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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2011年10月14日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月14日

一応、ミステリらしく終盤でノーマジーンの正体とその目的が明らかになるが、それにしてもミステリ本来の「やられた」という醍醐味とは些か異なる。あくまで寓話の域を出ることはないが、それ故に考えさせられるところも多い作品に仕上がっていると思う。

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posted at 20:54:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月14日

まず最初に断っておくと、本作の寓話的設定はトリックを成立させるためのものではない。基本的にそれはノーマジーンとシズカの絆を効果的に描き出すために存在するが、どこか今の社会と被る部分のあるその世界観は、読み手によって色々思うところもあるだろう。

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posted at 20:52:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月14日

初野晴「ノーマジーン」読了。終末論が囁かれる荒廃した世界。車椅子で生活をする鞄職人のシズカは介護ロボット支給の抽選に当選するが、肝心のロボットは届かず、代わりに現れたのは言葉を話す赤毛のサル・ノーマジーンだった。ノーマジーンは言う。「シズカの背中を押すためにぼくはきたんだ」

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posted at 20:52:14

2011年10月13日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月13日

故に本作を読んで巧いなと思うことはあれど、やられたと思うことはない。『葉桜』がミステリ作家・歌野晶午の代表作なら、本作は差し詰め、小説家・歌野晶午の代表作になる可能性を秘めた作品である。

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posted at 22:08:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月13日

但し、それは本作が『葉桜』に劣っているという意味では断じてない。考えようによっては本作も『葉桜』同様、あるネタを成立させるために作られた物語と言えなくはないが、サプライズ重視だった『葉桜』と違い、本作はあくまで説得力重視で書かれている。

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posted at 22:07:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月13日

歌野晶午「春から夏、やがて冬」読了。『葉桜に君を想うということ』を超える衝撃がいま――という帯の文句から多分本作を読むミステリファンの大半が『葉桜』を念頭に置くだろうと思われるが、結論から言うとそれは間違っている。『葉桜』のような驚きを求めると十中八九肩透かしを覚えることだろう。

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posted at 22:07:11

2011年10月12日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月12日

個人的に感銘を受けたのは第二話「幽霊屋敷の時間の渦」で、新築の家に出没する幽霊の謎が真下の手にかかるとどうなるか一読の価値あり。また第四話「アリバイ崩しにご用心」でも唖然とするような解決をでっち上げてくれる。本作は西澤ファンはもとより殊能ファンにも読んでもらいたい作品である。

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posted at 21:12:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月12日

この真下というキャラ、名探偵になりきるあまり、真相に関係なく本格ミステリ顔負けの解決をでっち上げ、事件を解決した気になるという困った性格だったりする。故にどんな事件であろうと、真下の手にかかれば本格ミステリになってしまうのである。

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posted at 21:12:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月12日

本作が西澤保彦の「チョーモンインシリーズ」に影響を与えていると聞き、読んでみたのだが、成る程、確かにミステリとして非常に興味深い内容になっている。基本的には本作で起こる事件はSFのカテゴリに入るものだが、そんな本作をミステリたらしめているのは「幻想探偵社」所長・真下の存在である。

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posted at 21:11:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月12日

清水義範「こちら幻想探偵社」読了。やむを得ぬ事情で大学時代からの友人・真下と共に探偵社を始めることになったおれ。名探偵を気取る真下は本格ミステリーに出てくるような事件との出会いに胸をときめかせているようだが、実際はミステリー違いの奇々怪々な事件ばかりで……。

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posted at 21:11:23

2011年10月11日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月11日

本作は時間をおいて書かれた二つの中編を読むことにより、一貫している作者のスタンスを再確認できる作品である。

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posted at 18:12:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月11日

一方、同時収録の中編「大東京午前二時」は作者の初期作である。恋人に去られた男が東京のどこかにあるビルで大量の睡眠薬を服用し死にかけている女の命を救うため、僅かな手掛かりを元に夜の東京を奔走するという内容のこの中編は、時間制限によるサスペンスとプロットの妙を堪能することができる。

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posted at 18:12:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月11日

鉄壁のアリバイ崩しに挑んだ表題作は、中編という長さに関わらず、殺人事件の捜査から法廷シーンまで実に様々な展開が用意されている。正直トリックは二時間サスペンスの域を出ないものの、物語のテンポはいいので最後まで読者を飽きさせない。

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posted at 18:11:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月11日

草野唯雄「塩原殺人行」読了。塩原温泉の岩風呂で、大学教授の夫を持つ人妻・ゆりと不倫旅行中だった男が殺された。警察は偶然同じ塩原にいたゆりの夫・三田を犯人と断定、裁判にかけるが、先妻の娘・さなえは父の無実を信じて、ボーイフレンドの栄二と共に真相を突き止めることを決意する。

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posted at 18:10:42

2011年10月10日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月10日

しかも、それらの謎に料理がきちんと絡んでいるのが素晴らしい。その絡ませ方も実にバリエーションに富んでおり、料理の調理法やメニューが意外な手掛かりとして機能している点が秀逸。本作はグルメとミステリにおいて正に二度美味しい作品である。

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posted at 20:37:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月10日

嵯峨島昭のグルメ・ミステリというと料理に関する描写が絶妙なあまり、空腹状態で読むと後悔すること請け合いだが、本作はそれに加えてミステリとしても密室あり、吹雪の山荘あり、ダイイング・メッセージあり、動く力士人形(!)ありと、かなり読み応えのある内容になっている。

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posted at 20:30:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月10日

嵯峨島昭「グルメ殺人事件」読了。本作はフォアグラ、すきやき、ジビエ、にぎり鮨、北京ダック、鮎、ライスカレー、ちゃんこ、スイス・フォンデューという九つの料理に纏わる事件を、キザで美食家の酒島警視と金持ちの人妻の紫藤鮎子のコンビが解き明かすグルメ・ミステリ短編集である。

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posted at 20:30:11

2011年10月09日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月9日

ただフェアに書きすぎたためか、最後に明かされる真相に全く意外性がなかったのが残念。もう少し見せ方に工夫をしてほしかったと思う。

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posted at 22:35:34

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月9日

第21回鮎川哲也賞受賞作。ネタ自体に新鮮味はないものの、凝ったプロットと丁寧なロジックの積み重ねがそれを上手くカバーしている。特に脚本『眼鏡屋は消えた』の基になった事件と親友の転落死を対比させ、犯人の心理を暴き出す手腕には感心した。

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posted at 22:35:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月9日

山田彩人「眼鏡屋は消えた」読了。何者かに殴られ八年前の高校時代に記憶が戻ってしまったあたしは、親友の実綺が謎の転落死を遂げていたという事実に衝撃を受ける。実綺が残した脚本『眼鏡屋は消えた』の上演を実現し自分の記憶を取り戻す為、あたしは元同級生の探偵に事の真相を探ることを依頼する。

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posted at 22:33:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月9日

あと少年探偵のアレに関して、作者が男の娘を意識して書いたのかどうかが気になってたりする……。

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posted at 22:32:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月9日

探偵たちが各事件を分担、推理する様も楽しいが、それだけに留まらずきちんと「七人の探偵のための事件」になっている点は好印象。また所々に作者の遊び心が窺えるのも嬉しい。作者のファンであればあるほど楽しめる贅沢な作品だと思う。

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posted at 22:31:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月9日

芦辺拓「七人の探偵のための事件」読了。小さな田舎町で続発する、住人の不審死。不甲斐ない警察に業を煮やした町民は探偵を招聘することを決意。かくして七人の名探偵が事件の真相に迫ることになる――本作は芦辺作品ではお馴染みの探偵たちが共演するお祭り企画ミステリである。

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posted at 22:31:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月9日

小林泰三版サイボーグ009も本作で完結。最終作らしく盛り上げつつも黒い笑いを忘れないのはさすが。ただこの作者らしからぬ後味のいい終わり方だったのは少々意外。その辺りは好みが分かれる所だが個人的には最後まで一気読みできた良いエンタメだったと思う。

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posted at 22:30:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月9日

小林泰三「人造救世主 アドルフ・クローン」読了。謎の組織『MESSIAH』が生み出した超人クローンたちとの死闘を続けるヴォルフとそれに巻き込まれた女子大生・ひとみは遂に組織の研究所へと潜入する――ダーク・オベラシリーズ、堂々の完結編。

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posted at 22:29:53

2011年10月07日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月7日

終盤にて明かされるその動機だけでも充分意外性はあるが、作者は更にその後に驚愕のある事実を用意している。それはとてつもなくグロテスクだが、同時に取り返しのつかない哀愁に満ちている。本作は暴走した愛の物語を本格ミステリという形で描いた秀作と言えるだろう。

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posted at 18:09:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月7日

最初から犯人は分かっている。どうやってやったのかも克明に描かれる。ただ一つ、分からないのは、何故やったのかということだけ――本作は犯人の視点と警察の視点が交互に展開する、ホワイダニットに主眼が置かれた本格ミステリである。

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posted at 18:08:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月7日

西澤保彦「彼女はもういない」読了。資産家の両親を亡くし莫大な遺産を受け継いだ鳴沢文彦の許に母校の高校事務局から届いた一冊の同窓会名簿。そこにかつて想いを寄せていた比奈岡奏絵の連絡先が載っていなかったのを見た瞬間、彼は連続殺人鬼へと変貌した。一体何が彼をそこまで駆り立てたのか……?

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posted at 18:08:20

2011年10月06日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月6日

ベストは「要介護探偵の快走」だが、何気ないキャラ描写に隠された伏線が秀逸な「~生還」も個人的には捨て難い。

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posted at 23:27:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月6日

キャラが立ちまくったリーダビリティー抜群の物語に夢中になっていると、意外な方向からミステリとしての顔が現れて、吃驚させられる。ただその一方で、密室殺人などのいかにもミステリらしい題材は、この作者には向いていないような気がする。

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posted at 23:27:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年10月6日

中山七里「要介護探偵の事件簿」読了。完全密室での殺人、リハビリ施設での事件、老人ばかりを狙う通り魔、銀行強盗との攻防、毒殺された政治家……五つの事件に車椅子の老人探偵・香月玄太郎が挑む本作の最も優れている点は小説としての面白さが絶妙なミスディレクションになっていることだと思う。

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posted at 23:26:32

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