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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2011年11月21日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月21日

一応作者曰く、下敷きになった「京都魔界伝説の女」よりもどんでん返しの数が一回増えているとのことだが、そのどんでん返しにしても、正直良くできているとはお世辞にも言い難い。前例を知らなければそこそこ楽しめるかもしれないが、知っているとかなり厳しいと言わざるを得ないだろう。

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posted at 18:52:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月21日

全百作構想の「魔界百物語」シリーズの第二弾である本作の一番の見所は、何と言っても「切断された左手首の謎」だろう。だが、残念ながらこの真相には前例がある。これが仮にその前例よりも優れた出来であればまた話は違ったのだろうが、自分が読んだ限りでは到底超えているとは思えなかった。

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posted at 18:51:44

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月21日

吉村達也「京都魔王殿の謎」読了。美貌の超能力者・鹿堂妃楚香が自らが主催する京都魔界ツアーで人の手首が出現すると予告、その言葉通り女の手首が「猿」の手首と共に見付かった。すぐに警察は事件の容疑者を逮捕するが、間もなく第二の事件が発生。この奇怪な事件に精神分析医・氷室想介はどう挑む?

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posted at 18:50:49

2011年11月18日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月18日

某作品読了。相変わらずリーダビリティの高さと巧みな構成は健在だが本作は特に後者が秀逸。全ては主人公の人間像を描くことと読者をミスリードすることの二点に費やされており、それらが終盤のどんでん返しを見事に引き立てている。些か詰め込みすぎの感もあるがそれを差し引いても充分秀作だと思う。

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posted at 16:29:31

2011年11月17日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月17日

しかも、そのヒントは作中にぬけぬけと示されており、その大胆さには感嘆せざるを得ない。梶龍雄の後期の作品同様、本作もまた新本格の香りが濃厚な、稚気と企みに満ちた作品である。

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posted at 20:45:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月17日

もともと最後の大逆転に拘った作品ばかり書いてきた作者だが、その試みは本作が最も成功しているように思う。ネタバレになるので具体的なことは言えないが、終盤に至り、これで事件が終わったと思ったら、実はそこからが本番だったという何とも捻くれた構成なのだ。

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posted at 20:44:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月17日

かつて綾辻行人は登場人物に本格の理想を語らせていたが本作もまた登場人物にこんなことを言わせている。「小説全体がパズルなんです。(中略)最後の章になって、なんと大逆転で、読者がアッとおどろき、感服する結末になれば、この謎かけは作者の勝ちですよ」本作はそれを見事に体現した作品である。

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posted at 20:43:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月17日

水野泰治「密室殺人講座」読了。地下室に造られた人工的な「孤島」で開催されたミステリー講座。参加者は講師である推理作家の他に懇意にしている編集長や若い教え子など七人。密室状態となった地下の扉が再び開かれるのは72時間後だったが、その初日の夜に推理作家が無惨な死体となって発見される。

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posted at 20:41:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月17日

そこで彼を待っていたのは美貌の女主人を始めとした三人の女たちとのめくるめく快楽の日々。しかしながら本作はただのエロスでは終わらない、ゴシック小説にも通じる退廃的な美しさに彩られている。個人的には読み終わるのが惜しいとすら思うくらい、甘美なる魅力を秘めた作品である。

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posted at 01:33:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月17日

……という嘘あらすじはさておき(爆)とりあえず本作の舞台もまた黒猫館であることに変わりない。但し本作の場合、黒猫館で起こるのは殺人事件ではなく、夜毎に繰り返される官能の宴である。昭和十六年――戦火間近いその混乱の時代に法外な給料に釣られて信州の山奥にある「黒猫館」を訪れた主人公。

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posted at 01:33:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月17日

倉田悠子「黒猫館」読了。推理作家・鹿谷門実に会いたいと手紙を送ってきた老人は記憶を失っていた。自分が何者なのか調べてほしい――そう鹿谷に訴えた老人は手掛かりとして一冊の手記を差し出す。そこに綴られていたのは「黒猫館」という館で起こった殺人事件の顛末。果たしてこれは創作か、事実か?

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posted at 01:32:52

2011年11月16日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月16日

そして、その事件を通して描かれるのは、「夢玄館」に纏わる人々であり、「わたし」の人間としての成長だ。第五話の最後に待ち受ける試練を乗り越えた時、読者は「わたし」が見出だしたそれに忘れかけていた温かさを覚えることだろう。本作はミステリの形を借りた、癒しの物語である。

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posted at 18:12:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月16日

本作は連作ミステリの形式をとってはいるが、ミステリとしての「謎と解決」だけみると、扱われる事件はどれも小粒過ぎて正直印象に残りづらい。むしろ作者は事件のことを「人間を描くための装置」として割りきっているように思える。

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posted at 18:11:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月16日

水生大海「夢玄館へようこそ」読了。古いアパートをリノベーションしてショッピングモールとなった「夢玄館」。その管理人だった伯母が入院したため、急遽代理を務めることになったわたしの許へ持ち込まれるのは、個性的な各ショップのオーナーたちが巻き起こす厄介な事件ばかりで――。

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posted at 18:10:44

2011年11月15日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月15日

その他「とうにハロウィーンを過ぎて」も自分好みのホラー映画趣味とミステリ的仕掛けの融合が絶妙な秀作である。怪奇と幻想に彩られた本作はゴシック好き、ホラー映画好き、そして一部の涅槃ミステリ好き(!)にはまたとない贈り物になることだろう。

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posted at 21:08:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月15日

勿論、怪奇短編集ということでミステリ度は大分控え目だが、それでも幾つかの短編を読むとミステリが作者の血となり骨となっているのが良く分かる。特に圧巻なのは雪で遭難した男の視点で書かれた「残されていた文字」で、個人的にはこの短さで本格を的確に表現してしまったのには脱帽と言うしかない。

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posted at 21:08:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月15日

井上雅彦「異形博覧会」読了。そもそも本作を読んでみようと思ったきっかけは、自分が偏愛する異形の本格ミステリ「竹馬男の犯罪」とリンクする掌編が収録されているからだったが、いざ読んでみたら「竹馬男」をそのまま短編集に変換したような内容で些か驚いてしまった。

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posted at 21:07:38

2011年11月14日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月14日

ホラーとして見るとオチが些か弱い気がしなくもないが、少年時代の淫靡な思い出だけでも充分元はとれた印象。やはり飛鳥部勝則は変態エロスを書いている時が一番生き生きしていると思うw

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posted at 23:15:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月14日

飛鳥部勝則「お菊さん」読了。男たちにオモチャにされているお菊さんと、そのお菊さんにオモチャにされた主人公の物語。ノスタルジックな雰囲気の中に漂う、飛鳥部勝則らしい、そこはかとない変態的エロスが堪らない。

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posted at 23:14:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月14日

そして、そんな物語でもちゃっかりトリックらしきものを仕込んでいる作者に思わずニヤリ。本作は絵本という媒体を最大限に活かした、両氏のファン必見の作品である。

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posted at 20:35:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月14日

三津田作品における村田修のイラストのように、北山作品もまた片山若子のイラストがいつの間にかなくてはならないものになっていることを気付かせてくれる一編。作者らしい寓話的物語と、その空気感を表現した片山若子の幻想的なイラスト。その親和性は見事の一言に尽きる。

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posted at 20:34:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月14日

北山猛邦「猫倫敦」読了。冬になると砂浜に漂着する、冬眠中の子猫が入っている氷の塊――「猫流氷」。私は祖父と共に猫流氷を解凍して猫を取り出す仕事をしていた。ある日、砂浜にとても大きな猫流氷が打ち上げられる。中には猫の耳としっぽの生えた人間が……。それがクロと私の出会いだった。

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posted at 20:34:11

2011年11月13日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月13日

人によっては間違いなくトラウマになりかねない作品だが、一方で人を惹き付けてやまない、黒い魅力に満ちているのも事実。これから本作を読もうとしている人は、くれぐれも取り扱い注意で。

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posted at 19:02:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月13日

静かに、しかし着実に火薬を仕込んできた作者は終盤に至るなり、嬉々として導火線に火を点ける。その焦燥感に追い立てられるようにページをめくることになる読者を待ち受けるのは、思わず目を逸らしたくなるような残酷な結末である。

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posted at 19:02:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月13日

本作はサイコ・キラーのことを知り尽くした作者が満を持して贈るホラーだけあって、かなり毒性の強い内容となっている。途中、心暖まるシーンはあれど、それは後々読者を効果的に奈落へと突き落とすための絶妙な演出に過ぎない。

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posted at 19:01:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月13日

平山夢明「SINKER 沈むもの」読了。三件の幼女誘拐殺人が起きた。ある被害者は頭部を口部で水平に切断、続いて頸部、臍部、上腕、下腕、手首、指が切り離され、並べられていた。捜査は混迷を極め、キタガミ警部は事件解明のため、他人の内部に沈み、操る能力を持つビトーに協力を依頼する。

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posted at 19:01:08

2011年11月11日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月11日

これで真相が面白ければまだ救いなのだが、残念ながら前作以上に真相がつまらないので、読み終わっても何も報われるものがない。とりあえず本作を読むくらいなら他のミステリを読んだ方が有意義な時間を過ごせそうな気がする……。

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posted at 12:54:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月11日

(自分含む)アリバイ物に苦手意識のある人が一番嫌がる時刻表を使った分刻みのアリバイ崩しをこれでもかとやってみせるその様子は正に拷問以外の何物でもない。それに加えて、前作にもあった詳細過ぎる死体描写と亜門くんの無駄に難解な謎解きが読者のげんなり感に拍車をかけている。

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posted at 12:53:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月11日

相村英輔「偽装」読了。密室殺人の容疑者は過去に三度も莫大な保険金を入手していた。しかも彼には鉄壁のアリバイが……前作「不確定性原理殺人事件」に引き続き、詩人の亜門くんが探偵役を務める本作は、アリバイ物のダメなところを凝縮したような作品である。

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posted at 12:53:06

2011年11月10日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月10日

また二作目になり作者もキャラの特徴を掴んできたのか、前作以上にキャラの掛け合いが楽しい。第三話「殺意のパーティにようこそ」では「本格ミステリ大賞」なんて単語も出てくるが、本作の読者の何割がそれを知ってるのかと思うとかなり胸熱(爆)。個人的なベストは「髪は殺人犯の命でございます」。

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posted at 22:18:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月10日

東川篤哉「謎解きはディナーのあとで2」読了。お嬢様刑事が遭遇した事件の謎を毒舌執事の影山が解き明かすシリーズの第二弾。前作よりも明らかに影山の活躍の場が増えたのはドラマの影響かどうかはさておき、本格として見ると難易度の低かった前作に比べ、本作は一捻り加えてあるものが多くて好印象。

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posted at 22:18:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月10日

事件を通して描かれるのは何も事件関係者だけに留まらない。決して条件やデータだけで判断せず、あくまで事件を起こす人間を見る探偵役である佐方のひたむきな姿が何とも胸を打つ。そんな本作の個人的なベストは、親から子へと受け継がれた想いが印象的な最終話「本懐を知る」。

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posted at 18:32:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年11月10日

柚月裕子「検事の本懐」読了。前作「最後の証人」で活躍したヤメ検弁護士・佐方貞人の検事時代を描いた短編集である本作は、ミステリとして見ると後出しの情報が多いなどの不満はあるものの、一方で事件を通して人間を描くという点では前作から一貫している。

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posted at 18:30:07

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