麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2015年05月30日(土)
「影なき淫獣」観了。次々と女学生を血祭りにあげていく殺人鬼の恐怖。とにかくおっぱい祭でグロよりエロの方が多いかもしれない。前半はややダルいが、後半に入ってからのヒロインと殺人鬼の攻防がサスペンス感あって○。あと最後の格闘シーンが無駄に力が入っていて笑ったw
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posted at 21:17:38
「アリス・スウィート・アリス」観了。美少女アリスの背後に見え隠れする黄色いレインコートの殺人鬼の影。犯人を当てるのは少々無理があるものの、犯人の意外性とここで明かすかというタイミングが面白い。またヒロイン以上にデブの大家がいい味を出しており、個人的にはなかなかの掘り出し物だった。
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posted at 21:17:21
2015年05月29日(金)
高校二年の修学旅行最終夜を様々な視点から描いた青春小説。一応幽霊の謎というミステリ要素はあるものの、その真相に期待すると肩透かしを覚えるだろう。とはいえミステリ作家らしい伏線さばきはなかなかのもので、それらを使って描かれる良い意味で青臭い青春群像劇が心地いい作品である。
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posted at 18:45:51
村崎友「修学旅行は終わらない」読了。修学旅行の最終夜、一馬・ごっちゃん・甚太の三人は密かに入手した先生たちの見回り表を手に女子部屋へ。だが見回り表はダミーだった。突然の先生の出現に離ればなれになった三人は、その先で白い顔の女の幽霊と落武者の幽霊をそれぞれ目撃することに……。
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posted at 18:44:53
2015年05月26日(火)
伏線あり、ミスディレクションあり、なのに肝心の真相が面白くない、何とも残念な作品。この題材でいい話として終わるにはこれしかないというのが見え見えであり、その中で差し障りのない範囲でミステリをやったらこうなってしまうのは当然といえば当然なのかもしれない。
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posted at 22:17:04
天祢涼「謎解き広報課」読了。田舎の町役場に就職した都会育ちの進藤結子。やる気も地元愛もゼロの新人が任されたのは広報紙づくり。できるだけラクをしたいのに厄介な事件ばかり起こり……。
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2015年05月24日(日)
TOKYO捕物帳シリーズの四作目はタイトル通り密室の謎に挑んだ作品。江戸時代と現代でそれぞれ起きる雪の密室殺人という謎も魅力的だが、それ以上に江戸時代の密室を現代の探偵役が、現代の密室を江戸時代の探偵役が解明するという趣向がいい。
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posted at 17:47:16
風見潤「密室をうち破れ」読了。中学生の亜矢が深川の江戸資料館からの帰り道で女子高生の死体を発見したのが全ての始まりだった。江戸時代と現代でそれぞれ起きる雪の密室殺人。二つの事件を時代を超えた二人の探偵役が解き明かす。
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posted at 17:47:03
TOKYO捕物帳シリーズの三作目。事件の真相はバレバレで、どちらかといえばミステリ部分よりもサスペンス的展開とキャラたちの活躍に力が入れられている。特に前作から登場した右近が好きであれば楽しめる作品と言えるだろう。
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風見潤「黒幕をやっつけろ」読了。中学生の亜矢は同級生・久美の回りで次々と起こる嫌がらせの数々に心痛める。そんな中、亜矢たちは修学旅行で京都に行くことになるが、その先でも事件が。更に美青年剣士の右近を連れ帰るために江戸時代から目明かしの亜矢のご先祖様・弥七がやって来て……。
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posted at 17:46:31
TOKYO捕物帳シリーズの二作目。連続放火事件とそれに絡んだ殺人事件の謎をうまく演出している反面、それが却って真相の凡庸さを際立たせてしまっているのが痛い。また一番肝心な江戸時代の事件の説明が駆け足かつ、かなり後になってからなのも気になる。
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posted at 17:46:03
風見潤「炎を追いかけろ」読了。中学生の亜矢の同級生・ユウの家が放火に遭い、現場からちょんまげをした人物が目撃される。ちょうど同じ頃、再び目明かしの亜矢のご先祖様・弥七が謎の美青年剣士を連れて江戸時代からタイムスリップしてくるが、彼もまた火付けの下手人を追いかけていて……。
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posted at 17:45:26
2015年05月23日(土)
ただその反面、事件の不可解さを演出しようとするあまり、肝心の手掛かりがかなり後にならないと出てこないなどバランスの悪さが気になる。また首切りの理由も凡庸なのが残念。とはいえ、色々と読みどころの多い作品である。
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posted at 19:51:08
TOKYO捕物帳シリーズの一作目。江戸時代と現代でそれぞれ起きる首切り殺人の謎に迫るという内容がまず魅力的で、それにタイムスリップ物の面白さまで加わり、読み物としては非常に楽しい作品に仕上がっている。
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posted at 19:50:56
風見潤「TOKYO捕物帳」読了。中学生の亜矢が住んでいる近所にある怪談話で有名な妙廉寺で次々と人が消え、それから間もなく少し離れた廃病院で首のない死体が発見される。そんな中、怪談の元になった殺人事件を追っていた目明かしだった亜矢のご先祖様が江戸時代からタイムスリップしてきて……。
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posted at 19:50:32
物語的にはローカルラジオらしいアットホームな雰囲気と夢を追う若者たちの姿が巧く溶け込んでおり、それに失恋探偵シリーズで培った連作を纏めあげる構成力が加わって最後まで気持ち良く読ませてくれる快作である。
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posted at 16:40:42
失恋探偵シリーズで知られる作者の非ミステリ作品。とはいえ収録作の中にはミステリっぽい意外性も一応盛り込まれていたりする(ただ厳密にミステリとしてみると伏線が弱過ぎるのが難ではあるが)。
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posted at 16:38:39
岬鷺宮「放送中です!にしおぎ街角ラジオ」読了。夢破れてしまった大学生三人組が西荻窪の喫茶店の片隅で始めたミニFM局の番組『アットホームナイト』。それぞれに夢を抱えつつも足踏みしている三人がリスナーからの相談を解決したりしなかったり、たまには夢を叶えたりしていく連作短編集。
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posted at 16:36:14
最後のオチにしても捻りすぎて物語にうまく溶け込んでいるとは言えず、結果的には微妙な読後感になってしまった。これなら最初からミステリ抜きの妖怪お悩み相談物に徹してしまった方が良かったように思う。
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posted at 16:35:23
妖怪、人情、ミステリを詰め込んだ結果、ミステリ部分が余計なものに感じられてしまう残念な作品。それでも一話から二話にかけては何とか設定を活かした謎解きをやろうという努力の跡が感じられるのだが、三話以降は明らかにミステリ部分が浮いていると言わざるを得ない。
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posted at 16:35:02
仁科裕貴「座敷童子の代理人」読了。座敷童子がいると噂の旅館「迷家荘」にネタ探しにやって来た妖怪小説家・緒方司貴。彼はそこで偶然出会った妖怪少年の力で妖怪が見えるようになったことから「座敷童子の代理人」として旅館に集まる妖怪たちが持ち込むおかしな事件を解決していくことになる。
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posted at 16:34:52
2015年05月17日(日)
一つの射殺事件を巡り次々と仮説が示されては否定されていく展開がまず圧巻で、しかもそれらが全て真相のミスディレクションとして機能しているのが素晴らしい。更に不自然な語りも計算済みという念の入りようで、それが最終的にあるテーマを浮き彫りにする。
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posted at 22:52:15
日影丈吉「内部の真実」読了。太平洋戦争末期の台湾で起きた殺人事件。闇夜の庭園で拳銃による決闘を試みた二人の男のうち、一人が至近距離から射殺され、もう一人が頭を殴られ気絶していたのだ。だが奇妙なことに生存者の拳銃には弾丸が充填されていなかった。
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posted at 22:51:46
ただ三つの話が一つに繋がるという趣向に関しては正直なくても成立するのでは? と思わないでもないが、個人的には前述したトリックをやってのけてくれた点だけでも大いに評価したい。
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posted at 22:51:35
第24回横溝正史ミステリ大賞受賞作。本作の優れている点は何といっても密室トリックを成立させるためだけにSF的ホラ話をでっちあげたことであり、SFとしては落第だけどトリックの奇想がいいと褒めている綾辻、北村両氏の選評が大変微笑ましい。
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posted at 22:51:12
村崎友「風の歌、星の口笛」読了。次々と壊れるペットロボットを皮切りに街のあちこちで観測される異変、砂漠化し滅びてしまった星で発見された密室の死体、姿だけではなく人々の記憶からも消え去った恋人の謎……無関係と思われた三つの物語が一つに繋がる時、壮大なトリックが明らかになる。
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posted at 22:51:01
どちらかといえば連作としての纏めの方に力が入れられているが、そちらにしてもどれが伏線でどう回収していくのかが手に取るように分かってしまうので、意外性を求めるとどうにも物足りなさが否めない。故に最初から意外性は求めず、その予定調和ぶりを楽しむのが吉な作品である。
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posted at 00:28:17
千里眼持ちの金平糖屋の看板娘が探偵役を務める連作ミステリ。捜査の際に食べる金平糖の種類によって発揮される千里眼の能力が違うなど工夫を凝らしてはいるものの、扱う事件自体はたわいないものばかりで真相がすぐに読めてしまうのが難。
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posted at 00:27:53
伽古屋圭市「なないろ金平糖 いろりの事件帖」読了。時は大正。金平糖専門店「七ツ堂」の看板娘・いろりには千里眼の能力があった。彼女はその力を使い、会話を交わすことのできる猫のジロと共に舞い込んでくる様々な事件を鮮やかに解決していく。
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posted at 00:27:12