麻里邑圭人
- いいね数 9,797/10,375
- フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2023年04月09日(日)
「オオカミ狩り」観了。海上の大型貨物船を舞台に凶悪犯罪者たちと警察が血みどろのバトルロイヤルを繰り広げる話……かと思いきや正体不明の怪人(!?)が目覚めてから物語は予測不能のモンスターホラーへと早変わり。とんでもない血の量と人体破壊の連続に気付けば爽快感すら覚える怪作である。
タグ:
posted at 19:42:57
「プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第3章」観了。いわゆる溜め回にあたる内容で現時点ではこれといった見所はないが、色々と伏線が仕込まれている印象はあるので最終的に全6章が出揃った時の伏線回収で評価が上がる話なのだと思う。とはいえ、このラストからどう逆転していくのか今後に期待。
タグ:
posted at 19:30:30
2023年04月08日(土)
「ダークグラス」観了。女性版「わたしは目撃者」とも言うべきジャッロ物。アルジェントらしい強引すぎる展開が微笑ましいものの、それでも往年の作品以上に粗さを感じてしまうのは脚本がいつにも増してシンプル過ぎる故だろう。とはいえ80歳を超えてなお衰えない創作意欲は素直に凄いと思う。
タグ:
posted at 23:41:21
ちなみに本作は見方によっては作者のもう一つの作品「読者(ぼく)と主人公(かのじょ)と二人のこれから」のアフターストーリー的側面があるのもさることながら現在進行中の「あした、裸足でこい。」シリーズに繋がる構成にもなっており、そういった作者のサービス精神に感心させられる作品である。
タグ:
posted at 13:39:55
二重人格の少女と僕の恋愛模様を描いた「三角の距離は限りないゼロ」シリーズ完結後の物語を収録した短編集。あとがきによると主人公たちが卒業するところまで見たかったという読者の声に応えたとのことで、本編の余韻にもっと浸りたかったという読者にとっては打ってつけの内容と言えるだろう。
タグ:
posted at 13:39:55
岬鷺宮「三角の距離は限りないゼロ9 After Story」読了。奇妙な三角関係が終わりを告げてしばらく。僕と彼女を待っていたのは当たり前の、だけど何より願っていた日常だった。恋人同士の何気ないやり取り、級友と過ごす高校最後の夏、それぞれの進路、そして卒業――これは二人の今を綴るその後の物語。
タグ:
posted at 13:39:54
2023年04月07日(金)
更にミステリを謳っているくせにそもそもなぜこんな事件が起きたのか、なぜこんな現象が起きたのか、そして銃撃事件を起こした犯人は誰なのか全て謎のまま終わるのはさすがにどうかと思う。もし続編ありきでこうしたというのであればそれは作者にとっても読者にとっても不幸な結果しか生まないだろう。
タグ:
posted at 23:36:58
但し面白いのはそこまでで、その設定に必然性がなくただの演出で終わってしまっている点もさることながら、全体的に掘り下げが甘いまま物語が進むので、頭脳戦になっていない頭脳戦もどきを延々と読まされるのが正直かなり辛い。
タグ:
posted at 23:36:57
突然30ページ分までしか行動できないという謎の制約があるループ現象に陥った主人公がペンギンの着ぐるみを着た謎の少女と共に悲劇を食い止めようとする青春ループミステリ。ちなみにこの30ページとはこの作品自体の頁数でありしかもループが始まると同時に30からのカウントダウンも始まるのが面白い。
タグ:
posted at 23:34:05
秋傘水稀「30ページでループする。そして君を死の運命から救う。」読了。夏祭り会場で銃撃事件が発生、俺にとって大事な少女が撃ち殺された悲劇を機に俺は悲劇を変えるまで謎のペンギン少女と共に何度も事件当日を繰り返すループ現象に陥ることに。しかもなぜか行動できるのは30ページ分までで……。
タグ:
posted at 23:34:04
2023年04月04日(火)
辺天使/津田穂波「ボクとキミの二重探偵」8巻(完結)読了。双子の真相に関しては予測の範疇だった反面、刑事のアレは完全に予想外でビックリした(ジョジョの某キャラを思い出したが冷静に考えれば自然な落としどころか)。しかし前巻のギャグすれすれのラストから一転、綺麗な着地でほっと一安心。
タグ:
posted at 09:23:22
2023年03月29日(水)
それは現世での殺人事件が天国の物語に比べて殆ど印象に残らないため真相が明かされてもサプライズに全く繋がらないのだ。それでも天国のルールに関してはそれなりに考えられているもののこの設定だったらこのパターンはあるだろうとミステリ読みなら当然考えるネタから決して上回ることがないのが難。
タグ:
posted at 20:34:04
第9回新潮ミステリー大賞最終候補作。ある事件で惨殺された六人が記憶喪失の状態で死後の世界にある館に集結する本作は特殊設定のクローズド・サークル物にして犯人探しや自分探しなど様々な謎を詰め込んだ意欲作ではあるものの、一方で致命的な欠陥も抱えている。
タグ:
posted at 20:34:03
五条紀夫「クローズドサスペンスヘブン」読了。殺されたはずの俺が気が付くと目の前にはリゾートビーチと西洋館。姿の見えない配達人から毎朝届く不思議な新聞によると現世で惨殺された六人が記憶を無くした状態でこの天国屋敷に返り咲いたらしい。一体俺は誰なのか? そして誰になぜ殺されたのか?
タグ:
posted at 20:34:03
2023年03月26日(日)
その一方で本作は執拗なまでに怪談であることに拘っており、最終的に辿り着くタイトルの意味と絡めたオチからもそれが強く感じ取れるだろう。本作はあとがきの後にまで作者の徹底した拘りが窺えるホラーミステリの傑作である。
タグ:
posted at 16:48:40
更に本作には謎を解くことで徐々に怪談が〝現実〟をも侵食するメタ的な怖さがあり、これが連作形式や前述した三つのルールと結び付き、やがて本作のライトなノリに隠された歪な真実を明らかにしていく過程が実に秀逸。
タグ:
posted at 16:48:39
これによって怪談と論理的な推理が相反することなく見事に両立、ホラーとミステリの融合に対する一つの解答と見なすことができるだろう。加えて自称魔女が語る怪談には三つのルールが存在し、これが後々物語に大きく関わってくることになる。
タグ:
posted at 16:48:38
自称魔女が語る怪談の中に隠された真実を解き明かす連作ホラーミステリ。本作が画期的なのは二つ、まず本作の怪談はただ聞くだけでなく実際に体験できるようになっており様々な検証も可能である点、そしてもう一つは怪談の中に隠された真実を解き明かす理由が怪談をもっと怖くするためである点だろう。
タグ:
posted at 16:48:38
サイトウケンジ「魔女の怪談は手をつないで 星見星子が語るゴーストシステム」読了。深夜のファミレスでオカルト話が好きな人気配信アイドル・星見星子と僕は自称魔女から実際に体験することができる怪談を聞くことに。その中で星子は怪談をもっと怖くするため隠された真実を解明しようとするが……。
タグ:
posted at 16:48:37
2023年03月25日(土)
「グリッドマンユニバース」観了。グリッドマンも遂にマルチバースに――というよりダイナゼノン含む物語の完結編を描く為のシチュエーションとしての側面が強いように思われる。お馴染みのキャラが一堂に会して戦う熱さは勿論のこと、個人的には裕太と六花の恋の行方を描く青春映画としても満足度高し。
タグ:
posted at 23:55:27
2023年03月23日(木)
「人格転移の殺人」が閉鎖空間を舞台にひたすらぶれない物語展開をしていたことと比較すると本作がなぜ巧くいっていないのかは明白で、できればもっと見せ方を考えて書いてほしかった。
タグ:
posted at 21:10:21
本作のメインの謎は「刑事である隆夫を殺したのは誰か?」という至ってシンプルなものであるはずなのだけど、どうしたことか本作は無駄に話を複雑に書きすぎて謎はおろか手がかりすらもぼやけてしまい、本来なら意外なはずの真相が全く効果的に演出できていないのが難。
タグ:
posted at 21:10:20
人格転移をテーマにした長編ミステリ。人格転移テーマの西澤作品というと帯でも引き合いに出されている傑作「人格転移の殺人」を思い出すかもしれないが、あいにくそのレベルを本作に期待すると些か肩透かしを覚えることになるだろう。
タグ:
posted at 21:10:20
西澤保彦「走馬灯交差点」読了。殺人事件を捜査中の刑事・隆夫が何者かによって橋から突き落とされてしまう。気が付くと目の前には自分の幽霊が……。一方で相次ぐ殺人事件の裏には人格転移という特殊能力を持つある一族が関わっていた。果たして隆夫は自分を殺した犯人を突き止めることができるのか?
タグ:
posted at 21:10:19
2023年03月21日(火)
「血ぬられた墓標」観了。正統派吸血鬼譚。冒頭の異端審問官たちによる串刺しマスクを使った処刑シーンから掴みはばっちり。墓から蘇る死者、古城、影のある美女とのロマンス、隠し通路、魔女狩りといったゴシックホラーの定番要素が織り込まれたストーリーはモノクロ映像と絶妙にマッチしていて○。
タグ:
posted at 20:52:47
2023年03月20日(月)
「処刑男爵」観了。処刑男爵と恐れられた中世の暴君が蘇り次々と人を襲う話。実際の古城でロケしただけあって雰囲気は申し分ないもののスプラッターを期待するとやや物足りなさは否めない。その一方で単純明快なストーリーながら所々にミステリ的伏線を張ったりしている点が妙に味わい深い作品である。
タグ:
posted at 00:29:43
2023年03月19日(日)
「The Witch/魔女」観了。過去の記憶をなくした一人の少女がテレビ出演をきっかけに謎の男達に追われることになるサスペンスアクション。よくある展開かと思いきやまさかのどんでん返しを機にホラーへと転じる構成がまず秀逸でそこからのバイオレンス感溢れるアクションも実に中二心を擽る感じで○。
タグ:
posted at 00:32:09
2023年03月18日(土)
「シン・仮面ライダー」観了。初代仮面ライダーの庵野流新解釈。まず序盤どことなくジャッロ感漂う蜘蛛オーグを倒すまでの流れは完璧だったが後半になるにつれて面白アクションが減り泥臭いバトルになるのは好みが分かれるところか(あと敵が完全な悪役でないのも消化不良)。ただオチは嫌いではない。
タグ:
posted at 19:40:52
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」観了。多元世界SF、カンフーアクション、下ネタ&シュールギャグ、メタ……それらの要素を家族愛で強引に纏め上げてしまったのは凄いと思うもののマルチバースの過剰摂取で胸やけしまくって暫くこの手の映画はいいやとなってしまうのが難かw
タグ:
posted at 15:26:57
「【推しの子】 Mother and Children」観了。原作既読。四月から放映するTVアニメ第一話の劇場先行版ながら充分一本の映画として遜色ない動画工房の本気が観れて満足度高し。特に見応えがあったのはやはり例の事件のシーンだが個人的にはアニメで動くかなと絡新婦の理を読む園児が観れたのが良かったw
タグ:
posted at 12:36:31
これで本作が都市伝説や怪談となるほどの魅力的な謎を扱っているならば言うことはなかったのだけど、残念ながら本作の謎はそこまで強烈なものではなく(一応不可能状況を演出しようとはしているが、かなりショボい)、更に提示される手掛かりが不充分過ぎてどうしてもアンフェア感が否めない。
タグ:
posted at 10:20:56
謎が都市伝説や怪談となって本物の怪物を生み出す前にそれらの幻想を論理的に解き明かす探偵兄妹の活躍を描いた長編ミステリ。その設定だけ見ると「虚構推理」系のミステリを彷彿とさせるが、本作がそれらの作品と決定的に異なるのはその謎があくまで普通の人間が起こした現実的な事件である点だろう。
タグ:
posted at 10:20:55
ツカサ「お兄様は、怪物(なぞ)を愛せる探偵ですか?」読了。人外の仕業と噂される事件の謎を解くことで怪異を封じる力を持つ混河葉介。彼が依頼を受けて助手である妹・夕緋と共に訪れた伊地瑠村では放火と不可能状況の焼死事件が起きていた。焔狐に纏わる奇妙な伝承が存在する村の謎に彼はどう挑む?
タグ:
posted at 10:20:55