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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2018年10月11日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月11日

本作はあざといストーリー展開の裏に隠された罠が見事に決まった、プロット型本格の良作である。

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posted at 23:48:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月11日

その殺害方法や犯行計画はよく練られてはいるものの基本的には想像の範囲内から出ることはなく、良くも悪くも堅実だなあ……と思っていると最後の最後で足元を掬われることになる。この終盤の展開こそが名探偵の本領発揮であると同時に改めてこれを成立させたキャラ設定の巧さに唸らされることだろう。

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posted at 23:47:59

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月11日

物理学者の湯川学が探偵役を務めるガリレオシリーズ久々の長編作品。帯にある「容疑者は彼女を愛したふつうの人々」という文句と粗筋からぴんとくる人もいるかもしれないが、本作は某古典ミステリのガリレオ版とも言うべき内容に仕上がっている。

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posted at 23:47:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月11日

東野圭吾「沈黙のパレード」読了。突然行方不明になった町の人気娘・佐織が数年後に遺体となって発見された。容疑者はかつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。それから間もなく秋祭りの最中、男が変死を遂げる。復讐劇はいかにして遂げられたか?

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posted at 23:46:21

2018年10月10日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月10日

田村由美「ミステリと言う勿れ」3巻読了。二巻後半から始まった遺産相続を巡る一族の話の続き。この手の話のお約束に対するずらしが秀逸で殺人が起きそうで起きない絶妙な緊張感を保ったまま過去の事件のおぞましい真相に迫っていく過程が実にいい。さながら西澤保彦meets横溝的な内容で面白かった。

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posted at 09:11:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月10日

ミステリ的には表題作が最も意外性があるが、社会派としての問題提起という意味では障害者問題や生活保護の実態を扱った「手話法廷」「福祉裁判」が読ませる。全体的に派手な要素はないが、事件を通して人間性を丁寧に描き出した滋味深い作品集である。

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posted at 03:55:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月10日

事件の動機に纏わる短編集。動機と一言で言ってもその見せ方は男女の愛憎劇や社会派など様々であり、加えて収録作の大半が作者が得意とする法廷ミステリであるのも嬉しい。但し奇抜なものはほとんどなく、どちらかというと事件の裏に隠されていた思惑を浮き彫りにする作りとなっている。

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posted at 03:53:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月10日

小杉健治「動機」読了。行方不明の芸者の千代子は、隅田児童公園の隣りの空地に埋められている――差出人不明の手紙の告発で殺人事件が明るみになり、彼女を世話していた船原昇吉が逮捕された。本当に犯人は船原なのか? そして動機は? 表題作ほか、事件の様々な「動機」に迫る六編収録。

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posted at 03:53:04

2018年10月08日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月8日

「スパズモ」観了。何度殺しても追いかけてくる殺し屋と何かを暗示するように殺される人形たち。狭義のミステリとしてみるとややアンフェア感が否めないものの何が起こっているのかというホワットダニットの演出が巧みで謎また謎の後に待ち受ける救いのなさと相俟って忘れ難い印象を残す作品である。

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posted at 02:37:45

2018年10月06日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月6日

ベストを挙げるとするなら「消えた女」か「隠し絵」になるが、いずれも狭義のミステリとしてみるとアンフェアなきらいがあるのが難。むしろシンプルな構成を逆手にとって偽証の狙いに意外性を凝らした表題作や「赤い証言」の方が説得力は高いかもしれない。

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posted at 17:23:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月6日

作者が得意とする法廷ミステリや美術ミステリなどを収録した短編集。収録作のほとんどに何かしらの捻りが用意されており、前半の法廷ミステリ二編などは割りとシンプルな構成を活かした捻りだったのに対し後半の「消えた女」以降の三編は様々なエピソードを盛り込み二転三転の捻りをきかせている。

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posted at 17:22:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月6日

小杉健治「偽証」読了。殺人容疑の男は犯行時刻、映画館にいた。だが、それを証明できる女はなぜか証言を拒む……表題作ほか、妻との旅行がきっかけでかつて愛した女に纏わる暗い過去の事件が甦る「消えた女」、夫を殺そうとした女のアリバイ工作に協力した画家に隠された秘密「隠し絵」など七編収録。

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posted at 17:22:42

2018年10月05日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月5日

加えてその真相はジュブナイルならではの人間のイヤらしさに満ちており、それがタイトルの意味と相俟って結末のほどよい苦さと温かさを絶妙に引き立てている。本作は子供向けでも手を抜かず、きっちり作者の個性を発揮した良作である。

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posted at 15:29:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月5日

ジュブナイルミステリレーベル〈ミステリーランド〉用に書かれた作品。作者らしいSF的設定が盛り込まれている一方である程度読み進めてもどこに謎があるのかピンとこないかもしれないが、そんな中、急転直下と言うべきショッキングな展開と共に予想外の真相が明かされるところがいい。

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posted at 15:29:26

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月5日

西澤保彦「いつか、ふたりは二匹」読了。突続、眠りに就くことで猫の身体に乗り移れる能力に目覚めた菅野智己が六年生の時、クラスメイトを含め三人の女子児童が襲撃される事件が発生した。一人が重態になったこの事件は昨年秋に町内で起きた女子児童誘拐未遂事件の犯人と同一人物の仕業のようで……。

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posted at 15:29:14

2018年09月29日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月29日

本作は読了後、今まで見えていた景色がガラリと反転する構成とタイトルの妙に唸らされること請け合いの傑作である。

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posted at 15:51:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月29日

しかしながら徐々に繋がる意外な人間関係を見せつつあくまで感動的なミステリとして着地した「熟れた月」と異なり、本作は舞台である地方都市にずっと前から異界の入口がぽっかりと開いていたことを否応なく見せつけると共に作者がホラーの優れた書き手であることを読者に思い知らせてくれる。

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posted at 15:50:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月29日

ある地方都市を舞台にした連作という形で様々な事情を抱えた人々が織り成す群像劇。非現実的要素を盛り込みながらもリアリティのある物語とその構成は作者が今年度に発表した「熟れた月」とかなり似通っている。

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posted at 15:50:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月29日

宇佐美まこと「少女たちは夜歩く」読了。狂気の恋に落ちた女子高生、奇妙な絵の修復を依頼された女、不治の病に侵された男、謎の獣と少年、死んだ人間が見える女……街の中心にある城山の魔界にからめとられ闇に彷徨う人々。絡み合う悲劇の糸はどこへつながるのか。そして彼らに救いの時は訪れるのか。

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posted at 15:50:21

2018年09月28日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月28日

なお解説には一部本作のネタバレがあるので要注意。

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posted at 18:28:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月28日

また短編の切れ味でいえば「赤過ぎる部屋」で、作中で語られるある衝動に纏わる謎解きとそれが齎す結末の余韻が絶妙の一言に尽きる。惜しむらくは乱歩テーマ以外の二編を収録したことでイマイチ纏まりに欠ける内容になってしまったことだが、それに目を瞑れば新たな乱歩世界が堪能できる良作である。

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posted at 18:28:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月28日

加えてそこかしこに作者のファンであればニヤリとする要素が盛り込まれているのも嬉しい。ミステリとしてはやはり「G坂の殺人事件」がベストで、語り手のミステリマニアならではのエピソードも楽しいが、その中にさりげなく仕掛けられた罠と乱歩らしい歪んだ心理及び事件の構図が実に秀逸。

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posted at 18:27:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月28日

ホラーミステリの書き手として知られる作者による江戸川乱歩をテーマにした連作ミステリ。作者の怪談でお馴染みの語りの妙が本作にも活かされており、怪しい乱歩の世界を再現しつつ、一方でロジカルな謎解きも成立させている点がいい。

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posted at 18:27:21

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18年9月28日

三津田信三「犯罪乱歩幻想」読了。幻の同居人、地下の秘密倶楽部、眼前で起きる殺人、夢遊病の青年、鏡の中の魔――江戸川乱歩トリビュートの五編「屋根裏の同居者」「赤過ぎる部屋」「G坂の殺人事件」「夢遊病者の手」「魔鏡と旅する男」他、二編収録。

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posted at 18:24:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月28日

あと「首無館の殺人」を読んで人によっては某作の変奏曲と捉えるかもしれない。

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posted at 00:23:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月28日

但し本作を首切り物の収穫とするにはやや躊躇いがある。本作の場合、首切りはあくまで要素の一つに過ぎず、メインはある込み入った構図の方と言っていいだろう。その構図を描くには些か駆け足のきらいがあるのが勿体ないが、意外性という点では一読の価値アリな快作である。

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posted at 00:11:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月28日

「使用人探偵シズカ 横濱異人館殺人事件」に続く謎めいた使用人・栗花落静(ツユリシズカ)シリーズの二作目。見立てがテーマだった前作に対し本作では首切りを扱っているが、犯人の残した見立てから犯人の次の行動を予測した前作同様、本作でも首切りから犯人の行動の予測を試みているのが面白い。

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posted at 00:10:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月28日

月原渉「首無館の殺人」読了。没落した明治の貿易商の令嬢・華煉は目覚めると記憶を失っていた。そして彼女がいる首無館の異名を持つ館は閉ざされていて、出入り困難な中庭があった。濃霧たちこめる夜、異様な連続首無事件が始まる。首を抱く首のない死体、奇妙な琴の音、空中に現れる首……。

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posted at 00:08:11

2018年09月23日(日)

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18年9月23日

「ザ・プレデター」観了。1と2の物語を踏まえた3的位置付けの内容で過去作のオマージュを盛り込みつつユーモアも光る前半一時間は非常に面白い反面、後半は明らかなキャラの使い捨てと慌ただしい展開、わざわざアレを送り届けた理由の説明不足など気になる点が多いが最後の大風呂敷は嫌いではない。

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posted at 22:32:27

2018年09月21日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月21日

それでいて皆、儀藤との捜査を通じて何か大切なものを得たり人間的に成長したりするのでドラマとしても見応えのある内容に仕上がっている。そういう意味では痴漢冤罪を扱った「死神の顔」が良かったが、ミステリ的には二転三転しつつ絶妙な盲点を就いてくる誘拐物の「死神の背中」を推したい。

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posted at 18:48:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月21日

死神と呼ばれる刑事が終わったはずの事件の再捜査をする、所謂回想の殺人物の連作ミステリ。作者の看板探偵である福家警部補シリーズでは事件関係者や犯人の視点から度々福家警部補の人物像が描かれるのに対し、本作では不幸にも相棒に選ばれた警察官の視点から儀藤の人物像が実に魅力的に描かれる。

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posted at 18:47:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月21日

大倉崇裕「死神刑事」読了。男の名は儀藤堅忍。警視庁内にある謎の部署で無罪確定と同時に事件の再捜査を始めるのが任務である。そして儀藤の相棒になる者は組織から疎まれ出世の道も閉ざされることになる。故に彼に付いた渾名は死神。強盗殺人、偽装殺人、痴漢冤罪、誘拐――四つの事件に死神が挑む。

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posted at 18:47:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月21日

加えてその大ネタを自信満々に語るあとがきが余計痛々しさに拍車をかけてしまっているのが残念。トリックに前例があるのは仕方ないとしてもせめて前代未聞を謳うのであれば、それに相応しい目新しさを見せてほしかった

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posted at 09:03:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月21日

しかしながら同時にタイトルで叙述トリック物であることをばらしてしまったが故に仕掛けが見えやすくなってしまっている欠点を抱えており、しかも使われている叙述トリックがどれも前例あり、更に連作の大ネタに至ってはその使い方すらも前例ありなのがいただけない。

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posted at 09:02:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月21日

タイトルからも分かるように収録作全てが叙述トリック物の短編集。といっても全編叙述トリック物の短編集は幾つか前例があるが、こうしてタイトルから叙述トリック物であることを宣言する作品は珍しいのではないだろうか。

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posted at 09:02:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年9月21日

似鳥鶏「叙述トリック短編集」読了。最初に「この短編集はすべての話に叙述トリックが入っています」と断る。そうすれば皆、注意して読みますし後出しではなくなります。問題は「それで本当に読者を騙せるのか?」という点です。そこに挑戦したのが本書です。――作者が叙述で読者に挑戦する連作集。

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posted at 09:01:57

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