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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2016年03月24日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月24日

それを差し引いても全体的に伏線が不足気味で、推理だけでは分からない部分が少なからず見受けられるのが残念。作品の出来は悪くないものの、もう少しミステリとしての配慮がほしかった。

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posted at 22:48:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月24日

仁木兄妹シリーズの長編四作目。探偵役がリアルタイムで誘拐に巻き込まれる展開はサスペンス満点で面白い反面、ある秘密を引っ張り過ぎたせいで犯人を特定する決め手が終盤ぎりぎりになってからでないと出てこないのが難。

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posted at 22:48:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月24日

仁木悦子「黒いリボン」読了。リサイタルの切符を売り歩いていた音楽大二年の仁木悦子は偶然かつての知り合いである社長夫人・国近絵美子と再会し、田園調布にある彼女の家まで同行することになる。だがそこで悦子を待っていたのは二歳半になる絵美子の息子の誘拐とそれに絡んだ殺人事件だった。

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posted at 22:47:55

2016年03月23日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月23日

そして、それが後々もう一つの例を際立たせる絶妙な効果を上げており、加えて主人公だけが気付く真相も意外性と問題提起の両方を兼ね備えている点が秀逸。仕掛けとしての目新しさはないが、ミステリを使って描かれた人間ドラマが胸を打つ良作である。

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posted at 15:16:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月23日

連作短編集「黒野葉月は鳥籠で眠らない」に引き続き、新米弁護士・木村が登場する長編作品。前作が法律の盲点をついて事件をひっくり返してみせることをメインとしていたのに対し、本作ではそれをメインではなく、あるテーマを描く上での一つの例として扱っているのが特徴的。

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posted at 15:15:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月23日

織守きょうや「301号室の聖者」読了。笹川総合病院の医療過誤訴訟を巡る損害賠償請求事件を担当することになった新米弁護士の木村は、亡くなった患者がいた病室で立て続けに他患者の急死や不自然な医療事故に遭遇する。原因を探る木村が目にした〈301号室〉の真実とは?

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posted at 15:15:20

2016年03月22日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月22日

その他だと、同じく仁木兄妹物の「虹の立つ村」における丁寧に張られた伏線の数々が好印象。概ね良作揃いの短編集である。

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posted at 22:12:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月22日

前者は仁木作品には珍しいSFミステリでSFとしては古臭さは否めないものの、意外な真相を成立させるために行き届いた計算の妙は今でも充分唸らされる。一方後者は仁木兄妹が奥秩父の村で起きた老婆殺しの真相に迫る話で、意外性もさることながら謎が解かれると同時に浮き彫りになる執念が凄まじい。

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posted at 22:12:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月22日

収録作六編のうち、事件的に最も惹かれるのは表題作だが、謎の面白さとは裏腹に真相はいたって普通でイマイチ釣り合いがとれていないのが難。むしろ本作で推したいのは「ねむい季節」と「赤い痕」だろう。

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posted at 22:11:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月22日

仁木悦子「夢魔の爪」読了。私立探偵・三影潤は以前、家庭教師をしていた篠村家の長男・賢一郎が伯父・神野を殺してしまったと聞いて現場へと急行した。現場となった部屋は賢一郎と神野を閉じ込めた密室となっていたばかりか、賢一郎は何者かに催眠術をかけられていた……表題作の他、六編収録。

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posted at 22:11:37

2016年03月20日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月20日

加えて前作以上に作品の世界観が足枷になっている感が強く、正直これ以上続けるのは得策ではないように思えてならない。どちらかといえば本作はミステリというより演劇サークルを扱った青春小説として読んだ方が楽しめる作品である。ちなみに前作のネタバレありなので、前作未読の人は要注意。

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posted at 22:35:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月20日

「武蔵野アンダーワールド・セブン」シリーズの二作目。ミステリ的にはバレバレなトリックと思わせて最後の最後で捻ったところは評価できるものの、その捻りにしても作者の作品を読み慣れている人間からするとまたこれかというものであまり進化が見られないのが難。

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posted at 22:35:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月20日

長沢樹「武蔵野アンダーワールド・セブン―意地悪な幽霊―」読了。夏のある日、女子高生探偵・七ツ森神子都が所属する地下世界研究室に女子大学の地下劇場「13シアター」で多発する不可解な転落事故の原因を調べてほしいとの依頼が舞い込む。しかし調査の最中、依頼人の一人が犠牲者に――。

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posted at 22:35:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月20日

その中でも特に捻りがきいているのは老人ホームで不可解な死が連続する「終の部屋」で、ミステリ読みであればあるほどやられたと思わせる仕掛けが素晴らしい。引き続き、次回作にも期待したい。

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posted at 22:33:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月20日

その後、犬頭光太郎が登場してからはいつもの破天荒なノリに戻るが、最後に明かされる「天使の棲む部屋」の真相もなかなかのもの。それ以外の収録作に関しては基本よくあるネタをベースにしているものの、それだけで終わることなく何かしらの捻りを入れているのは好印象。

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posted at 22:33:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月20日

前作「問題物件」に続く、名探偵・犬頭光太郎シリーズの二作目。本作はミステリ度でいえば前作以上に高く、中でも表題作の出来が際立っている。一番の見所は名探偵・犬頭光太郎が活躍する前に行われる犯人探しで、このシリーズに似つかわしくない(?)緻密なロジックを見せてくれる。

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posted at 22:32:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月20日

大倉崇裕「天使の棲む部屋」読了。アメリカのアリゾナ州外れに建つ洋館の一室「天使の棲む部屋」では犯罪者ばかりが何人も拳銃自殺を遂げていた。そこで新たな惨劇が起きる表題作の他、問題物件に纏わる四つの怪事件を名探偵・犬頭光太郎が人間離れした能力で無理やり(?)解決する連作ミステリ。

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posted at 22:32:47

2016年03月19日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月19日

ただその反面、トリックの一部が今更感たっぷりなのが気になるが(それは作者も分かっているのか作中で探偵役にツッコませている)そこから犯人を特定する証拠に巧く繋げてフォローしているのは○。本作もまた作者が得意とする医療サスペンスと本格ミステリの配分が絶妙な良作である。

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posted at 21:37:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月19日

厚労省の役人・向井俊介が探偵役を務めるシリーズの一作。本作もこれまでのシリーズ作同様、医療事故と殺人事件がリンクする構成となっているが、特に秀逸なのが動機部分で、その隠蔽方法もさることながら、気付きとしてある不可解な出来事と絡めた点が素晴らしい。

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posted at 21:37:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月19日

吉田恭教「背律」読了。男性医師が自宅マンションで刺殺体となって発見され、死亡推定時刻に被害者宅を訪れていた同僚医師に容疑がかかる。一方、厚労省の医療事故調査チームが手術ミスの告発を受けて被害者のいた病院を調べていた。殺人事件と告発は関係しているのか、それとも……。

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posted at 21:37:04

2016年03月18日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月18日

そのためか、作者が得意とするどんでん返しも意外性はほとんどなく、予定調和のところに収まってしまった感が否めない。せっかく御子柴というキャラの特性を活かした捜査パートが面白かっただけに残念ではあるものの、それさえ気にしなければ問題なく楽しめる作品である。

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posted at 17:09:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月18日

悪辣弁護士・御子柴礼司シリーズの三作目。前作「追憶の夜想曲」の内容が内容だっただけに続編が出たことにまず驚いた。但し前二作に比べるとミステリ度はぐっと落ちて、代わりに人間ドラマの方に比重が置かれている。

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posted at 17:09:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月18日

中山七里「恩讐の鎮魂曲」読了。韓国船が沈没し251名が亡くなった事故で、女性から救命胴衣を奪った日本人男性が刑法の「緊急避難」が適用され無罪となった。一方、医療少年院時代の恩師・稲見が殺人容疑で逮捕されたため、御子柴は弁護人に名乗り出る。稲見は本当に殺人を犯したのか?

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posted at 17:08:56

2016年03月17日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月17日

また見立てが真相の巧い目眩ましになっているのもいいし、アリバイトリックもシンプルながら盲点をついたものに仕上がっているのは好印象。全体的に高水準なネタで纏められた秀作である。

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posted at 22:26:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月17日

天樹征丸/さとうふみや「金田一少年の事件簿R」9巻読了。人形島殺人事件完結。おどろおどろしいストーリー展開も良かったが、真相もそれに相応しいものがきちんと用意されていて満足度高し。何といっても設定からまず誰もが検討するであろうある可能性を逆手にとっている点が素晴らしい。

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posted at 22:25:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月17日

むしろ本作で圧巻なのは名探偵三途川理と思い出泥棒の最初の対決が描かれる第四章で、思い出泥棒に何度も記憶が消されているにも拘わらず三途川理が現場に残された毎回異なる手掛かりから同じ真相に至る様は倒叙ミステリの新機軸とも言えるもので実に面白い。本作もまたこの作者らしい良作である。

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posted at 10:17:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月17日

名探偵三途川理シリーズの四作目。構成としては真実を知る鏡を巡る「スノーホワイト」に近く、前半は相手の記憶を奪える魔法の指輪の説明に費やし、後半でいよいよ魔法の指輪を巡るコンゲームに突入する。ただ「スノーホワイト」の時と比べると奇策のインパクトに欠けるのが少々物足りない。

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posted at 10:16:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月17日

森川智喜「ワスレロモノ 名探偵三途川理 vs 思い出泥棒」読了。魔法の指輪で人の記憶を宝石にする青年・カギノは「思い出泥棒」として活動している。依頼に応じて記憶を盗むカギノの仕事は完璧。しかし、そんな彼の行く手に悪辣なる名探偵・三途川理のどす黒い影が!?

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posted at 10:16:36

2016年03月16日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月16日

ミステリとしてみると前例のある真相に一応捻りを加えようとしているが、その捻りにしてもシリーズを読んでいる人からすると「またこの手か」と思ってしまうのがアレ。加えて結末も無理に続けようとしているのが見え見えで、個人的には残念な出来だった。

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posted at 22:20:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月16日

デビュー作「キョウカンカク」などに登場する共感覚探偵・音宮美夜の少女時代を描いた作品。シリーズとしては短編を除くと二作目の「闇ツキチルドレン」以来久々の登場となるが、内容的にはかなり微妙で徹頭徹尾どこかで見た設定、展開が繰り返される物語はお約束を通り越して陳腐の一言に尽きる。

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posted at 22:19:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年3月16日

天祢涼「銀髪少女は音を視る ニュクス事件ファイル」読了。恩人の元警官が毒殺され、仇を討とうとする道明寺一路巡査はひょんなことから銀髪の美少女探偵・音宮美夜とコンビを組むことになる。音に色が見え視える共感覚の持ち主である彼女はその能力を駆使して犯人が仕掛ける死のゲームに挑むが……。

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posted at 22:19:07

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