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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2014年04月05日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月5日

最終的な真相に関しては手紙に隠された意味と早い段階からぬけぬけと示された犯人の手掛かりが秀逸。ただ一点、ある特殊知識を知っているかどうかで評価が分かれそうな気もするが、それを差し引いても作者の細やかな計算が行き届いた良作と言っていいだろう。

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posted at 21:30:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月5日

例によって本作のプロローグにはお馴染みの文体トリックが仕掛けられてはいるものの、本作に限ってはそれほど効果を上げられていない。むしろ本作はさりげない伏線から導き出される意外な事実の連続と二転三転する犯人が楽しい作品に仕上がっている。

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posted at 21:30:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月5日

中町信「湯煙りの密室」読了。ニセの合格電話で人生を狂わされた浪人生・八千草英彦と津山吾一。英彦は気分転換に指宿温泉へ旅に出るが、そこの露天風呂で何者かに殺されてしまう。しかも奇妙なことに現場は密室状況で、犯人と思われる女が目撃されるも忽然と姿を消していた。

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posted at 21:30:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月5日

特に第三部からの展開が圧巻で、作者が得意とする文体トリックと二転三転する真相の合わせ技で読者を徹底的に引きずり回してみせる様はもはや感動的ですらある。何気ない場面に隠された伏線も素晴らしく、プロットや構図を何よりも重視するミステリ読みには是非お勧めしたい作品である。

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posted at 21:30:01

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月5日

読者を翻弄するプロットと凄まじいまでのミスディレクションに圧倒される秀作。本作に詰め込まれたネタの密度は相当なもので中にはこのトリックはいるのかと首を傾げたくなるのもあるが、最後まで読むとそれらが全てミスディレクションのために編み出されていたことが分かり、かなり唖然とさせられる。

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posted at 21:29:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月5日

中町信「田沢湖殺人事件」読了。東和大学助教授・堂上の妻で推理作家の美保が中学の同窓会に出席した後に近くの田沢湖で水死体となって発見された。堂上は真相を探ろうとするが関係者は一様に口を閉ざした挙げ句、次々と殺されていく。やがて堂上が辿り着いたのは十五年前に隠蔽された密室殺人だった。

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posted at 21:29:33

2014年04月04日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月4日

特に秀逸なのが太平記と事件の絡ませ方で、その際に披露される足利尊氏が後醍醐天皇に対する忠義の心を失っていないとする理由には思わず唸らされた。ミステリとしてみるとトリックは微妙だが、その代わり物語とオチは綺麗に決まっている作品である。

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posted at 23:53:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月4日

化け猫による連続殺人の謎を若かりし頃の大隈重信が解き明かす本作は物語の構成が実に巧みで、展開の盛り上げ方もさることながら、事件の背景を浮き彫りにする様々なエピソードが物語への没入感をより一層高めてくれる。

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posted at 23:52:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月4日

井沢元彦「葉隠三百年の陰謀」読了。佐賀鍋島藩藩主・鍋島閑叟が龍造寺高房と名乗る化け猫に襲われる事件が起こった。化け猫は三百年前に絶えた龍造寺家に封土と政事を返せと迫り、近習の者の喉笛をかみちぎって姿を消したという。この奇妙な事件の探索方を命ぜられた若侍・大隈八太郎の推理やいかに?

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posted at 23:52:25

2014年04月03日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月3日

怪物による猟奇殺人を扱った「青い魔物」は前作「覇王の死」の悪いところをそのまま持ってきたような真相がアレで、これを自力で解くのはかなり厳しいと言わざるを得ない。正直なところ、収録作三編中「蘭の家の殺人」以外は微妙な出来ではあるものの、それでも前作に比べれば大分面白い作品である。

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posted at 00:17:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月3日

回想の殺人を扱った「蘭の家の殺人」はこのシリーズにしては地味な内容だが、トリックはなかなか面白いものがある。とはいえ手掛かりがあからさま過ぎて犯人がすぐ分かってしまうのが難。

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posted at 00:17:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月3日

「ユリ迷宮」「バラ迷宮」に続く、名探偵・二階堂蘭子シリーズの中短編集第三弾。五重密室殺人を扱った「泥具根博士の悪夢」は謎を強固にすればするほど真相の酷さが際立つという典型的な作品で、唯一評価できるトリックも前例があるのが残念。

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posted at 00:17:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年4月3日

二階堂黎人「ラン迷宮 二階堂蘭子探偵集」読了。狂気に取り憑かれた博士が建てた奇妙な建物〈霊応堂〉で起きた五重密室殺人、〈蘭の家〉と呼ばれる西洋館で十二年前に起きた毒殺事件と密室殺人、白人が殺され胃袋が奪われる事件の背後で暗躍する青い怪物……三つの怪事件に名探偵・二階堂蘭子が挑む。

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posted at 00:16:52

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