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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2020年04月14日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月14日

そしてトリを飾る二階堂人「帰雲城の仙人」(これもまた「忍者大戦 黒ノ巻」に収録された短編の続編)は他の四編と比べると本格ミステリとしては弱いものの、その代わりにこれでもかと注ぎ込まれた伝奇バトルと邪馬台国(!)のトンデモ真相でバランスを取った快作である。

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posted at 18:16:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月14日

その他、森谷明子「ささやく水」は水のない場所で溺れ死んだ男という魅力的な謎と舞台設定を活かした真相、それに加えてある人物のロマン溢れる秘密と幕切れが秀逸。また黒田研二「幻術の一夜城」は有名な一夜城の謎を扱いつつも、ハッタリの効いた家康の仕掛けたトリックと史実との繋げ方がいい。

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posted at 18:16:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月14日

次点は安萬純一「影に葵あり」で、「忍者大戦 黒ノ巻」に収録された短編の続編という形で繰り広げられる忍同士の死闘と、切断された両腕だけが残された謎を始めとした本格ミステリとしての仕掛けの絶妙なブレンドは、作者が完全にこの分野で才能を開花させたことの証左と言えるだろう。

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posted at 18:15:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月14日

ベストは岡田秀文「小谷の火影」で、籠城戦の最中に次々と起きる事件はホワットダニットさながらの様相を示しており、そこに戦国時代ならではの緊張感ある駆け引きを盛り込んだ後に待ち受ける、時代小説を熟知した作者だからこその史実を完全に逆手に取った真相には唖然となること請け合いである。

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posted at 18:15:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月14日

城で起きる事件をテーマにした全編書下ろしの時代ミステリアンソロジーシリーズ第二弾。先に出た〈東日本編〉もなかなか粒揃いの作品集だったが、本作もそれに負けず劣らずの高いクオリティーを維持しており、特に本格ミステリとして見た場合はこちらの方に軍配が上がるだろう。

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posted at 18:14:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月14日

二階堂黎人編「御城の事件 西日本編」読了。一夜にして築かれた城の真相、籠城戦の最中に起きた不可解な事件、水のない場所で溺れ死んだ男、切断された両腕だけ残して消えた曲者……西日本各地の城を舞台にした事件を黒田研二、岡田秀文、森谷明子、安萬純一、二階堂黎人の五人のミステリ作家が描く。

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posted at 18:14:15

2020年04月11日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月11日

るーすぼーい/古屋庵「無能なナナ」6巻読了。本土に舞台が移って最初の話は手垢のついた某ネタを扱いつつも、そのネタが分からない状態でどう追い詰めるかという切り口が面白い。加えてこの作品ならではのどんでん返しも盛り込んだ上できっちり次回への引きも作っているのはさすがと言ったところか。

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posted at 12:04:32

2020年04月09日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月9日

加えて物語としても終盤は明らかに書き急いでおり、せっかくの余韻が台無しになってしまった感が否めない。どうせなら推理小説の形だけではなく、中身もきっちり練り込んでほしかった(あと唐突に挿入される場違いとも言える作者からのクイズ(!)にはちょっと笑ってしまったw)。

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posted at 19:56:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月9日

一応本作にはアリバイトリックが盛り込まれてはいるものの、当時の交通手段と手垢のついたネタで構成されているので特に語るところはないし、Vの字の意味や死体の両目が抉られていた理由にしても読者が考えて解けるものではないのはいただけない。

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posted at 19:55:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月9日

戦争の実相と今なお残る「戦後」を推理小説の形で書こうとしたーーとは本作に寄せられた作者の言葉だが、実際動機の背景となるその部分に関しては納得できるものに仕上がっているように思う。しかしながらミステリとしてみると正直問題があると言わざるを得ない。

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posted at 19:54:44

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月9日

幾瀬勝彬「殺しのVマーク」読了。真山周子の叔父で新潟市の市議会議員・河原田宗作の許に、彼の名前に赤マジックでVの字が付けられた手紙が届いてから間もなく、東尋坊近くの海岸で両目を抉られた宗作の絞殺死体が発見される。周子は夫の俊一と共に事件を調べ始めるが、やがて第二の事件がーー。

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posted at 19:54:08

2020年04月08日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月8日

しかしながら全くミステリ要素がないかと言えばそんなことはなく、たまに思い出したように(?)ミステリでは定番のトリックが用いられるのがちょっと面白い。とはいえミステリとして推すほどでもないので、良くも悪くもVシネマっぽいノリの話が好きな人であれば楽しめる作品である。

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posted at 18:03:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月8日

官能サスペンスという触れ込みの本作だが、どちらかというとピカレスクロマンといった方が正しいかもしれない。一応、幸薄いヒロインを陰から助ける男・古谷礼一とは何者なのかという謎をメインにはしているものの、そこにミステリ的な見所はなく、あくまで物語のオチとしてそつなく活かしている。

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posted at 18:03:27

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月8日

鷹見緋沙子「血まみれの救世主(メシヤ)」読了。蛭田組組長が愛人である尾山真由美の住むマンションの一室でベランダ越しに発射された弾丸により殺された。真由美はこれを機会に組との縁を切り新たな生活を志したが、暗い過去がそれを許さなかった。そんな彼女の前に古谷礼一と名乗る男が現れて……。

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posted at 18:02:56

2020年04月07日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月7日

また物語としても良い意味で読者の予想を裏切る展開の連続であり、どこに着地するのか分からないプロットに翻弄される感覚が味わえるのが◯。それでいてタイトルにもなっている「姿なき謀殺者」という趣向を見事に成立させておりサスペンスとサプライズのバランスに優れた良作と言っていいだろう。

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posted at 19:31:47

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月7日

本作は内容紹介を見ると「謎ときの面白さとエロスの美をみごとに融合させた」とあるが、その言葉は概ね正しい。但しエロス自体は美というよりオヤジ趣味全開なので好みは分かれる所だが、ただの濡れ場だと思っていると、それが後に意外な伏線として機能する場面が多々あるので実に油断ならない。

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posted at 19:31:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月7日

鷹見緋沙子「姿なき謀殺者」読了。スナック経営に失敗した宮地紀夫はひょんなことから大学の先輩でレストラン会社社長・根岸守久の妻である和加子と関係を持った。次第に和加子との関係がエスカレートするにつれ、宮地は彼女に誘われるまま狂言強盗や保険金殺人に手を染めることになるが――。

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posted at 19:31:06

2020年04月06日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月6日

その一方でダイイング・メッセージの方はこちらもミスディレクションのためとは言えやや苦しい部分もあるが、一応伏線は張ってあるのでギリギリフェアと言えなくはないだろう。お馴染みのトリックはそこまで効果的とは言えないものの、それ以外のミスディレクションに見るべき所がある快作である。

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posted at 19:13:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月6日

しかしだからといって本作の評価が揺らぐことはない。本作で一番の見所は何といってもある人物の発言に隠された大胆なミスディレクションであり、正直それを成立させるためにここまでの設定を用意した作者には脱帽と言わざるを得ない。

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posted at 19:13:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月6日

“酔いどれ探偵”こと深水文明が探偵役を務めるシリーズの一作。旅行先での殺人にダイイング・メッセージ、探偵役より先に真相に気付いた人間が殺されるという展開はもはや中町作品ではテンプレなので置いておくとして(爆)まず第一の殺人での密室の謎に関しては早々と気付く人もいるかもしれない。

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posted at 19:12:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年4月6日

中町信「人事課長殺し 課長代理深水文明の推理」読了。医療機器メーカーの課長代理・深水文明は得意先でセクハラ事件に遭遇した。事情聴取した浅岡人事課長は強引な人員整理を進めており、この事件も利用するのではと囁かれていたがその浅岡は旅行先の鍵のかかったトイレで他殺体となって発見される。

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posted at 19:12:01

2020年03月31日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月31日

それだけでなく本作にはある人物の狂人の論理とも言うべき企みが盛り込まれており、そういう意味では本作は前作以上に本格ミステリ的と言えるだろう。1、2巻もコンゲーム小説としては十二分に面白かったが、個人的には本格ミステリとしての凄みが見える3、4巻を強く推していきたい。

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posted at 20:59:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月31日

しかしながらそれで物語が当然終わるはずもないわけで、最終的に主人公がどういう形でゲームに関わってくるかが、本作の一つの見所になっていく。尤もこれに関しては前作に引き続き大胆なミスディレクションが仕掛けられており、読者はその解答が明かされた時にあっと驚かされることだろう。

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posted at 20:59:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月31日

これまで続いてきた物語の一つの区切りとも言うべきシリーズの四作目。前作の最後で現れた最大の敵と遂に主人公セイギが対決する流れになるかと思いきや、主人公は物語のメインに関わることなく(まあ状況的に仕方のない話ではあるが)意外にもシリーズ初のゲームを巡る策略劇が進められることとなる。

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posted at 20:58:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月31日

片里鴎「ペテン師は静かに眠りたい4」読了。ロンボウ王国、アインラード王国、南部商会連合の三大勢力が牽制しあう中、持ちかけられた一つのゲーム。国宝の三枚のコインをそれぞれが所持して奪い合い三枚揃えた勢力が大陸を支配するというその命懸けのゲームにペテン師ことセイギも巻き込まれていく。

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posted at 20:58:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月31日

更に今回の仕掛けは前作に輪をかけて悪魔的なものであり、それが作品を重ねるごとに増していく主人公の闇の深さを絶妙に象徴しているのも○。エピローグでは遂に主人公にとって最大の敵とも言える人物が登場し、ますますシリーズの今後から目が離せない。

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posted at 00:26:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月31日

そしてその絶体絶命の状況からどう逆転するかというのがこの手の作品の醍醐味となるわけだが、本作ではそれに加えて徹底したミスディレクションと怒濤の伏線回収が冴え渡っており、優れた本格ミステリと変わらない面白さを十二分に味わわせてくれる。

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posted at 00:25:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月31日

異世界を舞台にしたコンゲーム小説シリーズの三作目。国同士の戦争を描いた前作に比べると物語のスケールこそダウンしたものの、主人公のセイギが陥る絶体絶命の状況は前作に勝るとも劣らないものであり、読んでいて実にハラハラさせられることだろう。

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posted at 00:25:09

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20年3月31日

片里鴎「ペテン師は静かに眠りたい3」読了。戦争終結後、義勇軍の代表として立ち回ることを余儀なくされたペテン師ことセイギは住民の悪感情を一身に引き受け、恨まれていた。役人たちは戦争の責任を押し付けようとセイギを会議に呼ぶがそこで彼が提案したものは戦争で荒れ果てた街の復興計画だった。

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2020年03月29日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

そしてその結果、エピローグでの主人公の扱いにはあんまりだと思う反面、やはりこのシリーズはこうでなくてはとニヤリとさせられる。引き続き主人公に降りかかる不幸を温かい気持ちで見守っていきたい。

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posted at 12:54:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

特に熱いのは凄腕殺し屋と暗殺部隊のバトルで、手に汗握る必殺技の応酬もさることながら、その中にさりげなく盛り込まれるミステリセンス溢れる伏線が○。またコンゲーム物としてもあらゆる策が出尽くしたと思わせて最後の最後で炸裂する決め手が実に悪魔的なのも素晴らしい。

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posted at 12:54:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

シリーズの二作目。前作の町の権力争いから一転、本作では国同士の戦争と一気にスケールが広がると共に物語の面白さも加速しており、前作では消化不良だった部分がきっちり活かされているのは勿論のこと、戦争だけあって駆け引きだけではなくバトル物としてもかなり熱い内容となっている。

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posted at 12:53:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

片里鴎「ペテン師は静かに眠りたい2」読了。異世界の小国ノライの辺境の町・トリョラで第二の人生をおくることになった「ペテン師」こと灰崎正義はひょんなことから小国ノライの義勇軍の代表として巨大帝国アインラードとノライの戦争に参加する羽目になる。絶望的な戦力差に提案した“禁断の策"とは?

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posted at 12:53:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

更に終盤ではホワットダニットにも近いカオスな状況が展開、読者すらも煙に巻いた後の謎解きは面白いと思う反面、完全にすっきり割り切れない部分もあるのでややモヤモヤするが、それの関しては次巻にて何らかの形で活かされることを期待したい。

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posted at 12:53:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

主人公の正義が根っからの不幸体質であり、次々と降りかかる火の粉を払おうともがけばもがくほど町の暗部に首まで浸かっていく様はファンタジーノワール物として楽しめるし、何より何気ない会話や展開が後に重要な伏線として機能していく点は痛快の一言に尽きる。

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posted at 12:52:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

「異世界の名探偵」の作者による、もう一つのファンタジーミステリシリーズの一作目。両シリーズとも異世界転生物ながら「異世界の名探偵」が読者への挑戦状や不可能犯罪が売りの本格ミステリであるのに対し、こちらは前世で培ってきた交渉術を駆使した頭脳戦がメインのコンゲーム小説となっている。

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posted at 12:52:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年3月29日

片里鴎「ペテン師は静かに眠りたい1」読了。いかがわしいコンサルティング会社に勤め人から「ペテン師」呼ばわりされている灰崎正義は気が付くと異世界の荒野にいた。二つの大国に挟まれた小国ノライの町・トリョラで彼が第二の人生を始めたのも束の間、町の有力者から命を狙われることに――。

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posted at 12:52:14

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