麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2022年05月11日(水)
また連作としての仕掛けの方も抜かりなく、トリを飾る第四話の早い段階でそれを明かし読者をあっと言わせた後に、ミステリ寄りだった第一話とは対照的にホラー展開でじっくり読ませてくれるのがいい。
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posted at 21:46:17
中でも完成度が高いのは記憶を失くしたサラリーマンの霊が巻き込まれた殺人事件の謎を解き明かす第一話で、事件を巡るある種の不可能状況をあっさりと解き明かすインチキ霊媒師の名探偵ぶりも見応えがあるが、それ以上に前述した幽霊の特徴を活かした最後の一撃が実に秀逸。
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posted at 21:45:50
インチキ霊媒師が遭遇した霊たちの秘密を明らかにしていく全四話構成の連作ホラーミステリ。本作はインチキ霊媒師と毒舌美人助手の掛け合いも楽しいが、何よりも特筆すべきはどの話も幽霊の特徴を巧くミステリに落とし込んでいる点だろう。
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posted at 21:45:22
阿泉来堂「贋物霊媒師 櫛備十三のうろんな除霊譚」読了。“今世紀最強の霊媒師"と謳われる霊媒師・櫛備十三には実は肝心の霊を“祓う"力がない。今日も助手の美幸に叱られながら、持ち前の洞察力とハッタリを駆使して、心霊現象の問題解決に奔走するが、事態は毎回思わぬ方向に転んでいき――。
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posted at 21:44:53
2022年05月10日(火)
とはいえ本作は一貫して御影冴華の物語であり、謎は彼女の内面に迫るきっかけとして機能しているに過ぎない。謎が謎を呼ぶ展開の後に待ち受ける真相は必ずしも意外性があるわけではないがそれでも謎の転がし方は見るべき所があるし何より前作同様この設定ならではの青春物をきちんと描いた良作である。
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posted at 21:02:43
しかしながら中盤から浮上するある謎を機に物語は前作と同じくミステリの雰囲気を纏い始める。もっともその謎にしても最初はさほど魅力的には感じないかもしれないが、真相に迫るために主人公が取った行動によってそれが一転、更に不可解極まりない謎へと変貌を遂げてしまう展開が非常に面白い。
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posted at 21:02:26
顔に触れた人間の意中の相手が分かる能力を持つ主人公が恋の相談役として活躍するシリーズの二作目。前作は異常な惚れ癖に悩まされるヒロインの、好きになる人間の法則性に迫っていく過程にミステリとしての読み所があったのに対し、本作は前半だけ読むと普通の恋愛相談物になったように思えるだろう。
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posted at 21:02:05
丸深まろやか「天使は炭酸しか飲まない2」読了。告白できない人間の背中を押す天使として暗躍する明石伊緒の許に規格外の美少女・御影冴華の依頼が持ち込まれる。既に彼女に恋する男子からの相談を受けていた伊緒は悩んだ末に二つの相談を掛け持ちすることに。だが御影には何か事情があるようで――。
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posted at 21:01:38