麻里邑圭人
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- 現在地 涅槃
- 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
2021年07月25日(日)
「The Bloodstained Butterfly」観了。森の中で惨殺された少女を巡るジャーロ。蝶の形に切り取られた映像で見せるプロローグから始まり法廷シーン、徹底した証言や証拠の検証などジャーロとしては異色の展開が目を惹く。加えてそれらがミスディレクションになって後半の展開を引き立てているのも○。
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posted at 11:02:00
2021年07月24日(土)
「Abrakadabra」観了。かつてステージ上で事故死した父と同じマジシャンになった主人公の周囲で続発する猟奇殺人の謎。2018年の映画とは思えない70年代ジャーロを意識した絵作りもいいが、事件の真相にしても定番のネタながら大胆な伏線と捻った展開でサプライズを際立たせている点が秀逸。
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posted at 23:54:04
「劇場版ガンダム Gのレコンギスタ Ⅲ 宇宙からの遺産」観了。ベルリ失恋回。一応葛藤も描かれてはいたがやはり立ち直りが早すぎると思う。あと今回は戦闘というより小競り合い感が強いが一触即発の雰囲気から一転、ガレキ掃除の流れは笑ったw しかしご時世的に仕方ないとはいえ次回予告なしって……。
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posted at 19:10:47
「竜とそばかすの姫」観了。一言で言えばサマーウォーズの世界観でやった美女と野獣……なのだけどちゃんとそれだけに留まらない作品になっているのは○。但しシーン優先で説得力に欠ける部分が多々あり特に後半はそれが気持ち悪い領域にまでなってしまっているのが難(とはいえ楽曲は凄く良かった)
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2021年07月22日(木)
「レガシー」観了。日英合作でサスペリアを作ったらこうなりました的なホラー映画。とはいえサスペリアと比べると音楽や演出に物足りなさが否めないものの、遺産相続を巡り次々と人が死んでいくというミステリでは定番の話にオカルト要素を絡めた展開はなかなか興味深かった。
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posted at 20:12:24
前作にしても「迷宮落としの魔女」の設定と青春ミステリの組み合わせが巧くいっていなかったが本作もまた伝奇ミステリを引き合いに出しながらもそれが全く描けておらず、最終的な事件の構図は悪くないのにそこに至るまでの過程や謎の演出がとことん盛り上がらないという前作と同じ欠点を抱えている。
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posted at 15:36:49
謎の神秘性を守るために探偵よりも先に真相に辿り着き、それを基にした工作によって探偵の推理を潰す「迷宮落としの魔女」こと焔螺の活躍を描くシリーズの三作目にして完結編。今回のテーマは「迷宮落としの魔女vs.怪奇現象」とのことだが結論からいうとそれは失敗していると言わざるを得ない。
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小林一星「シュレディンガーの猫探し3」読了。令和の亡き姉・飛鳥の残した魔導書『シュレディンガーの猫探し』。その行方と手がかりを探すため焔螺と令和は級友・芥川の故郷である猫又村を訪れる。だがそこで待っていたのは閉鎖的な村の風習と謎多き伝承の数々、そして不思議な能力を持つ巫女だった。
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2021年07月18日(日)
「処刑軍団ザップ」観了。狂犬病にかかったヒッピーたちが町の人間を虐殺していく話。発病したヒッピーたちの凶暴さを見せつつ後半では感染が広がっていくゾンビホラー的パニック物へと変貌する展開が面白い。邦題は意味不明ながら本作のいい意味で勢いのあるB級ホラー感を絶妙に表現していて○。
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2021年07月15日(木)
スクールロイヤーやアプリを取り入れた点は現代的だがいじめ問題を扱った小説としてみても取り立てて目新しいところはないし、どんでん返しという版元の売り方とも合致していないため、正直これまで作者が発表した三作の中では一番微妙な作品である。
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posted at 10:42:16
しかしながら終わってみれば事件の構図はよくあるものから抜け出せておらず、加えて構成に凝ったことが却って持ち味であるリーダビリティの高さをも殺してしまっているのが難。更に言えばわざわざこういう形で小説として発表する必然性があったかと言われるとかなり疑問と言わざるを得ない。
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posted at 10:41:27
作者の三作目にあたるいじめ問題をテーマにした長編ミステリ。前作が作者の持ち味であるリーダビリティの高さは健在ながらミステリとしては微妙という印象だったのに対し、本作では作中作という構成を採用、虚構の小説に現実の事件を絡ませることでミステリとしても力を入れた雰囲気を漂わせてはいる。
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posted at 10:41:07
五十嵐律人「原因において自由な物語」読了。人気作家・二階堂紡季には、誰にも言えない秘密があった。露呈すれば、すべてを失う。しかし、その秘密と引き換えにしても、書かねばならない物語に出会ってしまい――。
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2021年07月14日(水)
そして結論から言うと本作はその趣向を見事に成立させており、しかもそれだけでなく、大胆すぎる伏線に裏打ちされたとんでもない物的証拠付きなのだから恐れ入る。本作は真相が明かされた瞬間、思わず背筋が寒くなること請け合いの、黒西澤の真骨頂とも言うべき秀作である。
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posted at 01:29:50
「そういうアクロバティックなミステリの趣向、奏人は大好きだったな。被害者は犯人と面識がなく、従って危害を加えられなければならない覚えが全く無い。(中略)しかもそれが通り魔的な無差別殺人の類いではなく、あくまでも合理的な動機がちゃんと隠されていたという真相が最後で明かされるという」
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posted at 01:29:18
回想の殺人テーマに、死者と交信できるワープロという特殊設定を絡めた長編ミステリ。本作でまず目を惹くのが主役の三人組――特に初音とユウさんの、修羅場スレスレの複雑な関係と、それ以上に複雑な事件の背景だが、それらはひとえに作中で語られる以下の趣向を成立させるために存在している。
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posted at 01:29:00
西澤保彦「スリーピング事故物件」読了。21年前に作家志望の青年・箕浦奏人が殺された部屋で共同生活をすることになった初音、ユウさん、真歩の三人は部屋に残されたワープロで死者と交信できることに気付く。三人は怯えながらも21年前の事件の犯人が誰なのか死者と交信しながら探っていくが……。
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posted at 01:28:22
2021年07月10日(土)
「アックスマン 悪魔の生贄」観了。ある田舎町で斧を持った殺人鬼が次々と人を殺していく話。ある意味○○○○と展開がミスディレクションであり、それを活かした終盤のどんでん返しと後味悪い結末が○。あとこの手の話では珍しくお色気が一切ないのももしかしたらメタ的な伏線と言えるかもしれない。
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posted at 18:03:01
「Starfish」観了。親友を亡くした主人公が目覚めると世界が一変、怪物が蔓延る白銀の世界と化していた。ガワこそ終末ホラーのようだがその実態は大切な人を失くした人間の精神世界を表現しており、アニメーションなど様々な映像手法や楽曲を駆使して描かれる自己救済の旅は刺さる人には刺さるだろう。
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posted at 00:21:49
2021年07月09日(金)
「エイプリル・フール 鮮血の記念日」観了。タイトル通り四月馬鹿をテーマにした記念日ホラーながら世間から隔絶された離れ小島の別荘で次々と学生たちが殺されるという内容はかなりミステリ的。なお真相に関しては怒る人もいるかもしれないが、新本格に慣れたミステリ読みなら受け入れられるだろう。
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posted at 19:33:24
日和が既に戻れないところまで来ていることを分からせる為にも本作の展開は必然であり読者もそれを分かっているからこそ物分かりの悪い主人公に対し時に苛立ちを覚えるかもしれない。しかしながらそのもどかしさこそ青春小説として重要であり、逃れられない運命にどう抗うか引き続き見守りたいと思う。
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posted at 16:03:38
どんな「お願い」でも叶えられる少女・葉群日和と主人公によるセカイ系ラブストーリーシリーズの三作目。今回は〈天命評議会〉を抜け普通の女の子に戻ったはずの日和と終わりゆく世界を対比させる構成となっており日和が抜けたことで日常にも破滅の足音が近付いている事実が否応なしに突き付けられる。
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posted at 16:03:13
岬鷺宮「日和ちゃんのお願いは絶対3」読了。〈天命評議会〉の活動の中、日に日に心を擦り減らす日和を見かねた深春は彼女を〈天命評議会〉から抜けさせる。だがそれは世界の情勢を狂わせ、二人の関係にも大きな亀裂を齎していく。少しずつ、しかし確実に壊れていく日常、見慣れた風景。そして――。
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田村由美「ミステリと言う勿れ」9巻読了。前巻から続く謎めいた双子の事件は面白かったが落としどころとしては無難という印象。むしろ今回から始まった事件の方がかなり特殊で青砥&整の異色コンビ結成もさることながら何より先が全く読めない展開がいい(しかし最後のカットでアレを選ぶ作者は鬼畜)
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posted at 13:41:55
2021年07月08日(木)
「濡れたウィークエンド 女子学生寮半裸惨殺死体の謎」観了。名門女子校生殺人事件を描いたジャーロ物。容疑者をジェットコースターに乗せて吐かせる(!)デ・サルボ警視の破天荒な捜査も面白いが何気に真相の隠し方が巧く、徐々に紐解かれていく事件の構図と小道具を活かした意外な犯人の演出が○。
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posted at 23:39:41
2021年07月07日(水)
「プロムナイト」観了。プロム+殺人鬼のスラッシャー映画。しかしながらこの手の話では珍しく犠牲者は少なめで、しかも殺人が始まるのが後半30分を切ってからなのでやや展開が遅く感じるかもしれない。だがその分残り30分に関しては見所が凝縮されていて、かなり楽しめるようになっているのは○。
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2021年07月06日(火)
「鮮血!悪夢の卒業式」観了。陸上部のメンバーばかりを狙った殺人鬼の話……なのだけど肝心の殺人鬼がカッコ悪い上に強いのか弱いのかさっぱりわからない、何がしたかったのかよくわからないなど色々と欠点は多いものの一応どんでん返しを入れて殺人鬼の正体に意外性を出そうとしてるのは評価したい。
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posted at 01:12:52