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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2012年09月19日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月19日

しかしながら本作は物語の構成に難があり、殺人事件が起こってもミステリらしい展開はとことんスカされ、ようやくそれらしい盛り上がりを見せるのは第九章に入ってからというのはさすがに遅すぎると言わざるを得ない。とはいえ、そこまで我慢して(?)読むだけの価値はある作品だとは思う。

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posted at 22:07:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月19日

特筆すべきは犯人の動機であり、この状況設定だからこそ可能な逆説が非常に面白い。また登場人物の設定もなかなかよく考えられており、それを踏まえてストーリーが展開していたことが読了後に分かって思わず唸らされる。

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posted at 22:05:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月19日

本作は、テロリストmeets日常の謎と言うべき異色作「攪乱者」の流れを汲んではいるものの、その内容は「攪乱者」とは打って変わって閉鎖状況下で起こった殺人事件を扱っている。といっても所謂クローズド・サークルテーマのミステリというより、どちらかというと異世界ミステリに近い。

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posted at 22:04:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月19日

石持浅海「煽動者」読了。そのテロ組織の名は「V」。流血によらず現政府への不信感を国民に抱かせることを目的とし、普段は一般人を装い週末だけミッションを実行する。その「V」の、外部から閉ざされた兵器製造施設でメンバーの一人が扼殺される事件が発生した。犯人は残された七人の中にいる――。

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posted at 22:04:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月19日

それでも「墓標」のセルフパロディ的要素は嫌いではないが「未来の花」の方は50という縛り(初出は光文社50周年記念アンソロジー)が却って作品の出来を損ねているように思う。そして「カウントダウン」に至ってはわざわざ倉石が登場する必然性が感じられずどうにもすっきりしない読後感となった。

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posted at 18:57:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月19日

相変わらず『終身検視官』倉石の名探偵ぶりが著しいが、その一方でミステリとしてのさりげない伏線の巧さと、タイトルの意味が分かった瞬間、切実に胸に迫る人間ドラマが堪能できる。だが手放しで褒められるのはそこまでで、残りの三編に関しては一段落ちる印象。

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posted at 18:56:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月19日

横山秀夫「臨場スペシャルブック」読了。単行本未収録短編「罪つくり」「墓標」「未来の花」「カウントダウン」の四編が収録されたドラマ版「臨場」のガイドブック。「罪つくり」はラブホテルで若い女が変死した事件が、意外な繋がりを見せる一編。

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posted at 18:56:18

2012年09月18日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月18日

故に本作では様々な捜査(推理)を堪能することができる。そして極めつけは「モノクロームの反転」における、朽木率いる一班と村瀬率いる三班の競演だ。正に至れり尽くせりの短編集と言えるだろう。収録作はどれも秀逸だが、個人的なベストを選ぶなら「ペルソナの微笑」。

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posted at 21:24:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月18日

全編ハズレなしの傑作。本作は基本的にF県警強行犯係の三人の班長――朽木、楠見、村瀬が何らかの形で事件を解決する警察小説だが、一方でその三人の班長をそれぞれタイプの違う名探偵としてみることも可能である(朽木は「理詰め型」、楠見は「搦手・謀略型」、村瀬は「閃き・天才型」)。

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posted at 21:24:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月18日

横山秀夫「第三の時効」読了。殺人事件の真の時効に罠を仕掛けた表題作ほか法廷で突然アリバイを主張した被疑者「沈黙のアリバイ」監視の密室から逃れた容疑者の謎「密室の抜け穴」過去に起きた青酸カリ毒殺事件を追う「ペルソナの微笑」一家三人刺殺事件を巡る「モノクロームの反転」の全六編収録。

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posted at 21:24:12

2012年09月17日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月17日

どこか古処誠二「UNKNOWN」を彷彿とさせる表題作はミステリの定番ともいえるネタを真相にしつつも、それを巧く活かした設定が秀逸。だが個人的に最も感心したのは「密室の人」で、罠を仕掛けた動機には完全にしてやられた。全編何らかの意外性が用意された良質な短編集である。

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posted at 20:30:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月17日

横山秀夫「動機」読了。署内で一括保管されていた三十冊の警察手帳の紛失事件を扱がった表題作ほか、女子高生殺しの前科を持つ男が匿名の人物から殺人の依頼を受けて苦悩する「逆転の夏」、地方紙の女性記者の悲哀を描いた「ネタ元」、公判中の居眠りで失脚する裁判官「密室の人」の四編収録。

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posted at 20:29:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月17日

本作に収録された八編のうち個人的に良かったのは「赤い名刺」「眼前の密室」「鉢植えの女」で「赤い名刺」は手掛かりの書き方が、「眼前の密室」は設定を活かした犯行方法が、「鉢植えの女」は構図の反転が秀逸。本格ミステリと警察小説が融合した幸せな形がここにあると言っても過言ではないと思う。

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posted at 20:29:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月17日

捜査一課調査官・倉石が活躍する本作は一見すると警察小説のように見えるが、さにあらず。というのも作中で倉石が些細な気付きから展開する推理は神の如き名探偵そのものであり、事件の方もまた視線による密室やダイイング・メッセージなど本格ミステリの定番を扱っていたりする。

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posted at 20:28:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月17日

横山秀夫「臨場」読了。倉石義男。五十二歳。頬肉の削げたやくざ顔で、体の線は槍のように細い。巡査を拝命以来、鑑識畑一筋。その眼力の鋭さは伝説化しており、死体の目利きにかけても歴代検視官の中でずば抜けている。そんな彼についた渾名は『終身検視官』――。

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posted at 20:28:39

2012年09月16日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月16日

その一方で犯人や動機がまんま過ぎるのが少々残念だが、ジュブナイルにそこまで求めるのは酷というものだろう。とはいえ、ミステリファンが読んでも楽しめる作品には仕上がっていると思う。

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posted at 00:58:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月16日

ロボット三原則とタイムトラベルを融合させたSFミステリ。本作もまた例に漏れずロボット三原則と言えばお馴染みの謎「人間を襲うはずのないロボットが、どうやって殺人を犯したのか?」を扱っているが、その真相は単純ながらもよく考えられている。

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posted at 00:58:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月16日

内田庶「人類のあけぼの号」読了。二〇二六年、冷凍冬眠から目覚めた加藤真琴にはある秘密があった。五十一年前、彼は自分が発明したロボット「人類のあけぼの号」に父親を殺させたとして追われる身だったのだ。父親殺しの汚名を晴らすため、彼は五十一年前の世界にタイムトラベルすることを決意する。

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posted at 00:58:00

2012年09月13日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月13日

また頁数が足りないのか、折角のどんでん返しが少々急すぎる印象。とはいえ、ある事件のために引き裂かれた男女の物語や作者の経験が生きたロックバンドの描写など読みどころは多く、全体的に見れば悪い作品ではないと思う。

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posted at 17:42:47

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月13日

何とも惜しい作品。冒頭の不可解な死体移動の謎は魅力的だが、真相の方はそこまで大したものではない。むしろ本作で秀逸なのはプロットを活かした犯人のミスディレクションだろう。但し登場人物が少ないのと一部の伏線があからさまなために、ある程度途中で読めてしまうのが残念。

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posted at 17:41:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月13日

大谷羊太郎「西麻布 紅の殺人」読了。建築設計事務所で残業中の社員二人は向かいに建つ鏑木商事の社長が銃撃される光景を目撃した。二人はすぐさま現場へ急行したが何故か鏑木の姿は見当たらない。首を傾げながら彼らは事務所へ引き返すが、そこで待っていたのは事務所に転がる鏑木の射殺死体だった。

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posted at 17:41:17

2012年09月11日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月11日

それ以外にも、ある事実誤認により、さりげなく読者を引っ掛けようとしているのは○。万人向けとは言い難い作品だが、ペダンティックな幻想ミステリを読みたい人にはお勧めしてもいいかもしれない。

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posted at 18:19:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月11日

暗号に端を発する、性と幻想の世界を描いた本作は一応、弓子の身辺に纏わる謎を解明するという体裁を取っているが、あまりミステリを読んでいるという感じはしない。とはいえ蘊蓄に裏打ちされた真相は、それなりのサプライズはあると思う。

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posted at 18:19:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月11日

泡坂妻夫「弓形の月」読了。劇団の女優・五月は誤配された手紙を同じマンションに住む弓子に届けるが、弓子はその手紙を封も切らずに捨ててしまう。興味を惹かれた五月はその後ゴミ捨て場から問題の手紙を回収、中を開けてみると、そこには奇妙な暗号が書かれていた。

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posted at 18:18:53

2012年09月10日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月10日

何より某事件に対する認識が根本的に間違っているのがいただけない。冒頭の重々しい描写にはおっと思わせるものはあったものの、終わってみればありがちな主張の、ありがちなキャラ小説で終わってしまい、かなり残念。次回作に期待したい。

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posted at 22:04:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月10日

まず最初に断っておくと、本作は本格ミステリではない。ラノベ的なキャラによるユーモア警察小説というべきその内容は作者の新境地と言えなくはないが、所々悪い意味で「踊る大捜査線」を見ているような陳腐な展開、レッテル貼りが鼻に突く。

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posted at 22:04:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月10日

似鳥鶏「戦力外捜査官 姫デカ・海月千波」読了。すぐ道に迷う、足は遅い、木に登ったら下りられない……配属されてからたった二日で戦力外通告を受けた海月千波警部はお守り役の設楽刑事と共に独自に連続放火事件を追ううちにある七年前の事件に辿り着く。全ての点が繋がった時に明らかになるものは?

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posted at 22:04:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月10日

ただ、もしかしたらこれをトリックのためのトリックと見る向きもあるかもしれないが、一応自然に見えるように処理がしてあるので、個人的にはアリだと思う。思わぬ仕掛けであっと驚きたい人にこそお勧めしたい良作である。

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posted at 18:23:41

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月10日

やられた。といっても密室トリックに、ではない。密室トリックに関して言えば、ありがちとまでは言わないまでも、別段大したものではない。むしろ秀逸なのは、もう一つの仕掛けの方だろう。

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posted at 18:23:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年9月10日

広瀬正「T型フォード殺人事件」読了。昭和二年のある朝、密室状態のT型フォードの中から撲殺死体が発見され、合鍵を作る機会のあった運転手が逮捕された。それから時を経て、その車を手に入れた泉は集まった人々に対し、密室トリックを見破ったと宣言、その解答を人々に推理させようとするが――。

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posted at 18:22:38

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