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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2020年05月19日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月19日

そして、その選択があるからこそ結末の良さが際立つ点も○で、最後のあるお約束がそれに一役買っているのもいい。本作はタイムリープ設定を巧く物語を盛り上げる演出として用いた青春ファンタジーの佳作である。

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posted at 21:35:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月19日

とはいえこのロールバックという現象がヒロインが隠しているある秘密に纏わる伏線として効果的に使われており、それらがやがて一つに繋がった時、主人公に青春物らしい苦い選択を突き付けることになる点が実に秀逸。

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posted at 21:34:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月19日

ロールバックと名付けた時間を遡る現象を使って事故死した幼馴染の兄を救おうとするタイムリープ物。しかしながら本作はこのロールバックを解き明かすのではなく、あくまでロールバックを使った青春物語として描いているため、どちらかといえばSFではなくファンタジーとして捉えた方がいいだろう。

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posted at 21:34:29

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月19日

八目迷「きのうの春で、君を待つ」読了。かつて住んでいた離島・袖島を訪れた船見カナエはそこで時間を遡る現象『ロールバック』に巻き込まれた。その最中、再会した幼馴染・保科あかりが彼に数日前に亡くなった兄・彰人を救ってほしいとお願いをする。彼は彰人を救うため奔走することになるが――。

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posted at 21:33:49

2020年05月16日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月16日

尤も純粋なパズラーとしてみると手掛かりの提示が不十分に感じる点も多々あるが、それを差し引いても本作の本歌取りとしての完成度が極めて高いのは間違いない。

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posted at 22:01:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月16日

そして本作の最大の特徴は、何と言ってもお馴染みのガジェットを使いつつも独自の捻りをきかせていることであり、特に見立てを活かした皮肉なドラマと渾身の一発ネタ(?)とも言うべき最後のオチが秀逸。

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posted at 22:01:26

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月16日

作者のデビュー作にしてタイトルからも分かる通り横溝正史の本歌取りミステリ。しかもその本歌取りは実に徹底しており、横溝作品のタイトルやお馴染みのガジェット、果ては金田一耕助を演じた俳優の名前までこれでもかとばかりに詰め込まれているので横溝ファンであればそれだけでも楽しいことだろう。

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posted at 22:00:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月16日

岩崎正吾「探偵の夏あるいは悪魔の子守唄」再読了。現場に残された三本指の手形、対立する二つのお大尽家、病院坂で首を縊った死体、キチガイじゃがと呟く老人……奇妙な子守唄が伝わる辺境の村・八鹿村で繰り広げられる子守唄に見立てた連続殺人劇に、キンダイチと名乗る探偵が挑む。

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posted at 21:59:08

2020年05月13日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月13日

加えて事件を演出するラブロマンス描写もいかにも俗っぽく描いてしまっているので情緒の欠片もないし、最後の仕掛けにしてもある人物の不自然な描写からそれなりにミステリを読んでいる人間なら容易に予測できてしまうのがツラい。短い作品だが、それでも冗長に感じてしまう凡作である。

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posted at 16:33:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月13日

クイーン最後の弟子を自任する作者による倒叙サスペンス物。焦点となるのは作者が自信を見せる死体処理方法だが、正直犯人の設定や最初の犯行シーン諸々でだいたい見当がつく上に、第二の犯行以降どんどん手口が杜撰になっていくので完全犯罪の穴探しという倒叙物としての面白さがほぼないのが難。

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posted at 16:33:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月13日

五十嵐均「籠の女 湘南殺人海溝」読了。スキューバダイビングクラブのインストラクター・麻生貴彦は恋人・保科真紀を愛するが故に死体が絶対発見されない方法で殺害した。警察は貴彦を疑うが、証拠はなく捜査は難航する。そんな中、貴彦の許に真紀の知り合いだったという女・小見川千秋が現れて――。

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posted at 16:32:41

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月13日

マツキタツヤ/宇佐崎しろ「アクタージュ act-age」11巻読了。クライマックスの連続と言うべき展開の中に役者一人一人のドラマを丁寧に織り込んでいく手腕もさることながら、いつ破綻してもおかしくないギリギリの緊張感を維持しつつ夜凪の葛藤の結末を見事に描ききったのは流石と言わざるを得ない。

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posted at 09:18:35

2020年05月12日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月12日

しかしながら最終的に探偵役が提示する真相はミステリとしてみると興醒め以外の何物でもないのが難点で一応それなりに説得力を与えようと努力はしているものの正直滑っていると言わざるを得ない。力作であるとは思いつつもそもそもミステリとして発表したのが間違いな気がしてならない作品である。

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posted at 18:45:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月12日

「ハムレットの殺人一首」で探偵役を務めた俳優の多岐一太郎がベッド・ディテクティヴで本能寺の変の真相に挑む歴史ミステリ。基本的には明智光秀を唆した黒幕探しのフーダニットで進行し、豊臣秀吉や徳川家康といった錚々たる面子の犯人説が挙がっては棄却される流れは多重推理的面白さがある。

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posted at 18:45:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月12日

岩崎正吾「異説本能寺 信長殺すべし」読了。天正十年六月二日。なぜ智将明智光秀は信長殺害を決行したのか? 背後に黒幕は存在したのか、したならばそれは誰なのか? 新発見の事実により導き出された「誰も気づかなかった」真相とは?

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posted at 18:44:51

2020年05月10日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月10日

とはいえ前作よりもロジックの精度は上がっている(その代わりキャラクターとしての魅力は薄れたが)ので、ミステリとしては前作よりもお勧めできる作品である。

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posted at 17:28:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月10日

また説明過多が災いして探偵が気付くよりも前に事件の構図が読めてしまうせいで、タイトルにもなっている推理小説のようにはいかないことがミステリ的面白さに繋がっていないし、トラブルを呼び込む体質に絡む主人公と探偵役の関係性の変化も物語に巧く溶け込んでいるとは言い難い。

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posted at 17:27:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月10日

第十六回『このミステリーがすごい!』大賞の隠し玉「三度目の少女」でデビューした作者の二作目。ミュージック・クルーズという舞台設定や特殊な凶器を選んだ理由は面白いと思う反面、気になる点も多い。まず冒頭からとにかく説明が多く、物語が動き出すまでが遅すぎるのが難。

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posted at 17:27:34

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月10日

宮ヶ瀬水「推理小説のようにはいかない ミュージック・クルーズの殺人」読了。大学の室内楽サークルに所属する三澤利佳と葛原卯月は名古屋港での記念式典に演奏ボランティアとして参加するため横浜港から船に乗り込んだ。ところが船上の密室でボランティアの一人が殺されてしまう。一体誰が、なぜ?

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posted at 17:27:01

2020年05月09日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月9日

加えて「失恋探偵ももせ」の主人公が現在文芸の編集者ということもあり一種の出版業界小説としての要素もあるので、その手のものが好きな人ならより楽しめることだろう。その一方でヒロインたちとの恋愛面ではフェチズムたっぷりの際どいシーンもあり、かなり至れり尽くせりな仕上がりである。

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posted at 22:15:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月9日

それにより今回は「失恋探偵ももせ」の後日談的側面もあり、そちらのシリーズが好きだった読者にとっては実に感慨深いものがある。勿論ファンサービス的意味だけではなく、きっちりそれと主人公の進路問題を絡めて描いているあたりはさすがといったところか。

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posted at 22:15:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月9日

二重人格の少女と僕の恋愛模様を描いたシリーズの五作目。前作のあとがきで作者が五巻から物語の本性を覗かせ始めると語っていた通り、いよいよヒロインがなぜ二重人格になったのか、その過去に触れ始めた点も興味深いがそれ以上に今回の見所は「失恋探偵ももせ」の主人公の満を持しての登場だろう。

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posted at 22:15:07

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月9日

岬鷺宮「三角の距離は限りないゼロ5」読了。僕は一人の中にいる二人の少女「秋玻」と「春珂」と、ある約束を交わした。それは「二人に同じだけ恋する」ということ。彼女たちとの胸を焦がすような甘いやりとりに僕はおぼれていく。でも……心のどこかで警報が鳴っている――このままでは、いけないと。

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posted at 22:14:41

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月9日

そんな本作の結末は、それまでに起きた出来事を踏まえるとあまりにも綺麗に終わりすぎると不満に思う人もいるかもしれない。しかしこれを始まりの物語と捉えると、その後に待ち受けるものが彼らにとって果たして幸せなのかどうか色々と考えさせられる作品である。

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posted at 18:19:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月9日

同じ作者の「三角の距離は限りないゼロ」とはまた異なる特殊設定恋愛物。あとがきで作者が語っている通り本作は紛うことなきセカイ系の物語であり、どんな「お願い」でも叶えられる少女・葉群日和と主人公の恋愛模様は「最終兵器彼女」に「[映] アムリタ」を掛け合わせたようなヒリヒリ感が付き纏う。

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posted at 18:19:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月9日

岬鷺宮「日和ちゃんのお願いは絶対」読了。「わたしのお願いは、絶対なの」――どんな「お願い」でも叶えられる少女・葉群日和。始まるはずじゃなかった彼女との恋は、俺の人生を、世界すべてを、決定的に変えていく。これは終われないセカイの、もしかして、最後の恋物語。

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posted at 18:18:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月9日

本作は作者の考える物語のあり方を示しつつも、二三〇頁ほどのコンパクトな長さで他のループ物とは異なる意外性をきっちりと用意した良作である。

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posted at 15:32:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月9日

そのために何度も主人公はバッドエンドを迎えることになるが、それらは決して無駄になることはなく後に真相を支える伏線として機能するのがいい。何よりも少ない登場人物で構図の反転をやってのけただけではなく、本作のテーマであるハッピーエンドとは何かを明示している点が素晴らしい。

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posted at 15:32:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月9日

不思議な本の中で何度も殺されるヒロインを救おうと奮闘する主人公を描くループミステリ物。本作の特徴としては舞台が本の世界であることもさることながら何と言っても主人公が最終的に目指すものがヒロインの願うハッピーエンドに辿り着くことである点だろう。

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posted at 15:31:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年5月9日

浅白深也「アンフィニシュトの書 悲劇の物語に幸せの結末を」読了。高校生の輝馬は、ひょんなことから読んだ人間を眠りに誘い本の世界に引きずり込むという特別な本・アンフィニシュトの書に関わることになる。物語の世界で何度も殺されるヒロインを輝馬は無事ハッピーエンドに導くことができるのか?

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posted at 15:30:57

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