麻里邑圭人
- いいね数 9,797/10,375
- フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2019年05月04日(土)
「ハードカバー 黒衣の使者」観了。怪奇小説に登場する黒衣の殺人鬼が現実の世界にも現れて小説と全く同じ手口で殺人を繰り返す話。現実と虚構が徐々に交錯していく展開が秀逸で終盤、殺人鬼に追い詰められたヒロインが仕掛ける逆転の一手がなかなか面白い。意外性はないが愛すべき異形の物語である。
タグ:
posted at 22:01:15
「ヘルナイト」観了。かつて一家心中が起きた廃墟の館で肝試しをしていた学生たちが謎の殺人鬼に襲われる話。オーソドックスな内容ながらツボを押さえた丁寧な作りで、広大な邸内ならではのギミック――地下迷路や暗闇の庭園などを効果的に使ったホラー演出が楽しい作品である。
タグ:
posted at 22:01:05
2019年05月03日(金)
「名探偵ピカチュウ」観了。探偵の父が事件に巻き込まれた青年と記憶を失ったピカチュウのバディ物。ポケモンと人間が共存する世界観、キャラとギャグは◯だが肝心の物語が破綻だらけなのが気になる。最後に明かされる仕掛けだけは良くできているだけに過程の部分をしっかりと練り込んでほしかった。
タグ:
posted at 23:52:10
更にそこに恒例の風太郎忍法帖とキワモノ好き歓喜のエロシーンがぶちこまれ、いよいよ闇鍋と化してきた事態をどう収拾つけるのかと思っていたら、まさかの壮大なSFへ――その2巻以来のやりたい放題ぶりが実に楽しい一方でシリーズとしての広げられた風呂敷をどう畳むのか大いに気になる秀作である。
タグ:
posted at 10:29:37
魔法医師シリーズの四作目。物語の舞台――古代インスマ文明の発祥の地・インスマ砂漠というネーミングからも分かる通り今回のテーマはクトゥルー神話であり、それを踏まえた奇っ怪な世界をキングのミストを思わせる演出で存分に魅せてくれる。
タグ:
posted at 10:29:25
手代木正太郎「魔法医師の診療記録4」読了。スランプで魔術を使えなくなったクリミアはヴィクターを置いて一人旅に出る。その旅先の砂漠で現れる人魚の死体。街を取り巻く謎の病。片や残されたヴィクターもまたクリミアを求めて旅に出る。そんな彼らの陰で遂に最強の鉄鎚ラ・ピュセルが動き出して――。
タグ:
posted at 10:28:59
2019年05月02日(木)
ミステリとしては近作「不死人の検屍人」に比べるとやや物足りなさはあるもののシリーズ読者だからこそ陥りやすい思い込みを逆手に取った仕掛けやジェンダーを巧く隠れ蓑にしている点は面白い。またシリーズの鍵を握ると思われる人物が登場し、ますます今後が楽しみになること請け合いの良作である。
タグ:
posted at 19:37:40
魔法医師シリーズの三作目は遺産相続物の変形とも言うべき館ミステリ。これが普通のミステリであれば遺産相続の権利がある魔法医師たちは次々と奇怪な死を遂げていくところだが、そうはせずに伝奇バトル的展開に持っていく点が何ともこのシリーズらしい。
タグ:
posted at 19:37:22
手代木正太郎「魔法医師の診療記録3」読了。謎の妖病に冒された魔法医学の権威・ガレノス。その彼が住まう〈悪夢館〉に五人の魔法医師が集う。ガレノスの妖病を治療したものに莫大な遺産が与えられるとあって技を競い合う魔法医師たち。 だが何者かの暗躍により一人また一人と犠牲者が――。
タグ:
posted at 19:37:07
更に本作では怪奇ホラーの要素も加わったおかげで前作にも増して血と肉片と脳漿が飛び散る異形バトルが堪能できるのが嬉しい。その一方でデュラハンやドッペルゲンガーの真相では唖然とするような奇想が炸裂。キワモノ好き歓喜の見世物小屋的エログロナンセンスに満ちた秀作である。
タグ:
posted at 19:36:53
魔法医師シリーズの二作目。山田風太郎ばりの伝奇バトルと医療物のヒューマンドラマがバランス良く盛り込まれていた前作に対し、本作ではより伝奇バトルの色が強くなり、敵味方入り乱れた三つの勢力によるトンデモ忍術(?)の見本市の様相を示している。
タグ:
posted at 19:36:39
手代木正太郎「魔法医師の診療記録2」読了。魔法医師のクリミアと看護師のヴィクターは「もう一人の自分」ドッペルゲンガーと会話する少女と出会う。更に少女は首無しの魔物デュラハンの元から逃げてきたと告げたのだった。 はたしてデュラハン、そして少女のドッペルゲンガーの正体とは?
タグ:
posted at 19:36:24
マツキタツヤ/宇佐崎しろ「アクタージュ act-age」6巻読了。舞台編完結。遂に化けたアキラと、巌との出会いと別れを対比させることによって虚構である芝居に血肉を与える絶妙な終盤の展開、そして迎えるカーテンコールは涙なくしては語れない。あとカバー裏のちょばんにとちよぱねるらが可愛い。
タグ:
posted at 13:59:20
2019年05月01日(水)
これに関しては作者が山田風太郎好きというのが多分に影響していると思われるが、故にその手が好きな人には堪らないものがあるだろう。とはいえ医療物らしいヒューマンドラマもきっちり用意されているので伝奇バトルの興奮とヒューマンドラマの感動で二度美味しい、先が楽しみなエンタメ作品である。
タグ:
posted at 23:20:10
魔法医師シリーズの一作目。タイトルからファンタジーの医療物かと思う人がいるかもしれないが、どちらかというとファンタジー版甲賀忍法帖といった方が正しいかもしれない。魔法医師と敵対する教会から送り込まれた刺客は肉体改造を受けており、次々とトンデモ忍法ならぬ術を繰り出してくるのだ。
タグ:
posted at 23:19:45
手代木正太郎「魔法医師の診療記録」読了。魔法医師の少女・クリミアは幼なじみのヴィクターと共に旅を続けていた。その旅の中で二人は数多の病人を治療していく。 時に魔法医師を異端と迫害する教会と戦いながら。 時に病人を魔物と称する人々と戦いながら。 そして、病そのものと戦いながら――。
タグ:
posted at 23:19:25