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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2016年09月26日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月26日

また小説としてみても登場人物全員のキャラが見事に立っているばかりか、一人一人にきっちり物語がある点が○。本作は涅槃ミステリらしい奔放な構成と痴呆老人の特性を活かしたアイディアが光る、怪作にして傑作である。

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posted at 23:52:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月26日

尤も本作におけるミステリ以外の何かに関して、最初読んだ時は悪い意味で裏切られたと感じてしまったものだが(その展開に入る前の推理が秀逸だった分、尚更)それが却ってあるミステリ的仕掛けの壮大な目眩ましになっている点が素晴らしい。

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posted at 23:51:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月26日

ミステリとして始まった作品がいつしかジャンルを飛び越えてミステリ以外の何かになり、そして終盤になると再びミステリへと戻ってくる――そんな作品を一部界隈では「涅槃ミステリ」と呼んでいるが、本作もまたその涅槃ミステリの条件を満たしていると言っていいだろう。

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posted at 23:51:28

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月26日

山田正紀「恍惚病棟」読了。東京郊外のK市にある聖テレサ医大病院老人病棟の痴呆患者・伊藤道子が不審な死を遂げたのを皮切りに、次々と入院している老人たちが不可解な事故に巻き込まれていく。老人たちが主張する「死者から電話がかかってくる」とは一体何を意味するのか?

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posted at 23:51:16

2016年09月24日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月24日

残念ながら全編当たりとは言い難いが、個人的には殺された芸術家の狙いに唖然とする「堕天使はペテン師」、思わぬところから発覚する犯人の正体が面白い「予見されし暴行魔」、現代の日本ならではのテロの計画に唸らされる「虫が好かないテロリスト」あたりが良かった。

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posted at 18:01:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月24日

鳥飼作品ではお馴染みの架空都市・綾鹿市でタイトル通りの逆説的な事件が起こる連作ミステリ。解説でも触れられているが、一編一編は短いながらも毎回異なる犯罪をやりつつ、ダミーを含む二段構えの解決を盛り込むなど縛りを設けているのは素直に凄いと思う。

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posted at 18:01:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月24日

鳥飼否宇「逆説的 ――十三人の申し分なき重罪人」読了。殺人、脅迫、誘拐、テロ……どれもこれも一筋縄ではいかない複雑怪奇な事件が次々と起こる綾鹿市を舞台に、事件解決に奔走する五龍神田刑事と、そんな彼に毎回解決のヒントを与える謎のホームレス探偵「じっとく」の活躍を描く十三編収録。

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posted at 18:00:58

2016年09月22日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月22日

ただ巻を重ねるごとに設定が陳腐になっていく点と最後が完全に打ち切り漫画的ご都合主義なのがいただけない。一応3巻まで読んだものの、結論としてはなんでかんでハッピーエンドでなければ気がすまない人以外は1巻でやめておくことをお勧めする次第である。

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posted at 19:59:19

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月22日

シリーズ完結。正直2巻の時点で蛇足感が半端なかったが、その印象は残念ながら3巻になっても変わらなかった。とはいえ蛇足ながらも何とか展開に捻りを入れてそれなりに読ませる内容に仕上げているのはさすがと言ったところだろう。

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posted at 19:59:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月22日

るーすぼーい「白蝶記3」読了。市内で起こったテロ事件から約一年半が経ったが、旭の父親・室井に連れ去られた陽咲の行方は依然として分からないままだった。そんな時、普通の生活を送る旭の前に逃亡中の時任が現れる。旭は室井の居場所を突き止めるために時任と手を組むことになるが――。

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posted at 19:58:31

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月22日

その他、爆弾が仕掛けられたバスでの安楽椅子探偵物「ハブ」は気付きのポイントが特殊知識に依存し過ぎている点と現在進行形の事件との繋がりの薄さが気になるものの、おとり捜査官シリーズを彷彿とさせるスリリングな展開と事件に巻き込まれた探偵と機捜員の安達によるとぼけたやり取りが面白かった。

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posted at 17:00:59

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月22日

ベストはラーメン尽くしの謎とユーモアが光る「麺とスープと殺人と」で、ギャグすれすれの大胆な奇想とそれを支える細かい計算に唸らされる。次点は探偵が某国の工作員に拉致される「極東メリー」で、真相よりもむしろ構成と謎の幻想性が齎す美しさが○。

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posted at 17:00:43

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月22日

美少女探偵・風水火那子が活躍する連作ミステリ。収録作はいずれも設定が凝っており、物語の進展と共に謎が整理されるどころかますます複雑化して読者を翻弄してくれるのが面白い。勿論それで投げっぱなしにすることなくキッチリ決着させているところに、作者の技巧ぶりを見ることができる。

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posted at 17:00:21

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月22日

山田正紀「風水火那子の冒険」読了。海の家で発見された水着を後から着せられた死体、ラーメン横町で殺された料理評論家が遺した死に際の伝言、爆弾が仕掛けられたバスでの安楽椅子探偵、工作員が見たメリーセレスト号事件の再来……新聞配達員で名探偵の美少女・風水火那子が四つの事件の謎を解く。

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posted at 16:59:53

2016年09月20日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月20日

観察者シリーズの一作。文庫本で150頁にも満たない短い分量ながら、これでもかと詰め込まれたネタの密度が素晴らしい。多重推理、異文化コミュニケーションに隠された大胆な伏線、作中作にトドメのあの趣向……際立ったトリックこそないものの、読了時の満足度(満腹度?)はかなり高い良作である。

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posted at 21:41:36

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月20日

鳥飼否宇「桃源郷の惨劇」読了。新種の鳥を撮影するため、ヒマラヤの奥地へとやってきた日本のTVクルーたち。彼らに地元の古老が出した条件はただ一つ「神の領域を侵してはならない」。神は実在するのか? 半信半疑のまま撮影を開始した直後、カメラマンが惨殺され、遠ざかる巨人の影と足跡が……。

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posted at 21:41:21

2016年09月18日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月18日

「リザとキツネと恋する死者たち」観了。恋した相手が次々と死んでいくことに悩むヒロインの話。話としてはありがちながら勘違い日本テイストを盛り込むことで個性的な映画に仕上がっている。個人的には挿入歌にそれほどピンとこなかったり日本語演技が聞き取りづらいなど不満もあるが、概ね楽しめた。

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posted at 19:13:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月18日

何というか事件を成立させるために設定したはずの犯人のカリスマ性もとい変態性が強烈すぎて、動機の悲劇性が霞んでしまった感が強いのだ。加えて人間関係も無駄に込み入りすぎた印象がある。とはいえ、犯人の描いた奇想は一読の価値がある作品である。

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posted at 13:47:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月18日

怪作。あるいは荒唐無稽なホラ話。真相だけ取り出せば「んなアホな」の一言に尽きるが、それを猟奇と官能に彩られた人間関係と文体でねじ伏せようとする豪腕ぶりが凄い。ただ最終的にねじ伏せられたかと言われれば、正直微妙なところと言わざるを得ない。

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posted at 13:47:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月18日

連城三紀彦「わずか一しずくの血」読了。一年以上前に失踪した妻から突然かかってきた電話。「自分が出ている」と指示されテレビをつけるとそこには白骨化した左脚が発見されたニュースが流れていた。そしてそれを機に日本各地で女性のバラバラ死体が発見されるが、それらは全て別人の体の一部だった。

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posted at 13:46:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月18日

個人的にはまだ飄々とした名探偵に留まっていた第一話の霊太郎の方が好みだが、第二話における天罰の代行者ともいうべき霊太郎もまた強烈な印象を残す。ベストはアレと絡めるために事件から五十年の時を経た構成が秀逸な第二話で、次点は定番ながらネタの密度が高く、かつオチが笑える第一話か。

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posted at 00:22:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月18日

名探偵・呪師霊太郎シリーズの三作目にあたる短編集。本作は一応本格ミステリの体裁をとっているが、扱っている題材や超自然的存在と化した探偵の描き方を見る限り、どちらかというと昭和という時代への郷愁や幻想小説の趣が強く、多分これが今の作者が思い描く探偵小説の形なのだろう。

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posted at 00:21:57

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月18日

山田正紀「屍人の時代」読了。海獣退治に隠された奸計。飛行中の零戦という密室で首を絞められた挙げ句、零戦と心中した男。啄木の歌を巡る連続死。そして謎の怪盗・少年二十文銭との対決……戦前から戦後のあらゆる場所に姿を現す探偵・呪師霊太郎が遭遇した四つの不可思議な事件とその解決を描く。

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posted at 00:21:31

2016年09月17日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月17日

加えてこのシリーズならではのホラー的仕掛けも健在で、構図の反転と共に浮かび上がる某登場人物のクソババアっぷりが素晴らしい。鬼畜度でいえば前作に劣るものの、殺人トリックの面白さとホラー的仕掛けの巧さは前作以上と言っていい佳作である。

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posted at 18:57:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月17日

「可視える」に続く私立探偵・槙野康平と鉄仮面と渾名される女性刑事・東條有紀が活躍するシリーズの二作目。最近のミステリ作家には珍しく殺人トリックに並々ならぬ拘りのある作者だが、今回盛り込まれた殺人トリックは島田荘司の「舞踏病」を彷彿とさせる状況で、鬼畜な発想を見せてくれるのがいい。

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posted at 18:56:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月17日

吉田恭教「亡者は囁く」読了。25年前に一度だけ会った女性の消息を知りたい――盲目のバイオリニストの依頼を受けた探偵の槙野はやがて四年前に起きた殺人事件に辿りつく。その事件の犯人は踊りながら発狂した挙げ句、家に放火して自殺を遂げていた。しかも似た状況で自殺した人物まで出てきて……。

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posted at 18:56:38

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月17日

その一方で無理している点も幾つかあり、例えば冒険活劇とチェスのある知識を活かそうとした結果、ヒロインがチェスに詳しい空手少女という変な設定になってしまっているのはご愛嬌。とはいえ、本作が遊び心と難度の高い仕掛けを両立させた秀作であるのは間違いない。

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posted at 16:11:44

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月17日

また二つの世界で展開する密室殺人に関してはハウダニットよりもむしろ何故それらが盛り込まれることになったのかという点に注目したい。真相を知った後に改めて読み返してみると作者がどんな考えで本作を構築していったのかが色々と読み取れて面白い。

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posted at 16:11:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月17日

本格ミステリ版甘城ブリリアントパーク(?)もとい、テーマパークを舞台に意外な犯人という離れ業に挑んだ作品。メインの仕掛けに関しては登場人物によって語られる意外な犯人パターンとある伏線によって見えやすくなっている部分もあるが、アンフェアすれすれのバランスで巧く成立させていると思う。

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posted at 16:10:54

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月17日

七河迦南「わたしの隣の王国」読了。人気テーマパーク「ハッピーファンタジア」にやって来た杏那と優はそこで別々の世界――現実と夢の国に引き裂かれた挙げ句、それぞれの世界で密室殺人と犯人の消失に遭遇する。暗号と魔法、消去法とねじれた論理、やがて明らかになる意外な犯人の正体とは?

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posted at 16:10:42

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月17日

また決め手となる証拠が後付けだったり推理だけでは到達できない事実があるのも気になる。故に収録作はいずれも手放しで絶賛はできないものの、意外性や構成だけで言うなら「月輪先生と異人館の怪談」が一番好みだった。

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posted at 02:12:53

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月17日

その一方で帝大生三人が探偵として成長していく姿が微笑ましいが、時にはそんな彼らの心にトラウマを残すような真相を用意しているところが何とも「黒龍荘」の作者らしい。ただ難点も幾つかあり、例えば全編○○を使っているのはさすがに都合良すぎの感が否めない。

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posted at 02:12:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月17日

名探偵・月輪龍太郎シリーズ初の短編集。収録作は基本的に受講生である帝大生三人と月輪による多重推理によって構成されており、シリーズ中最も推理に重点が置かれた作品となっている。

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posted at 02:12:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月17日

岡田秀文「月輪先生の犯罪捜査学教室」読了。名探偵・月輪龍太郎が東京帝大で犯罪捜査学講座を受け持つことになった。月輪は実際に起きた未解決事件の現場に臨んで講義する。人間消失、誘拐事件、幽霊譚、密室殺人……明治の世に起こった四つの怪事件を巡り、帝大生と月輪の推理合戦が白熱する。

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posted at 02:11:49

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