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麻里邑圭人

@mysteryEQ

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  • 現在地 涅槃
  • 自己紹介 ミステリ初心者。非実在探偵小説研究会所属。 【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩 【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」 【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
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2012年01月20日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月20日

衆人監視の状況下から忽然と消え失せた連続金庫破り「風猫」。果たして彼女はどんなトリックを使ったのか? 単純かつ大胆な消失トリックにも驚かされるが、それだけに留まらず、オチにも一捻り加えられているのは好印象。イロモノという偏見を持つことなく読んでもらいたい作品である。

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posted at 19:21:50

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月20日

梶龍雄「野天風呂殺人事件」読了。ストリッパー探偵チエカが、可愛がっている正一少年と共に難事件を解き明かす連作ミステリ短編集。このシリーズも「浮気妻は名探偵」同様エロは多めだが、時折ミステリとして切れ味鋭い短編もあるから油断ならない。本作でいえば「風猫の消失」がそれに当たるだろう。

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posted at 19:21:12

2012年01月19日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月19日

だが本作で最もやられたのは最後の最後で明かされるある事実であり、これにはあからさまな伏線があったにも関わらず全く気付くことができなかった。本作は横溝的ガジェットを効果的に使った秀作の一つである。

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posted at 22:15:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月19日

それだけでもその手の作品が好きな人には堪らないものがあるだろうが、作者は更にそこへ不可解な木像盗難や戦時中に開発された幻の銃の行方、空飛ぶ死者の謎を盛り込み、読者の探求心を絶妙に掻き立ててくれる。勿論ミステリとしても抜かりなく、巧みな伏線に支えられた意外な犯人と動機が実に秀逸。

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posted at 22:15:16

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月19日

平家の落人が住みついたという伝説がある閉鎖的な村。その村で戦時中狂気に憑かれた男が起こした惨劇。そして現代で起きる殺人事件と鍾乳洞での冒険……というキーワードからも分かるように、本作はカジタツ版八つ墓村とも言うべき伝奇色の強い内容に仕上がっている。

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posted at 22:13:44

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月19日

梶龍雄「幻狼殺人事件」読了。地方新聞の片隅で見付けたニホンオオカミらしき死体発見を報じる記事に牽かれて群馬県にある山村を訪れた佐川道夫はそこで奇怪な殺人事件に巻き込まれる。持ち前の探偵癖から事件の調査に乗り出した佐川はやがて昭和十五年に一人の男が村で起こした悪夢を知ることになる。

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posted at 22:12:33

2012年01月18日(水)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月18日

詳しくは語らないが、梶龍雄作品に対しあるイメージを抱いていた自分は本作を読んで「成る程、こうきたか」と唸らされたことをここに告白しておく。それと本作のタイトルについて、全く内容にそぐわないとは言わないまでも、かなり違和感を覚えて仕方がない……。

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posted at 15:24:30

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月18日

そんな著者のことばからも分かるように、本作は悪女と呼ばれる一人の美女の虜になってしまった少年のひたむきな愛が描かれている。勿論、ミステリとしてもよくできているが、どちらかというと本作は梶龍雄作品をある程度読み慣れている読者の方がより驚けるのではないだろうか。

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posted at 15:23:51

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月18日

思春期の少年が年の離れた美女を恋慕うというのは梶龍雄作品ではお馴染みのシチュエーションだが本作ではそれに加えてある要素を盛り込んでいる。「男はどれほどまでに女を愛せるか? 女の中の女である悪女をヒロインにして、つきつめた極限状態という背景の中で、それをシンプルに追究してみたら?」

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posted at 15:23:15

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月18日

梶龍雄「奥鬼怒密室村の惨劇」読了。奥鬼怒の平家村を嵐が襲った翌朝、やくざ風の男の刺殺体が川に浮かんでいるのが発見され、その犯人として哲雄が想いを寄せる謎の美女・京子が疑われる。その一方で外界との唯一の連絡路だった吊り橋が何者かによって落とされたことが発覚、やがて第二の殺人が――。

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posted at 15:22:26

2012年01月17日(火)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月17日

そして、その二人の魅力を更に引き立てているのが事件の真相だ。終盤で明らかになる事件の構図は意外性もさることながら、恐ろしくも美しい愛の形として強く印象に残る。「美しく、魅力のある女性には、どこかに、いつも謎がある」とは作者の弁だが、本作はその言葉を見事に体現した本格の秀作である。

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posted at 18:57:22

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月17日

梶龍雄のミステリには「郷愁の犯罪」を扱ったものが多いが、本作もまたそれに属する作品と言えるだろう。本作の主役が失踪した女優の梨花であることは、彼女を愛した人々から話を聞いていく構成を見れば明らかだが、それと同時に梨花の孫と称する少女・ユカの存在も忘れてはならない。

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posted at 18:56:45

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月17日

梶龍雄「草軽電鉄殺人事件」読了。昭和34年夏の早朝、草軽電気鉄道の二度上駅付近で女優・白川梨花は忽然と姿を消した。それから24年が過ぎた夏、かつて梨花を取り巻いていた男女が軽井沢に集う中、別荘番に来た青年・雄司は一枚の肖像画が縁で知り合った少女・ユカと共に事件の調査に乗り出す。

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posted at 18:56:08

2012年01月16日(月)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月16日

個人的なベストはあらすじでも紹介した「多すぎる凶器」。この短編は作者が得意とする構図の反転に「読者への挑戦」まで盛り込んだ意欲作なのだけど、どうもエロそっちのけで本格をやり過ぎてしまったきらいがあり、収録作の中で一番浮いていると思うのは多分自分だけではないだろう(苦笑)。

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posted at 19:48:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月16日

本作はタイトルからも分かるように浮気妻が探偵役を務めるという、一風変わったシチュエーションの連作ミステリである。探偵役が浮気妻という性質上、濡れ場が多いのは当然なのだが、一方でそんな濡れ場と本格ミステリを何とか両立しようとしている作者の苦労が窺えて何とも言えない気分になってくる。

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posted at 19:46:14

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月16日

梶龍雄「浮気妻は名探偵」読了。殺人凶器のコレクターである英米ミステリ研究家が自慢のコレクションが飾られた書斎で何者かに絞殺された。何故、犯人はたくさんある凶器には目もくれず、絞殺という方法を選択したのか。独身警部補・黒沢龍介と人妻探偵・エリ子の不倫コンビが事件に挑む。

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posted at 19:45:41

2012年01月15日(日)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月15日

「推理小説でいえば、ここで犯人を推理するデータはぜんぶ出つくしたというところなのよ」最終章の手前で作者は登場人物の口を借りて読者に知恵比べを挑んでいるが、果たしてどれくらいの読者が真相を見抜くことができるだろうか。本作は正に「これを読まずしてカジタツは語れない」作品である。

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posted at 20:31:05

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月15日

その量は尋常ではなく、読者は解決編を読んでいて驚き疲れるという稀有な体験をすることになるだろう。トリックの原理としては極めて単純だが、それをここまで複雑に織り込み、尚且つ解決編に至るまでひた隠しにしてきた作者の技巧と執念にはそら恐ろしいものすら感じてしまう。

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posted at 20:30:39

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月15日

物語の中盤にて作者は早くも事件のある意外な構図を明らかにしてしまい、読んでいるこちらとしては驚きつつも早々と手の内を晒してしまって大丈夫なのかと思ってしまうが、そこは心配ご無用。後に控える解決編では嫌というほど驚きの事実を叩き付けられることになる。

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posted at 20:30:11

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月15日

梶龍雄「龍神池の小さな死体」読了。大傑作。「おまえの弟は殺されたんだよ」母が臨終の際に遺した言葉を聞いた智一はその真相を探るべく、かつて弟が溺れ死んだ龍神池を訪ねる……。一見何の変哲もない子供の溺死事件の裏に、まさかここまで凄まじい真相が隠されていたとは思わなかった。

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posted at 20:29:44

2012年01月14日(土)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月14日

つまり言い換えれば、読者が真相を突き止めるためにはホワイダニット、フーダニット、ハウダニットを全てクリアしなければならない。三人の語り手がそれぞれ得たパズルのピースをもとにこの難題に挑むか、それとも謎解きを放棄して一つの絵が浮かび上がる快感に身を委ねるかは読者次第である。

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posted at 18:27:24

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月14日

淡雪の舞う小さな町で相次ぐ事故と死――「幻の蝶殺人事件」のキャラたちが再登場する本作は何が起きているのかイマイチはっきりとしないまま、三人の視点によって物語が進んでいく。そして三人の物語が一つに結び付いた時、初めて動機、犯人、犯行方法が語られ、事件の全体像が明らかになるのだ。

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posted at 18:26:51

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12年1月14日

梶龍雄「淡雪の木曾路殺人行」読了。女子大生の結城奈都子は、親友の千鶴と共に冬の木曾路を訪れる。木工工芸家・神谷和馬の好意で地元の名士・来沢重蔵宅に宿泊するが、到着早々重蔵は病死してしまう。更に木工工房で毒キノコを食べて死んでいる神谷を発見した奈都子らは事件に深くのめり込んでいく。

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posted at 18:26:19

2012年01月13日(金)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月13日

だがそこはカジタツ。どんでん返しに次ぐどんでん返しで読者を翻弄した後ある意外な伏線と共にお得意の構図の反転をやってのけてくれる。とりわけ本作の構図は皮肉に満ちておりどこか西澤保彦を彷彿とさせるものがある。本作はゼロ・アワー形式(殺人が行われるまでの過程)に拘った本格の佳作である。

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posted at 22:18:35

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月13日

狙われた美人演歌歌手というと、まるで安っぽい二時間サスペンス物のように感じるが、蓋を開けてみればガチガチの本格ミステリなのがカジタツ流。二度に渡る不可解な殺人未遂事件を経て、遂に起こる殺人事件。だが探偵役が最初に突き止める真相は割と普通で拍子抜けを覚える読者もいるかもしれない。

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posted at 22:18:09

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月13日

梶龍雄「殺人リハーサル」読了。演歌歌手の川村鳥江の許に届いた、殺人罪で服役中の男からのファンレター。それから八年後、出所した男は鳥江を脅し始め、あまつさえ彼女に危害を加え始める。二度に渡る不可解な殺人未遂事件は、これから起こる殺人のリハーサルなのか?

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posted at 22:17:30

2012年01月12日(木)

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月12日

伏線回収の見事さもさることながら、パズラーとしても実によくできている。本作は意外な構図、ミスディレクションの巧さ、練られたパズラーの三拍子が揃った、実にカジタツらしい秀作である。

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posted at 18:51:08

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月12日

しかしながら、そんな脱力展開も全て計算の内なのが本作の凄いところで読み終わってみると無駄な部分が殆どないことに驚かされる。何より素晴らしいのは構図の反転で「反転図」と題された最終章でそれまで見えていた事件の構図が派手にひっくり返される様には思わず拍手を送らずにはいられないだろう。

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posted at 18:50:20

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月12日

「裏六甲異人館の惨劇」同様、映画監督・五城賀津雄が探偵役を務める本作は目の前で美女が何者かに狙撃されるというスリリングな場面で幕を開ける。だがそうかと思えば次の瞬間には「ヤダーア、あたしのパンティー、ゼッタイなくなってるぅー!」という台詞と共に下着泥棒の話になるので要注意(爆)。

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posted at 18:50:04

麻里邑圭人 @mysteryEQ

12年1月12日

梶龍雄「奥秩父狐火殺人事件」読了。奥秩父の寒村を訪れた映画監督の五城は偶然、何者かに狙撃された美女・江森道代の命を救うことになる。彼女を狙撃した犯人を探し始めた五城はやがて『狐持ち』の一族である江森家で二十六年前に起こった悪夢を知ると共に恐怖の連続絞殺事件に巻き込まれていく。

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posted at 18:49:33

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