣に寝ていた全身付随の夫人だった。体はおろか、目も耳も口も麻痺したままの彼女が時折漏らす唸り声は一体何を意味しているのか。白河警視とその甥である結城鉄平のコンビが事件の謎に挑む。

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posted at 20:06:01

2011年11月28日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月28日

あとは洋子が男の魔の手から助かるかどうかしか見所がないなと思っていたのだが、それこそが作者の罠だった。そこから先の展開はかなり意表を衝くものであり個人的にはしてやられたと言わざるを得ない。本作はいかにも二時間サスペンスな展開に油断していると足元を掬われること請け合いの良作である。

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posted at 18:06:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月28日

多分本作を中盤まで読んだ大半の読者は本作のことをありがちなサスペンス物と思うことだろう。事実、博多、長崎、天草を舞台に展開する洋子の捜査はトントン拍子に進み、やがて一人の男に辿り着く。これで男が犯人というのは間違いで実は……という流れにいくのかと思いきや、男はあっさり犯行を告白。

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posted at 18:06:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月28日

草野唯雄「博多長崎殺人行」読了。橋の改修工事の最中、導管の中から発見された女のミイラ死体は長らく行方不明になっていた洋子の母だった。誰が何のために母をこんな酷い姿にしたのか。洋子は少ない手掛かりを頼りに、独り犯人探しに乗り出す。やがて犯人とおぼしき男の姿が浮かび上がるが……。

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posted at 18:05:40

2011年11月25日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月25日

捜査に対し絶大な力を発揮する反面、絶妙なミスディレクションにもなっている点がまず秀逸。対して後半の二編は前半と比べるとサイコメトリーが関わる必然性が薄く、出来もイマイチなのが残念。できれば前半のクオリティーを維持してほしかった。個人的なベストは「鋏の記憶」。

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posted at 17:43:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月25日

今邑彩「鋏の記憶」読了。物に触れることにより、それを所有していた人間の残留思念を感知することができる能力「サイコメトリー」を持つ女子高生・紫が関わった四つの事件が収録された短編集。前半の二編はサイコメトリーという能力をきちんとミステリとして活かした良作と言っていいだろう。

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posted at 17:43:19

2011年11月24日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月24日

その他、同時収録の怪奇スポットを紹介したエッセイ「ロンドン・ゴースト・トリップ」は、作者の幽霊屋敷物の傑作「黒魔館の惨劇」を知っている自分としては、その裏話を読んでいるようで楽しかった。

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posted at 16:01:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月24日

個人的に興味深かったのは十八世紀ロンドンの描き方で普通の作家が妖しく美しく飾り立てる所には目もくれず徹底して残酷かつ醜悪な部分を全面に押し出している。また控えめとはいえ若く美しい五人目の被害者メアリ・ジェイン・ケリーの殺害シーンだけスプラッター描写が多めなのも実にこの作者らしい。

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posted at 16:00:44

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月24日

友成純一「ジャック・ザ・リッパー」読了。切り裂きジャックをテーマにした小説とエッセイで構成された本作は、決して切り裂きジャック物の新機軸と言える内容ではないものの、友成純一が切り裂きジャックを書いたらどうなるかという視点で読むとなかなか面白い作品に仕上がっている。

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posted at 15:59:59

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