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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2020年05月28日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月28日

加えて本作は本格ミステリとしてもかなり練り込まれており、特に第二の殺人における死体を解体した理由や第一の殺人のある些細な手がかりから犯人が絞り込まれる過程が秀逸。本作は作者初の読者への挑戦状もとい質問状が入っているところからも作者の意気込みのほどが窺える傑作である。

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posted at 20:13:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月28日

そこに込められた意味には戦争経験者である作者にしか書けない凄まじさがあり、それが犯人の叫びを通して読者の心に深く突き刺さることになる。だからこそ、最後に明かされるこの作者らしいある趣向が一層泣かせるのだ。この心憎いばかりの計算は正に大ベテランしか成し得ない技巧と言っていいだろう。

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posted at 20:12:44

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月28日

「深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説」に引き続き那珂一兵が探偵役を務める“昭和ミステリ”シリーズの二作目。前作が「探偵小説」だったのに対し本作では「推理小説」となっているのには勿論ちゃんと意味があるのだが、それ以上に読者の胸を打つのはたかが殺人じゃないかという奇妙なタイトルだろう。

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posted at 20:12:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月28日

辻真先「たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説」読了。昭和24年、名古屋市内の新制高校三年生になった風早勝利は所属する推理小説研究会と映画研究会の合同一泊旅行の旅先で密室殺人に巻き込まれる。更に夏休み最終日の台風が襲来した夜、廃墟でバラバラ殺人に遭遇。二つの事件の繋がりとは?

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posted at 20:11:58

2020年05月27日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月27日

とはいえ、それを差し引いても前述した本格ミステリとしての仕掛けはしっかりと堪能できる、クローズド・サークル物の快作である。

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posted at 21:37:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月27日

そして本作を本格ミステリとしてみた場合、序盤から仕掛けられたある大胆なミスディレクションと、第二の殺人の奇妙な状況に隠された盲点をつくトリックが秀逸。ただその反面、連続殺人のサスペンス性を優先したのかもしれないが、後半の幾つかの殺人には些かアンフェアな感が否めないのが気になる。

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posted at 21:37:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月27日

呪術師の末裔が住む曰く付きの島で連続殺人が起きるクローズド・サークル物。舞台設定や民俗学マニアの探偵役が出てくる点などから三津田信三の刀城言耶シリーズを思い浮かべる人がいるかもしれないが本作はあそこまでホラー寄りではなく、展開はあくまでクローズド・サークル物の定番に沿ったものだ。

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posted at 21:37:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月27日

萩原麻里「呪殺島の殺人」読了。呪術者として穢れを背負った祖先が暮らした島・赤江島。そこに建つ屋敷の一室で僕が目を覚ますと目の前に作家・赤江神楽の刺殺体があった。だが全ての記憶がないばかりか現場は密室で殺せたのは僕しかいない状況だった。そして、それこそが連続殺人劇の幕開けだった。

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posted at 21:36:01

2020年05月25日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月25日

なお本作についてあとがきには作者なりの「探偵小説」を目指したと書かれているが、その言葉通り、最後に語られる探偵役が事件の謎を解くスタンスがなかなか興味深く、そういう意味でも今後の探偵トリオ(?)の活躍がますます気になること請け合いの良作である。

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posted at 18:19:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月25日

また人物画に突き立てられたナイフの謎を巡る「放課後、はさまれる、ひっくり返る」にしても、密室状況や関係者を集めた謎解きというミステリのお約束を踏まえつつ、それを鮮やかに裏切ってみせる手腕と日常の謎物らしい人間心理を丁寧に解きほぐしていく様が素晴らしい。

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posted at 18:19:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月25日

特にそれが顕著なのは○士見ミステリー文庫が元ネタと思しきレーベルから出ていた推理小説のカバーだけ(!)が手掛かりという掟破りの犯人当て「史上最薄殺人事件」で、ネタそのものは国内作家Sの某作という前例があるものの、某作とはまた違ったアプローチで犯人と動機を突き止めてみせる点が秀逸。

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posted at 18:18:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月25日

ライトノベルミステリ「子ひつじは迷わない」シリーズの作者による双子姉妹と一緒に日常の謎を解き明かす連作ミステリ。本作について作者はあとがきで「ミステリと言うよりはクイズ・ストーリー」と謙遜しているが本作で扱われている三つの事件からはいずれもミステリセンス溢れるずらしが感じられる。

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posted at 18:18:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月25日

玩具堂「探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる」読了。親の仕事が探偵と明かしたせいで俺の許に持ち込まれる事件の数々。推理小説のカバーだけが手掛かりの犯人当て、人物画に突き立てられたナイフ。そして俺はなぜか両隣の席の山田姉妹と事件を解決することに……。

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posted at 18:17:45

2020年05月23日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月23日

また犯人を突き止めた後の証拠固めに関しても抜かりがなく、何気ないシーンに隠された伏線が次々と回収されていく手際が実に見事。このシリーズらしい後味の良さできっちり締めてくれる、ジュブナイル本格の佳作である。

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posted at 16:17:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月23日

そして本作もまたこれまでのシリーズ作品同様、フーダニットに力が入れられているが、今回はその不可能状況に拘ることで犯人の正体が見えてくる作りになっており、そこに仕掛けられたトリックはシリーズ三作中、最も凝っていると言っていいだろう。

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posted at 16:17:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月23日

夏休みだけ探偵団シリーズの三作目。赤いペンキまみれの猫に端を発するニセ消防車を使った奇妙な絵画盗難という事件内容も魅力的だが、今回はそれに加えて一週間で事件を解決しなくてはいけないというタイムリミットとある不可能状況下の謎まで盛り込まれており、物語を一層盛り上げてくれる。

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posted at 16:17:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月23日

新庄節美「夏休みだけ探偵団〈3〉桃太郎の赤い足あと事件」読了。なぜか赤いペンキまみれのノラネコ・桃太郎の赤い足あとを辿っていくと、人気のない倉庫にニセ消防車が隠されていた。やがてそれは貿易商宅で起きた奇妙な絵画盗難事件へと繋がっていく。……さあ、夏休みだけ探偵団の出番だ。

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posted at 16:16:40

2020年05月22日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月22日

とはいえ読み終わってみると本作は長いプロローグ的な印象があり、もし続編が出るなら読んでみたいと思わせるくらいには楽しめる良作である(ちなみに内容的には繋がりはないが、作者の前作が「捜査一課ドラキュラ分室 大阪刑務所襲撃計画」という点がちょっと面白い)。

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posted at 18:20:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月22日

あくまで本作はホラーをエッセンスとして使いつつウイルステロを防ぐべく奔走するヒロインたちの姿をサスペンスフルに描いているが、その一方でミステリ作家らしい意外な展開を盛り込み、一筋縄ではいかない物語にしているのは○。

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posted at 18:19:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月22日

これまで作者は数多くの警察小説を書いてきたが、本作はその中でも最もエンタメ度の高い作品に仕上がっている。一応ホラーレーベル(角川ホラー文庫)から出てはいるものの単純なホラー度で言えば同じ作者の私立探偵・槙野康平と女性刑事・東條有紀のシリーズ(但し三作目まで)の方が上だろう。

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posted at 18:19:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月22日

吉田恭教「凶血 公安調査官 霧坂美紅」読了。逮捕された連続老女殺害事件の犯人から齎された恐るべきウイルス兵器の情報により公安調査庁調査官・霧坂美紅が捜査に乗り出す。一方、女性刑事の中島千明は異様な変死体に戸惑っていた。ウイルス兵器と変死体。二つが繋がった時、事態は驚くべき方向へ――。

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posted at 18:19:06

2020年05月21日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月21日

本作は読了後にタイトルの意味を考えさせられる、社会派本格ミステリの傑作である。

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posted at 20:08:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月21日

しかもそのミステリ的趣向が絶妙なミスディレクションになっているだけでなく、本作のテーマである子供の虐待を象徴する真相の容赦のなさをより際立たせている点が実に圧巻で、中でも残酷な現実をイヤというほど突き付けられた後に待つある人物の悲痛な叫びは読者の心に深く刺さることだろう。

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posted at 20:05:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月21日

そして本作では粗筋にもあるようにアリバイ崩しを扱っており、しかも途中で有栖川有栖のアリバイ講義まで出てきたことでまた前作と同じ欠点を抱えているのではと危惧したのだけど、結論から言うとそれは杞憂だった。というより今回はそれをあえて逆手に取った仕掛けを盛り込んでいるのがまず秀逸。

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posted at 20:05:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月21日

「希望が死んだ夜に」に続き生活安全課の仲田刑事と捜査一課の真壁警部補が活躍するシリーズの二作目。本作もまた前作と同じく社会派と本格の融合を試みているが個人的に前作はミステリに詳しくないはずの犯人が使ったいかにもミステリらしいトリックが社会派テーマから浮いているのが不満だった。

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posted at 20:05:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月21日

天祢涼「あの子の殺人計画」読了。小学五年生の椎名きさらは母親の厳しい躾が実は虐待だったのではないかと気付き始める。一方、大手風俗店のオーナー・遠山が刺し殺され、かつて遠山の店で働いていた椎名綺羅に疑いがかかるが事件当夜、彼女は娘のきさらと一緒に自宅にいたというアリバイがあった。

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posted at 20:04:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月21日

しかしながら本作の本領は最後の最後であり、そこで明かされるある事実によって事件の展開は勿論のことタイトルの意味合いすらもガラリと変わる点がいい。またシリーズではお馴染みの倒叙要素が巧いミスディレクションになっているのも○。本作はトリックよりもプロット面が光る快作である。

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posted at 14:43:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月21日

強運の持ち主・浜中刑事が活躍するシリーズの四作目。本作はこれまでのシリーズ作と比べると最も地味に感じるかもしれない。一応トリックは幾つか盛り込まれているものの、どうにも大人しめな印象だし、構図にしてもやり過ぎミステリを得意とする作者にしてはあっさり気味で物足りなさが否めない。

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posted at 14:43:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月21日

小島正樹「愚者の決断 浜中刑事の杞憂」読了。織物工場の社長が一億円の現金を強奪された。だが奪われた現金は犯人が隠していた山中の祠で火災が起こり焼失してしまった。そして未解決のまま約二年の月日が経ったある日、重要参考人と目された人物が殺害されたことで事件は再び動き出すことになる。

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posted at 14:41:06

2020年05月20日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月20日

ちなみにタイトルは「パンダ探偵」となっているが事件を解決するのは主にライガーの先輩探偵・タイゴの方だったりする。とはいえ一応最後に続編を匂わせているので、パンダ探偵が颯爽と事件を解決する姿は今後の展開に期待したい。

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posted at 19:46:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月20日

但しその反面、動物にかなり詳しくないと全く解けない内容になっているため、いまいち謎解きの面白さが伝ってこないのが難。それでも最終話に関しては構図の反転や大胆な伏線などが盛り込まれているので、その手の知識に明るくなくてもある程度楽しめるようになっているのは○。

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posted at 19:45:26

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月20日

動物たちの世界で起こる事件を描いた全三話構成の連作ミステリ。動物の世界が舞台のミステリだと個人的には新庄節美の「名探偵チビー」シリーズを思い出すが、あちらと比べると本作の方がリアル寄りの設定で動物の生態や特徴が活かされたミステリに仕上がっている。

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posted at 19:45:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月20日

鳥飼否宇「パンダ探偵」読了。ヒトという種が絶滅し動物たちのユートピアとなった世界。ジャイアントパンダで新米探偵のナンナンはライガーの先輩探偵・タイゴと共に白黒ツートーンの動物誘拐事件、密室から消えた草食動物の干し草の謎、共和国大統領暗殺事件など、様々な事件に立ち向かう。

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posted at 19:44:26

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月20日

四人の個性的な魔女がそれぞれの魔法を駆使して殺し合う様は読んでいて実にワクワクさせられるし、その中で描かれる黄の魔女・ジャッカルと使い魔・スチーマーの関係性の変化が物語の程よいアクセントとして機能しているのも○。コンパクトに纏まった、良質なエンタメの見本のような作品である。

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posted at 13:48:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月20日

第1回集英社ライトノベル新人賞《特別賞》受賞作。帯の裏面には「スチーム×ファンタジー×謎解き」とあるけれど、黒の魔女の死の真相に関してはオマケ的な扱いにすぎず、メインはあくまでスチーム×ファンタジーの方――スチームパンクの世界で四人の魔女が巻き起こす壮絶なバトルになるだろう。

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posted at 13:48:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月20日

狗彦「五色の魔女」読了。蒸気機関車が走り、科学の発展した大国『ヤルングレイプ』の治安は『五色の魔女』と呼ばれる五人の少女たちによって護られていた。そんなある日、黒の魔女が死亡した。なぜ黒の魔女は突然死んだのか? 謎が深まる中、残った魔女四人が数十年ぶりに集結することになる――。

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posted at 13:47:48

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