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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2020年07月01日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月1日

築地俊彦「六人のお嬢様戦争をオレだけが攻略できる」読了。華凰学園のお嬢様ソサエティー「六麗」の一人・茜このはから六麗の仲を元に戻してほしいと頼まれた高校二年の桐村雪人。妹メグの家庭教師を条件に早速関係修復に動く雪人だったが六麗のメンバーはなぜかその原因となった出来事に口を閉ざす。

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posted at 20:42:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月1日

お嬢様学校を舞台に、ネゴシエーションの才能がある主人公が六人のヒロインたちの関係を修復していくラブコメ物。六人のタイプが違う美少女をどう攻略していくかというラブコメとしての楽しみもさることながら、一方でヒロインたちが不仲になった原因は何かというミステリ的趣向も兼ね備えている。

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posted at 20:42:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月1日

そしてその原因こそ凡庸だが、物語の最後にそれに絡んだちょっとしたサプライズが用意されている。だが情報の出し方がこなれていないせいで、あまり効果が上げられていないのが残念。とはいえ、それに目を瞑れば定番のネタでテンポよく読ませてくれる作品である。

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posted at 20:42:58

2020年07月02日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月2日

鳳乃一真「壱級天災の極めて不本意な名推理1」読了。自称名探偵・壱級天災が死を生む刻印の呪いを回収するために奇妙な悪魔バアルと推理対決をする羽目になる。舞台となるのは未来の事件が具現化する異空間・惨劇の未来。果たして天災は推理対決に勝利し、未来で起こる惨劇を防ぐことができるのか?

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posted at 22:33:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月2日

TVアニメにもなった「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金」シリーズに登場する自称名探偵・壱級天災が主役のスピンオフ作品。特筆すべきは推理対決の舞台となる異空間・惨劇の未来で、そこで起こる事件の真相を看破しないと近い将来現実でも同様の事件が起きてしまうという異色のタイムリミット設定が面白い。

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posted at 22:34:06

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月2日

更にユニークなのが未来の事件を見た後に現実世界でも情報収集できる点であり、そこで得た手がかりによって事件の見え方が変わってくるところもいい。そしてそれらを最も巧く使いこなしたのが二話目「なすりつけダイイングメッセージ」であり、隠された企みをある気付きから暴き出す手腕が実に圧巻。

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posted at 22:35:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月2日

一話目の「壱級天災の極めて不本意な名推理」も掟破りの推理が楽しいが、掟破り過ぎて些かアンフェアなところが目についてしまうのがやや残念。とはいえ惨劇の未来という設定には可能性を感じるので、引き続き2巻にも期待したい。

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posted at 22:35:46

2020年07月03日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月3日

マツキタツヤ/宇佐崎しろ「アクタージュ act-age」12巻読了。ダブルキャスト編サイド乙のターン。サイド甲も実に見応えがあったが、それ以上に覚醒した千世子の演技と、初めて目の当たりにする演出家・黒山墨字の凄さに圧倒される。そして、そんなマジ展開からのギャグ回という落差がひどいw

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posted at 09:17:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月3日

辺天使/津田穂波「ボクとキミの二重探偵」1巻読了。不可解なことを突き止めずにはいられない得体の知れないヒロインと彼女に巻き込まれる主人公による学園ミステリ。手堅く倒叙物でいくのかと思いきや、三話目から二転三転する展開と共に真のテーマが明らかになって俄然面白くなった。次巻にも期待。

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posted at 09:38:14

2020年07月04日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月4日

鳳乃一真「壱級天災の極めて不本意な名推理2」読了。ひょんなことから悪魔バアルと推理勝負をすることになった自称名探偵・壱級天災。名探偵のいない状況での対決、推理勝負におけるポイント制の導入、名探偵が動けない中で進行する事件、そして洋館での名探偵ゲームで名探偵を待ち受ける屈辱とは?

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posted at 20:08:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月4日

「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金」シリーズに登場する自称名探偵・壱級天災が主役のスピンオフ作品第二弾。1巻を読んだ時に推理対決の舞台となる、未来の事件が具現化する異空間・惨劇の未来の設定に可能性を感じたが、その期待とは裏腹に2巻では何となくそれをもてあましている印象を受けてしまうのが難。

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posted at 20:08:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月4日

とはいえ今回収録された四話はいずれもパターンずらしという点では色々と考えられており、特に参加型名探偵ゲームを扱った最終話「名探偵はただの平民」は本来の犯人や真相を突き止めるのとはまた違った頭脳戦が堪能できるのが◯(ただこのシリーズはこれで打ち切りっぽいのが残念)。

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posted at 20:09:16

2020年07月05日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月5日

てにをは「アルラウネの独白」読了。明尾高演劇部が今度の文化発表会で行う舞台「アルラウネの独白」はかつて出演者に様々な不幸を齎した曰く付きの演目だった。そして本番が近付くにつれ、劇中で起こる悲劇をなぞるように不可解な事件が続発する――。表題作の他、二編を収録。

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posted at 13:38:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月5日

人気ボカロ曲を元にしたミステリシリーズの三作目。構成としては一作目と同様、全三話収録の連作形式ではあるが表題作以外はサイドストーリーの趣が強い。唯一ミステリと呼べる表題作はこれまで読んできたシリーズ作の中では最も破綻が少なく、物語としても手堅く纏まっていると言っていいだろう。

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posted at 13:38:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月5日

手掛かりの出し方が丁寧すぎるために犯人の見当がすぐついてしまうきらいがあるものの、舞台の特性を活かしたトリックと動機、更にそれを踏まえてのオチは決して悪くない。またサイドストーリー二編のうち「推理作家は夜走る」で出てきたある設定は四作目で回収されるらしいので、そちらに期待したい。

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posted at 13:38:51

2020年07月06日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月6日

てにをは「能面島神隠し事件」読了。能面島と呼ばれる絶海の孤島で六年に一度行われる秘祭の最中、“神様”が密室状態の社で惨殺死体となって発見された。小説執筆のため取材に訪れていた推理作家の久堂蓮真とその助手ひばりは島に隠された秘宝を狙う怪盗大鴉と対決しつつ、事件の真相に迫っていく。

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posted at 23:32:44

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月6日

人気ボーカロイド曲・女学生探偵シリーズのボカロP自身の手によるノベライズ第四弾。本作はノベライズ第二弾の「古書屋敷殺人事件」以来の長編二作目であり、これでもかと詰め込まれた横溝ガジェットが魅力的な反面、怪盗の登場がやや浮いている気がするが、そこはご愛嬌。

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posted at 23:33:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月6日

尤も「古書屋敷殺人事件」の時は詰め込まれたガジェットを巧く使いこなせているとは言い難かったが本作では一転、横溝ガジェットをきちんとトリックと結び付けているのは好印象。但しトリックそのものは国内作家Mの某作を彷彿とさせるが伝奇的設定を加えることでギリギリ別物としてアレンジしている。

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posted at 23:33:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月6日

また動機にしても儀式に隠された真相と絡めることで巧く悲劇として演出しているし、所々伏線の妙が感じられるのも◯。全体的にみれば消化不良な要素もなくはないが、これまでのシリーズの中では最も作者の意気込みのほどが伝わってくる力作である。

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posted at 23:33:54

2020年07月09日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月9日

東川篤哉「君に読ませたいミステリがあるんだ」読了。鯉ケ窪学園に入学したばかりの僕は第二文芸部の部室に迷いこんでしまったのをきっかけに部長・水崎アンナが書いたミステリ短編集を強引に読まされる羽目になる。全五編のミステリに仕掛けられた謎を、果たして僕は見抜けるだろうか?

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posted at 13:12:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月9日

「探偵部への挑戦状」以来、久々の鯉ケ窪学園シリーズ連作。鯉ケ窪学園シリーズというと個人的には烏賊川市シリーズと並ぶ、作者の作品の中でも高いクオリティーを維持した鉄板シリーズという印象があるが、それは本作もまた例外ではない。

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posted at 13:15:37

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20年7月9日

本作がユニークなのは全編水崎アンナの手による創作ミステリを読むという設定の作中作物である点であり、それが最終的に連作らしい仕掛けとして活きてくるのもさることながら何よりどうしてそんな仕掛けを用意したのかという動機にこれまでの東川作品には見られなかった甘酸っぱさがあるのが興味深い。

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posted at 13:16:11

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20年7月9日

加えて個々の短編としてみても不可能犯罪に隠された犯人の工作をロジックで突き止める技巧が冴え渡っており、とりわけ「文芸部長と『音楽室の殺人』」と「文芸部長と『狙われた送球部員』」が秀逸だった(その一方で解決編の後にダメ出しが必ず入る点がいかにもアマチュア創作っぽくて◯)。

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posted at 13:16:26

2020年07月10日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月10日

平石貴樹「サロメの夢は血の夢」読了。その日の朝、運転手が迎えに行くと社長は首だけになっていた。 凄惨な現場の壁にはビアズレーのサロメの絵。それから間もなく社長の娘が悲運のオフィリアとなって軽井沢の川に……。世紀末の日本を震撼させる連続殺人事件に美貌の車椅子弁護士・山崎千鶴が挑む。

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posted at 23:01:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月10日

サロメとオフィリアに見立てられた殺人事件が目を惹く長編ミステリ。なぜ犯人は事件をサロメとオフィリアに見立てたのかという謎も魅力的だが、もう一つ本作の特徴として挙げられるのは全編登場人物たちが見聞きしたり心に思ったりしたことをそのまま記す「内的独白」が用いられている点だろう。

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posted at 23:01:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月10日

ミステリ読みであれば本格ミステリにおける内的独白の難易度の高さが容易に察しがつくと思うが、それを作者がどうクリアするのかも本作の見所の一つである。とはいえ、それが仕掛けとして活かされているわけではなく、あくまで作者が自分に課したハードルにしか過ぎないのがやや難か。

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posted at 23:02:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月10日

とはいえ見立ての理由は目新しさこそないもののよく練られているし、細やかな伏線とある証拠品に纏わるシンプルなロジックも悪くない。何より探偵役の事件に対する独特なスタンスが印象的な作品である。

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posted at 23:02:39

2020年07月11日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月11日

櫻田智也「蟬かえる」読了。十六年前、災害ボランティアの青年が目撃したのは、行方不明の少女の幽霊だったのか? 昆虫好きの青年・魞沢が意外な真相を語る表題作の他、交差点での交通事故と団地で起きた負傷事件の繋がりを解き明かす「コマチグモ」など五編を収録。

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posted at 17:56:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月11日

「サーチライトと誘蛾灯」に引き続き、昆虫好きのとぼけた青年・魞沢が探偵役を務める連作ミステリシリーズの二作目。収録された五編のうち前半の二編は前作の延長線上という印象であるのに対し、書き下ろしの後半三編は一転して探偵役である魞沢のキャラを掘り下げる内容となっている。

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posted at 17:57:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月11日

そしてその分物語としての深みがグッと増しているのもさることながら、連作としてみても前作よりきっちり纏まっているのがいい。またミステリ的にも探偵役がホワットダニットを解き明かすことで人間ドラマを際立たせる構成に更に磨きがかかっているのが好印象。

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posted at 17:57:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年7月11日

特に「彼方の甲虫」と「サブサハラの蠅」における事件の構図と決着の付け方が絶妙な対比となって救いのある読後感に繋がっている点が素晴らしく、前作以上に高い満足度が得られる作品集と言っていいだろう。

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posted at 17:58:13

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