麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2012年02月03日(金)
次点は初めから終わりまで一度もベッドから降りない官能ミステリ「ベッドの上のルフラン」で、ラストは綾辻行人の某作品を彷彿とさせるものがある。基本的にハズレはないので、海渡英祐入門編として読んでみるのもいいかもしれない。
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posted at 19:44:45
後者は天国を舞台にデュパン、ホームズ、明智、ブラウン神父といった往年の名探偵たちの中から犯人を見付け出す異色作で作者が推理作家協会の新年会で行われる「犯人当て」用に書き下ろしただけあってなかなか凝った内容となっている。設定の盲点を上手く活かした異世界本格の秀作と言っていいだろう。
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posted at 19:43:50
前者は作者が嵐の山荘という古典的なスタイルをあえて試みた作品で一度否定された仮説を意外な切り口からひっくり返してみせる点が実に秀逸。あとがきの作者の言葉(「昔風の探偵小説を安易に書くことは大いに疑問を覚える。やはり新しいスタイルを創造しなければならない」)にも非常に共感を覚える。
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posted at 19:43:20
海渡英祐「突込んだ首」読了。スパイ物から犯人探しまでバラエティ豊かな八つのミステリ短編が収録された本作は、作者の自選傑作短編集だけあって完成度の高い作品が揃っている。そんな中から自分がベストを選ぶとするなら「告白の輪舞」と「天国の活人」になるだろう。
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posted at 19:42:57
2012年02月02日(木)
また風変わりな屋敷で起こった殺人事件について早大生と慶大生が推理を競うという趣向も楽しいが、一方で金御殿の主人・政吉の愛娘で女優のゆかりを巡る恋の行方も見逃せない。本作は青春本格ミステリの秀作である。
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posted at 19:59:56
伏線とミスディレクションの巧さに定評がある作者の技巧が遺憾なく発揮された好例の一つ。意表をついた展開の連続で読者を翻弄する手腕もさることながら、何よりも事件の動機を示す伏線の張り方が素晴らしい。このさりげなさこそ理想の伏線の張り方だと思う。
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posted at 19:59:29
梶龍雄「真夏の夜の黄金殺人」読了。安房小湊にある夥しい金で飾り立てた屋敷――金御殿。その金御殿に用心棒として四人の早大生が雇われることになった。だが、間もなく金御殿で凄惨な殺人事件が発生。しかもひょんなことから、偶然合宿に来ていた慶大美術研究会の面々と推理を競うことになる。
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posted at 19:56:33
2012年02月01日(水)
二人の探偵の推理合戦、特にオカルト探偵・黒川が披露した推理は捨てネタとはいえ、なかなか意表をついていて面白い。しかし、この表紙(ソノラマ文庫版)はちょっとネタばれし過ぎな気がする……。
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posted at 18:11:41
オカルト的な怪事件ばかり舞い込む「幻想探偵社シリーズ」の第二弾。自称名探偵の所長・真下による迷推理が炸裂するミステリパートと真相のオカルトパートの二段構造は前作と変わらないが、本作ではもう一人探偵役が加わったことにより、ミステリパートが一層凝ったものになっている。
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posted at 18:11:14
清水義範「ABO殺人事件」読了。依頼人である女子大生・高瀬美紀の入っている寮で最近寮生が立て続けに亡くなった。一人は事故死、もう一人は自殺として処理されたが依頼人はそれを巧妙に偽装された殺人事件だと主張する。しかもあろうことか犯人は血液型の順に人を殺しているとまで言い出して――。
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posted at 18:09:24