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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2022年05月31日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月31日

加えて違和感しかないのに作者がこの物語を現実でやることに拘った理由にしても、前述した清涼院が書いた某作の劣化コピーである上に結果から見ればどう贔屓目に見ても失敗しているので目も当てられない。正直令和になってまでここまで進化のない作品を読まされるとは思ってもみなかった作品である。

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posted at 10:44:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月31日

そこを何とか乗り越えたとしてもどこかで見たことのあるネーミングセンス、厨二設定ばかりが先行する紙のように薄っぺらい名探偵像、作者だけが盛り上がっているショボい密室殺人、必然性がない上に四つしかないありきたりな多重推理(しかも最終的な真相すら前例あり)など問題を挙げればキリがない。

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posted at 10:43:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月31日

微妙。本作の粗筋に惹かれた人には恐縮だが事件が一向に始まらず、ベッタベタなキャラ萌えラノベ的やり取りと、麻耶や清涼院から悪い影響を受けた中学生が勢いだけで書いたような読みづらい同人誌紛いの作中作をひたすら読まされる長すぎる導入部はそれだけで多くの読者がふるい落とされることだろう。

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posted at 10:43:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月31日

紺野天龍「神薙虚無最後の事件」読了。大学二年生の白兎と後輩・志希が出会った女性・唯が持ち込んだのは捏造の疑いをかけられ炎上した名探偵・神薙虚無が唯一残した未解決の密室殺人だった。白兎と志希は大学の「名探偵倶楽部」に所属する金剛寺らと共にその謎を解こうとするのだがーー。

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posted at 10:42:46

2022年05月30日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月30日

どちらかといえばミステリ部分よりもテレビドラマがまだ生放送しかなかった当時の雰囲気を楽しむのが吉な作品である。

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posted at 19:53:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月30日

また事件が本格的に動き出すまでかなりかかる構成自体は「深夜の博覧会」と同じながら、今回はいかんせんそれに見合った内容とはお世辞にも言い難い、定番の粋を出ない真相なのが残念。加えて終盤に明かされる一部の謎や作者らしい最後の趣向も取って付けた感が否めない。

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posted at 19:53:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月30日

「深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説」「たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説」に続く“昭和ミステリ”三部作の三作目。今回はテレビドラマの生放送中に起きた衆人環視下の殺人事件を扱っており、そのシチュエーションは作者が過去に手掛けた「なつかしの殺人の日々」を彷彿とさせる。

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posted at 19:53:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月30日

辻真先「馬鹿みたいな話! 昭和36年のミステリ」読了。昭和36年、中央放送協会(CHK)でミュージカル仕立てのミステリ・ドラマの脚本を手がけることになった風早勝利。だがようやく迎えた本番の生放送中に主演女優が殺害された。しかも現場は衆人環視下の生放送中のスタジオで……。

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posted at 19:52:54

2022年05月29日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月29日

そして何よりも秀逸なのは真相が明かされるタイミングで「死んだレモン」同様、主人公がその時極限状態にあるからこそ真相が一段と衝撃的なものになっている点が素晴らしい。加えて主人公の最後の決断もまた強烈で、真相とそれを踏まえた主人公の行動により読了後呆然となること請け合いの秀作である。

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posted at 12:45:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月29日

また前作で見られた意外な展開の連続は本作でも健在で、それがたった二日の出来事に凝縮されているのだから実に堪らない。それでいて構成にも抜かりがなく、ちょくちょく挿入される被害者側の視点が後に明かされる真相の衝撃性を高めるのに一役買っているのもいい。

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posted at 12:44:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月29日

奇妙な立てこもり事件に端を発する、主人公のニック刑事含む警察の必死の捜索劇を描いた長編ミステリ。前作「死んだレモン」では主人公の絶体絶命の状況から幕を開けたが、本作は本作で主人公ではないものの、誰かしら絶体絶命の状況に陥っているのがちょっと面白い。

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posted at 12:44:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月29日

フィン・ベル「壊れた世界で彼は」読了。民家に銃を持った男数名が侵入し立てこもる事件が発生した。やがて爆発を機に機動隊が突入し妻と娘たちを救出。だが家には犯人五名の遺体はあったが夫の姿がなかった。警察は犯人の一人が夫を人質にして逃亡したと考える。謎めいた行動を取る犯人の目的とは?

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posted at 12:43:04

2022年05月28日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月28日

とはいえ「夕暮れ密室」の時とは違い、ちゃんと救いも残されているので、その点では人に勧めやすい(?)青春本格ミステリの秀作である。

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posted at 15:04:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月28日

その一方で学生アリスシリーズにはなかったある要素が本作には盛り込まれており、それが前述したエグミと共に帯に書かれている「犯人の名が明かされるとき、世界は一変する」サプライズとして機能する点が実に秀逸。

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posted at 15:03:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月28日

また本作の冒頭の引用文や事件のシチュエーション、そして探偵役からはどことなく有栖川有栖の学生アリスシリーズを想起させるが、実際本作はフーダニットとしてよくできており、密室の謎も犯人を突き止める手がかりとして有機的に繋がってくるのがいい。

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posted at 15:02:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月28日

嵐によりクローズド・サークルと化した廃校で起きた連続殺人と密室の謎を扱った長編ミステリ。メインの事件が始まるのが全体の半分近く過ぎてからなのがやや気になるが、その間に語られる過去のエピソードなどの青春要素が後々エグミとして活きてくるのが「夕暮れ密室」を書いたこの作者らしい。

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posted at 15:02:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月28日

村崎友「風琴密室」読了。夏休みのバイトで仲間たちと廃校の小学校の片付けをしていた高校生の凌汰はそこで偶然、六年前に引っ越しで離れ離れになった少女と再会する。その後凌汰たちは廃校に宿泊するが翌朝、台風により廃校に閉じ込められたばかりか仲間の一人がプールに沈んでいるのが見付かり――。

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posted at 15:01:30

2022年05月27日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月27日

それだけでなく元ネタのハードな要素を活かしつつ、まさかの伏線を用いて本来なら有り得ないオチを成立させてしまったところが素晴らしい。本作は唯一無二の昆虫ミステリと秀逸なミステリパロディーを両立させた良作である。

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posted at 21:31:41

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月27日

とはいえ中にはきちんとミステリとしても巧く決まっているものもあり特に「ジョロウグモの拘」は異形の論理物としても楽しめる事だろう。また本作を読んでいくにつれて読者は本作のタイトルの一部に違和感を覚えるかもしれないがそれに関してはトリを飾る「ハチの悲劇」で綺麗に解消されるので無問題。

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posted at 21:30:59

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月27日

恐らくミステリファンであれば「蝶々殺蛾事件」「吸血の池」「生けるアカハネの死」「ジョロウグモの拘」といった目次のタイトルを見ただけでピンとくるに違いない。ただその一方で特殊な昆虫の生態をミステリ仕立てで描いている側面もあるため謎に期待し過ぎるとやや肩透かしを覚えるかもしれない。

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posted at 21:30:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月27日

昆虫界で起きた七つの不可解な事件をタイトル通り昆虫探偵が解き明かす連作ミステリ。登場人物(?)が全て昆虫である点、それ故に扱っている事件が全て昆虫ならではのものである点もユニークだが、特筆すべきはやはり全編国内ミステリの名作・傑作のパロディーになっている点だろう。

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posted at 21:30:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月27日

鳥飼否宇「昆虫探偵 シロコパκ氏の華麗なる推理」読了。ある朝目覚めるとゴキブリになっていた元人間のペリプラ葉古。無類のミステリ好きだった葉古は昆虫界の名探偵・熊ん蜂シロコパκの助手となった。人の論理が通用しない異世界で巻き起こる難事件をクロオオアリの刑事の力も借りて解決していく。

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posted at 21:29:24

2022年05月26日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月26日

とはいえそうやって判明したそれらの事実を有機的に繋げて因縁めいた構図を浮かび上がらせてみせた手腕はさすがだし、謎解きに入る前の意外なところにさりげなくサプライズを仕掛けているのもいい。何より最後に明かされるある趣向にミステリファンであればニヤリとすること請け合いの佳作である。

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posted at 22:23:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月26日

また「異界」というタイトルに相応しく、秘境・熊野を舞台に次々と起こる伝説になぞらえたような事件の数々が、学者らしい生物観察によって解き明かされる点も面白い。ただ惜しむらくは幾つかの謎に関しては謎解きに入る前に現代人の視点からだいたい見当がついてしまうのが難。

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posted at 22:23:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月26日

博物学者として知られる南方熊楠を探偵役にした伝奇色の強い長編ミステリ。南方熊楠は実在の人物であるものの、その行動パターンは作者が手掛けるシリーズ探偵の一人である〈観察者〉こと鳶山久志と色々被るところが多いのがまず興味深い。

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posted at 22:22:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月26日

鳥飼否宇「異界」読了。明治三十六年春、那智勝浦で狐憑きの奇怪な少年の姿が相次いで目撃される中とある病院で乳児が攫われる事件が発生。博物学者・南方熊楠は弟子と共に事件解決に乗り出すが、やがて事態は殺人へと発展して――。日本の風土に根づいた神秘を繙きながら明かされる驚天動地の真相とは?

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posted at 22:21:54

2022年05月25日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月25日

ただその一方でメインの物語の鍵を握る「最初の七人」が出揃ってくるにつれシリーズが今後ミステリから逸脱しそうな不穏な空気が感じられるものの、個人的には折角今回の事件でようやくミステリとして持ち直したのだから、何とか作者には今後もミステリで踏みとどまってもらいたいと思う次第である。

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posted at 10:28:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月25日

但しネタ自体は相変わらずどこかで見たものながら、これまで扱ってきた事件の中では最も巧く成立しており、前篇で解決した事件の真相がちょっとアレだったのも今回のミスディレクションのためだったと考えれば、まだ許容範囲と言えるだろう。

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posted at 10:27:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月25日

殺されても生き返る高校生探偵・追月朔也が事件の謎を解くシリーズの三作目。メインは前巻からの続きである伝説の孤島で起こる凄惨な殺人事件を描いた「画廊島の殺人―後篇―」で、シリーズ初の長編ともあって、だいぶネタが詰め込まれた内容に仕上がっている。

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posted at 10:27:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

22年5月25日

てにをは「また殺されてしまったのですね、探偵様3」読了。嵐に閉ざされた孤島での不可解な殺人を解決した朔也たち。だが事件はまだ終わっていなかった。まるで探偵たちを嘲笑うかのように続く殺人。更に翌朝六時までに事件を解決しなければ島にミサイルが着弾する時間制限を突きつけられてしまい――。

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posted at 10:26:44

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