麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2018年08月18日(土)
しかしながら最後に明かされる事件の真相に関しては捻りすぎというか、キャラの掘り下げが甘いせいもあってそこまでやるものだろうかという思いがどうしても否めず、釈然としないものが残ってしまった。構成に注力した点は悪くないものの、別の意味でやり過ぎ感を覚えてしまう作品である。
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またこのシリーズの特徴である一筋縄ではいかない倒叙要素も健在で、それに加えある不可能状況が読者を楽しませてくれる。その不可能状況のトリックはシンプルながら盲点をついているし、誘拐事件の随所に仕掛けられた奸計にしても小ワザながら巧く機能していると思う。
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強運の持ち主・浜中刑事が活躍するシリーズの三作目は誘拐物。但しその誘拐パートは結構早い段階で終わってしまうため、誘拐物の醍醐味である犯人と警察の緻密な駆け引きを求めると些か物足りないかもしれない。とはいえ、そこから過去の殺人事件に繋がっていく展開はなかなか面白いものがある。
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小島正樹「誘拐の免罪符 浜中刑事の奔走」読了。5歳の女の子が自宅から誘拐された。だが犯人の要求は警察を家に呼べという不可解なものだった。指示に従い被害者宅に訪れた群馬県警刑事の浜中と夏木のもとに城址公園駐車場の桜の木の近くを掘れという第二の要求が届く。犯人の意図はどこにあるのか?
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2018年08月17日(金)
また空き教室の幽霊の謎を扱った「ジュリエットの亡霊」は事件のコミカルさと真相の苦味のギャップが絶妙で、国内作家Nの某短編を思わせる部分はあるもののシリーズ読者であれば強烈な印象を残す物語として巧く成立している。シリーズとしてもターニングポイントを迎え、ますます目が離せない。
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特に介護施設で起きる事件を扱った「スウィート・マイ・ホーム」はそれに加えて、作者がこれまで好んで用いてきた御伽噺の使い方と舞台設定の組み合わせが見事で、ミステリの年鑑にとられてもおかしくない完成度と言っていいだろう。
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海新高校ジャーナリズム研究会――通称ジャナ研に所属する工藤啓介が日常の謎を解き明かす連作ミステリシリーズの四作目。今回収録された三編のうち二編は丁寧なロジックの積み重ねもさることながら、何より複数の謎を重ね合わせることで物語に深みを与える構成が実に秀逸。
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酒井田寛太郎「ジャナ研の憂鬱な事件簿4」読了。写真部から盗まれた被写体の金魚 、介護施設で立て続けに壊されるラジオと空き巣事件、空き教室で目撃された幽霊……三つの奇妙な事件の真相に迫る一方で、これまで多くの謎を解いてきた啓介はとある事件をきっかけに先輩の真冬と対立することに――。
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2018年08月09日(木)
とはいえ最後に用意されている仕掛けに収録作中最もミステリ作家らしいセンスを感じさせる。また天祢涼もこの作家らしい伏線の妙を史実を活かした物語に巧く溶け込ませており、完成度は非常に高い。繰り返しになるが、本作は本格推理部分に過剰な期待をしなければ楽しめる作品である。
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しかしながら忍者小説として読むとなかなかの良作、秀作揃いであり、例えば安萬純一や山田彩人はぶっちゃけ本業の本格ミステリより出来が良かったりするのが面白い。霞流一なんかは「落日のコンドル」や「夕陽はかえる」から殺し屋バトルだけを抜き出したような内容で好きな人には堪らないだろう。
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posted at 21:08:19
本格ミステリ作家による全編書下ろしの忍者小説アンソロジー。帯には「忍者活劇×本格推理」とあるが、あくまでそれは本格ミステリ作家が書いた忍者活劇という意味であり、本格推理がメインと思って読むと些か肩透かしを覚えるかもしれない。
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光文社文庫編集部編「忍者大戦 黒ノ巻」読了。伊賀、甲賀、軒猿……時に密命を受け、時に自らの意思で死地へと飛びこんでゆく忍者たちが繰り広げる秘術を尽くした死闘や仁義なき騙し合いの数々を天祢涼、安萬純一、霞流一、二階堂黎人、山田彩人の五人の本格ミステリ作家が描く。
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2018年08月03日(金)
マツキタツヤ/宇佐崎しろ「アクタージュ act-age」3巻読了。デスアイランド編完結。今回は何といってもこれまでの物語の積み重ねが生きている嵐の中の撮影シーンが秀逸で特に仮面の崩れた天使の「ありがとう」は圧巻の一言に尽きる。あと何気にカバー下の子供時代の千世子や夜凪が良かったw
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posted at 09:14:27