麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2011年10月05日(水)
特に何故犯人が捜査一課OBを通じて度々警察にヒントを与えるような真似をしたのかという理由に関してはなかなか良かったと思う。とりあえず作者が無事ダメミスの汚名返上を果たしたことを素直に喜びたい。
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posted at 23:13:57
とはいえ終盤の犯人が登場する場面では前作同様「あんた誰?」感が味わえるが(爆)それもダメミスになる一歩出前で辛うじて踏みとどまっている。また脱力し通しだった前作と違い、感心できる部分も幾つか見ることができたのも○。
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posted at 23:13:07
白熱しない頭脳戦と予想外を通り越したあさっての結末で読む者を脱力させた「石の繭」の続編ということで(自分含む)一部の奇特なミステリファンからその動向が注目(?)されていたが、結論から言えば、アレ過ぎた犯人と女刑事の活躍を控えめにしたことにより大分まともな内容になっていた。
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posted at 23:12:20
麻見和史「蟻の階段」読了。「あれは私の『作品』なんです。あなたのために、心を込めて作ったものです」――捜査一課OB・加賀見の許に電話をかけてきた人物は南品川で発見された死体をそう評した。事実、現場の状況は酷く異様だった。死体を取り囲むように、奇妙な四つの品が置かれていたのだ。
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posted at 23:11:44
2011年10月04日(火)
但しそうした方針転換のせいか、前作のような派手さがなくなり、どんでん返しの数もぐっと減ったのが難。また、そのどんでん返しも前作に比べて意外性のあるものが少なく、いまいちキレが悪いように感じる。これはこれで面白い部分もあったが、個人的には前作を超えているようには思えなかった。
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posted at 14:37:39
前作を読んだ時、自分は裁判物と言うよりコンゲーム物っぽい印象を受けたものだが、本作では「裁判」パートよりもそれを有利に進めるための下準備にページが割かれているため、よりコンゲーム色が強まった感がある。
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posted at 14:37:01
円居挽「烏丸ルヴォワール」読了。謎の書『黄母衣内記』の所有者が不審な死を遂げたのをきっかけに二人の弟の間で所有権を賭けた私的裁判『双龍会』が開かれることになった。そんな中、瓶賀流は謎の怪人『ささめきの山月』に誘われ、龍樹家の仲間たちと『双龍会』で対決することになる。
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posted at 14:36:40
2011年10月03日(月)
但し「竹馬男」と違い、本作は本格ではないものの、意外性のあるミステリに仕上がっている。運命に翻弄される〈彼女〉に感情移入すればする程、読者の驚きは大きなものになるだろう。とはいえ本作の見所はやはり美しい悪夢というべき、ガジェットにより構築された物語だと思う。
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posted at 17:12:37
霧に浮かぶハロウィーンの仮面を飾った車、不気味な病院、湖畔に建つ館、部屋を埋め尽くす時計や人形のコレクション、仮装パーティ、奇怪な儀式……あの異形の本格ミステリ「竹馬男の犯罪」と同じ世界観を舞台にした本作はガジェットにこだわったゴシック・ロマンスの系譜に位置づけられる作品である。
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posted at 17:12:11
井上雅彦「ディオダティ館の夜」読了。交通事故で記憶を失った〈彼女〉の前に現れた男・芹沢。彼は〈彼女〉が自分の妻だと言い、湖畔に建つ白亜の館『ディオダティ館』へと彼女を導くが、そこで待っていたのは奇怪な儀式と恐ろしい殺人事件だった――。
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posted at 17:11:26
2011年10月02日(日)
このオチに爆笑できる人は間違いなく友成作品のいい読者となる素質があると思う。とりあえず個人的には友成先生の茶目っ気(?)が堪能できたので非常に満足。あ、そういえば氷室はどこへ行ったのだろう……。
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posted at 21:01:26
ページが残り少なくなるにつれて事態は収束するどころか、ますますヒートアップするばかりで、これは友成先生お得意の投げっぱなしジャーマン炸裂か(失礼)と内心ドキドキしていたのだけれど、まさかこんなトンでもないオチが待っているとは思ってもみなかった(爆笑)。
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posted at 21:01:00
友成純一「獣神都市」読了。「聖獣都市」を始めとする三部作完結編。読み終わってまず思ったのはコレ、壮大なギャグ作品だったのねということ。荒廃した世紀末の東京を舞台に性獣「レディ」軍団、武装警察、そして本作から太平天国党という野武士集団が加わり三つ巴の戦いを繰り広げる。
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posted at 21:00:34
想像するとイヤな気分になるシチュエーション、そしてタイトルの意味が分かると同時に何とも言えない後味を残すラスト……それは怪奇小説の定番ではあるが、その定番をなぞることはある意味、飛鳥部勝則のストレートな愛情表現と見ることができるだろう。
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posted at 18:38:02
飛鳥部勝則「読むべからず」読了。ある日怪奇ライターの僕の許に先日謎の死を遂げた友人の作家・榊原一穂の妻から文書が届く。そこには榊原の死に纏わる恐るべき事実が記されていた……。「怪奇への愛を、どうやって語ろう?」という書き出しが象徴するように、この短編には怪奇への愛が詰まっている。
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posted at 18:37:33