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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2019年09月20日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月20日

そのせいで、せっかく真相に面白い部分があるにも拘わらず「成る程、そうだったのか!」というカタルシスがほとんど感じられないのが非常に勿体ない。もっと作者には真相だけではなく、そこに至るまでの課程の面白さも考えてほしかった。

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posted at 23:51:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月20日

第60回メフィスト賞受賞作。メフィスト賞で本格ミステリというと派手で捻くれた作品が多いイメージがあるが、本作に関して言えばびっくりするほどオーソドックスな探偵小説で、展開はいたって地味……というか見せ方が悪いのか色々起こっているはずなのに終始全く盛り上がらないのがある意味凄い。

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posted at 23:51:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月20日

夕木晴央「絞首商會」読了。大正の東京。秘密結社「絞首商會」との関わりが囁かれる村山博士が刺殺された。不可解な点は三つ。遺体が移動させられていたこと、鞄の内側がべっとり血に濡れていたこと、そして、解決を依頼されたのが以前村山邸に盗みに入った元泥棒の蓮野だったこと――。

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posted at 23:51:25

2019年09月18日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月18日

運命に翻弄された登場人物たちの前にどんな形でラプンツェルの髪が齎されるのか、最後まで見届けたくなること請け合いの佳作である。

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posted at 20:37:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月18日

言うなれば本作はファンタジー要素のない「熟れた月」なのだが、「熟れた月」に比べるとミステリ的仕掛けの難易度はそこまで高くないかもしれない。しかしながらそんなのが気にならなくなるくらい相変わらず物語の没入感が高いし、何よりその仕掛けが登場人物たちへの救いとして機能しているのがいい。

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posted at 20:36:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月18日

貧困と暴力が社会問題化している街・多摩川市を舞台に、明らかに虐待の形跡のある幼児の面倒をみることになった家庭に恵まれない未成年のカップル、児童相談所の職員、不妊治療に励む妻の三つの視点で描かれる長編ミステリ。その群像劇的見せ方は同じ版元から作者が出した「熟れた月」を彷彿とさせる。

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posted at 20:36:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月18日

宇佐美まこと「展望塔のラプンツェル」読了。労働者相手の娯楽の街として栄えた多摩川市は貧困、暴力、家庭崩壊が後を絶たない。この荒んだ地域に寄り添って暮らすカイとナギサは、街をふらつく幼児にハレと名付け面倒をみることにする。居場所のない子供たちの幸せは一体どこにあるのだろうか……?

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posted at 20:36:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月18日

あと記憶を取り戻した最後のゼノの顔が目の綺麗なカイジっぽくて違和感が半端なかったw

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posted at 09:06:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月18日

七月鏡一/杉山鉄兵「探偵ゼノと7つの殺人密室」8巻(完結)読了。最後までミステリとして満足いく出来だったかと言われると疑問が残るし殺人密室の美学もあまりピンとこないし物語的にも既視感が否めないものになってしまったなど問題点は多々あるが、ひとまずちゃんと完結した所は評価したい。

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posted at 09:01:15

2019年09月14日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月14日

次点はライツヴィルでの事件を扱った「黄金のこま犬の冒険」で凶器を巡るロジックと堂々と書かれながらも気付かせないある事実といったミステリ部分もいいが、それ以外にも鱒釣りに一喜一憂するクイーン警視の姿が何とも微笑ましい。本作は本家に勝るとも劣らない良くできたクイーン贋作物である。

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posted at 19:09:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月14日

そんな中からベストを挙げるなら射殺事件の現場から消えた女を探す「慎重な証人の冒険」で、同様の趣向を扱ったクイーンの某短編よりも犯人の目論見と意外性の演出が巧く噛み合っており、更にそこからシンプルながらも隙のないロジックを展開させてみせる点も実に秀逸。

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posted at 19:09:18

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月14日

一九七〇年代半ばに米国で放映されたTVドラマ『エラリー・クイーン』のシナリオ集。収録作五編のうち原作付きの「奇妙なお茶会の冒険」以外は全てクイーンの関わっていないドラマオリジナルだが『刑事コロンボ』のコンビ、R・レヴィンソンとW・リンクが製作総指揮だけあってその完成度はかなり高い。

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posted at 19:09:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月14日

エラリー・クイーン原案「ミステリの女王の冒険」読了。エレベーターで起きた不可能犯罪、黄金のこま犬が凶器に使われたライツヴィルでの殺人、主の消失と奇妙な贈り物、射殺事件の現場から消えた女、船上での殺人事件を巡る多重推理……TVドラマ『エラリー・クイーン』のシナリオ全五編を収録。

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posted at 19:08:39

2019年09月13日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月13日

またヒロイン・リーマに関してもただ魅力的に描くだけではなく、きちんとそれをミステリ的に活かしている点が秀逸。若干展開に地味さは否めないものの、それを補って余りある異形の論理に唸らされる秀作である。

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posted at 22:36:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月13日

本作の見所は何と言っても魅力的なヒロイン・リーマと犯人を犯行に駆り立てた異形の論理であり、特に後者に関してはクイーン作品を読み慣れた読者からするとクイーンが好んで使うあるパターンの変形だということに気が付くに違いない。

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posted at 22:35:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月13日

架空の町ライツヴィルを舞台にした四作目。本作は「靴に棲む老婆」以来の童謡殺人をテーマにしている作品だが、童謡殺人物としてみるなら「靴に棲む老婆」より本作の方が完成度は上と言っていいだろう。

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posted at 22:35:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月13日

エラリー・クイーン「ダブル・ダブル」読了。エラリーのもとへ届いた匿名の手紙にはライツヴィルのゴシップを知らせる新聞の切り抜き記事が数枚入っていた。”町の隠者”の病死、”大富豪”の自殺、”町の呑んだくれ”の失踪。更にライツヴィルを訪れた彼を嘲笑うかのように不可解な童謡殺人が続発する。

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posted at 22:35:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月13日

ライツヴィル物は基本的に舞台や人物の関係性を理解するためにシリーズ順に読まなくてはいけないなどお勧めするには若干ハードルが高い面もあるが、本作はそこまでして読む価値がある傑作と言っていいだろう。なおハヤカワ・ミステリ文庫版の鮎川哲也解説は思いっきりネタバレがあるため要注意。

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posted at 22:34:58

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月13日

また本作の真相は後に新本格のみならず今日発表されている現代本格にも多大な影響を与えているだけあって完成度はかなり高く、練りに練られた人物設定と二重三重にも考え抜かれた仕掛けには脱帽と言わざるを得ない(あと何気に二部構成の見出しも巧い)。

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posted at 22:34:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月13日

架空の町ライツヴィルを舞台にした三作目。本作はこれまでの三作中最も殺人事件が起きるまでが長いが、その間コンスタントに様々な事件やエラリーを巻き込んだアクシデントが起きるのでほとんど退屈することがないのに加え、後にそれらが全て無駄なく絶妙な伏線として機能する点が素晴らしい。

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posted at 22:34:13

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月13日

エラリー・クイーン「十日間の不思議」読了。時折訪れる記憶喪失に悩む旧友のハワードはライツヴィルの実家へ同行してほしいとエラリイに懇願した。しかしエラリイが着くのも待たず、不吉な事件は幕を開ける。正体不明の男から二万五千ドルでハワードの秘密を買えという脅迫電話がかかってきたのだ。

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posted at 22:33:47

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月13日

「アス」観了。同じ顔の人間に襲われる家族の話。シチュエーションと途中までの展開は面白いが、無駄に壮大な割にザルな設定とこれしかないオチには正直肩透かし感が否めない。風呂敷を広げていく過程は悪くないだけに、きっちり納得がいくように巧く風呂敷を畳んでほしかった。

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posted at 19:26:03

2019年09月11日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月11日

本作はミステリ作家としての法月綸太郎は勿論のこと、評論家としての法月綸太郎も楽しめる、一作で二度美味しい作品集である。

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posted at 09:38:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月11日

一方、批評的中編二編「白面のたてがみ」は歴史ミステリさながらの史実の意外な絡ませ方もさることながら現実の話をいいアクセントとして使っている点が、また「カーテンコール」は北村薫「ニッポン硬貨の謎」を思わせる新たなエルキュール・ポワロ論と多重推理を活かしたスリリングな見せ方が秀逸。

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posted at 09:38:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月11日

安楽椅子探偵物二編「あべこべの遺書」「殺さぬ先の自首」に関して言えば前者は中盤で出てくるある事実におっと思わせられるものの、その後の展開は無駄に複雑にし過ぎた印象。後者は今流行りの(?)あるテーマとシリーズファンには感慨深いある要素を巧くミックスした快作である。

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posted at 09:37:47

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月11日

前作「犯罪ホロスコープⅡ 3人の女神の問題」から七年ぶりとなる法月綸太郎シリーズの中短編集。今回はいつもの安楽椅子探偵物の二編に加えて、ホームズとポワロという二大名探偵の晩年という主題を扱った、評論家・法月綸太郎の批評眼が冴え渡る中編二編が収録されている。

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posted at 09:37:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月11日

法月綸太郎「法月綸太郎の消息」読了。ホームズの異色作の裏に隠されたドイルを巡る意外な罠を突き止める「白面のたてがみ」。ポアロ最後の事件として名高い『カーテン』に仕組まれた企み「カーテンコール」、『退職刑事』シリーズの後継というべき「あべこべの遺書」「殺さぬ先の自首」の四編を収録。

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posted at 09:36:23

2019年09月10日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月10日

田村由美「ミステリと言う勿れ」5巻読了。子供を虐待している家に次々と放火する天使の話。今回は動機だけでなく犯人も最初から分かっているため、どこに仕掛けがあるのかと思ったら……成る程、そうきたかと納得。これがフェアかどうかはさておき、少なくともサプライズとしては成功していると思う。

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posted at 08:59:32

2019年09月09日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月9日

個人的にはもっとシリーズが続いてほしかったが、むしろここは全2巻ということで人に勧めやすいと好意的に捉えたい。とまれ本作は徹頭徹尾タイトルにもなっているゲソコンに拘った一風変わった本格ミステリ連作の良作であると言っていいだろう。

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posted at 10:36:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

19年9月9日

花林ソラ/百井一途「ゲソコン探偵」2巻読了。2巻で完結なのは残念だがその代わりミステリ的には1巻より切れ味を増しており「その趾、かく語りき」の足の指を切り落とした理由もさることながらトリを飾る「悪魔は三度現れる」の途中に出てくる奇妙な謎とそれを気付きにした解決からの一捻りがいい。

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posted at 10:30:26

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