麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年12月13日(火)
事件が起こり犯人が明らかになると言っても、本作は断じてミステリではない。かと言って、事件を通して描きたいものが明確にあったのかといえば、それもまた違う気がする。何だかとりとめもなく書いて、鬼畜っぽく終わらせただけとしか思えなかった。読みやすくはあったが、正直印象は薄い。
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posted at 22:12:37
森田陽一「双子と幼なじみの四人殺し」読了。高校生の菱川迷吾は双子の美少女・一縷と朽縷に翻弄される毎日を送っていた。そんなある日、三人は学校で飛び降り自殺の現場に遭遇する――帯を見ると「第3回GA大賞の問題作」とあるが、個人的には問題作以前に作者が何をしたいのかよく分からなかった。
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posted at 22:12:02
空想癖のある刑事という設定もそれに一役買っているのは間違いないだろう。ベストは死んだ青年が書き残した日記から始まる凝った構成の「血と虹と」だが、何の変哲もない窃盗事件だったのが盗まれたものが判明した途端に一変する「小箱の中の死」もなかなか捨てがたい。
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posted at 22:11:41
派手さはないが、些細な気付きからそれまで見えていた事件の構図を鮮やかにひっくり返してみせる。加えて本作は作者が「人の心のミステリィを描きたかった」と語る通り、事件に散りばめられた様々なWhyを通して登場人物の心理を浮き彫りにしており、それが絶妙な余韻を生み出している。
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posted at 22:10:49
海渡英祐「仮面の告発」読了。空想癖のある刑事・加藤一郎が探偵役を務める連作ミステリ短編集。若い娘が死体で発見された翌朝、娘の叔父宛に日記風の謎の手紙が届く(表題作)――個人的に海渡英祐は短編の名手だと思っているが、その手腕は本作でも遺憾なく発揮されている。
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posted at 22:08:40