麻里邑圭人

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2014年10月13日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月13日

笹沢左保「突然の明日」読了。白昼の交差点で昔の恋人・緋紗江が消えたと口走った涼子の兄・晴光が謎の死を遂げた。兄が殺人を苦に自殺したと考える警察に対し、兄の無実を信じる涼子は父・義久と共に犯人追及を試みる。やがて二人は緋紗江に疑いの目を向けるが、彼女には鉄壁のアリバイがあった。

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posted at 22:32:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月13日

作者が得意とするアリバイ崩しをメインにした作品だが、肝心のトリックや事件の構図は伏線が丁寧すぎて途中で読めてしまうのが難。それよりも秀逸なのは序盤に出てくる消失の真相であり、意外な伏線と結び付いて何ともいえない哀愁を醸し出すことに成功している。

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posted at 22:32:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月13日

アリバイ物として読むと些か物足りないかもしれないが、平和な家庭に訪れる運命の逆転を描いた物語と伏線の妙で楽しませてくれる作品である。

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posted at 22:32:38

2014年10月17日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月17日

加藤元浩「Q.E.D.」49巻読了。日本の就活生が不可解な射殺事件に端を発する中国マフィアの抗争に巻き込まれる「無関係な事件」、アマチュア映画監督の老人が遺した恋愛映画の完成形を推理する「ラブストーリー」の二編収録。

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posted at 11:56:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月17日

何と言っても「ラブストーリー」が秀逸。ミステリの技巧を駆使した恋愛物語だと最近読んだ歌野晶午「ずっとあなたが好きでした」が傑作だったが、本作もそれに負けずとも劣らない。本作では探偵役が謎を解くことにより、読者もまた映画の観客の一人となる。

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posted at 11:56:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月17日

その完成形を目の当たりにした時、初めて読者はミステリという枠組みで作者が一人の人間を見事に描ききったことを知り、深く胸を打たれることだろう。また途中で絡んでくるフーダニットの趣向も物語のいいアクセントになっている。間違いなくシリーズ歴代上位に入るであろう傑作である。

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posted at 11:56:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月17日

もう一つの収録作「無関係な事件」は、射殺事件の真相自体は大したものではないが、探偵役が犯人を追い詰めていく過程と事件を通して成長する主人公の姿が見所。

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posted at 11:56:42

2014年10月18日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月18日

葉真中顕「絶叫」読了。その部屋には、死の海が広がっていた――事の始まりは国分寺にあるマンションの一室で発見された、猫に喰われ白骨化した女の死体。そこから鈴木陽子という女の壮絶な物語が始まる。貧困ビジネス、無縁社会、ブラック企業、保険金殺人、そして作者が仕掛けた驚愕のトリックとは?

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posted at 01:45:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月18日

「ロスト・ケア」で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビューした作者の二作目。社会的問題を扱いつつミステリ的な仕掛けで驚かせるという作風は前作と変わらないが、悲愴感という点では前作より劣ると言わざるを得ない。

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posted at 01:45:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月18日

作者が意図したものなのかは不明だが壮絶な物語というには一部のキャラや展開がコミカル過ぎて、「絶叫」という切実なタイトルがいまいちぴんとこないのだ。またミステリとしてみると真相そのものはかなりベタだが、ある人物の正体について読者に一瞬考えさせてからあっと言わせる趣向は嫌いではない。

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posted at 01:46:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月18日

正直この長さに見合った内容かどうかは疑問だが、最後まで読ませるだけの力はある作品である。

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posted at 01:47:21

2014年10月21日(火)

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14年10月21日

霞流一「フライプレイ! 監棺館殺人事件」読了。売れないミステリ作家がラブホテルだった建物を買い取り古今東西の本格ミステリの意匠を施した館『監棺館』。そこでうっかり女を殺害してしまった作家と編集者は相談する。「どうせなら本格ミステリ作家の名にふさわしい殺人にすべきでしょ!」

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posted at 00:03:47

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月21日

痴話喧嘩が理由で起きた単純な殺人事件のはずが本格ミステリ作家のプライド(?)のために密室見立て殺人へと変貌し、挙げ句の果てには理想の解決を求めて探偵まで呼ばれるというスラップスティック・ミステリ。相変わらずギャグが寒いが、それはもう仕方ないと割り切ることにする。←

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posted at 00:04:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月21日

中盤で披露される多重推理は事件の見せ方が微妙なのを差し引けば、作者が得意とするバカミスとロジック全開で楽しませてくれる。但し問題はそれ以降の展開で、ネタを盛り込み過ぎたのが災いし、ただのこじつけとしか感じられない部分が多々見受けられるのが難。

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posted at 00:04:36

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14年10月21日

更に最終的な真相にしても、いくらコミカル調を演出しててもさすがにこれは無理がある。オチもさもありなんとしか思えず、個人的には面白さより微妙さの方が上回ってしまった。

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posted at 00:04:57

2014年10月23日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月23日

中山七里「テミスの剣」読了。昭和59年に起きた不動産業者一家強盗殺人。浦和署の若手刑事・渡瀬はベテラン刑事の鳴海と共に一人の男を逮捕するが男は裁判で犯行を否定。しかし死刑が確定し男は獄中で自殺してしまう。それから五年後、渡瀬は管内で発生した窃盗事件の手口から真犯人の存在に気付く。

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posted at 00:23:50

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14年10月23日

冤罪をテーマにした社会派ミステリと本格ミステリの融合を目指した作品。但しそれが成功しているかどうかはまた話が別で、社会派ミステリとしてみると作者の筆力で読ませてくれるとはいえ展開自体はいたって凡庸と言わざるを得ない。

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posted at 00:23:59

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14年10月23日

一方、本格としてみると前ふりが長すぎな上、過去の事件にオマケとしてくっ付けただけという印象がどうしても否めないのが残念。せっかく中山作品の登場人物たちが意外な共演を果たしているのだから、「追憶の夜想曲」みたいな力作として仕上げてほしかった。

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posted at 00:24:24

2014年10月25日(土)

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14年10月25日

深木章子「敗者の告白 弁護士睦木怜の事件簿」読了。山荘で起きた妻子転落事件。被害者の遺した告発文と死亡した二人の体に残された争った跡から夫が容疑者として拘束されるが夫は妻こそが自分と子供を殺そうとしたのだと主張。更に関係者の証言も食い違う。誰が事実を偽り誰が真実を語っているのか。

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posted at 00:11:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月25日

本作でまず目を惹くのは凝りに凝ったその構成だろう。死んだ妻や息子による衝撃的な『死者』の告発に対し、被告人である夫『生者』が弁明する。その対決の構図は石持浅海『彼女が追ってくる』に通じるものがあるが、本作では更に関係者の証言を盛り込むことにより読者を徹底的に引きずり回してみせる。

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posted at 00:12:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月25日

そして、その対決の果てに待つ探偵役の告白――そこで語られる真相そのものよりもむしろプロットによるミスディレクションと人物描写に裏打ちされた水面下の駆け引き、何より膨大な伏線からの事件の本質探しが実に凄まじい。本作はプロットに定評がある作者がその持ち味を存分に発揮した傑作である。

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posted at 00:12:28

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14年10月25日

松浦千恵美「しだれ桜恋心中」読了。若き人形遣いの屋島達也はある日、上演すると人が死ぬという演目『しだれ桜恋心中』専用に作られた花魁の文楽人形・桔梗を見つける。一方、補助金削減問題に揺れる日本文楽協会は『しだれ桜恋心中』を呪いの演目として興行し、観客を呼びこもうとするが……。

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posted at 14:54:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月25日

第4回アガサ・クリスティー賞受賞作。本作は不可解な心中事件の謎を扱った所謂特殊設定ミステリの範疇に入る作品だが、その設定がミステリの仕掛けとして活かされているかと言われるとかなり微妙と言わざるを得ない。

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posted at 14:54:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月25日

むしろ本作のメインはその設定を通して文楽に関わる人々の業を描き出すことであり、そちらに関してはある程度成功していると言っていいだろう。どちらかといえばミステリというよりもホラーとして割り切った方が楽しめる作品である。

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posted at 14:55:25

2014年10月27日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月27日

都筑道夫「蜃気楼博士」読了。超能力を使って離れた場所にいる人間を次々と殺害する男の謎に迫る表題作の他、百人一首の暗号と誘拐がリンクする「百人一首のなぞ」、学校に侵入した男が消失し、後日男に関わりのある教師が謎の死を遂げる「午後五時に消える」の二編を収録。

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posted at 13:14:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月27日

読者への挑戦が入ったジュブナイルミステリ。表題作は謎の見せ方は面白いものの、○○役が誰なのか気付いてしまうとすぐに真相が分かってしまうのが難。とはいえ展開でミスディレクションしようとしているのは好印象。

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posted at 13:14:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月27日

その他「百人一首のなぞ」は謎自体が大したものではないのはさておき、ある事実が完全に伏せられているのが気になる。「午後五時に消える」は事件にそこまでの必然性がいまいち感じられないのが残念。

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posted at 13:14:46

2014年10月28日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月28日

森川智喜「未来探偵アドのネジれた事件簿」読了。探偵事務所を営む益井丸太の相棒・芽原アドは23世紀からやってきた元タイムパトロール隊員だ。携帯式時間移動装置「タマテバコ」を片手に様々な依頼を解決する二人はやがて未来犯罪者と対決することに――。

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posted at 23:58:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月28日

うん、ネジれてるね……としか言いようがない作品。感覚的には「スノーホワイト」の鏡が携帯式時間移動装置になったような印象だが、ミステリというよりもSFに近い。これでもかとばかりにタイムパラドックスをやるのはいいのだけど、それが物語の面白さに繋がっているかと言われるとかなり疑問。

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posted at 23:58:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

14年10月28日

唯一面白かったのはカンニング疑惑に関する犯人当てだが、それもテーマとは一切関係がなく、ただ入れてみただけなのがアレ。個人的には労多くして実り少なしな作品としか思えなかった。

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posted at 23:58:32

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