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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2014年11月01日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月1日

連城三紀彦「女王」読了。大手電機メーカーに勤める萩葉史郎には何故か生まれる前に起きた東京大空襲の記憶があった。それは単なる妄想と思われたが史郎をみた精神科医は東京大空襲のあった日に彼と逢ったと驚くべき発言をする。更に古代史研究家である史郎の祖父が福井県小浜市で謎の死を遂げていた。

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posted at 23:00:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月1日

雑誌連載されるも長らく未刊行だった大作。序盤からフルスロットルで畳み掛ける謎と反転の連続はさすがの一言だが、その反面、かなり詰め込み過ぎのきらいがあり、ややもするとついていくだけで精一杯の読書を苦行と感じる人もいるかもしれない。

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posted at 23:00:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月1日

また一番魅力的な謎に関しては相変わらずのガッカリ真相だし、反転のやり過ぎが災いしてだんだん何が凄いのかぴんとこなくなってしまうのも難。とはいえ邪馬台国に纏わるある謎解きは目から鱗だったし、邪馬台国に憑かれた者たちの妄執のドラマとしては忘れ難いインパクトがあるのも事実。

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posted at 23:02:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月1日

読了するのに相当なエネルギーを要するが、作者のファンであればそれに見合ったものが得られる作品である。

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posted at 23:03:19

2014年11月03日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月3日

辻真先「幽霊の殺人」読了。劇団〈大劇魔団〉のPR漫画を依頼され、劇団へ取材にやってきた無名の漫画家・大日向陽。折しもそこでは役者が実名のまま登場する推理劇〈幽霊の殺人〉の通し稽古が行われていた。やがて虚構と現実の交錯する芝居に惹き込まれる陽の前に謎の美少女が現れて――。

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posted at 21:12:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月3日

「天使の殺人」に続く舞台劇の小説化第二弾。ミステリとしてみると舞台劇ならではの小道具を駆使した仕掛けは楽しいが、どんでん返しをすればするほど伏線が乏しくなっていくのが難。

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posted at 21:12:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月3日

故にどんでん返しに関してはあくまでミステリというよりシチュエーションコメディ(というにはあまりにもオチが黒すぎるが)としての捻りとしてみた方が吉かもしれない。個人的には「天使の殺人」より面白かった。

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posted at 21:12:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月3日

笹沢左保「夜明け」読了。元刑事のタクシードライバー・夜明日出夫はある晩、熱海まで美人OL・水木小百合を乗せた。が、彼女は同時刻に起きた那須別荘殺人事件の容疑者だった。小百合のアリバイを証言する最有力の証人である夜明は皮肉にも彼女のアリバイ崩しに挑む羽目に……。

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posted at 22:46:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月3日

元刑事でタクシードライバーの夜明日出夫が探偵役を務めるシリーズの二作目。本作が秀逸なのは何と言っても探偵役自身が言っているように○○をより○○に見せかけた点だろう。巧い隠蔽であると同時に、その工作の一つ一つが気付きのポイントになっているのもいい。

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posted at 22:47:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月3日

またある謎のメッセージが物語のいいアクセントになっているのも○。前作の「アリバイの唄」に引き続き、本作もまたキャラの魅力と謎のバランスに優れた良作である。

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posted at 22:48:11

2014年11月05日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月5日

池田雄一「瀬戸大橋3.64秒の殺意」読了。病に倒れたカリフラワーグループの総帥・苅部良和が企てた隠し子・赤松有美子の政略結婚。だが裏で有美子の暗殺計画が進行していることを知った苅部は劇団「害塵舞台」の脚本家・杉山翠に有美子の身代わりを依頼する。しかし結婚式当日、殺人事件が――。

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posted at 21:00:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月5日

隠れた良作。登場人物が共通する前作「21時間02分の密室」もかなり大胆な企みが仕掛けられた作品だったが、本作もまたそれに勝るとも劣らない。まず目を惹くのは定番の展開を逆手にとった真相で、一見関係がなさそうなアレがまさかそういう風に繋がるとは思ってもみなかった。

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posted at 21:01:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月5日

またアリバイトリックが豪快の一言で、手掛かり含めバカミス好きの琴線に触れるのではないだろうか。本作は二時間サスペンス的展開の中で光る本格ミステリセンスが忘れ難い作品である。

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posted at 21:01:32

2014年11月08日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月8日

檜山良昭「山之内家の惨劇」読了。鎌倉鶴岡八幡宮にある大銀杏の根元で山之内観光開発社長・山之内清彦の首なし死体が発見された。奇しくもそれは源実朝が殺された同じ日、同じ場所、同じ殺され方であった。しかも捜査が進むにつれて過去に起きた事件も源頼家の死と酷似していることが判明する。

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posted at 20:17:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月8日

架空戦記物の書き手として知られる作者が初めて書いた本格ミステリ。首切りの理由に新鮮味はないものの、見立てが巧いカモフラージュになっているし、それを成立させるための設定もよく練られている。

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posted at 20:17:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月8日

また娘の結婚を賭けて父親である警部と恋人の刑事が謎解き勝負をする展開も物語のいいアクセントになっていて○。全体的に丁寧に書かれているのが好印象な作品である。

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posted at 20:18:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月8日

笹沢左保「傷だらけの放浪」読了。大学の理事長で億万長者の江口正次郎が殺された。捜査の手は一族に伸びるが、それぞれに不審な点がある近親者たちのアリバイ捜査の結果は二転三転する。そんな中、担当刑事の一人である矢代は被害者の養女で美貌の千秋をぴったりとマークしていた。

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posted at 20:18:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月8日

二百頁強という短い頁数の中に、読者の予想を裏切る展開と構図の反転を詰め込んだ良作。本作もまた作者の作品ではお馴染みの巧みな人物描写とアリバイ崩しが目を惹くが、そのアリバイ崩し自体が真相の絶妙な隠れ蓑になっている点が秀逸。

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posted at 20:18:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月8日

その他にも人物描写を活かした構図の反転、タイトルの意味が分かる哀愁感に満ちたラストなど読みどころは多い。派手なトリックはないが、短く綺麗に纏まった作品である。

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posted at 20:18:52

2014年11月09日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月9日

笹沢左保「遥かなり わが叫び」読了。五年ぶりに刑務所を出所した鬼塚弘一は、かつて自分を逮捕した警視庁の伊勢波警部に犯罪予告を示唆する電話をかけてきた。それから間もなく過去の事件の関係者が東京で殺害される。だが鬼塚はその時、伊勢波と共に名古屋のホテルにいたというアリバイがあった。

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posted at 18:48:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月9日

アマチュア歴史学者としての顔を持つ伊勢波警部が活躍するシリーズ二作目。前作「憑霊」(「遥かなり わが愛を」改題)が江戸末期の蘭学者・高野長英の謎を扱っていたのに対し、本作では江戸時代の大奥・絵島生島の謎を扱っており、それが現実の事件ともリンクする展開がいい。

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posted at 18:51:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月9日

だが何よりも唖然とさせられるのは作中に仕掛けられたある大胆な伏線であり、そこから一気に明らかになる構図は前作「憑霊」の変奏曲と見做すこともできるだろう。本作は前作同様、名探偵と名犯人の対決が堪能できると同時に、エロミスであることを効果的に活かした佳作である。

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posted at 18:51:32

2014年11月10日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月10日

市川哲也「名探偵の証明 密室館殺人事件」読了。島田荘司と並ぶと称されるミステリ作家・拝島登美恵の住む館『密室館』に閉じ込められた八人の男女。その中には名探偵として知られる蜜柑花子もいた。登美恵は館内で起こる殺人のトリックを論理的に解くことができれば解放すると言うが、果たして……?

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posted at 22:50:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月10日

「名探偵の証明」で第23回鮎川賞を受賞した作者の二作目。前作はミステリ部分がダメでも鮎川賞を受賞できることを知らしめたある意味画期的な作品だったのに対し、本作では一転、ミステリが書けないことを作者自身が開き直ってみせたから余計タチが悪い。

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posted at 22:50:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月10日

前作同様チープなトリックに本作では作者がドヤ顔で理由付けをしているのだが、その肝心な理由に思いっきり前例があるのが痛い。それでいて作中で登場人物に自作を「歴代最高のトリックだと思う」と絶賛させるのだからドン引きもいいところである。

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posted at 22:51:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月10日

更に言えば、作中で展開される推理ゲームは推理が一切ない上に、明らかにアンフェアな要素があるのがかなりアレ。一言でいえば、ミステリが書けない作者のただの言い訳小説(しかも前例あり)であり、ミステリを読みたい読者は絶対に手を出さないのが吉な作品である。

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posted at 22:51:33

2014年11月11日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月11日

麻耶雄嵩「化石少女」読了。京都の名門学園で続発する凄惨な殺人事件。化石オタクの古生物部部長・神舞まりあは一人きりの男子部員・桑島彰相手に推理を披露するがその反応はいたって冷たい。「まりあ先輩、でたらめな推理はやめて下さい!」果たして二人は事件を解決するのか? はたまたしないのか?

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posted at 23:37:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月11日

ワトソン役にバカにされ、推理を認めてもらえない女子高生探偵が活躍する(?)連作ミステリ。全編一応の解決は用意されているものの、最終的にはワトソン役に却下されるため、読者はモヤモヤを抱えたまま最後まで読み進めることになる。

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posted at 23:38:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月11日

とはいえ、その解決自体はなかなかよく考えられており、個人的には四話の豪快な推理と六話の密室トリックが面白かった。だが何よりこの作者らしさが出ているのは連作としてのオチであり、この黒さに触れてやっと本作が麻耶作品であることを思い出した次第(爆)。

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posted at 23:41:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年11月11日

麻耶作品にしてはかなり地味な印象が否めないし、化石オタクという設定もあまり上手くいっているとは思えないのがアレだが、最終的に作者がやりたかったことが分かるとそれなりに満足できる作品である。

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posted at 23:41:19

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