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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2011年05月20日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月20日

そんなアクロバティックなことをやりつつ、小説としても抜群に面白い。本作は魅力的な年上の女性に翻弄される主人公というキーワードに惹かれる本格ファンには打ってつけの作品である。あと、できれば「透明な季節」「海を見ないで陸を見よう」と併せて読むことをお勧めしたい。

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posted at 19:08:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月20日

本作がミステリとして秀逸なのは、普通なら「よくできた犯人当て」レベルで終わるところを、事件の構図と絡めることにより「意外過ぎる犯人当て」に引き上げているところにある。動機の謎が予想もしなかったところへ話が及んだ時は、思わず声を上げて驚いてしまった程だ。

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posted at 19:07:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月20日

梶龍雄「ぼくの好色天使たち」読了。傑作。それもただの傑作ではない。本作は本格としては言うに及ばず、青春小説、風俗小説としても高い完成度を誇っているのである。戦後の焼跡に建てられた闇市で青年、弘道と親交のあった娼婦のうち二人が殺され、一人が襲われた。果たして三つの事件の共通点は?

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posted at 19:06:17

2011年05月19日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月19日

飛鳥部勝則「辿り着けないかもしれない」(「異形コレクション 夏のグランドホテル」収録)読了。ホラーえほんという副題が付いている本作は作者製作の挿画がより強烈なイメージを喚起する怪奇幻想小説である。冒頭の何気ない話が伏線となっていることに個人的にはミステリ作家らしいセンスを感じた。

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posted at 23:58:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月19日

ベストは「突然、嵐の如く」。本作に収録されたものでは最も破綻が少ない一編であると同時に、この作者の持ち味である黒さとエロさが堪能できる作品である。とりあえず、スク水女子中学生好きにはお勧めということで(爆)。

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posted at 18:58:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月19日

西澤保彦「必然という名の偶然」読了。架空の街、櫃洗市を舞台に起こった六つの事件を収録した連作ミステリ。全体的にプロットやロジックが強引、もしくはどこかで見たことがあるものばかりなのが気になるものの、連作ミステリとしては手堅くまとまっている方だと思う。

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posted at 18:56:02

2011年05月18日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月18日

そのおかげで書き手によっては泣けるのかもしれない真相も「ふーん」の一言で終わってしまった。「圧倒的な熱量で駆け抜ける傑作」と帯にはあるけれど、残念ながら自分には何一つ感じ入るものはなかった。これだったらまだ前作の方が良かったように思う。

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posted at 22:50:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月18日

一応本作は警察小説ということになるのだろうが、個人的にはこれを警察小説と呼ぶのはかなりの抵抗がある。というのも本作は全体的に軽すぎるのだ。それが例えばユーモアを売りにしている作品だったらまだいい。「迫真の警察小説」「息詰まる取り調べの攻防」と謳っておきながら正直これはないと思う。

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posted at 22:48:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月18日

古野まほろ「命に三つの鐘が鳴る」読了。走行中の列車で後頸部をペーパーナイフで刺されて殺された女は、若きキャリア警察官、二条実房の元恋人だった。そして犯人として逮捕された活動家の男、我妻雄人は二条の親友だった。我妻は犯行を認めるが、何故か動機については一切語ろうとはしなかった――。

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posted at 22:47:15

2011年05月16日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月16日

本格ミステリと思って読むと間違いなく肩透かしだが端から本格ミステリ風の小説と割り切って読めばこれがかなり面白い。軽ハードボイルド的文体に乗せられてあっという間に読み終わってしまった。今のところこの作者の作品はこれ一作のみだが、一発屋として消えるにはあまりにも惜しい才能だと思う。

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posted at 21:51:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月16日

最初に断っておくと、本作のメインは密室事件ではない。いや、それどころかミステリですらないと言った方がいいかもしれない。というのも本作に登場する密室トリックは既存の作品からの借用であるとの宣言と共に中盤であっさり解かれてしまうからだ。言うなれば本作は本格ミステリ風の小説なのである。

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posted at 21:49:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月16日

日向亘「世紀末大バザール 六月の雪」読了。時は1999年、世紀末の大阪。偶然知り合った二人組の紹介で「探偵」をすることになった俺の最初の仕事は家出した中学生の捜索だった。リィと名乗る美少女にしか見えないオカマと共に早速捜索を開始するが、その矢先に二つの奇妙な密室事件に遭遇する。

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posted at 21:48:51

2011年05月15日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月15日

飛鳥部勝則「王国」(「異形コレクション 伯爵の血族 紅ノ章」収録)読了。吸血鬼をテーマに書き下ろされた短編だが今まで見えていた絵がある言葉と共に反転した時の驚きは正にミステリのそれ。このテーマでこのオチを持ってきたセンスはただ者ではない。作者の奇想にただただ驚かされる一編である。

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posted at 18:07:25

2011年05月13日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月13日

歌野晶午「マルムシ」(「増補版 放浪探偵と七つの殺人」収録)読了。教授という渾名で呼ばれていた研究生が遺したダイイングメッセージ「マルムシ」とは? トリックに前例があるのが残念ではあるものの、発想としてはなかなか面白いと思う。また語り口が巧みで、回想を上手く活かしたオチが○。

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posted at 20:51:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月13日

しかしながら真相を知った上で読み返してみると本作の様々な設定が全て真相から逆算されたものであることに気付くだろう。アイディアとしては残念ながら前例があるものだが、既視感しかなかった前作「連続殺人鬼カエル男」に比べるとまだ作者のオリジナリティが感じられる作品に仕上がっていると思う。

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posted at 17:49:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月13日

ミステリを読んでいた筈なのに、気付いたら某有名ホラーゲームのような話になっていた。何を言っているのか分からないと思うが(以下略)。本作をミステリとして読んだ人の中には、もしかしたら終盤の展開に関して激怒した人がいるかもしれない。

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posted at 17:46:59

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月13日

中山七里「魔女は甦る」読了。僕は魔女の末裔なのです――そんな謎めいた言葉を遺して、男はバラバラ死体になった。それから間もなくして、今度は嬰児誘拐事件が発生する。二つの事件に関連するのは、黒い噂の絶えないあるドイツの製薬会社。そして、ヒートと呼ばれる新種の麻薬だった。

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posted at 17:46:01

2011年05月12日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月12日

とはいえ、ミステリ読み以外の人が読むにはこのくらいのぬるさがちょうどいいのかもしれない。少なくとも本作がコアなミステリファン向けの作品でないのは間違いない。

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posted at 21:51:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月12日

ただただ悪い意味でドラマで見たことのある展開が続いたあげく、ミステリ読みには充分予測可能なオチがつく。読了後「白熱する頭脳戦と予想外の結末は必読!」という帯の推薦文を見て、思わず「そんなのあったっけ?」と首を傾げてしまった程だ。

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posted at 21:50:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月12日

この作者の本を読むのはデビュー作の「ヴェサリウスの柩」以来だが一読してまず思ったのは「この人ってこんな安っぽい話を書く人だっけ?」ということだった。内容紹介には「本格ミステリの緻密さと警察小説の迫力が融合!」とあるが、結論から言うと残念ながらそれとは程遠い出来と言わざるを得ない。

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posted at 21:48:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月12日

麻見和史「石の繭」読了。新橋で発見された、モルタルで固められた異様な死体――それが恐ろしい連続殺人事件の始まりだった。翌朝、特捜本部に電話をかけてきた犯人が話し相手に選んだのは新人刑事の搭子だった。トレミーと名乗った犯人は搭子に対し、自分の犯行が復讐であることをはっきりと告げる。

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posted at 21:47:32

2011年05月10日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月10日

「名探偵に薔薇を」を書いた城平京の復活作にしては些か期待ハズレではあるものの、キャラ小説として見るのであれば、なかなかよくできているのではないだろうか。

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posted at 23:21:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月10日

そして結論から言えばミステリとしては残念ながらそれを上回ることはできなかった。一応多重解決を展開させている所は良かったがよりによって一番つまらない解決を最後に持ってきたのはかなりマイナス。探偵役のいう「最後の一撃」にしても勿体振った割には充分予想の範疇なのはちょっとどうかと思う。

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posted at 23:20:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月10日

城平京「虚構推理 綱人七瀬」読了。人々の噂が生んだ現実の怪異を無効化させるため、合理的な虚構の真相をでっち上げるという設定は面白いと思うが、田代裕彦「セカイのスキマ」という前例がある以上、必然的にそれと比較してしまうのは仕方ないことだろう。

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posted at 23:19:39

2011年05月09日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月9日

かつて綾辻行人は「暗黒館の殺人」のことを作家・綾辻行人の存在証明と称したが、本作は差し詰め、作家・麻耶雄嵩の存在証明とも言うべき問題作である。

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posted at 22:19:10

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月9日

収録された五つの短編は、どれ一つとってもまともな本格が存在しない。一読、頭を抱えるだろう読者を見て、高笑いをするのはメルカトルか、はたまた麻耶雄嵩か。ここまで歪んだ作品を書ける(書いてしまう)のは後にも先にも麻耶雄嵩だけだろう。

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posted at 22:17:47

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月9日

麻耶雄嵩「メルカトルかく語りき」読了。前作「隻眼の少女」のスッキリとした読後感に「こんなの麻耶雄嵩じゃない!」とお嘆きの麻耶ファンの皆様、お待たせしました。待望のモヤモヤタイムの到来です(爆)――本作は本格界きっての捻くれ者、麻耶雄嵩らしさが最大限に発揮された短編集である。

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posted at 22:16:56

2011年05月08日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月8日

果たして本格ミステリは現実に打ち勝つことができたのか……その判断は読者それぞれに委ねるとして、個人的には本作が事件の構図に重点をおいたその後の作品(「肺魚楼の夜」「赫い月照」「星の牢獄」)と違い、島田荘司ばりのトリック重視の作品であることがなかなか興味深かった。

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posted at 18:44:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月8日

大地震のさなかに起こった奇怪な事件の数々。絞首刑と磔刑を同時に行われた男。密室状態から消えた犯人。現場から消失し、その後、蘇生したバラバラ死体の女……それらの謎を成立させるために震災を描く必要があったのは確かだが、作者が震災を題材にした理由は決してそれだけではないだろう。

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posted at 18:43:47

麻里邑圭人 @mysteryEQ

11年5月8日

谺健二「未明の悪夢」読了。谺健二の作品を読んでいると、しばしば本格ミステリという虚構の物語で残酷な現実を打ち負かそうとしているかのような印象に囚われる。「赫い月照」は酒鬼薔薇事件に代表される劇場型猟奇殺人を、そして本作「未明の悪夢」では阪神大震災という未曾有の悲劇を扱っている。

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posted at 18:42:35

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