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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2016年09月15日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月15日

音楽版ショヒョックス((C)東野圭吾)的な見所もさることながら、それ以上にメタミステリとしての仕掛けが秀逸。前作の「青森キリストの墓殺人事件」に匹敵するギャグこそないが、全体的に安定した出来の作品集である。

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posted at 21:54:27

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月15日

前作で満載だった脱力オチは本作でも健在だが、途中でだいたいオチが読めてしまうのが残念。そんな中、個人的に好みだったのは何と言っても註釈だらけのところが鳥飼否宇の「問題作」を彷彿とさせる「とある音楽評論家の、註釈の多い死」である。

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posted at 21:53:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月15日

芸術探偵シリーズではお馴染みの名脇役・大べし見警部を主役にした連作ミステリ・パロディのまさかの(!)二作目。テーマが芸術になったことで前作にあった本格ミステリに対する評論性はなくなったものの、その代わり看板探偵に汚れ仕事をさせる作者の鬼ち……サービス精神ぶりが楽しめる。

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posted at 21:50:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月15日

深水黎一郎「大べし見警部の事件簿 リターンズ 大べし見vs.芸術探偵」読了。前作で本格ミステリーの約束事を次から次へとなぎ倒した「警視庁最悪の警部」が新たに目を付けたのは芸術の世界。作者の看板シリーズ探偵まで巻き込んで展開する本格ミステリー対バカミスの仁義なき戦いの行方やいかに?

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posted at 21:49:49

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月15日

所々書き急いでいる感があったり、物語の起伏が少ない点など気になるところもなくはないが、本格ミステリとして面白いことをやっているのは間違いない佳作である。

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posted at 02:26:12

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月15日

尤もオーソドックスなのは第四話までの話で第五話終盤からの一筋縄ではいかない展開の連続には驚かされる読者も少なくないだろう。連作形式を活かした仕掛けもさることながら何より秀逸なのはタイトルに象徴される真相でありそこから麻耶雄嵩の某作の変奏曲とも言える現代的探偵スタイルが見て取れる。

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posted at 02:26:00

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月15日

名探偵に憧れる少女が「不思議の国のアリス」をモチーフにした推理ゲームに挑む五話構成の連作短編集。アリスモチーフのミステリだと最近出た森川智喜「トランプソルジャーズ」と被る所もあるがあちらがやりたい放題のコンゲームだったのに対し本作は比較的オーソドックスな推理ゲームなのが興味深い。

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posted at 02:19:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月15日

早坂吝「アリス・ザ・ワンダー・キラー」読了。父親のような名探偵になりたいと願うアリスは十歳の誕生日に父親からバーチャルリアリティを体験できるウサ耳形ヘッドギアをプレゼントされる。彼女は早速それを使って仮想空間で行われる「不思議の国のアリス」をモチーフにした推理ゲームに挑むが……。

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posted at 02:19:10

2016年09月11日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月11日

むしろトリック部分より動機の背景に見所がある作品だと思うが、一部フランス史に詳しくないとピンとこないところがあるのが残念。一方、短編三編に関しては不可解な毒殺事件と密室の納骨堂で起きた異変を扱った「死者は真夜中に踊る」が突出した出来で、ある小道具の使い方と毒殺の動機が○。

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posted at 17:31:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月11日

表題作は作者の処女作「第四の扉」刊行以前に私家版として発表された幻のツイスト博士シリーズの第一作。前半五十頁の段階で六つも不可能犯罪を詰め込んでみせるあたりは小島正樹の作風を彷彿させるが、肝心の真相にはかなりガッカリさせられる。

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posted at 17:31:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月11日

ポール・アルテ「赤髭王の呪い」読了。エチエンヌの兄はある晩、今は亡き少女エヴァの姿を目撃する。エヴァは16年前に密室状態の廃屋で両目を潰された刺殺体となって発見されていた。更にエヴァの死には赤髭王の呪いとされる数世紀に渡る四つの不可能殺人が絡んでいて……表題作の他短編三編を収録。

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posted at 17:30:55

2016年09月10日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月10日

尤も最終的な真相に関しては作者の手癖がある程度分かっている読者にとってはやや不満が残る所ではあるが、それでも張り巡らされた伏線を全部見抜くのは至難の業だろう(個人的にはあるトリックの手掛かりを迷信の中に隠蔽してみせた点が○)。仕掛けの目新しさより事件の必然性に注力した力作である。

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posted at 18:03:03

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月10日

当初は刀城言耶シリーズとして書かれる予定だった作品。前半はひたすら舞台説明に費やされており、事件が起きるまでやや退屈な感もあるが、一度事件が起きてしまえば怒濤のような展開で魅せてくれるし、何より第二十章からは探偵役が刀城言耶と錯覚するほどの多重推理で圧倒される。

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posted at 18:02:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月10日

三津田信三「黒面の狐」読了。戦後間もない北九州の炭鉱で起きた落盤事故と不可解な連続怪死事件。被害者はいずれも正座するような格好で注連縄によって首を吊っており、しかも現場は完璧な密室だった。そして現場で目撃された黒い狐の面を被った人物は人なのか、それとも人ならざるものなのか?

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posted at 18:01:55

2016年09月07日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月7日

加えてどんでん返しをすればするほど犯人の計画がどんどん回りくどいものに感じてしまうのも気になる(気になるといえば、アレは証拠が残らないのだろうか?)。探偵や犯人の設定にしても極めてありがちで、せめてトリックか設定、どちらかぶっ飛んだものが欲しかった。

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posted at 22:35:25

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月7日

昨年作者が出した「モノクローム・レクイエム」の影響を受けていそうな新シリーズ一作目。謎の過剰な詰め込みに定評がある作者らしく本作もまた約二百頁の短い分量の中にこれでもかと謎が詰め込まれているが、肝心のトリックがどれも凡庸もしくは既視感があり、イマイチ弾けきれていないのが難。

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posted at 22:34:33

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月7日

小島正樹「ブラッド・ブレイン 闇探偵の降臨」読了。ある母娘を脅かす「悪魔の声」。その謎を警視庁捜査一課の刑事・百成完から持ちかけられた「闇の探偵」月澤凌士はたちどころに解き明かしてみせるが、それは複雑怪奇な連鎖殺人の序章でしかなかった。犯罪の全貌を月澤は見破れるのか?

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posted at 22:34:21

2016年09月04日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月4日

文庫版の加筆には好みが分かれるところだが、社会派と本格ミステリの融合という点に関しては極めて高いレベルで達成された秀作と言っていいだろう。

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posted at 17:22:46

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月4日

また後者は社会派要素を巧く活かして犯人側にそうしなければならなかった必然性を用意している点が秀逸で、それが後に判明する皮肉な事実と結び付いて運命に翻弄される人間の悲哀ぶりを浮き彫りにするのがいい。

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posted at 17:22:32

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月4日

尤も前者に関しては国内作家Aの某短編と真相の一部が被ってしまっているのが難だが、堂々と真相が書かれているのに気付かせない大胆な伏線がそれを補ってあまりあるし、真相が明らかになったかと思えば更にもう一捻り加えることで再度読者を驚かせようとする姿勢は○。

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posted at 17:22:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月4日

過疎化が進む村で続発する不可解な事件の数々を描いた長編ミステリ。次から次へと繰り出される魅力的な謎もさることながら、真相もよく練られており、特に優れているのはランナー消失事件と古文書の見立てに纏わる真相だろう。

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posted at 17:22:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月4日

山田正紀「蜃気楼・13の殺人」読了。栗谷村で行われたマラソン大会の最中、逃げ場がどこにもないコースから十三人のランナーが消えた。後日、消えたランナーの一人が木に突き刺さった無残な死体となって発見される。更に奇妙なことに、この一連の出来事が百五十年前の古文書に書かれていて――。

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posted at 17:21:44

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月4日

仁木悦子「一本のマッチを擦る時」(単行本版「穴」収録)読了。殺された女性歌手を巡る話。文庫版には収録されていないので出来が悪いのかと思いきや真相の意外性はなかなかのもの。ただ本格ミステリとしてみると真相を示す決定的な伏線がないので物足りなさはあるかと(サスペンス物としてならアリ)

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posted at 17:14:28

2016年09月02日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月2日

また「すべての猫好きに捧ぐ」という献辞に象徴されるように、猫に始まり猫に終わる構成もいい。本題に入るまでが些か遅いのが難だが、それ以上の驚きを確実に提供してくれる、企みに満ちた傑作である。

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posted at 23:25:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月2日

第一部の推理合戦における特殊設定の活かし方にも唸らされたが、それ以上に第二部からの展開が圧巻で、読者が陥った混沌とした状況から探偵役が「幽女の如き怨むもの」の刀城言耶ばりに真実に繋がる手掛かりだけを見抜いた後、仁木悦子の如き明快なロジックで犯人を指摘してみせるのである。

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posted at 23:25:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月2日

元々プロットが抜群に巧い作者だが本作でもそれは健在――いや、むしろその技巧の切れ味で言えば最高傑作と言ってもいいのではないだろうか。しゃべる猫というファンタジー設定からいつもの深木作品っぽくないと思う人もいるかもしれないが、実はその設定の使い方にこそ作者らしさがよく現れている。

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posted at 23:24:48

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年9月2日

深木章子「猫には推理がよく似合う」読了。とある弁護士事務所の事務員・花織はある日、事務所で飼われている“おしゃべりする猫”のスコティに推理合戦を仕掛けられる。「もしいま先生が殺されて金庫の中身が盗まれたら、犯人は誰だと思う?」妄想を膨らますうち何故か事件が本当に起きてしまい――。

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posted at 23:24:35

2016年08月30日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年8月30日

個人的にはノックスの十戒と「そして誰もいなくなった」の融合が絶妙な「十戒」、参考文献に挙がっている「『AIR』(ゲームソフト/Key)」のインパクトが凄まじい「飛び立つ凶鳥」、タイトル通り最後の一行に唸らされる「最後の一撃」あたりがお気に入り。

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posted at 23:58:17

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年8月30日

基本的にはミステリパロディ要素が強いため、ミステリを読んでいればいるほどニヤリとする内容になっているが、中にはジョジョやコピペ改変など、作者の意外な一面が垣間見えるネタもあってびっくりさせられる。

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posted at 23:57:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年8月30日

本作はレーモン・クノー「文体練習」の推理小説版とのことだが、その作品を読んでいない自分が本作を読んで真っ先に思い浮かべたのは野崎まど「野崎まど劇場」と東野圭吾「超・殺人事件」だった。実際、収録作の一つ「最多挑戦記録」は「超・殺人事件」の某短編を彷彿とさせるネタでなかなか興味深い。

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posted at 23:57:02

麻里邑圭人 @mysteryEQ

16年8月30日

法月綸太郎「挑戦者たち」読了。ジュブナイル風、評論風、夢野久作風、仁木悦子風、パット・マガー風、ジョジョ風、某知恵袋風、果てはクイズや迷路まで……九十九通りの文体で綴られた「読者への挑戦状」、もしくはそれをテーマにした掌編で構成された前代未聞の作品集。

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posted at 23:56:25

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