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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2018年10月26日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月26日

中でも時代性が最も反映されているのがトリを飾る「雨上り」で、メインのホワイダニットが時代性のみならず主人公を取り巻く人間関係と有機的に結び付いて、これからの未来を予感させる深い余韻を生み出している点が素晴らしい。全体的に派手さはないが読了後しみじみと心に沁みる滋味深い良作である。

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posted at 20:46:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月26日

第二十七回鮎川哲也賞最終候補となった時代ミステリ連作。ミステリとしてみると真相そのものに目新しさはあまりないものの、気付きの部分には時折はっとさせられるものがある。何より本作が優れているのは主人公たち含む事件に関わった人々が織り成すこの時代ならではの人間ドラマだろう。

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posted at 20:45:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月26日

戸田義長「恋牡丹」読了。七夕の夜、吉原で用心棒を頼まれた北町奉行所の同心・戸田惣左衛門の目前で見世の主が刺殺された。衝立と惣左衞門の見張りによって密室状態だったのだが……。江戸から明治へと移りゆく混乱期を惣左衛門とその息子・清之介の目を通して活写した四編を収録。

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posted at 20:45:02

2018年10月24日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月24日

次点は小学校の体育館に出現する奇妙な幽霊の正体に迫る「学校は死の匂い」で、盲点をついた真相もさることながら、何よりその時代性だからこその説得力を伴っている点が秀逸な一編である。

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posted at 20:36:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月24日

個人的にベストを挙げるなら「居酒屋脳髄談義」で、先輩社員によるセクハラパワハラ飲みから一転、夢野久作的議論(!)を経て意外なオチに着地する過程は実にテクニカルであると共に、この作家の個性が遺憾なく発揮されていると言っていいだろう。

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posted at 20:36:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月24日

比嘉姉妹シリーズ初の短編集。三津田信三や殊能将之を愛読している作者だけに収録作は全てホラーながらいずれも確かなミステリ的センスを感じさせる。特にそれが分かりやすいのは表題作で、いかにもな不可能状況に仕掛けられたベタなトリックにはミステリ読者であればニヤリとすることだろう。

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posted at 20:36:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月24日

澤村伊智「などらきの首」読了。祖父母の住む地域に伝わる、などらきという化け物。刎ね落とされたその首は洞窟の底に封印され、胴体は首を求めて未だに彷徨っているという。しかし不可能な状況で、首は忽然と消えた。僕は高校の同級生の野崎とともに首消失の謎に挑むが……。表題作含む六編収録。

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posted at 20:35:53

2018年10月23日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月23日

天樹征丸/さとうふみや「金田一37歳の事件簿」2巻読了。「歌島リゾート殺人事件」完結。今の時代だからこそできるトリックと古典的トリックの融合、そしてこれまでの金田一のお約束をいい意味で裏切る展開を盛り込んでいて非常に面白かった。また満を持して登場のあのキャラの今後にも期待したい。

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posted at 08:58:58

2018年10月21日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月21日

ただ一点、ヒロインの家庭の事情に対してほとんど言及されないのが気になるが、それはもしかしたら主人公たちの清い関係に余計な不純物が混じるのを避けようとしたのかもしれない。とはいえ、それを差し引いたとしても本作がちょっと変わった設定のボーイミーツガール物の秀作であることは間違いない。

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posted at 15:51:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月21日

その中で最も秀逸なのは四章と五章のあるシーンにおけるイラストが挿入されるタイミングで、それが主人公たちの距離感や心の機微をこれ以上ない形で表現しているのが素晴らしい。また作者のデビュー作である「失恋探偵ももせ」シリーズから某キャラがさりげなく登場しているファンサービスも嬉しい。

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posted at 15:51:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月21日

自分を偽る少年と二重人格の少女の出会いから始まる恋愛小説。物語の展開的にはこれといった意外性はあまりないものの、終始どこまでも優しく甘酸っぱい雰囲気に満ちており、それに加えて思春期特有の本音を言えないもどかしさが何とも言えない心地よさを生み出している。

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posted at 15:51:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月21日

岬鷺宮「三角の距離は限りないゼロ」読了。人前で「偽りの自分」を演じてしまう僕。そんな僕が恋したのは転校生・水瀬秋玻だった。けれど彼女の中にはもう一人――優しくてどこか抜けた少女・水瀬春珂がいた。二重人格の「秋玻」と「春珂」。彼女たちの秘密を知る時、僕らの関係は不思議にねじれて――。

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posted at 15:50:33

2018年10月20日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月20日

そしてこの手の小説ではお馴染みの友人や仲間との心の機微やライバルの登場、気になる男子との関係の変化を巧く盛り込みつつ、最終的にタイトルが象徴する「凛の弦音」へと辿り着く展開が実に秀逸。読了後に何とも清清しい気分が味わえること請け合いの青春弓道小説の傑作である。

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posted at 17:58:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月20日

一人の弓道少女の成長を活き活きと描いた連作短編集。粗筋だけ見るといかにもミステリっぽいが、ミステリ要素はあくまでオマケに過ぎず、次第に主人公の凜が悩みつつも自分にとっての弓道とは何かを模索していく青春小説へとシフトしていく。

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posted at 17:57:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月20日

我孫子武丸「凛の弦音」読了。ひたすら弓道に打ち込む女子高生・篠崎凜はある日、師匠の棚橋先生の家で、ありえない矢で男が殺された事件に巻き込まれ、見事に解決した。その結果『弓道名人は名探偵』と校内新聞で取り上げられ、凛の動画はいつの間にかネットで『天才弓道美少女』と評判になるが……。

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posted at 17:57:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月20日

これまでの石持作品の中でもロジック性は高いものの、主に心理面におけるロジックが多いのはやや好みの分かれるところだろう。また途中で披露される仮説の方が真相よりも出来がいいのが気になる。とはいえ、ダークな石持節全開の結末など見所も多い作品である。

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posted at 17:56:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月20日

復讐計画の実行中に別の殺人事件が起こる、異色のクローズド・サークル物。特殊な警察が呼べない状況の中、連続殺人のサスペンスと復讐を優先するか、それとも犯人捜しを優先するかという究極の選択を登場人物たちに突き付けつつ延々と議論を繰り返す展開はどこを切ってもこの作者らしさを感じさせる。

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posted at 17:56:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月20日

石持浅海「崖の上で踊る」読了。那須高原にある保養所に集まった十人の男女。彼らの目的は企業「フウジンブレード」の幹部三人を復讐のために殺害することだった。計画通り一人目を殺し次なる殺人に向けてしばしの休息をとったのも束の間、仲間の一人の変わり果てた姿だった。裏切り者は誰なのか?

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posted at 17:55:51

2018年10月18日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月18日

七月鏡一/杉山鉄兵「探偵ゼノと7つの殺人密室 」3巻読了。走行中の列車で発見された溺死体の話の続き。トリックよりもむしろある特殊設定を活かした決め手がいい。その他「あの女を殺した日」は短編らしい一発ネタが、「狩人の死角」は助手の殺し屋をフューチャーしたコンゲーム的面白さが良かった。

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posted at 09:09:20

2018年10月17日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月17日

一方「溺れる鳥」は時おり作者がやる架空世界の話で、この設定ならではのロジックの積み重ねの末に明らかになる漫画という媒体を最大限に活かした仕掛けが実に秀逸。ただその反面、フーダニット部分の意外性が若干物足りないものの、それを差し引いても充分傑作と言っていいだろう。

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posted at 09:24:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月17日

「信頼できない語り手」はタイトルからミステリ読者であれば身構えてしまうかもしれないが、それでも騙されてしまうこと請け合いの好編で、アリバイトリック自体はよくあるものだが、それよりも作者が得意とするコンゲーム的企みと語りの妙に隠されたある真相が素晴らしい。

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posted at 09:23:56

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18年10月17日

加藤元浩「Q.E.D.iff」11巻読了。燈馬がMIT時代に出会った正直すぎる男が証言した鉄壁のアリバイを巡る「信頼できない語り手」、AI裁判官が導入された近未来の日本。ある日、妻とその浮気相手を殺害した容疑で逮捕されたのはAI裁判官の管理を行う技官の男だった「溺れる鳥」の二編を収録。

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posted at 09:23:36

2018年10月13日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月13日

加えて作者の理想とするロマンと本格の融合が巧く決まっており、タイトルが象徴する結末の余韻も申し分ない。本作は笹沢作品としてはあまり知名度は高くないが、埋もれるには実に惜しい隠れた秀作である。

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posted at 11:47:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月13日

しかしながら本作の本領はその後に待ち受ける妻殺しの真相であり、実はかなり早い段階から大胆なミスディレクションが仕掛けられていた事実には恐らく大半の読者が驚かされるに違いない。

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posted at 11:47:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月13日

しかし中盤以降は予想外の連続殺人が起こり、再びミステリとして読者を物語に一気に引き込んでくれる。ミステリとしてみると途中で明かされるアリバイトリックに関しては差ほど新鮮味を覚えないかもしれない。

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posted at 11:47:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月13日

妻の死の謎を調べる過程で出会った運命の女と恋に落ちた主人公が次第に不可解な連続殺人に巻き込まれていく長編ミステリ。妻の死を巡る謎は魅力的だが、そこから運命の女と恋に落ちる展開は人によっては話が横道に逸れてしまったような印象を受けるかもしれない。

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posted at 11:46:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月13日

笹沢左保「さよならの値打ちもない」読了。五味川大作の代役でヨーロッパ招待旅行に出かけた妻の澄江がマドリードで毒殺された。妻の最後の絵葉書には旧友と出会ったことが書かれていた。ところが大作の調べでその旧友の女性は二年前に自殺していたことが判明する。妻は旅先で死者と出会っていたのか?

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posted at 11:46:38

2018年10月12日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月12日

しかしながらこの賞に求める本格としてみると丁寧ではあるものの全体的に凡庸という印象が否めず、正直受賞作と言われるとどうにも物足りない(これは「屍人荘の殺人」の後だから余計そう思うのかもしれない)。作者が今後もミステリを書くというのであれば次回作で突出したものを見せてほしいと思う。

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posted at 15:15:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月12日

第二十八回鮎川哲也賞受賞作。日常の謎を通して少年少女が新たな扉を開く瞬間を切り取った四編からなる連作形式の本作はキャラは立っているし文章も軽やかで、青春小説としてみればまずまずの評価と言ってもいいかもしれない。

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posted at 15:14:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年10月12日

川澄浩平「探偵は教室にいない」読了。海砂真史の幼馴染み・鳥飼歩は別々の小学校に入って以来、長いこと会っていなかったが聞くところによると中学生になってから学校にもあまり行っていないらしい。ある日真史の許に届いた差出人不明のラブレターを巡って真史は九年ぶりに歩と再会を果たす。

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posted at 15:14:20

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