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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2019年05月11日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月11日

「甲鉄城のカバネリ 海門決戦」観了。この作品に求められているアクションと無名のエロかわいさに関しては申し分なかったが、肝心の物語の背景が弱いせいでタイトルにもなっている決戦感が全くなかったのが難。あとEDのダンスはPVならまだしも映画の余韻としては台無しもいい所なのが気になった。

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posted at 13:10:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月11日

「翔んで埼玉」観了。物凄く小ネタが詰め込まれた、映画というよりバラエティー番組のコントを観ているような気分になる作品。ぶっちゃけGACKTが主演でなければここまで成功しなかっただろう。一部物語の整合性に疑問が残るが、そういった細かいことは気にしなくても楽しめる映画である。

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posted at 19:08:01

2019年05月12日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月12日

吉田恭教「堕天使の秤」読了。事故にあった偽装外交官ナンバーのSUV車には二人の医師と麻酔薬で眠らされた男女が乗っていた。捜査一課の南雲、茂木らが拉致事件として捜査にあたるが手掛かりは見えてこない。やがて事件は厚生労働省の向井俊介が追う年金詐取事件と思わぬ繋がりを見せ始めて――。

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posted at 19:34:26

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月12日

厚労省の向井俊介が探偵役を務めるシリーズの三作目。もはや作者の作品ではお馴染みの特殊知識に基づく殺人トリックは本作でも健在だが、本作の一番の見所は昭和二十四年から始まる様々な因果が思わぬ形で絡まり合い、タイトルにもなっている堕天使の秤となって一つの選択を突き付けてくる点だろう。

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posted at 19:34:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月12日

一部駆け足気味なところもあるが、その点に関してはある社会派としてのテーマやプロローグに隠された仕掛けと相俟って巧く描けているように思う。ただその反面、せっかくフーダニット興味を途中で匂わせておきながら、その期待をあっさり裏切る書き方になっているのがいただけない。

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posted at 19:34:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月12日

また事件の構図と残虐な殺人トリックがいまいち噛み合っていないのも気になる。とはいえ前述したタイトルの意味が分かる終盤の展開は一読に値する力作である。

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posted at 19:34:59

2019年05月15日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月15日

手代木正太郎「王子降臨」読了。時は戦国。 空は哭き、地は痩せ、人心は乱れていた。この世は正に地獄であった。 人々は渇望していた。 正義を導く救世主を! ……そして「王子」は舞い降りる。希望をもたらす光と共に。 金髪碧眼、長身痩躯の麗人は戦国の世で何を為す?

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posted at 00:07:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月15日

第7回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。本作は単純明快、戦国の世に突如として現れた金髪碧眼の王子が吸血鬼ハンターDを更に悪乗りさせたような美を駆使して悪徳領主に立ち向かうというただそれだけ……といったら元も子もないが(爆)単純だからこその痛快感がある内容に仕上がっている。

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posted at 00:08:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月15日

しかしながら中盤以降の展開にやや難があり、折角いいキャラに育ちそうだった登場人物たちをあっさり使い捨てたばかりか王子と同類の者たちによる人外バトル一辺倒になり戦国を舞台にする意味が希薄になってしまうのが残念。単純な内容だからこそきちんと最後までツボを押さえたものにしてほしかった。

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posted at 00:08:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月15日

手代木正太郎「王子降臨2 王子再臨」読了。戦国の世に「王子」は再び舞い降りる。民らに仇なす城主のもとに! だが見よ! 王子の美貌に惑うべからず。王子の美貌は悪鬼のささやき。麗しき王子の輝きは時に心を惑わす。今宵、王子の美貌は光となって、民らの希望を焼き尽くすのだった――。

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posted at 00:08:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月15日

美しすぎる時代劇こと「王子降臨」の続編。前作に比べてキャラの魅力は減ったが、その代わり「どうしてこうなった」と言わんばかりのやりたい放題ぶりであり、痛快娯楽作だった前作とは打って変わって王子の存在が一つの国を滅びへと向かわせる王子ホラー(?)と化しているのが面白い。

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posted at 00:08:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月15日

それでいて前作よりも遥かに変態度が増しており、小林泰三ばりのグチャグチャドロドロ展開を見ていると前作がいかにセーブして書かれていたのかがよく分かる。とはいえセーブした前作があるからこそ本作のハチャメチャぶりが光るわけで、前作と併せて読むことで初めて真価が発揮される怪作である。

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posted at 00:09:17

2019年05月18日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月18日

井上雅彦「黒衣の武器商人」読了。窮地に置かれた美少女の前で自分の無力さを晒し、失意の帰宅をしたおれを待っていたのはナイフで背中を刺された男だった。しかも男は奇妙なことに本の中に消えてしまう。手がかりは男の残した数冊の本と、それぞれの本に記された物語に登場する不思議な武器商人――。

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posted at 20:11:06

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月18日

連作短編として雑誌に発表されていた短編三本を長編として再構成した作品。その短編三本は中世ファンタジーに未来SF、伝奇時代物とジャンルは見事にバラバラで、それらをどう繋げるのかと思ったら主人公が拐われたヒロインを助けるために各物語世界に入り込むという豪腕ぶりで思わず笑ってしまったw

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posted at 20:11:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月18日

各短編だけみればジャンルが多岐にわたる笑うセールスマン的味わいがあり、これはこれで面白いと思うだけに、この纏め方は賛否が分かれるところだろう。しかしながら、こういう纏め方をしたことでよくある短編集にはならなかった点は評価したい。

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posted at 20:11:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月18日

いささか後半の展開が駆け足気味なのが難だが、ジュブナイルらしい主人公の成長物語をきっちり織り込みつつ、作者がやりたいこともとことん詰め込んだのがひしひしと伝わってくる意欲作である。

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posted at 20:11:53

2019年05月19日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月19日

辻真先「殺されてみませんか」読了。『夕刊サン』の記者・可能克郎に持ちかけられた小説の連載企画。克郎は部長の田丸が推薦する作家の野末未来に会いに行くが、その野末は密室状態のトイレの中で何者かに殺されていた。しかも「可能克郎が、殺した」という不可解なダイイング・メッセージを残して。

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posted at 21:42:23

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月19日

奇妙な密室殺人が描かれる一方で事件の被害者である作家が書いた十編の短編とショートショートが挿入される長編ミステリ。どちらかというと密室殺人よりも短編やショートショートの方がメインの印象が強いが、その短編の大半がいかにもオヤジ趣味な下ネタばかりなのでかなり人を選ぶかもしれない。

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posted at 21:42:56

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月19日

逆にショートショートになるとその辺は控えめなので純粋にブラックユーモア物として楽しめるだろう。一応ラストで作者が本作の趣向を明らかにしているが正直全体の作り込みが甘いためにどうしても取って付けた感は否めない。本作は作者の持ち味であるサービス精神ぶりが空回りしてしまった作品である。

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posted at 21:43:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月19日

手代木正太郎「楽園追放 mission.0」読了。ナノハザードにより廃墟と化した地球。電脳世界・ディーヴァで捜査官となったアンジェラは先輩であるメットと組まされることとなった。その直後、ディーヴァにあらゆる人間たち、構造物、メモリを食い荒らす悪性プログラムが襲い掛かる事件が発生して――。

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posted at 21:43:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月19日

映画「楽園追放」のオリジナル前日譚。一言でいえば「楽園追放」のヒロインであるアンジェラができるまでを描いた作品であり、帯にある虚淵玄の「こんな体験をしてたんなら、そりゃガッツのある子になりますよアンジェラさん」という言葉にも納得がいく内容に仕上がっている。

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posted at 21:44:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月19日

物語が完全にSFに移行しても作者らしいバトル描写が健在な一方で、もう一つの作者らしい愛の描写が他作品とは異なるのが興味深い。ラストの捻りに関しては登場人物の少なさが完全に裏目に出てしまってそれほど意外性がないのが難だが、少なくとも前日譚としての期待にはきちんと応えた作品である。

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posted at 21:45:56

2019年05月24日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月24日

早坂吝「殺人犯 対 殺人鬼」読了。孤島の児童養護施設に入所している男子中学生の網走一人はある夜、島の外に出た職員たちが嵐で戻れず施設内が子どもたちだけになった隙に剛竜寺の部屋に忍び込む。彼をこの手で殺すために。しかし剛竜寺は既に殺されていた。片目を抉られ、金柑が押し込まれた姿で。

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posted at 00:16:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月24日

嵐の孤島で起こる連続殺人の裏で殺人犯と殺人鬼が対決する長編ミステリ。まず目を惹くのは何といっても「殺人犯 対 殺人鬼」というタイトルに象徴される二つの視点で交互に語られる変則倒叙形式だが物語そのものはこの作者にしては珍しく真っ当な犯人当てっぽい展開なので少々意外に思うかもしれない。

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posted at 00:17:34

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月24日

しかしながらそれこそが作者の罠であり、真っ当な犯人当てにうつつを抜かしていると足下を掬われることになる仕掛けが実に心憎い。ネタバレになるので詳しい言及は避けるが最後で明らかになる物語の真の構造には見事にしてやられた。本作は早坂作品の中でも仕掛けが綺麗に決まっている傑作である。

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posted at 00:17:58

2019年05月25日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月25日

京極夏彦「今昔百鬼拾遺 河童」読了。昭和29年、夏。夷隅川水系に次々と奇妙な水死体が浮かんだ。三体目発見の報せを受けた「稀譚月報」記者・中禅寺敦子は模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが――。

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posted at 12:23:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月25日

京極堂の妹・中禅寺敦子と「絡新婦の理」に出てきた呉美由紀の二人が活躍する百鬼夜行シリーズの番外編的シリーズ第二弾。もともとキャラの薄い二人を反映するように内容もいまいち物足りなさが目立った前作に対し、本作は前多々良勝五郎という濃いキャラが加わったおかげでかなり面白くなっている。

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posted at 12:23:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月25日

また事件そのものも複数の不可解な出来事が徐々に繋がっていくという百鬼夜行シリーズ本編を彷彿とさせる流れになっているのでシンプル過ぎた前作と比べて読み応えがあるのも○。但し本編と比べると真相が分かりやすいのが難だが、河童というテーマを物語で巧く表現した良作であると言っていいだろう。

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posted at 12:23:37

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月25日

「プロメア」観了。最高。一言でいえばグレンラガン要素のあるキルラキルの物語をパンスト的カートゥーン(+ポリゴン)調で表現したような内容で目まぐるしい高速アクションと予想を裏切る展開の連続、それでいて熱さのツボを絶妙に押さえている。約二時間の濃密体験で実に心地いい疲労感が味わえた。

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posted at 22:11:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月25日

吉田恭教「警視庁特殺 使徒の刻印」読了。警視庁捜査一課来生班のエース・佐倉智孝は強引な捜査手法で物議を醸す若手刑事だ。元同僚で犯罪ジャーナリストの有働佳祐は危うげな彼が心配で仕方ない。ある日、手首を鎖で繋がれた焼死体が発見される。その背中には使徒を意味する焼印が押されていた――。

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posted at 23:50:55

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月25日

警察小説と本格ミステリのハイブリッドを売りにした長編ミステリ。本作はこれまでの作者の作品の中でも特に本格色が強く、作者得意の殺人トリックは勿論のこと、フーダニット部分にも力を入れた内容に仕上がっている。

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posted at 23:51:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年5月25日

殺人トリックはシンプルながらよくできているし展開そのものを巧くミスディレクションとして使っている点も○だが、ある事件に関して一見繋がっているようでいて繋がっていないのが気になる。とはいえ、それさえ目を瞑れば主役コンビの活躍とスリリングな展開が絶妙な良作である。

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posted at 23:51:24

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