Twitter APIの仕様変更のため、「いいね」の新規取得を終了いたしました

麻里邑圭人

@mysteryEQ

  • いいね数 9,797/10,375
  • フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
«< 前のページ123のページ >»
並び順 : 新→古 | 古→新

2020年03月29日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

片里鴎「ペテン師は静かに眠りたい1」読了。いかがわしいコンサルティング会社に勤め人から「ペテン師」呼ばわりされている灰崎正義は気が付くと異世界の荒野にいた。二つの大国に挟まれた小国ノライの町・トリョラで彼が第二の人生を始めたのも束の間、町の有力者から命を狙われることに――。

タグ:

posted at 12:52:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

「異世界の名探偵」の作者による、もう一つのファンタジーミステリシリーズの一作目。両シリーズとも異世界転生物ながら「異世界の名探偵」が読者への挑戦状や不可能犯罪が売りの本格ミステリであるのに対し、こちらは前世で培ってきた交渉術を駆使した頭脳戦がメインのコンゲーム小説となっている。

タグ:

posted at 12:52:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

主人公の正義が根っからの不幸体質であり、次々と降りかかる火の粉を払おうともがけばもがくほど町の暗部に首まで浸かっていく様はファンタジーノワール物として楽しめるし、何より何気ない会話や展開が後に重要な伏線として機能していく点は痛快の一言に尽きる。

タグ:

posted at 12:52:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

更に終盤ではホワットダニットにも近いカオスな状況が展開、読者すらも煙に巻いた後の謎解きは面白いと思う反面、完全にすっきり割り切れない部分もあるのでややモヤモヤするが、それの関しては次巻にて何らかの形で活かされることを期待したい。

タグ:

posted at 12:53:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

片里鴎「ペテン師は静かに眠りたい2」読了。異世界の小国ノライの辺境の町・トリョラで第二の人生をおくることになった「ペテン師」こと灰崎正義はひょんなことから小国ノライの義勇軍の代表として巨大帝国アインラードとノライの戦争に参加する羽目になる。絶望的な戦力差に提案した“禁断の策"とは?

タグ:

posted at 12:53:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

シリーズの二作目。前作の町の権力争いから一転、本作では国同士の戦争と一気にスケールが広がると共に物語の面白さも加速しており、前作では消化不良だった部分がきっちり活かされているのは勿論のこと、戦争だけあって駆け引きだけではなくバトル物としてもかなり熱い内容となっている。

タグ:

posted at 12:53:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

特に熱いのは凄腕殺し屋と暗殺部隊のバトルで、手に汗握る必殺技の応酬もさることながら、その中にさりげなく盛り込まれるミステリセンス溢れる伏線が○。またコンゲーム物としてもあらゆる策が出尽くしたと思わせて最後の最後で炸裂する決め手が実に悪魔的なのも素晴らしい。

タグ:

posted at 12:54:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

そしてその結果、エピローグでの主人公の扱いにはあんまりだと思う反面、やはりこのシリーズはこうでなくてはとニヤリとさせられる。引き続き主人公に降りかかる不幸を温かい気持ちで見守っていきたい。

タグ:

posted at 12:54:28

2020年03月31日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月31日

片里鴎「ペテン師は静かに眠りたい3」読了。戦争終結後、義勇軍の代表として立ち回ることを余儀なくされたペテン師ことセイギは住民の悪感情を一身に引き受け、恨まれていた。役人たちは戦争の責任を押し付けようとセイギを会議に呼ぶがそこで彼が提案したものは戦争で荒れ果てた街の復興計画だった。

タグ:

posted at 00:24:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月31日

異世界を舞台にしたコンゲーム小説シリーズの三作目。国同士の戦争を描いた前作に比べると物語のスケールこそダウンしたものの、主人公のセイギが陥る絶体絶命の状況は前作に勝るとも劣らないものであり、読んでいて実にハラハラさせられることだろう。

タグ:

posted at 00:25:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月31日

そしてその絶体絶命の状況からどう逆転するかというのがこの手の作品の醍醐味となるわけだが、本作ではそれに加えて徹底したミスディレクションと怒濤の伏線回収が冴え渡っており、優れた本格ミステリと変わらない面白さを十二分に味わわせてくれる。

タグ:

posted at 00:25:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月31日

更に今回の仕掛けは前作に輪をかけて悪魔的なものであり、それが作品を重ねるごとに増していく主人公の闇の深さを絶妙に象徴しているのも○。エピローグでは遂に主人公にとって最大の敵とも言える人物が登場し、ますますシリーズの今後から目が離せない。

タグ:

posted at 00:26:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月31日

片里鴎「ペテン師は静かに眠りたい4」読了。ロンボウ王国、アインラード王国、南部商会連合の三大勢力が牽制しあう中、持ちかけられた一つのゲーム。国宝の三枚のコインをそれぞれが所持して奪い合い三枚揃えた勢力が大陸を支配するというその命懸けのゲームにペテン師ことセイギも巻き込まれていく。

タグ:

posted at 20:58:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月31日

これまで続いてきた物語の一つの区切りとも言うべきシリーズの四作目。前作の最後で現れた最大の敵と遂に主人公セイギが対決する流れになるかと思いきや、主人公は物語のメインに関わることなく(まあ状況的に仕方のない話ではあるが)意外にもシリーズ初のゲームを巡る策略劇が進められることとなる。

タグ:

posted at 20:58:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月31日

しかしながらそれで物語が当然終わるはずもないわけで、最終的に主人公がどういう形でゲームに関わってくるかが、本作の一つの見所になっていく。尤もこれに関しては前作に引き続き大胆なミスディレクションが仕掛けられており、読者はその解答が明かされた時にあっと驚かされることだろう。

タグ:

posted at 20:59:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月31日

それだけでなく本作にはある人物の狂人の論理とも言うべき企みが盛り込まれており、そういう意味では本作は前作以上に本格ミステリ的と言えるだろう。1、2巻もコンゲーム小説としては十二分に面白かったが、個人的には本格ミステリとしての凄みが見える3、4巻を強く推していきたい。

タグ:

posted at 20:59:19

«< 前のページ123のページ >»
@mysteryEQホーム
スポンサーリンク
▲ページの先頭に戻る
ツイート  タグ  ユーザー

User

» More...

Tag

Recent

Archive

» More...

タグの編集

※タグはスペースで区切ってください

送信中

送信に失敗しました

タグを編集しました