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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2018年11月02日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月2日

マツキタツヤ/宇佐崎しろ「アクタージュ act-age」4巻読了。演劇編に突入しても、やはり千世子が出てくると何故か濃密な百合テイストが漂うのが面白い。その一方で夜凪や阿良也の演技の凄みと演出家・巌裕次郎の執念が物語を加速させていく様が秀逸で、舞台という嵐の前に相応しい内容だった。

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posted at 15:11:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月2日

香吹茂之「山比見村の殺人 第四回」読了。遂に主人公と合流した名探偵・岡佐礼大陽。そして名探偵の口から実行犯の正体があっさり告げられるが、見立ての理由や殺害方法に関しては相変わらず不明のままだ。更に主人公の身に迫る危険が物語をますます盛り上げており、次回の解決編が今から待ち遠しい。 pic.twitter.com/ZSAeCteXYa

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posted at 22:29:25

2018年11月07日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月7日

階知彦「火曜新聞クラブ 泉杜毬見台の探偵」読了。新聞クラブを立ち上げた高一の植里礼菜と幡東美鳥は創刊号に「2階建て駐輪場が着工する」というスクープを据えていた。だが発行目前になって建設は突然中止、その直後に数学講師が密室で謎の言葉を書き残して殺されているのが見付かる。

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posted at 01:19:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月7日

ミス・マープルをもじったような名前の男子高校生・御簾真冬が新聞クラブの面々と協力し密室殺人の謎に挑む長編ミステリ。密室トリックが使われてはいるものの、あいにく本作の見所はそこではない。見所はロジックに組み込みにくいとされる動機に巧く説得力を持たせ、犯人を絞り込んでいる点だろう。

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posted at 01:20:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月7日

その一方でさりげない伏線で真相をフォローしつつ、一筋縄ではいかない謎解きで更に意外性を用意しているのも○。見方によって探偵役の存在すらも意外性に一役買っており、派手さには欠けるものの細かいところに気配りが行き届いた快作である。

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posted at 01:20:41

2018年11月10日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月10日

岬鷺宮「三角の距離は限りないゼロ2」読了。一人の中にいる二人の少女「秋玻」と「春珂」。二重人格の彼女たちと触れ合ううち僕は秋玻と恋人に、春珂と親友になった。そんなある日、僕らは友人の須藤伊津佳から告白をされたという相談を受ける。その相手は同じく友人の広尾修司だった。

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posted at 16:28:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月10日

二重人格の少女と僕の恋愛模様を描いた「三角の距離は限りないゼロ」の続編。今回は前回、脇役だった友人たちの恋の行方を中心に展開していくが、それが徐々に主人公と彼女「たち」の関係にも変化をもたらしていく様が実に丁寧に描かれている。

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posted at 16:29:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月10日

また前回では「失恋探偵ももせ」の某キャラが登場したのに対し、今回は「読者(ぼく)と主人公(かのじょ)と二人のこれから」から某コンビが登場し物語における重要な役割を果たしているが、この某コンビと主人公カップルのキャラがかなり被っているため同時に出てくるとやや区別が付きにくいのが難。

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posted at 16:29:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月10日

その一方で「失恋探偵ももせ」の某キャラも引き続き登場しており、一部「失恋探偵ももせ」的な展開になるのが作者のファンとしては嬉しいところ。そして物語は予想通りの結末を迎えるが、それは同時に読者の期待通りであり、絶妙なイラストと相俟って次回作を心待ちにさせてくれることだろう。

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posted at 16:29:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月10日

エラリー・クイーン「エラリー・クイーンの冒険」読了。犯罪学の講師になったエラリーが学生たちと推理を競う「アフリカ旅商人の冒険」、サーカスの美姫殺しを扱った「首吊りアクロバットの冒険」、切れ味鋭いダイイング・メッセージ物「ガラスの丸天井付き時計の冒険」など全十一編収録。

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posted at 16:30:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月10日

新訳版のクイーン第一短編集。特筆すべきは全編シチュエーションが実に様々なのもさることながら、謎の演出と謎解きの過程が凝っていて、凡庸な真相でもつまらないと感じさせない作りになっている点が好印象。

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posted at 16:30:47

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月10日

また短編でも決して単調にはならない起伏に富んだ展開は現代においても見習うべき点だと思う。ベストは骨董屋の店主が遺した奇妙なダイイング・メッセージを扱った「ガラスの丸天井付き時計の冒険」で、ダイイング・メッセージに隠された意味とそれを逆手にとった鮮やかな決め手が素晴らしい。

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posted at 16:30:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月10日

次点は不自然な殺害手段が魅力の「首吊りアクロバットの冒険」でサーカスという舞台設定を活かしたホワイダニットとフーダニットの融合が実に秀逸。また多重推理物の「アフリカ旅商人の冒険」は真相の決め手がややわざとらしかったが基本的にどの推理も面白かった(特にイックソープ嬢の推理が好み)。

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posted at 16:31:10

2018年11月11日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月11日

「GODZILLA 星を喰う者」観了。三部作完結。思えばこの三部作は主人公のハルオが「ゴジラに対してどうしたいか」納得するまでの物語だったと思う。その為に三作にわたり三種族による多重解決を示した後ハルオはある決断を下した。そういう意味では推理小説的であり自分としても納得できる結末だった。

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posted at 20:45:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月11日

アニメゴジラ、元も子もない言い方をするなら、綺麗なオルフェンズだった。

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posted at 20:47:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月11日

小嵐九八郎「紫桔梗殺人事件」読了。ホステスの森園由香子が密室状態のマンションの一室で殺され、森園の愛人の郷秀哉が逮捕された。だが事件に疑問を抱く石倉練造刑事は弁護士になりたての冬野尽に郷の弁護を依頼。尽は美女秘書の野村綾子、石倉の娘で新聞記者のさくら子と共に調査を開始する。

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posted at 21:05:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月11日

新人弁護士が密室殺人の謎に挑むユーモアミステリ長編。但しユーモアミステリといっても、キャラや文体に至るまで昭和の下世話なオヤジ的センスが濃厚であり、そういう意味ではかなり人を選ぶかもしれない。

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posted at 21:05:34

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月11日

その一方でミステリとしてみると、本格ミステリではお馴染みのネタばかりとはいえ、それらを違和感なく組み合わせた上で五つもの見取り図を用意し、フェアプレイに徹しようとした姿勢は好印象。取り立てて光るところはないが、ジャンル外の作家が無難な本格ミステリを作り上げた点は評価したい。

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posted at 21:05:42

2018年11月12日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月12日

岡嶋二人「殺人!ザ・東京ドーム 」読了。巨人対阪神戦に沸く東京ドームで、南米産の猛毒クラーレを塗った矢による殺人事件が発生した。大観衆5万6千人の面前にもかかわらず、犯行現場の目撃者は皆無。更に翌日の同一カードでも凶行は繰り返され、スタジアムはパニックに陥る――。

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posted at 20:29:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月12日

東京ドームで繰り返される無差別殺人を、犯人を始めとする事件に関わった複数の登場人物の視点から描く長編サスペンス。本作で目を惹くのはやはり事件を利用しようと企んだ者たちのドロドロした人間ドラマと幼稚ながらもどこまでも純粋な犯人の対比だろう。

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posted at 20:30:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月12日

前者は皆その企みが暴かれると破滅していくのに対し、後者は捕まってもなおその純粋さが失われることはない。よく練られた犯行手段や混乱の中から見出だした手掛かりで着実に殺人犯に迫っていく捜査の過程も見所の一つだが、それ以上にその皮肉な構図が面白い作品である。

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posted at 20:30:32

2018年11月13日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月13日

高柳芳夫「闇からの呼び声」読了。津軽の名家、多香城家の末娘・由里を悩ませる奇怪な幻覚と幻聴。やがて彼女は六ヶ月後の三月二十日に姉・麻里が土蔵の中で締め殺される一部始終が自分の日記に綴られていることに気付く。書いた覚えのない惨劇の予告は次第に避けがたい力で現実のものとなっていく――。

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posted at 22:04:59

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18年11月13日

乱歩賞作家による幻想色の強い長編ミステリ。本作は未来に予告された殺人が起こるまでの過程には約三百ページあるうちの三分の二以上を費やしており、その間、読者は事件の当事者である由里の視点を通して、理性と狂気の狭間を行き来することになる。

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posted at 22:05:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月13日

一体どこまでが現実でどこまでが幻想なのか? それは二転三転する真相もまた同様であり、そうして迎えた結末はこれまで描かれた物語に相応しい、ゴシック的儚さと美しさを兼ね備えている。この作者にしては珍しいタイプの作品だが、着地が見事に決まった佳作と言っていいだろう。

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posted at 22:05:31

2018年11月14日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月14日

高柳芳夫「死を呼ぶ聖女」読了。医師の氷川隆也は相模湖で投身自殺を図った美女を救うが彼女は記憶を失っていた。やがて彼女を愛するようになった氷川は悪妻・京子の殺害を企てるが失敗に終わる。ところがそれから間もなく京子は道頓堀橋の上で毒殺され、氷川を含む容疑者たちには鉄壁のアリバイが――。

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posted at 20:32:26

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月14日

未遂に終わった妻殺しの計画が綴られた日記から始まる長編ミステリ。著者の言葉を見るとそれなりに気合を入れて書かれたと思われるが、無駄に錯綜した展開の割に意外性がほとんどない真相、事件を追う刑事の行動が刑事っぽくない、犯人特定の決め手がないままの謎解きなど気になる点はかなり多い。

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posted at 20:32:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月14日

メインの毒殺トリックも正直バレバレではあるが、一応証拠が残らないよう工夫が凝らされているのは○。とはいえ、欠点の方が圧倒的に多いため、お世辞にも褒められない作品である。

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posted at 20:33:03

2018年11月16日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月16日

石井敏弘「龍王伝説殺人事件」読了。四人の人間が同時刻、遠く離れた龍王という名前のついた場所で殺害された。ところが事件が起こることを竜王村の伝承が予言していたばかりか更に四人が殺されることを暗示していた。この伝承の意味と不可能犯罪の謎に隻眼の私立探偵・南虎次郎が挑む。

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posted at 00:13:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月16日

本作は同時四重殺という不可能犯罪に産業廃棄物問題という社会派要素、それに龍王伝説という伝奇要素を絡めている点だけでも充分意欲作と言えるが、更に探偵役として元バイクレーサーの隻眼の私立探偵を起用し、ハードボイルド的展開まで盛り込んだ至れり尽くせりな内容となっている。

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posted at 00:13:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月16日

そしてその探偵の捜査で興味深いのは殺害状況の検証よりもひたすら事件関係者たちの人間関係を探ることをメインにしている点であり、それが行く行くはトリックの解明においてかなり重要になってくるところが面白い。

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posted at 00:14:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月16日

加えて登場人物の設定もよく練られており、それによりトリックの解明=犯人の特定に繋がるシンプルな構造と犯人の意外性を両立させている点も○。様々な要素を盛り込みつつも、巧くバランスをとった良作と言っていいだろう。

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posted at 00:14:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月16日

本岡類「「不要」の刻印」読了。DIY店「パレット・ホームセンター」の社長・斎藤晴彦の一人息子が誘拐され、偶然身代金の受け渡し場所に居合わせた将棋棋士・水無瀬翔五段は奨励会時代の後輩・安野好平と共に誘拐の嫌疑をかけられてしまう。更に安野が奇怪な殺人事件の犯人として逮捕されてしまい――。

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posted at 18:54:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月16日

棋士探偵・水無瀬翔シリーズの長編四作目。作者は本作について「自信作です。もし不安があるとすれば、この先、私がこれを上回る本格推理を書けるかどうかという一点だけです」と語るほどかなりの手応えを感じているようだが、確かに読んでみると作者の言葉にも納得がいく会心の作に仕上がっている。

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posted at 18:55:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月16日

ミステリとしてみると被害者が上から降ってきたチェストに潰されるという奇妙な殺人事件にも興味を惹かれるかもしれないが、それ以上に出来がいいのは何と言っても誘拐事件の構図だろう。似た前例はあるが、それを巧くアレンジして作者なりのオリジナリティを出すことに成功している。

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posted at 18:55:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

18年11月16日

加えて誘拐事件の真相を知った後に読み返してみると、ある場面が初読の時とは全く違った意味になる点も実に秀逸。個人的には殺人事件のトリックについてはあまり感銘を受けなかったが、この誘拐の構図だけでも充分秀作と言っていいだろう。

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posted at 18:56:18

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