Twitter APIの仕様変更のため、「いいね」の新規取得を終了いたしました

麻里邑圭人

@mysteryEQ

  • いいね数 9,797/10,375
  • フォロー 1,028 フォロワー 1,647 ツイート 91,937
  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
並び順 : 新→古 | 古→新

2020年04月24日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月24日

本作はミステリとしての目新しさこそないものの、読む者に郷愁の念を抱かせる回想の殺人物の佳作である。

タグ:

posted at 18:18:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月24日

ミステリとしてみると、本作は読者に謎を解かせることをあまり意識して書かれていないものの、物語としての伏線はきっちり張っているので提示される真相には説得力がある。特に最後に明かされる犯人の正体には主人公の立ち位置と相俟って過ぎ去った青春ミステリらしい苦みがあるのがいい。

タグ:

posted at 18:17:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月24日

時効寸前の父殺しの真相を探る田園ミステリシリーズの一作目。特筆すべきは何といっても爽やかな風のように染み入る文体で綴られるノスタルジーに満ちた物語であり、加えて源じいを始めとした生き生きと描かれている登場人物たちにはどこか故郷の懐かしい人々に出会ったような心地良さがある。

タグ:

posted at 18:17:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月24日

岩崎正吾「風よ、緑よ、故郷よ」読了。刺殺された父は盗まれた埋蔵金の地図の切れ端を固く握り締めていた。月日は過ぎ、事件が時効を迎えようとする中、刈谷正雄は十年ぶりに故郷に帰り、父の死の謎と向き合うことを決意する。父は本当に地図を盗んだのか? そして父を殺した犯人とは誰なのか?

タグ:

posted at 18:15:43

2020年04月23日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月23日

一応ミステリ要素もないわけではないが、そこに期待すると肩透かしもいいところだし、物語としても実にとりとめがなく正直何がしたかったのかよく分からない。もしこれがタイトルにある「幻想」と言うなら思いっきり間違っていると言わざるを得ない作品である。

タグ:

posted at 19:14:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月23日

正直、感想に困る作品。乱歩自身が、乱歩作品をモチーフにした様々な出来事に遭遇するというその内容は一見すると魅力的に思えるが、その実態は乱歩作品の足元にも及ばないクオリティーのエログロシーンが淡々と味気ない文章で綴られていくだけなので、面白みも何もあったものではない。

タグ:

posted at 19:14:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月23日

斎藤栄「乱歩幻想譜」読了。江戸川乱歩は小説の筆に行き詰まると飄然と旅に出た。パノラマ島、密室で殺された蜘蛛男、猟奇の部屋、ホテルでの不可解な殺人、盲人の奇妙な趣味、地下牢で繰り広げられる淫靡な光景、そして……とりとめもなく描かれる乱歩世界に纏わる物語は一体どこへ向かうのか?

タグ:

posted at 19:13:44

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月23日

伊勢ともか/久園亀代「代闘士ハイコの事件簿」1巻読了。代闘士という探偵役の一風変わった設定が目を惹くファンタジー本格ミステリ。第1話「騎士圧殺事件」は最初の事件にしては地味ながら細やかな手掛かりが光る良作。第2話「服従魔法殺人事件」も途中で終わってしまうものの感触は悪くない。

タグ:

posted at 08:59:32

2020年04月22日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月22日

「着想の元は主人公の私立探偵。この主人公に出会うために、もしかすると二十年、えんえんと小説を書いていたのかも知れない。(中略)心血のすべてを注いだ渾身の一作。」とは作者の弁だが、本作はその言葉に偽りない、ハードボイルドと本格ミステリが絶妙に融合した傑作である。

タグ:

posted at 19:42:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月22日

そして同時に豊潤な物語が真相の目眩ましとして機能しており、特にある証拠品が持つ意味合いが最後の最後で反転し意外な犯人を浮かび上がらせた瞬間には思わず唸らされることだろう。それでいて結末の主人公の行動には本格ミステリの探偵役では決して味わえない爽快さがあるのも実にいい。

タグ:

posted at 19:42:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月22日

作者は本作について「登場人物ひとりひとりのキャラクターにアイデアとトリックを詰め込んだ」と語っているが事実、各登場人物には秘められたドラマの奥深さがあり、これでもかとばかりに縺れた事件を解きほぐしていく過程で明らかにされていくそれらが物語に豊潤さを齎してくれる。

タグ:

posted at 19:41:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月22日

元役者で歩く戦車と称される三十九歳の私立探偵・天白五郎の活躍を描いた本格私立探偵小説。実際途中までは主人公を始めとした血の通った登場人物たちが織り成す上質のハードボイルドとして読めるようになっているが終盤で本作は一転とんでもない伏線が炸裂する本格ミステリへと変貌を遂げるのだ。

タグ:

posted at 19:41:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月22日

司城志朗「街でいちばんの探偵」読了。私立探偵・天白五郎は二人の女性の依頼を立て続けに受けトラブルに巻き込まれた。毬子と名乗った美女は闇金融業者を彼におしつけて行方をくらます。名門校のお嬢様・優花が取り戻してくれと頼んだ携帯電話を探してみれば、そこには男の射殺体が転がっていた。

タグ:

posted at 19:41:18

2020年04月21日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月21日

更に犯人の行動にも一部釈然としないものがあるし過去の殺人事件の動機にしても取って付けた感が否めない。結果的に微妙な読後感になってしまったが、途中までは良かったので次回作に期待したい。

タグ:

posted at 18:03:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月21日

まず主人公のトラウマとその絡ませ方、前前世の少女・木綿子の虐待の理由などプロットや設定に見える強引さもさることながら特殊設定ミステリとしてもルールが明確でないせいか、そういう解釈もできるという都合のいい推理の進め方で読んでいて非常にモヤモヤする。

タグ:

posted at 18:03:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月21日

第十六回『このミステリーがすごい!』大賞の隠し玉として出版された特殊設定ミステリ。自分は三度目の生まれ変わりであると主張する少女と共に幽霊が棲む洋館で殺人事件の謎を解くという内容とキャラ描写自体は悪くないのだけど、いかんせん後半になるにつれ色々と粗が見えてくる。

タグ:

posted at 17:58:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月21日

宮ヶ瀬水「三度目の少女」読了。大学生の関口藍は前世・前前世の記憶を所持して生まれてきたという少女・伊藤杏寿と出会う。彼女の生まれ変わりを防ぐため、前前世の少女・木綿子の生家である館を訪ねるが、その翌朝には当主の毒殺死体が発見され、現場には木綿子の署名が残されていた。

タグ:

posted at 17:58:15

2020年04月20日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月20日

中でもとりわけ目を惹くのは冒頭の二つの事件の扱い方で、ある証言により一変する展開と捜査が進むにつれて見えてくる事件の構図が◯(そして、ここにも猫派犬派の要素がしっかりと活かされている)。本作は細かい気付きに至るまで徹頭徹尾タイトルに偽りなしの内容で楽しませてくれる良作である。

タグ:

posted at 18:49:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月20日

タイトルにある通り、猫派と犬派の視点に拘った長編ミステリ。一見すると凸凹コンビによるユーモア捜査小説風だが、読んでみると意外にも(?)密室など様々なトリックが盛り込まれており、しかもそれらにもしっかりと猫派犬派の要素が活かされているのが好印象。

タグ:

posted at 18:48:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月20日

本岡類「猫派犬派殺人事件」読了。早朝ジョギング中の主婦が草むらの中で愛犬家の男性の刺殺体を発見した。その三日前には児童公園で、付近でも有名な“猫ばあさん”が何者かに撲殺されていた。警視庁随一の犬好き釜本警部補は猫好きの芦田刑事と共に、犬と猫の気持ちになりきって犯人を追うが……。

タグ:

posted at 18:47:19

2020年04月19日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月19日

しかしながらフーダニット物としてみると肝心の犯人を特定するために必要な伏線が一切ないため些か肩透かし感は否めない。とはいえ一応捻りは入れているし、その人物が犯人であることの説得力はきちんと用意されているので、ガチのミステリとして期待しなければそれなりに楽しめる作品である

タグ:

posted at 16:41:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月19日

第32回ファンタジア大賞金賞+橘公司賞受賞作。車にはねられ、記憶喪失に陥った主人公が自分に言い寄る三人の美少女の中から自分を殺そうとした犯人を見付け出すその内容は言うなればハーレムラブコメ+フーダニットであり、ミステリ好きならば俄然興味を惹かれることだろう。

タグ:

posted at 16:41:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月19日

川田戯曲「嘘嘘嘘、でも愛してる」読了。記憶喪失になった俺はなぜかクラスメイト、幼馴染、女友達の美少女三人から毎日アプローチを受けまくっている。男なら誰もが憧れるシチュエーションの日々。だが記憶を取り戻していくうちに、俺は思い出す。……この中に俺を殺そうとした子がいることを。

タグ:

posted at 16:40:08

2020年04月17日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月17日

但しクリスティー「三幕の殺人」の一部ネタバレがあるので読む際はくれぐれも注意して頂きたい。その他、密室の首切り殺人を扱った新興宗教物の「邪霊」は首切りの動機よりもむしろ、あるものを使った密室のハウダニットにこそ見るべきものがある一編である。

タグ:

posted at 19:38:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月17日

ベストは「毒唇」で暗闇の殺人のハウダニットが幻の女探しと結び付いて捻りのきいた構図を浮かび上がらせる点が秀逸。次点は不可能状況下の毒殺を皮切りに不可解な事件が続発する「死火山」で、犯人やトリックこそ分かりやすいが、二転三転する展開と殺人に至った犯人の動機が◯。

タグ:

posted at 19:37:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月17日

新聞記者の日下部が探偵役を務める全五話構成の連作ミステリ。特筆すべきは全編、不可能犯罪を扱ったガチガチの本格ミステリであることで、時に伏線の丁寧さが災いして途中で読めてしまうことがあるものの、その魅力的な謎とシンプルながらも練られたトリックは一読の価値があるだろう。

タグ:

posted at 19:36:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月17日

島田一男「箱根地獄谷殺人」読了。密室の離れで発見された破魔矢の刺さった死体、留守宅に残された全裸の腐乱死体、暗闇の中での殺人、不可能状況下の毒殺、霊力で首を切り離されたとおぼしき死体……温泉郷・箱根で次々と起こる奇怪な事件の数々を新聞記者の日下部が解き明かす。

タグ:

posted at 19:36:39

2020年04月15日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月15日

尤も結末に関しては「弥勒の掌」的なものを予想していた自分としてはちょっと意外に感じたが、これはこれでいいのかもしれない。本作は久々に作者の本領が発揮された佳作である。

タグ:

posted at 18:56:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月15日

但しどちらかというと本作は「殺戮にいたる病」よりも「弥勒の掌」の方に近いかもしれない。仕掛けとしてはいたってシンプルながらキャラ設定を巧く活かしたギャップ感が効果的だし、何より仕掛けを明かしてからの倒叙ミステリにも似た緊迫感ある展開とコンゲーム要素が実に秀逸。

タグ:

posted at 18:55:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月15日

ある異常な状況に陥った一家を巡るサイコサスペンス物。〈『殺戮にいたる病』を凌ぐ驚愕作〉という本作の売り文句は同じ版元から出た「狼と兎のゲーム」でも使われていたが(厳密にはあちらは「衝撃作」だったが)完成度で言えば「狼と兎のゲーム」よりも本作の方がずっと出来がいい。

タグ:

posted at 18:55:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月15日

我孫子武丸「修羅の家」読了。簡易宿泊所で暮らす晴男はレイプ現場を謎の中年女・優子に目撃され彼女の家に連れていかれる。そこには同じ格好をした十名ほどが「家族」として暮らしていた。一方、区役所で働く北島は初恋の女性・愛香とその家族が陥った地獄を知り、彼女を救い出そうと奮闘するがーー。

タグ:

posted at 18:54:12

@mysteryEQホーム
スポンサーリンク
▲ページの先頭に戻る
ツイート  タグ  ユーザー

User

» More...

Tag

Recent

Archive

» More...

タグの編集

※タグはスペースで区切ってください

送信中

送信に失敗しました

タグを編集しました