麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2019年03月09日(土)
「移動都市/モータル・エンジン」観了。移動する都市が都市を襲う未来世界が舞台のSF映画。どこかで見たものが多いながらも映像の凄さと中二病ギミック満載なところは○。ストーリーに関しては分かりやすいと捉えるかありがちと捉えるかで評価が分かれるものの、個人的には結構好みだった。
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2019年03月06日(水)
尤もその真相は真っ当と捉えるか思いのほか捻りがないと捉えるかで評価が分かれそうだが、孤島を密室に見立てた一部の推理と有栖川らしからぬ探偵役のキャラに見るべきものがある。その他の作品だと「線路の国のアリス」が作者の鉄道趣味と不思議の国のアリスらしい不条理さのバランスが優れていて○。
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posted at 20:25:36
タイトルからも分かる通り「そして誰もいなくなった」を下敷きにした本作は、あとがきによると「「あの物語はこうも書ける。そうしたら名探偵の推理も書ける」というアイディアが閃」いたことから書かれた、言うなれば「そして誰もいなくなった」の新解釈的内容となっている。
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posted at 20:25:18
ノンシリーズ物の中短編を収録した作品集。一応、少年探偵団のパステーシュ「未来人F」や書店店長が日常の謎を解く「本と謎の日々」などミステリ系の作品も幾つか収録されてはいるものの、本格ミステリ読者向けのものとなるとやはり収録作中最も長い表題作になるだろう。
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posted at 20:24:59
有栖川有栖「こうして誰もいなくなった」読了。伊勢湾に浮かぶ、通称「海賊島」に招かれた十名の男女。ミステリアスなバカンスは予想外の断罪で幕を開けた。次々と暴かれる招待客たちの悪行、そして恐るべき殺人事件が……。表題作を始め、ファンタジーやホラーなどバラエティーに富んだ十四編収録。
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posted at 20:24:44
2019年03月03日(日)
加えてメインのフーダニット部分も手掛かりの出し方が巧妙で特に子供らしいエピソードの一つと思っていたものが容疑者たちの行動が明らかになると共に犯人を絞り込む重要な決め手へと変貌する点が実に秀逸。ロジックは前作よりもシンプルだが全体的なクオリティーとしては充分佳作と言っていいだろう。
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posted at 12:32:49
夏休みだけ探偵団シリーズの二作目。前作同様、次々と起こる不可解な事件が繋がっていく構成とフェアな謎解き(あとがきで「ヴァン・ダインの二十則」を引き合いに出してフェアであることを強調しているのも○)は変わらずだが今回は探偵役の家族が過去に解決した事件とリンクしているのが何気に熱い。
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新庄節美「夏休みだけ探偵団〈2〉児童館の黒キリン事件」読了。何者かが夜中の児童館に忍び込み、児童の一人が作ったキリンをスプレーで真っ黒にするという不可解な事件が発生した。ワトソンこと和戸尊は探偵小説好きの双子・冴と麗や塾仲間のトンと共に事件解決に乗り出す。
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2019年03月02日(土)
加えて犯人の動機が明かされることで青春小説としての苦みが際立つところもいい。尤も途中で気付く読者も中にはいるかもしれないが、登場人物たちの隠された心情を裏付ける怒濤の伏線回収がそれを見事に補っている。本作は特殊設定ミステリと青春小説をバランスよく両立させた佳作である。
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posted at 16:54:03
しかしながらその能力当てというのがなかなかの曲者で、下手な書き手だと悪い意味で何でもアリになってしまいがちだが、本作ではきちんとルールとそれを踏まえたロジックを駆使することで本格ミステリとしてのギリギリのバランスを保っているのが好印象。
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posted at 16:53:54
講談社BOX新人賞出身の作者による青春本格ミステリ。粗筋だけ読むととよくある青春ミステリのように思えるが、本作は探偵側と犯人側にそれぞれ特殊能力を与えることで、犯人当てならぬ能力当てをベースとした頭脳戦で魅せてくれる。
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posted at 16:53:38
浅倉秋成「教室が、ひとりになるまで」読了。私立北楓高校で起きた生徒の連続自殺。残された遺書にはいずれも「私は教室で大きな声を出しすぎました。調律される必要があります」と同じ文言が認められていた。垣内友弘にとって三人の死は疑いようもなく自殺のはずだった。白瀬美月の言葉を聞くまでは。
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