Twitter APIの仕様変更のため、「いいね」の新規取得を終了いたしました

麻里邑圭人

@mysteryEQ

  • いいね数 9,797/10,375
  • フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
並び順 : 新→古 | 古→新

2011年12月26日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月26日

その一方で現実の事件も凝りに凝ったトリックで魅せてくれる。ある意味、本作の構成が絶妙なミスリードになっており、迂闊にも自分は全く気付くことができなかった。とはいえ作者がこの構成で一番目指したのは不思議の国を再現することだったのではないだろうか。本作は酩酊感を伴う本格の傑作である。

タグ:

posted at 21:35:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月26日

無論それはアニメ業界に深い関わりのある作者のサービス精神の顕れだろうが、それだけに留まらず、きちんとトリックにも活かされているのは好印象。何より普通にやったらトンデモトリックにしかならないものを夢の世界を舞台にすることにより、この世界ならではのトリックに昇華している点が秀逸。

タグ:

posted at 21:34:47

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月26日

辻真先「アリスの国の殺人」読了。本作は二つの物語が平行して進行する。一つは現実世界で起こった漫画誌の鬼編集長殺人事件。もう一つは夢の世界で起こったチェシャ猫密室殺害事件。特に後者は倉阪鬼一郎ばりの言葉遊びを織り混ぜつつ不思議の国の住人と漫画のキャラが入り乱れるというカオスぶりだ。

タグ:

posted at 21:33:54

2011年12月25日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月25日

と同時に、タイトルに込められた意味も明らかになる点が秀逸。犯人探しもさることながら、タイトルにある「悪人」探しをしてみるのも案外面白いかもしれない。

タグ:

posted at 18:17:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月25日

トリックメーカーの作者らしく本作にも複数のトリックが盛り込まれているが個人的にはそれらよりもむしろラストのどんでん返しと事件の構図に注目してほしい。目まぐるしく起こる事件の数々にもようやく解決の目途がつきこれで一件落着と思いきや作者は些細な気付きから意外な真相を引き出してみせる。

タグ:

posted at 18:17:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月25日

大谷羊太郎「悪人は三度死ぬ」読了。群馬のリゾートホテルで捕物があった夜、一人の男が衆人環視の状況下で消失し翌朝、別の場所で他殺体となって発見された。男はその後の調べで四年前に起こった謎の焼死事件にも関与していたことが判明。過去の事件と浅からぬ因縁のある推理作家が調査に乗り出す。

タグ:

posted at 18:16:48

2011年12月23日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月23日

事件の真相に関しては大半の読者が途中で気付くだろうが、それは決してマイナスではない。むしろ真相が見えていることにより、京極夏彦「陰摩羅鬼の瑕」同様、深い感動をもたらしてくれているように思う。そういう意味でも本作はミステリと物語のバランスに優れた作品と言えるだろう。

タグ:

posted at 19:33:59

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月23日

同時期に書かれた館ミステリの「大密室殺人事件」とは対照的な、草野唯雄を思わせるサスペンス形式で展開する本作は、最後まで飽きさせることなく一気に読ませてくれる。メインの「犯人=被害者=探偵」という設定も違和感なく物語に溶け込んでおり、読者の事件への興味に拍車をかけている。

タグ:

posted at 19:32:59

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月23日

大谷羊太郎「生れ変った男」読了。本作の冒頭で作者はこう語っている。「一般に推理小説では三人の主役が登場します。犯人/被害者/探偵がその三人です。この作品では同一の主人公がこの三役を兼ねています」本作は爆殺を企んだ主人公がある出来事を機に「生れ変って」犯人探しに乗り出す物語である。

タグ:

posted at 19:32:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月23日

ただ一応伏線が張ってあったとはいえ、このひっくり返しは些か強引であり、人によって賛否両論分かれるところだろう。本格ミステリとしてみると決して出来がいいとは言えないが、個人的には嫌いではない作品である。

タグ:

posted at 19:31:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月23日

正直なところ、六章で終わっていたら間違いなく駄作だったと思う。日記に私小説、同人の合作小説まで取り入れた凝った構成に全く見合わないバレバレな真相が提示された時はさすがにガッカリしかけたが、最後の最後で作者は意外な形でひっくり返してみせる。

タグ:

posted at 19:30:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月23日

北乃坂柾雪「匣庭の偶殺魔」読了。大学内で連続する奇妙な死。偶然の事故か、それとも確率の犯罪か。やがて事件は嵐の孤島で起こった、ある虐殺事件と意外な繋がりを見せる――。第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞作。

タグ:

posted at 19:29:25

2011年12月22日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月22日

作者のどんでん返しを謳った作品というと他に「連続殺人鬼カエル男」を思い出すが、個人的な印象で言えばその切れ味は本作の方が上。倒叙ミステリ、青春小説、法廷サスペンスと様々な要素を詰め込みすぎた感はあるが、それを差し引いても充分秀作と呼べる出来だと思う。

タグ:

posted at 09:19:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月22日

倒叙ミステリかと思いきや、一筋縄ではいかない展開に圧倒される。相変わらずリーダビリティの高さと巧みな構成は健在だが、本作は特に後者が秀逸。全ては主人公・御子柴礼司の人間像を描くことと読者をミスリードすることに費やされており、それらが終盤のどんでん返しの衝撃を見事に引き立てている。

タグ:

posted at 09:17:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月22日

中山七里「贖罪の奏鳴曲」読了。死体に触れるのは、これが二度目だった――弁護士・御子柴礼司はある晩、かつて自分が犯した罪を知る記者の死体を遺棄した。死体を調べた警察は早々に御子柴の許に辿り着き事情を聴く。だが、彼には死亡推定時刻には法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった。

タグ:

posted at 09:17:13

2011年12月21日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月21日

終盤に向かうにつれて徐々に加速していく物語構成もさることながら、何より錦絵が浮き彫りにする恐ろしいまでの犯人の執念には探偵小説ならではの様式美を強く感じる。探偵小説、特に伝奇寄りのミステリが好きな人であれば、前作よりも本作の方をお勧めしたい。

タグ:

posted at 21:34:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月21日

黒塗りの天守閣を持つ元子爵の館。奇妙な遺言状、不可能犯罪、見立て殺人……前作「古墳殺人事件」に引き続きガジェット満載の本作は、前作と比べると本格ミステリとしては今一歩劣るものの、その代わり前作にはなかったおどろおどろしいまでの伝奇色に彩られている。

タグ:

posted at 21:32:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月21日

島田一男「錦絵殺人事件」読了。旅行先で豪雨に遭遇した少年タイムス編集長の津田と友人の小原検事は雨宿りの破れ堂で会った男に誘われ失踪中の元子爵・鬼頭竹彦邸に泊まることになる。折しも館では竹彦の遺言状が開封されることになっていたが、その矢先に弁護士の白河が何者かに槍で殺されてしまう。

タグ:

posted at 21:31:58

2011年12月20日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月20日

そして真相に至りその判断は間違っていなかったことが分かる。個人的には主人公の能力の活かし方によっては面白いミステリになったのではないかと思うが、それは多分作者の本意ではないだろう。本作は夜須礼ありすというキャラに萌えつつ、事件の真相の「な、なんだってー!」感を楽しむ作品である。

タグ:

posted at 22:23:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月20日

ミステリだと思って読んでたらいつの間にかMMRになっていた。何を言ってるのか分からないと思うが(ry まず本作をミステリとしてみた場合、論外と言わざるを得ない。最初は真面目に先の展開を考えつつ読んでいたが伏線もへったくれもない後出しジャンケンの連続にやがて考えることを放棄(爆)。

タグ:

posted at 22:23:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月20日

伊都工平「犯人は夜須礼ありす」読了。クラスメイト・夜須礼ありすの殺人を知ったのは夏至の日の翌日だった。同級生を殺害した彼女は血まみれのナイフを手にしばらく微笑んだ後、凶器を持ったまま逃亡したという。そして、そんな彼女を自宅前で拾った俺は、そのまま彼女を匿うことになる――。

タグ:

posted at 22:22:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月20日

また犯人を絞り込むロジックも単純ながら良くできている。とはいえ、作者が描きたいのはあくまでこの設定を活かした物語の方であり、事件は単なるきっかけに過ぎない。故に本作はジャンルに拘ることなく読んだ方がより楽しめることだろう。

タグ:

posted at 22:22:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月20日

冒頭の不可能犯罪から、ラブロマンス、アクションシーンまで取り入れたSFミステリの秀作。ミステリ読みとしてはやはり密室トリックが気になるところだろうが、そこに関しては正直面白みはあまりない。むしろ自分は、この世界ならではの動機の方が面白かった。

タグ:

posted at 22:21:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月20日

加納一朗「生殖センターの殺人」読了。その世界では人間は生殖能力のある者とない者に選別されていた。能力のある者は『生殖者』と呼ばれ、厳重に管理された生殖センターで特別待遇を受けていた。ところがある日、受胎能力が優秀な一組の男女が密室状態の部屋で刺殺されているのが発見されて――。

タグ:

posted at 22:20:56

2011年12月18日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月18日

他にもポーの「盗まれた手紙」のパロディ「また盗まれた手紙」の盲点をつくトリックが素晴らしい。全体的にみるとユーモア重視のものが多いが、ミステリ読みには表題作と「また盗まれた手紙」の二編を是非ともお勧めしたいと思う。

タグ:

posted at 20:32:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月18日

そして間もなく殺人事件が発生したかと思えば、凶器が大学ノート、現場には鳩の死骸が残されているという不可解極まりない内容で、かなり唖然とさせられる。勿論真相の方もそれに見合った(?)唖然とするもので、恐らく倉阪鬼一郎や乾くるみの作品が好きな人であれば、更に楽しめることだろう。

タグ:

posted at 20:31:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月18日

清水義範「茶色い部屋の謎」読了。ミステリ、ホラー、SFとバラエティ豊かな十二編が収録された短編集。ミステリとしては表題作が特に秀逸。いきなり作者の手違い(!)で読者への挑戦状が突き付けられて面食らっていると、続いて金野大地に麻古ミスといった古今東西の名探偵ならぬ迷探偵たちが登場。

タグ:

posted at 20:30:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月18日

だが、これらのガジェットは単なる雰囲気作りのためではない。全てミステリとして効果的に活かされているのは好印象。また事件自体は一見地味に感じられるが、それも恐らく作者の計算のうちだろう。最後に明かされる事件の異様な構図と大トリックとの落差が実に秀逸な、何とも贅沢な作品である。

タグ:

posted at 19:45:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月18日

島田一男「古墳殺人事件」読了。古墳群の一角で無惨な死を遂げた考古学者。暗礁に乗り上げた汽船を連想させる異形の館。エジプトの詩文を模した暗号。船狂人の館主人を始めとした一癖も二癖もある容疑者たち……と言った具合に本作には本格のガジェットがこれでもかと言わんばかりに詰め込まれている。

タグ:

posted at 19:44:22

2011年12月17日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月17日

順一は言う。幽霊はにおいである、と。だが、それに同意することは、すなわち読者自身の変態を認めることでもある。しかし、だからと言って躊躇する理由はどこにもない。変態であることを早々と認めてしまえば、本作を心ゆくまで楽しむことができるのだから。

タグ:

posted at 21:39:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月17日

飛鳥部勝則「白い猫」読了。においに敏感な男・順一が少女の凄惨な自殺死体と出遭ってからの日々は、倒錯したエロスと怪異によって彩られていた……。これまでにも作者は何度か幽霊に関する一考察をテーマにした小説を書いているが本作はその中でもかなり強烈なインパクトのある作品に仕上がっている。

タグ:

posted at 21:38:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月17日

実際、自分も読み始めた当初は同じ意見だった。だが読み終わってみると、これが飛鳥部流の変格探偵小説だったことに気付く。本作の哀れな主人公は、ある意味、麻耶雄嵩作品のワトソン役の一人・推理作家の美袋三条と通じるところがあるかもしれない。

タグ:

posted at 21:36:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年12月17日

飛鳥部勝則「バグベア」読了。熊に食い殺された姉が体に取り憑いたと主張する少女と、そんな少女に想いを寄せる少年の話。それだけならば別にどうということはないのだけど、これが実は幻想探偵をテーマに書かれたものだと知れば、誰もが「どこが探偵物なんだ?」と首を傾げることだろう。

タグ:

posted at 21:36:01

@mysteryEQホーム
スポンサーリンク
▲ページの先頭に戻る
ツイート  タグ  ユーザー

User

» More...

Tag

Recent

Archive

» More...

タグの編集

※タグはスペースで区切ってください

送信中

送信に失敗しました

タグを編集しました