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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2020年09月18日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月18日

ただ正直この解答はこのタイプの青春小説としてはかなり異色であり主人公たち以外のエピソードとの対比がよりそれを際立たせている。しかしながら本作は残酷な現実を突き付けつつもあくまで何者にもなれない人たちへのエールであり、ラストの一文からも作者の前向きなメッセージ性が窺える作品である。

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posted at 19:23:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月18日

卑屈な少年・有吉羽汰と昆虫マニアの少女・姫宮凪が少年少女に取り憑いた虫の魂を落とす連作シリーズの三作目にして最終作。本作ではこれまで通り虫の魂に取り憑かれた少年少女たちの心の悩みを描く一方で前作のラストで齎された主人公の心の変化に対する一つの解答を提示している。

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posted at 19:23:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月18日

手代木正太郎「むしめづる姫宮さん3」読了。変わっていく凪を見て自分も何かやらなくてはとあがく羽汰。そんな彼の元に今日も虫の魂に取り憑かれた少年少女たちの悩みが持ち込まれる。体の色が変わってしまう美術部部長。とある劇に固執する二人の演劇部員。そして、どこかへ消えゆく凪――。

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posted at 19:22:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月18日

「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」観了。「中二病でも恋がしたい! -Take On Me-」同様よくできたエピローグ。ストーリーはどこまでも予定調和ながらあざといまでの感動の演出が実に丁寧に作られており特に終盤における怒涛の多重解決ならぬ多重涙腺崩壊は必見。ラストのアレも卑怯だと思うw

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posted at 14:33:40

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月18日

芦辺拓「解凍された密室――ポール・アルテ氏に捧ぐ」読了。芦辺作品の看板探偵・森江春策+ヴィルヘルミーネ大公女とツイスト博士のコラボ作品。トリックそのものよりもどうコラボさせたかという点が見所であり、国内作家Nの某短編を思わせる大胆かつ壮大な設定には思わずニヤリとなることだろう。

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posted at 10:09:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月18日

ポール・アルテ「粘土の顔の男」読了。聖書の創世記に纏わる古文書を発見して以来様々な不幸に見舞われていたアマチュア考古学者が粘土の顔の男が目撃された翌日に密室で頭を撃ち抜かれた死体となって発見される話。謎を魅力的に演出すればするほど真相のガッカリ感が際立つという典型的な作品で残念。

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posted at 09:57:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月18日

惜しむらくはこれほどまでの事件を起こした動機が凡庸である点だが、それを差し引いても詰め込まれたトリックの物量で充分元が取れる佳作である。

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posted at 00:58:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月18日

七つの見立て不可能殺人はそれぞれ人物設定などを巧みに活かしているが、特に良かったのは水がいっぱい入った水差しの前で脱水症を起こして死んだ(!?)男の真相で、バカミスここに極まれりと言うべき頭のおかしさ(褒め言葉)が存分に堪能できるだろう。

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posted at 00:54:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月18日

名探偵オーウェン・バーンズシリーズの邦訳第三弾。今回は七つの見立て不可能殺人に劇場型犯罪と、さながらカーが書いたABC殺人事件(!)というべき様相を示しており、シリーズ中最も先が気になる内容となっている。

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posted at 00:53:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月18日

ポール・アルテ「殺人七不思議」読了。密室と化した灯台で生きたまま焼かれた灯台守。衆人環視下で虚空から放たれたとしか思えない矢に射抜かれた貴族――警察に「世界七不思議」に見立てた犯行予告を送りつけ、次々とそれを成し遂げる連続殺人鬼の謎に美学者探偵・オーウェン・バーンズが挑む。

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posted at 00:52:27

2020年09月17日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月17日

また毎回作者らしい発想が光るネタの使い方もさることながらワトソン力という特殊能力を活かした仕掛けやロジックまで組み込まれている点には脱帽と言わざるを得ない。何よりそれらを全編コンパクトな長さで纏め上げていることに驚きを隠せない、実にハイレベルな短編集である。

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posted at 00:52:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月17日

個人的にベストを挙げるとするなら解答編のない推理劇の犯人を当てる「探偵台本」とバスジャック中に他殺体が見付かる「不運な犯人」で前者はメタ的な手掛かりとミスディレクションの両立が、後者は定番のトリックをバスジャックと絡めることで意外な犯人を演出してみせた手腕とタイトルの意味が秀逸。

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posted at 00:52:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月17日

そばにいる人間の推理力を飛躍的に向上させる特殊能力を持つ主人公によって探偵役と化した事件関係者たちが毎回熱い推理合戦をする全七話+αで構成された連作ミステリ。特筆すべきは全編ハズレがない上に話数を重ねるにつれ、徐々に上がっていく本格としての難易度と論理のアクロバットが素晴らしい。

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posted at 00:51:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月17日

大山誠一郎「ワトソン力」読了。自分の半径20メートル以内にいる人間の推理力を高めてしまう「ワトソン力」を持つ和戸。今日も和戸を差し置いて事件関係者たちが雪の山荘で、暗闇の部屋で、絶海の孤島で、パトカーの中で、病院で、航空中の機内で、バスジャック中の車内で推理合戦を繰り広げる……!

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posted at 00:51:04

2020年09月13日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月13日

だがその混沌を抜けた先に待つのはビックリするほどシンプルなSF的奇想であり、それが主人公の過去と絡むことで切なくも壮大な恋愛物の余韻を残して幕となるのが実に秀逸。加えてそれまで積み重ねた幾つもの謎がラストのたった一言で収束する豪腕ぶりに呆気に取られること請け合いの秀作である。

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posted at 14:28:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月13日

作者の七年ぶりの長編ミステリ。あらすじだけ見ると前世で起きた殺人事件の犯人を捜すフーダニットのように思えるが、実際は前世の記憶が引き起こすホワットダニットといった方が正しいかもしれない。そして、それと平行して繰り広げられる暴力団とマフィアの抗争がより事態を混沌とさせていく。

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posted at 14:28:34

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月13日

貴志祐介「我々は、みな孤独である」読了。探偵・茶畑の元に舞い込んだ「前世で自分を殺した犯人を捜してほしい」という不可思議な依頼。前世など存在しないと考える茶畑と助手の毬子だったが調査を進めるにつれ次第に自分たちの前世が鮮明な記憶として蘇るようになる。これらは一体何を意味するのか?

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posted at 14:28:16

2020年09月11日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月11日

「人間解剖島/ドクター・ブッチャー」観了。ストーリーに関しては元ネタ(?)のサンゲリア同様、清々しいまでの投げっぱなしながら、ゾンビと人喰族とおっぱいによるエログロナンセンスが存分に堪能できるのは○。チープなBGMも一周回ってクセになってくる妙な魅力があり、個人的には大満足だったw

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posted at 00:24:27

2020年09月10日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月10日

とはいえ探偵役コンビ(?)のキャラはそれなりに立っているし、何となく音楽ミステリ方向で続編も匂わせているので、もし続編が出るなら、もっとミステリ寄りにしつつ演奏シーンの描写に力を入れたものを期待したい。

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posted at 18:58:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月10日

そして同時にそれを通して主人公たち音大生がスランプを乗り越える青春小説でもあり、展開だけみればよく考えられているが、いかんせん音楽小説としてみると演奏シーンの描写力がかなり物足りない。それは虫に襲われるホラー部分も同様であり、単に作者の書き慣れてなさが見えてしまっているのが残念。

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posted at 18:58:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月10日

「パニックホラー&本格ミステリ&青春冒険小説」が謳い文句のエンタメ長編。但し本格ミステリ部分はあくまでオマケに過ぎず、そこを期待すると些か肩透かしを覚えるだろう。一言でいえば本作は人を襲う虫の大群を音楽を使って鎮める音楽バトル小説であり、そういう意味ではマクロスに近いものがある。

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posted at 18:58:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月10日

井上真偽「ムシカ 鎮虫譜」読了。スランプに悩む音楽大学の同級生グループが訪れた無人島「笛島」。だが上陸した彼らを待ち受けていたのは人を襲う虫の大群だった。そんな彼らの危機を謎の巫女たちが救う。虫がなぜ人を襲うのか、そして、虫の怒りを鎮める音楽「鎮虫譜」の真実とは?

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posted at 18:57:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月10日

田村由美「ミステリと言う勿れ」7巻読了。今回は一巻丸々使った雪の山荘物――しかしながらこの作品らしい定番からの絶妙なずらしをやりつつも探偵役の観察力が活かされた謎解きの密度が素晴らしい。それでいて今回も西澤保彦さながらの人間のどす黒さは健在で、唯一無二の雪の山荘に仕上がっている。

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posted at 09:02:43

2020年09月07日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月7日

一応そこから救いのある謎解きが用意されてはいるものの、その後に前作にもあった物語を更に掘り下げる裏分析のコーナーで明かされるもう一つの隠された事実を知るとやはり何とも言えない気持ちになることだろう。本作は前作以上に緻密なロジックと裏の裏まで考え抜かれた構成が堪能できる傑作である。

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posted at 18:04:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月7日

そしてそれ以上に読者に衝撃を与えるのが予想外のところからくるある事実であり、それと前述した真相をあえて絡ませた作者のどす黒い計算には正直脱帽と言わざるを得ない。

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posted at 18:04:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月7日

しかしながら本作の白眉は何と言っても三編目の「みかんじゃダメなの」であり、タイトルにもなっている謎めいた質問とロジックの積み重ねによって明らかになる真相がそれまでのとぼけたやり取りからの落差と相俟って実に強烈。

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posted at 18:03:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月7日

分析部部長・赤村崎葵子が日常の謎をロジックでこねくりまわす連作ミステリシリーズの二作目。タイトル通りの赤村崎葵子が展開するよくできたデタラメ推理と真の探偵役による謎解きの二重構造は前作を踏襲しつつも、前半二話を読めばロジックの切れが前作以上であることが窺えるだろう。

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posted at 18:02:52

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月7日

十階堂一系「赤村崎葵子の分析はデタラメ 続」再読了。メイド服とすり替えられたユニフォーム、消えた迷子の少女、見舞いで立ち寄った病院で持ちかけられる奇妙な勝負……日常の中で起きたあらゆる事象を分析部部長・赤村崎葵子が勝手に分析し、驚愕と脱力の結論を導き出す全四話構成の連作ミステリ。

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posted at 18:01:42

2020年09月06日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月6日

また書き下ろしの「狼魄」も短い話ながら長い時を経過しても決して消えることのない呪いと人間の業を見事に描ききった、今の作者の作家としての力量が窺える作品である。

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posted at 16:05:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月6日

収録作はどれもクオリティーが高いが、強いて選ぶなら「キリコ」と「とびだす絵本」で、前者はミステリー作家でもある作者らしい仕掛けで読者を脱力させた後に今なお続く恐ろしさを強調してみせる技巧が秀逸。後者は失われた青春とメルヘン要素が絶妙に絡み合った泣かせるホラーの逸品である。

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posted at 16:05:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月6日

作者のデビュー作含む七編を収録した怪談集。「獺祭」を除く収録作六編に共通するのは怪談の中心にいるのがいずれも大人しい女性であることで、静かで淡々とした語りの中、不意に覗く彼女たちの内に秘めたおぞましさを切り取ってみせる演出が実に優れている。

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posted at 16:04:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

20年9月6日

宇佐美まこと「るんびにの子供」読了。暴力事件と窃盗を繰り返していた男が古家の老夫婦に孫だと思わせ同居する「柘榴の家」、犬の散歩で見かけた右手のみの手袋が次第に家に近づいてくる「手袋」、第1回『幽』怪談文学賞短部門で大賞を受賞した表題作や書き下ろし「狼魄」など七編の怪談を収録。

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posted at 16:03:44

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