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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2013年04月09日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月9日

とはいえ、それらを抜きにすればミステリとしては手堅くまとまっているし、作者のファンであれば結婚を意識したキリコと薩次の関係にニヤニヤすること請け合いの作品である。

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posted at 01:33:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月9日

また終盤のダイイング・メッセージに関しても個人的には余計の一言に尽きる。作者のサービス精神の顕れなのかもしれないが、別にこういう方法をとらずとも犯人を示す伏線がちゃんと張ってある以上、他に幾らでもやりようはあったと思う。

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posted at 01:32:41

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月9日

綾辻行人「迷路館の殺人」を彷彿とさせる見立て殺人の謎が魅力的な本作。見立ての元となる習作をわざわざ挿入してくれるのはいいが、習作らしく読むのが苦痛なのはちょっといただけない。

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posted at 01:32:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月9日

辻真先「『殺人事件』殺人事件」読了。駆け出しのミステリー作家・牧薩次がひょんなことからミステリー創作教室の講師を引き受けて早々、生徒の一人である小早川佳那が湯河原でカラオケのマイクを握り締めた死体で発見される。しかもそれは彼女の習作『湯河原温泉殺人事件』の設定と全く同じだった。

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posted at 01:31:40

2013年04月08日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月8日

ミステリとしてみると、最終的な真相を決定づけるものが犯人の自白しかないのがやや不満ではあるものの、逆転に次ぐ逆転は充分見応えがあるし、写真で示されるある事実のインパクトも申し分ない。本作はドラマを観ている感覚で楽しめる、サスペンス物の良作である。

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posted at 18:39:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月8日

イキイキと描かれたキャラ、サスペンスと伏線の絶妙なバランス、終盤の畳み掛けるような逆転劇……それらはもはやこの作者の持ち味と言っていいだろう。加えて本作ではテレビ業界の人間を主役に据えることで報道の裏と表、立場の似た親子間、兄弟間の対比、そしてある女の友情を見事に描き切っている。

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posted at 18:39:26

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月8日

山崎洋子「聖母の牙」読了。総合病院「花城総合クリニック」で起こった爆破事件と看護婦殺し。二つの事件の容疑者として警察が指名手配した人物はTVディレクターである涼子がかつて取材した聖母のような女性・田所奈津だった。あの奈津が殺人鬼? 戸惑う涼子をよそにやがて第二の爆破事件が――。

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posted at 18:39:08

2013年04月07日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月7日

正直この真相は些か強引なものではあるが、設定を活かした引っくり返しのセンスは正にミステリのそれである。純粋なミステリとしては全くお勧めしないが、個人的には「魔女狩り探偵」の片鱗が見れただけでも満足だった。

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posted at 17:12:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月7日

「魔女狩り探偵」にあった寒いギャグが一切ないのは好印象で、キャラ萌えとしてもこちらの方が上。しかしながらミステリとしては風味以上のものは全く見出だせず、これはちょっと見込み違いだったかな……と思っていたら、まさか最後の最後でやってくれるとは思わなかった。

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posted at 17:11:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月7日

万物を自在に操る糸遣いの主人公、百八の名刀をその体に収めた神の手の十四番目の作品という美少女、自分のことを人形と呼び主人公に忠誠を誓う黒衣の戦闘メイド……異世界本格ミステリ「魔女狩り探偵春夏秋冬セツナ」の作者のデビュー作は厨二設定が際立つミステリ風味の伝奇バトル物である。

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posted at 17:09:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月7日

赤月黎「操り世界のエトランジェ 第一幕 糸仕掛けのプロット」読了。万物を自在に操る能力「操糸術」の使い手である高校生・透真は失踪した母の仕事を引き継ぎ、巷を騒がせている連続通り魔事件の調査に乗り出す。美しくも奇妙な少女たちとの邂逅と数々の怪異の果てに待ち受ける真相とは?

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posted at 17:09:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月7日

シナリオライターである作者だけに話の運びが非常に巧く、物語への没入感はかなり高い。それでいて伏線の張り方もそつがなく、ミステリとしてのポイントはきちんと押さえている。あっと驚く仕掛けこそないものの、万人に安心してお勧めできる良作と言っていいだろう。

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posted at 00:05:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月7日

第三十二回江戸川乱歩賞受賞作。遊廓を舞台にしたミステリというと、最近の例では三津田信三「幽女の如き怨むもの」があるが、ホラーミステリである「幽女」とは異なり、本作は勝ち気な美少女・ふみの視点で描いたゴシック・ロマンス的な内容となっている。

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posted at 00:05:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月7日

山崎洋子「花園の迷宮」読了。昭和初期、横浜にある遊廓「福寿」に売られてきた二人の少女・美津とふみ。美津は娼妓として、ふみは下働きとして採用されるがそれから暫くして美津が客と共に謎の死を遂げる。美津の死に疑問を抱いたふみは単身事件の調査に乗り出すが、その後も惨劇は次々と起きて――。

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posted at 00:02:15

2013年04月06日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月6日

サービス精神旺盛なのがこの作者の特徴ではあるが、本作に限ってはそれが悪い方に作用してしまった感が否めなかった。

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posted at 18:37:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月6日

また作者のいう、ある掟やぶりへの挑戦に関してもぎりぎり成功していると言ってもいいだろう。しかしながらそういったミステリ部分も全て戦争に対する作者の主張によって食われてしまっており、正直ミステリとして純粋に楽しめたかと言われると首を傾げざるを得ない。

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posted at 18:36:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月6日

克郎やスーパー、ポテトといった作者の作品ではお馴染みのキャラクターが何故か戦争の影が濃いパラレル日本で活躍する話。ミステリとしてみると派手な仕掛けこそないものの、些細な伏線の巧さや「急行エトロフ」の意外な正体など見るべきところは多い。

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posted at 18:36:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月6日

辻真先「急行エトロフ殺人事件」読了。舞台は昭和十九年、まだ太平洋戦争が開戦していない平行世界の日本。夕刊太陽で記者をしている克郎が同窓会に出席して間もなく会の参加者が次々と謎の死を遂げる。事件の鍵を握るのは失踪した友人・町谷が残した手紙にある存在しない鉄道「急行エトロフ」だった。

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posted at 18:35:26

2013年04月05日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月5日

思えばシリーズ一作目では意外性を狙い過ぎて「クルーザー殺人事件」状態(?)になってしまったが、それも四作目にしてようやくこなれてきた感がある。警察小説としてもさることながら、本格ミステリとしてもお勧めできる良作である。

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posted at 16:33:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月5日

あくまで本作の見所は身代金を巡る駆け引きと犯人探しであり、前者は一見本筋とは関係なさそうな場面が後々重要になっていく過程が、後者は些細な伏線の綱渡りで意外な犯人を引きずり出す手腕が秀逸。特に後者に関してはシリーズ中、最も成功していると言っていいかもしれない。

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posted at 16:32:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月5日

新米女刑事・如月塔子を始めとした警視庁捜査一課十一係の面々が活躍するシリーズの四作目。犯人が東京都民を人質に多額の身代金を要求してくるという一見スケールの大きなあらすじは、さながら西村京太郎「華麗なる誘拐」を彷彿とさせるが、あいにく本作の眼目はそこではない。

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posted at 16:32:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月5日

麻見和史「虚空の糸」読了。江東区の団地で発見された刺殺体は右手にナイフを握っていた。自殺に見せかけるにしてはあまりに稚拙な偽装工作に捜査陣が首を傾げる中、警視庁に犯人から次のようなメールが届く。「一日に一人ずつ東京都民を殺害する。この計画を止める方法はただ一つ。二億円を用意しろ」

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posted at 16:31:23

2013年04月04日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月4日

ただ不満も幾つかあり、例えばダイイング・メッセージに関しては、補足程度の扱いとはいえ、あの解釈の仕方はさすがに厳しいと言わざるを得ない。また個人的には劇中劇の内容にあまり面白さを見出だすことができなかった。そこまで作り込んでくれれば、なお良かったと思う。

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posted at 19:53:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月4日

ミステリとしては丁寧な伏線とミスディレクションが好印象で、失礼な言い方かもしれないが、イベントだけで終わらせるには惜しいと思わせるくらいのクオリティには達していると思う(だからこそノベライズしたのかもしれないが)。

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posted at 19:52:27

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月4日

本作は「ミステリーナイト」誕生&綾辻行人デビュー二十五周年を記念して企画された同名のイベントをメフィスト賞作家の天祢涼がノベライズしたものだが、もともと舞台劇だっただけあって作中で用いられたトリックはどれも非常に舞台映えしたものになっている。

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posted at 19:52:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月4日

天祢涼「綾辻行人殺人事件 主たちの館」読了。舞台で演じられた事件の真相を観客が推理するイベント「ミステリーナイト」で綾辻行人とのコラボ作品が上演されることとなった。中村青司が建てた蜃気楼館の開かずの間で惨劇が起こるという筋立てだが、そのプレビュー公演中に本物の殺人が発生し……。

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posted at 19:51:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月4日

巻末では早くも「双孔堂の殺人」なる次回作が予告されているが、願わくは次回作では脱テンプレ化を強く望みたい。

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posted at 10:06:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月4日

そういう意味では帯にある森博嗣の推薦文(「懐かしく思い出した。本格ミステリィの潔さを」)は嘘偽りないと言えるだろう。とはいえ本作だけ読んだ時点では、作者のオリジナリティがこのトリックを実現するのに眼球堂という舞台を持ってきたことくらいしかないのがかなりアレ。

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posted at 10:06:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月4日

初心者向けミステリ。それが本作を読んでまず思った自分の感想だった。本作で起こる事件のトリック(とオチ)は全てある程度ミステリを読みなれた読者であれば真っ先に思い付く定番のものであり、むしろここまでテンプレ通りであることに驚いてしまったくらいだ。

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posted at 10:06:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

13年4月4日

周木律「眼球堂の殺人 ~The Book~」読了。天才建築家・驫木煬が山奥に建てた巨大な私邸・眼球堂に招待された各界の天才と放浪の数学者・十和田只人。だが一夜明けた彼らを待っていたのは人間技とは思えない、高いポールの先端に串刺しにされた主の死体だった。第47回メフィスト賞受賞作。

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posted at 10:04:48

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