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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2015年03月22日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月22日

また本作はラスト一行で明かされるタイトルの意味が秀逸で、そこに込められたやりきれなさが絶妙な余韻を生んでいる。本作は仕掛けの分かりやすさが欠点に繋がらない、稀有な作品である。

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posted at 17:00:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月22日

復讐譚にフーダニット趣味を盛り込んだ作品。ミステリ的仕掛けに関しては構成からすぐに読めてしまうかもしれないが、それが分かったとしても本作の魅力が減じることはない。むしろ分かった上で読んだ方がある登場人物の報われない想いが浮き彫りになり、より感情移入できるだろう。

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posted at 17:00:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月22日

樹下太郎「最後の人」読了。喫茶店ウェイトレスのなぎさは愛しの人とのデート当日に三人の大学生に輪姦されてしまう。それから一年後の同じ日に犯人の一人である大城が自宅でガス中毒死し、残った二人は大城がなぎさの復讐で殺されたのではないかと怯える。そしてまた一年後のその日に再び事件が……。

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posted at 16:59:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月22日

むしろ本作の見所は随所に意外な展開を盛り込んだ巧みなプロットであり、複数視点で様々な人物の思惑を描いた構成も事件への没入感を高めていて○。本格というより良質なサスペンスとして読んだ方が吉な作品である。

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posted at 16:59:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月22日

企業を舞台にしたフーダニット物。とはいえフーダニットとして見ると、犯人の正体に直結する動機に関する伏線があからさまだし、また第二の事件のトリックにしても伏線が取って付けた感じなのがいただけない。

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posted at 16:59:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月22日

樹下太郎「夜の挨拶」読了。企画課長に昇進したばかりの石上はある日、新製品のアイディアをライバル社に流したスパイとして疑われる。彼は嫌疑を晴らすためライバル社の女社長を問い詰めようとするが、あえなく撃退されてしまう。ところが翌日、女社長が殺されているのが発見されて……。

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posted at 16:58:56

2015年03月21日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月21日

そして何といっても健気でひたむきな女たちの行動が結果的に新たな悲劇を生み、哀愁に満ちた結末へと繋がっていく展開が実に見事。本作は謎解きよりもプロットの巧さで読ませる、サスペンスの秀作である。

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posted at 19:02:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月21日

本作のメインである未開封のまま焼き捨てたはずの遺書の中身を何故脅迫者が知っているのかという謎自体はそこまで大したものではない。むしろ本作の読みどころは遺書を巡る一連の事件を通して浮かび上がる、戦争に翻弄された男女のドラマだろう。

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posted at 19:02:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月21日

樹下太郎「鎮魂の森」読了。二見食品社長の長男で調査室長の貴一郎はある日、高橋と名乗る謎の男から脅迫を受ける。戦時中に貴一郎が書いた遺書の内容を公開されたくなければ三百万円払えというのだ。しかし、その遺書は彼が復員後に焼き捨てたはずだった。それが何故、脅迫者の手に?

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posted at 19:01:55

2015年03月20日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月20日

とはいえ、ただの辻褄合わせに終始しているわけではなく、ちゃんと「リライト」に見られたようなカタルシスも用意されているのは好印象。少なくともここまで付き合ってきた読者であれば、それなりに満足感(それが解説にある「強い感動」かどうかは微妙だが)が得られる作品である。

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posted at 22:00:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月20日

何というか面白かったとかつまらなかったとかを通り越して、ここまで書き切った作者にお疲れ様でしたと言いたくなる作品。巧くいっているかどうかはさておき、四部作全てに整合性をつけるのは並大抵の苦労ではなかったに違いない。

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posted at 21:59:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月20日

法条遥「リライブ」読了。千年以上転生し続ける盲目の女・国枝小霧。そんな彼女を救いたくて失踪した小霧の兄・保彦。そして2013年春、小霧の結婚式に届いた一通の祝辞が、長かった物語の真実を語り出す――。「リライト」から始まった四部作完結編。

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posted at 21:59:43

2015年03月19日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月19日

ミステリとしてみるとまずフーダニット部分にシンプルながら設定を活かした発想の転換が見られるのが○。但し事件の構図に関してはフーダニットが解かれた時点で芋蔓式に分かってしまうのが難だがそれでも丁寧に作り込まれているのは好印象。ある意味ラノベミステリの書き手らしい軽やかな良作である。

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posted at 22:10:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月19日

ラノベミステリの書き手として知られる作者の久々の新作は、隕石が降ってくると言われる孤島を舞台にした直球の本格ミステリ。ラノベから一般にきても、ツンデレ天才美少女を始めとしたキャラ造形に作者らしさが感じられるのが嬉しい。

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posted at 22:10:26

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月19日

久住四季「星読島に星は流れた」読了。隕石が時折降ってくることで知られる孤島で毎年開かれる天体観測の集い。そこに凄まじい倍率をくぐり抜け、六人の男女が招待されるが、その中の一人が滞在三日目に他殺体となって海に浮かんでいるのが発見される。奇跡の島で、いったい何が起きたのか?

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posted at 22:10:09

2015年03月17日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月17日

次点は「解体諸因」のセルフパロディと言うべき内容の「パズル韜晦」で、首すげ替えリレーの理由よりもむしろミッシング・リンクからの犯人特定と作中作ならではの仕掛けが秀逸な一編である。

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posted at 22:57:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月17日

古本に喫茶店、青春ミステリといった流行りの題材を西澤保彦が料理したらこうなりましたという感じの作品。収録作四編のうち、ベストは「男は関係なさすぎる」で九マイル的謎から、この作者ならではの気持ち悪い解決(誉め言葉)に着地させてみせる手際が素晴らしい。

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posted at 22:56:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月17日

西澤保彦「さよならは明日の約束」読了。本に挟まっていた告発の手紙。倒れた女教師が口走った謎めいた言葉。未完の推理小説の結末当て。色紙から消えた寄せ書き……本好き美少女・エミールとジャンク映画フリークの少年・ユキサキが置き去りに去れた四つの謎に挑む連作ミステリ。

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posted at 22:55:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月17日

その一方で表題作や「顔が不自由で素敵な売女」では一転してフリークスとの心温まる交流を描いており、そういう意味では感動は落差という言葉がしっくりくる作品である。

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posted at 22:55:44

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月17日

最悪な状況をユーモラスかつテンポよく描きつつも、随所に作者のフリークス趣味が感じられる短編集。ベストは「マミーボコボコ」で、感動的なヒューマンドラマとして描かれることの大家族をとことん悪趣味なフリークス物に仕立てあげてみせた点が実に秀逸。

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posted at 22:55:34

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月17日

平山夢明「デブを捨てに」読了。借金まみれの男が返済を待ってもらう代わりにデブを捨ててくることになる表題作を始め、ダメな大人たちとしっかり者の少年の交流を描く「いんちき小僧」、異常な大家族物語「マミーボコボコ」、不細工なヘルス嬢との出会いと別れ「顔が不自由で素敵な売女」の四編収録。

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posted at 22:55:24

2015年03月16日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月16日

作者らしいどんでん返しが楽しめる作品。しかしながら最終的に示される真相はお世辞にも上手くいっているとは言い難く、作者得意の記述トリックにしても些か強引な印象が否めない。途中の医学知識や人物設定を活かしたミスディレクションが良かっただけに残念な作品である。

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posted at 22:35:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月16日

中町信「榛名湖殺人事件」読了。駅の階段から転落し入院中の私は深夜に侵入してきた男に殺されかけた。そんな時、かつての職場の同僚・広子から電話がかかってくる。広子は二年前、伊香保温泉のホテルで起きた火災に巻き込まれ焼死した女上司と転落死した私の姉・朋子は実は殺されたのだというが……。

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posted at 22:35:10

2015年03月13日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月13日

ベストは「地口行灯」で、怪談めいた状況から導き出される盲点をついたロジックと、二転三転するダイイング・メッセージの解釈が素晴らしい。次点はどんでん返しに次ぐどんでん返しと、策士策に溺れる感が面白い「南蛮大魔術」。

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posted at 21:23:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月13日

また収録作のほとんどがこの時代ならではの設定を活かしているところも○で、中にはそのせいで真相が見えやすくなっているものもあるが、巧く決まれば異世界本格に近い驚きを味わうことができる。

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posted at 21:23:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月13日

アウトローばかりが住む『なめくじ長屋』の面々が活躍するシリーズの二作目。このシリーズが面白いのは何といっても探偵役が儲かるどうかで善悪どちらにも転ぶところであり、それによって展開のマンネリを回避すると共に結末の意外性にも繋がってくる点が秀逸。

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posted at 21:23:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月13日

都筑道夫「くらやみ砂絵」読了。砂絵かきのセンセーを始めとするなめくじ長屋の住人が金のためによってたかって解き明かす奇妙な事件の数々。密室状況下で起きた死者の殺人に挑む「天狗起し」、死人が盗みに入ったような不可解な状況とダイイング・メッセージの謎を扱った「地口行灯」など七編収録。

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posted at 21:22:58

2015年03月12日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月12日

だが次第に物語が警察に巣食う巨悪を巡る暗黒小説にシフトしていくにつれ、リアリティそっちのけで簡単に人が消されるようになる。前半にあった良さもどこかへいってしまい、正直どうしてこうなった感が否めないが、人によってはどこに着地するか分からないところが楽しめる作品と言えるかもしれない。

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posted at 23:46:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月12日

いや、前半はまだそれでもいいかもしれない。望まないのに暴力をふるってしまう男とそれを健気に耐える女を軸にした前半の物語は定番ではあるものの、それなりに読ませてくれる。

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posted at 23:45:59

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月12日

第2回本格ミステリーベテラン新人発掘プロジェクト受賞作。しかしながら本作に本格ミステリ要素は微塵もなく、事件の謎は伏線もろくにないまま勝手に関係者が自白していく。かといって内容紹介にあるような元刑事が書くリアリティ溢れる警察小説かと言うと、それも違うような気がする。

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posted at 23:45:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

15年3月12日

二上剛「黒薔薇 刑事課強行犯係 神木恭子」読了。大阪府警の新米刑事・神木恭子は担当した会社社長殺しを一人の老人の供述から解決へと導く。だがその老人の自宅の床下から嬰児を含む七体の死体が発見されたのを機に、彼女はかつて刑事だった父の秘密と府警上層部が抱える闇を知ることになる。

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posted at 23:45:32

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