麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年12月16日(金)
張り巡らされた伏線とこの世界だからこそできた意外な構図は「折れた竜骨」以上と言ってもいいだろう。本作を見落としていた自分の目も節穴だが、これほどの作品を本ミスのラノベコーナーで全く取り上げなかったのは大きな落ち度と言わざるを得ない。本作は異世界本格ミステリの隠れた傑作である。
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posted at 23:03:56
2011年の本格ミステリは剣と魔法の世界を舞台にした「折れた竜骨」が話題をさらったが奇しくも同じ剣と魔法の世界を舞台にした本格がまさかラノベから生まれていたとは思わなかった。結界で閉ざされた森で繰り広げられる偽者探しは、正にクローズド・サークルにおけるフーダニット物のそれである。
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posted at 23:02:52
山形石雄「六花の勇者」読了。魔神が長き眠りから目覚め世界が危機に陥る時、運命の神は六人の戦士『六花の勇者』を選び出す。だが集まった勇者は七人いた。この中に一人だけ『六花の勇者』の名を騙った偽者――六花殺しがいる。六花殺しの嫌疑をかけられたアドレッドは一人、偽者探しに乗り出す。
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posted at 23:02:04
海沿いにある建築中の豪華マンションで作業員が次々と怪死を遂げる事件が発生し、幻想探偵社の面々が化け物退治に乗り出すこの短編はどこか「ゴーストバスターズ」を彷彿とさせる痛快さもさることながら何より呆気にとられる事件の真相が素晴らしい。こういう話があるからこのシリーズはやめられない。
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posted at 17:49:50
清水義範「不透明人間の挑戦」読了。オカルト系の事件ばかり舞い込む幻想探偵社シリーズの第三弾。再編集版の「こちら幻想探偵社」で既読の「アリバイ崩しに御用心」他三編が収録された本作は「アリバイ崩し~」を除くとミステリ的には弱いもののSFとしては「エイリアン右往左往」がなかなかに秀逸。
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posted at 17:49:18